『なに?私に環境問題の講義をしろと言うのか?』  
魔術師学園の中で、図書館の本の中に埋もれていた、少女が眼鏡のずれを直しながら応える。  
『ええ、実は、カガクとやらのせいで、だいぶ、自然破壊やらが進みましてですね…』  
『で、森の守り手として、エルフの私に何とかしろと…言う事か。…うむ、わかった』  
鷹揚な態度で受け答えしているが、人間年齢で見たら、15〜16歳くらいの少女にしか見えない。  
しかしながら、かなりの経験と、年月を重ねて、この魔術師学園では、理事長、校長、教頭に次ぐ4番目の地位を得ているのだ。  
『で、何人くらいを相手に講義をすればいいのだ?あと、時期は?場所は?』  
『一気にまくし立てられても困りますよ』と、助手の人間の男が応える。なかなかこのエルフの扱いがうまいのか、エルフも気を許している。  
『とりあえず、本日の午後から、森の入口あたりで、このあたりの領主及び領主代行が3人ほどきますので、お願いします。』  
『わかった、それでは、今から現地に入って、準備でもしておこう。』  
そういって、鷹揚なしゃべり方をする少女に見えるエルフは、ずれる眼鏡を気にしながら、準備室で着替えなどを行う。  
しばらくして、着替えを終えたエルフは、すさまじい格好だった。  
ストレートの髪を左右にお下げにあんである。  
スカートはタイトのミニ。白いシャツに、ヒョウ柄の毛皮のジャンパー…  
これで、派手な顔立ちと、ボリュームのある巨乳があれば、とても素敵なのだが…  
いかんせん、少女の顔立ちと、少女の体つきには、若干無理がある服装であった。  
苦笑いしながら、助手君が付いていく。  
森の広場と呼ばれる、ちょっとした広場に、切り株が椅子のように並ぶ、こぼれびの気持ちよく当たる場所に到着すると、書類やらを準備する。  
準備が終わったあたりで、3人の受講生がやってくるのだが…  
受講生を見ると、くわえていたたばこを、ピンと弾いて捨てる。  
『あの、先生、煙草のポイ捨ては…』と受講生が言うと  
『なに、構わんよ』と、エルフ  
『でも、環境破壊から守るんですよね…』  
『大丈夫だ、あの辺りは、燃えたりなんかしな…ん?』  
『先生、煙ってますが…』  
『…そのようだな』  
結局、環境破壊の対抗策の講義の前に、エルフが森でボヤを出してしまったのだが…  
『それでは、講義の方をお願いします』と、山火事を未然に防いだ3人の勇者たちは、エルフを促す  
『ああ、そうだな…』  
と、適当な講義が1時間ちょっと続くのだが、その後に、エルフはいきなり脱ぎはじめる…  
『あの、何をなさっているんですか?』  
『ん?環境破壊から森を守るには、森の良さを知ることが必要だよ。みんなも脱ぎたまえ』  
『脱ぎましたが、何をすればよいのですか?』  
『まぁ、簡単なことだ、私と契ればよい』  
『え?ええ!?』領主A  
『また、なんで?』領主代行B  
『私では嫌か?』とエルフが言うと  
『いやいや、全然そんなことはないのですが、理解ができないと…』領主Cが言う  
『エロパロ版なのだから、契らないと、みんなにたたかれるのだよ』と、ほほ笑むエルフ。  
『へ!?』三人の声が揃う  
『まあ、構わん、私も嫌いじゃないから、嫌いでなかったら、こっちに来なさい』  
 
かくして、壮大な4Pがはじまるのだが、帰りに使用済みのゴムを持ち帰らされた3人は、苦笑いしながら各々領地に帰って行ったそうな…  
 

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