「……17です」
「17?」
「はい……すいません」
「なんで謝るんですか?」
「その……若すぎるから……」
「まぁ、確かに……でも、まぁ、誰にだって17歳の頃はありますよ。僕も5年前はそうでした」
「すいません……」
「……」
「……あの」
「その、エルフ世界の事はよく分からないのですが、17というのは旅に出るのに一般的な年齢なんですか?」
「もう立派な大人です、ご迷惑はおかけしません」
「そうですか。まぁ確かにその耳はもう立派なエルフのようですね」
「え!?あ……う……」
「…………あの、もしかして耳の話題は、よろしくないことでしたか?」
「いえ……急に言われて、ちょっとビックリしただけです……すいません」
「まぁ、なんて言うか……ゴメンなさい」
「……それで、どうでしょうか……?」
「うん、まぁ、実力は十分あるようですし……とりあえず次の街までよろしくお願いします」
「! はい!こちらこそよろしくお願いします!」