「シスター、ここで聖アイウラスは『女神の人間界への降臨』について定義をまとめていますが  
実際に降臨が起こったことはあるのですか?」  
「それは……ええと、た、確か……聖エミリセルの河畔の書に、あぅ…ふぅっ!」  
 
 トラスは机の上に広げた分厚い本、その中の一節を指差し教師に疑問を口にする。  
いつもは即座に答えてくれる博学の修道女ルテリア。だが今日は惑い、そして甘い息遣いが混じった  
教師にふさわしくない声を漏らす。  
トラスの隣に座っている彼女。  
その表情、明るい瞳は潤み、頬の白肌も熱に浮かされた様に赤みが差し、口唇は歯で噛み締める様に  
固く閉じられている。  
(ひぁっ…また疼きが強くなって……どうしてしまったの?わたしの身体は?……)  
 戸惑いに満ちたルテリアの心、彼女は自分の身体の奥から沸き起こる快楽の熱を必死に耐えていた。  
神にその身を捧げた乙女とはいえ時折肉欲に囚われてしまう事はもちろんある。  
だが、今彼女の心を焼く熱は今までに感じたことのない熱さだった。  
机の上でギュッと握られた両手、そうでもしなければ今すぐにでも熱に浮かされた身体を手で慰め  
自涜に及んでしまいそうだった。  
 
 甘酸っぱい吐息、僅かに漏れる色欲に満ちた声。  
すぐ横から伝わってくる色情に苦しむ女の気配に、トラスの股間、机でシスターの視界から隠れている  
それは衣の上からも形がわかるほど膨れ立っていた。  
 淫らな欲望に囚われそうになっている少年の心。  
だが純真さも兼ね備えたその心はシスターに対する罪悪感も膨れ上がらせていた。  
自らの行いの結果苦しむシスター・ルテリア。  
だが彼女は必死に自分の心を抑え、肉欲の嵐を耐え抜こうとしている。  
その姿にトラスは気高さ、憐れさ、矛盾する様々な感情を抱く。  
 
「と、トラスくん。」  
「は、はい、シスター?」  
答えを止め、少年の名を呼ぶルテリア。  
桃色に染まった容貌を彼に向ける。  
「ごめん、なさい……ィッ!…わたし……た、体調が、優れなくて……ッ…今日はここまでに…  
 ……し、してくれない、かしら?」  
絶え絶えに少年に告げる修道女。  
「はい……わかりました。」  
その声に、憧れの対象が苦しむ姿をもう見たくないという感情が心を覆おうとしていたトラスは素直に応じた。  
 
 
 教会を後にし、俯きながら家路をゆっくりと進むトラス。  
その心は罪悪感、後悔、そして罪の意識で必死に押さえつけている興奮と様々な念が渦巻き、千路に乱れていた。  
「あ〜ら、結局手出さなかったの?」  
 彼に浴びせられる失望と嘲笑が入り混じった声。  
顔を上げたトラスの瞳に先日出会い、彼を唆した褐色の肌の女が映る。  
豊満な胸を見せびらかすように裸形のままトラスに近づく女。  
「これだから童貞の坊やは駄目ね。まあいいわ、もうあの女も逃れられないだろうし。」  
真正面に立った女の瞳が黄色く光ったの目にした瞬間、トラスの意識は断たれた。  
 
 
「あふぅ……くっ!……ぅ…」  
闇に包まれた教会、その廊下に扉の隙間から漏れる光と女の声。  
蝋燭の明かりに照らし出された部屋は浴室だ。  
その中央、水を張った浴槽にルテリアは裸身を浸けていた。  
肉付きの良い白い裸体を小刻みに震わせ、未だ彼女は湧き起こる淫らな欲と戦っていた。  
(うぅ……どうして?いつもなら聖水を浴びることで落ち着くのに?)  
彼女は祭壇に捧げることによって神聖さを帯びた水、それを瓶一本ほど浴槽の冷水に加えていた。  
聖なる水は彼女の穢れを清めるはずだ。  
しかし、今宵の彼女の疼きは収まる様子を見せない。  
(このままじゃ……ああ、神よ。力無き我に助けを……)  
神に救いを求める修道女。  
しっかりと浴槽の縁を掴んでいる彼女の両手。そうでもしなければすぐに秘所に伸び、自涜に及んでしまいそうだった。  
 
 俯き、水面を通して自らの裸体を見つめるルテリア。  
シミなど無さそうな滑らかな白肌。だが僅か一箇所くすみが見られる。  
両脚で固く閉じられた陰部の少し上、臍の下の下腹部がオレンジがかった白さになっていた。  
よく見るとそのくすみは十字架の形をしている。  
 修道女の裸身に浮かんだ薄い金色の十字架。それは聖なる力を宿す神の伴侶であることを示す『聖痕』であった。  
ルテリアは神との契約の印を見つめ、必死に疼きをこらえる。  
 
 
 
「目覚めなさい。そして目の前の光景を見てみなさい。」  
頭の後ろからかけられた女の声でトラスは意識を取り戻す。  
ぼやけた視界、暗さもありここがどこだかよくわからない。  
ただ目の前の扉が僅かに開き、指半分ほどの隙間から光が漏れている。  
その隙間から中を覗くトラス。  
 
 部屋のちょうど真ん中辺りに置かれた石造りの浴槽に、光に煌めく金髪を垂らした女が浸かっている。  
口唇をきつく噛み締め、瞳を閉じた横顔。長い両腕、その付け根の両肩からなだらかな肌の傾斜のラインが  
浴槽に隠された向こう側に続いている。  
シスター・ルテリア。その裸身の白さが目に飛び込んできた瞬間、彼の欲望を戒めていた純真さという鎖は弾け飛んだ。  
そしてトラスは自らの意思で部屋に足を踏み入れる。  
 
「だ、誰!?っ…ひゃあぁあああっっっ!」  
扉が軋む音にすばやく反応するルテリア。  
胸を左手で隠しながら視線を向けた彼女だったが、誰何の鋭い声が一転して甘い喘ぎと化す。  
左手で触れてしまった胸の膨らみ、そこから強烈な快感が彼女の脳髄に駆け上がったのだ。  
「ひぃっ!…いいっ!…こ、こんなの……」  
ルテリアは快楽に敏感となった肌からの今まで感じたことの無い淫靡な衝撃に言葉を震わせる。  
そして彼女は気づいた、そのまま浴槽に近づいてくる侵入者の正体に。  
「ヒィァッ!…えっ……ト!トラスくん!?」  
熱病に浮かされたようにふら付きながら歩みを進めるのは可愛い教え子だ。  
だが、彼女の双乳を凝視しているその瞳は暗く淀み、邪な光を放っている。  
 
(と、トラスくん、どうしてしまったの?でもおかしい、ここまで邪な気配を持っているのに  
 結界を通ったことに気づかないなんて…)  
トラスに教師としての慈愛、そして封魔修道女としての疑いを込めた視線を送るルテリア。  
「アハッ!どうしてって顔ね。それは、貴女がトロトロな顔をするほど乱れているからでしょう?」  
彼女の疑問に答えたのはもう一人の侵入者、トラスの背後から続く褐色の女だった。  
「お、お前は!?」  
目を見開き、愕然とした表情で裸形の女を見つめるルテリア。  
「結界を維持するのにも聖なる力とやらと精神の集中がいるのでしょう?今の貴女にはどちらも無いんじゃない?  
 まあ、それでわたくしも易々と結界を越えられたんですけどね。」  
真珠のような肌の色のルテリアと対照的な、木の実のような輝きを肌から放つ女は言葉を続ける。  
「我が名はエサリアネ、貴女達が『魔人』と呼ぶものの一人ですわ。ここに来た理由はもちろん封印されている同胞の解放よ。」  
その時、ようやく快楽に溺れかけていたルテリアが目の前の女から放たれる魔の気配を感じた。  
女の言葉が嘘ではないことを確信した修道女の身体に、今までとは別種の震えが走る。  
 
 魔人と戦いそれを封じる『イシュテハス教団』の修道女とはいえ、直に魔人に遭遇する者はほんの一握りに過ぎない。  
ルテリアのように封印越しで姿は見えないものの常に魔人の近くで任務につく者はかなり珍しい。  
そんなルテリアでも直接魔人と相対するのはこれが始めてだ。  
魔人とはそんな状態まで人間の世界から遠ざけられた者だった。  
 
「さて、この邪魔な物。まずは焼いちゃおうね。」  
壁にかけられた蝋燭を一本手に取り、エサリアネが笑みを浮かべる。  
彼女の視線の先には、水浴で身体を鎮めることを急いでいた為に、クシャクシャに籠に詰められた修道着  
そしてその上におかれた木の十字架があった。  
修道着は女神がもたらしたとされる綿の花から紡がれた聖なる糸で織り込まれ、聖木から生み出された十字架と  
共に着用する者を魔のものから護り、それを討ち払う能力を持っていた。  
「あ、ああっ!」  
自らを護る衣と十字架が女魔人の手により火にかけられる。  
その光景を目にして恐怖に囚われるルテリア。  
 
「さて、坊や。裸の封魔シスターさまを好きにしていいわよ。」  
「こ、来ないで!トラスくん!」  
魔人の駒と化した教え子が浴槽に近づく。  
(トラスくん、ごめんなさい。痛いけど我慢して!)  
憐憫を込めた眼差しでトラスを見つめたルテリアは浴槽から腕を振り上げ、彼に聖水を含んだ水を浴びせかける。  
聖水は魔を払う水、それを浴びた魔人は肌を焼き全身に苦痛が走るという。  
そこまで酷いことにはならないだろうが、魔人に操られるトラスも浴びたら傷つき歩みを止めることは出来るだろう。  
そう信じて聖水を浴びせかけたルテリアだが――  
 
「そ、そんな!?」  
「アハハっ、水もしたたるいい坊やね。」  
聖水はトラスを濡らしただけで彼の身体は何の異常も起こさない。  
愕然とするルテリアにエサリアネが告げる。  
「ここに連れてくるまで心の自由は奪っておいたけど、今、坊やには何もしていないわ。  
 坊やは自分の意思で貴女を犯そうとしているの。」  
女魔人の声と共に笑みを浮かべるトラス、その純真さからかけ離れた黒い笑顔にルテリアは声も出ない。  
「シスター、シスターの身体、凄く綺麗です。」  
縁を跨ぎ、浴槽に身を入れるトラス。  
「いやあぁっ!トラスくん、自分をしっかり持って!キミはそんな子じゃないはずよ!」  
修道女の静止の叫びもむなしく、トラスは無造作に彼女の右乳房を握る。  
「ひゃああうううぅぅうっっ!」  
胸から突き上げるような快感がルテリアの中を駆け巡る。  
それは先ほど自らの腕で触ってしまったときに感じたものとは比べ物にならない強さだった。  
 
「シスター、おっぱいが凄く柔らかいよ。」  
「あひぅ、いやあっ!や、やめっ、ひぃっ!」  
少年の五本の指が修道女の乳房を硬軟つけたリズムで揉んでいく。  
途絶えることなく身体に響く甘い電流に喘ぎ声しか漏らせないルテリア。  
「うん?わあ、シスターの乳首が大きくなってきた!?これってどういうことですかエサリアネ様?」  
弄ぶ修道女の身体の変化に気づいたトラスは、女魔人に質問する。  
「それはね、シスターが喜んでいる証。乳首も弄ってあげなさい、シスター・ルテリアはもっと喜ぶわよ。」  
「ひゃぁっ!…そ、そんな…こと、ひゃうっ!…な、い…」  
エサリアネの嘲笑するような言葉に、息も絶え絶えなルテリアがかろうじて否定の声を上げる。  
「シスター、我慢はだめですよ。精一杯ぼくが喜ばしてあげますから。」  
そう言ってぴんと立った朱色の乳首を指で摘まむトラス。  
「や、やめっ……」  
ルテリアが引きつった声を漏らした瞬間、トラスは彼女の乳首を強く引っ張った。  
 
「ひいぃぃぃいやあああぁぁあッッッ!」  
湧き起こった津波のように強烈な快感が彼女の脳を絶頂に追い込む。  
背筋を突っ張らせ、目を見開いて絶頂に悶える修道女。  
それは、自涜もしたことの無い清廉な修道女として生きてきた彼女が始めて感じる絶頂だった。  
 
「はッ!ヒィッ!……ぃやっ…」  
目尻を垂らし、紅潮した頬を上に向け絶頂の余韻に身体を震わせるルテリア。  
「可愛いですよシスターの顔。怒った顔もいいけどこっちの表情もぼくの好みかな?」  
トラスはそう彼女に声をかけ、視線をルテリアの下半身に移す。  
硬く股を閉じていた両脚もだらしなく浮いてしまい、膝を水面に出してしまっている。  
まるで少年を誘うように晒されたそこに彼は手を伸ばした。  
 
「ひゃぅうッッ!」  
「うあぁ…シスターのあそこ、金色だから見えにくいと思っていたのに本当に毛が無いんだ。」  
秘所を触れられたルテリアが叫ぶ。  
肌の白さに映える朱色の肉唇、それをトラスの視線から遮るものは何も無い。  
つるりとした肌の感触を指で味わいながら彼は指を肉唇へ這わせる。  
「シスター、剃っているの?」  
陰毛を剃ることは教団の戒律で義務付けられている。  
無論、答えて彼の淫らな好奇心を満たすことなどしたくなく、ルテリアは口唇を噛み締めて秘所から  
もたらされる快感を耐え抜こうとする。  
 
「ふーん、答えてくれないんだ。まあいいや、早速入れさせてもらうね!」  
「なっ!?あっ……」  
トラスは明るい声で言い放ち、彼女の身体から離した手で自らの下半身を覆う衣を脱いでいく。  
脱いだズボンと下着が水音ともに浴槽に沈む。  
「ヒィッ!」  
露わになったトラスの股間、そこに屹立する肉棒を目にしルテリアは小さな悲鳴を上げる。  
「シスター、じっとしていてね。」  
震えるルテリアに覆いかぶさるように近づくトラス。  
「いややぁぁあああっっっ!」  
守るべき自らと神との契約、そして女性の根源である部分。  
恐れに囚われたルテリアはその長い脚でトラスを蹴り飛ばす。  
 
「アグッ!」  
お腹を蹴られ、衝撃で浴槽に背中と後頭部を叩きつけられたトラス。  
ルテリアはその隙に快楽に晒され衰えた身体を必死に動かし、浴槽から這い出る。  
そのまま半ば這うように床を進んでトラスから逃れようとする。  
 
怯えた彼女は忘れてしまっていた、本当に恐るべきものは別にいることを。  
 
 
「ルテリアちゃん。」  
「えっ!?」  
頭上から声をかけられ、驚いて顔を向けるルテリア。  
「ひゃぁ!」  
その身に勢いよく水が浴びせられる。  
金髪から滴る水でぼやけた視界、髪をかき上げて彼女は瞳を彷徨わせる。  
「ここよ、ここ。」  
声が聞こえたのはすぐ目の前、褐色の両脚に沿って視線を上げると女魔人エサリアネの黄色い瞳と目が合った。  
「貴女は身を守る聖水風呂から出てしまった。身体の表面に残った聖水も洗い流された。  
 さあ、どういうことになるかしら?」  
笑みを浮かべて彼女を見つめるエサリアネ。  
ルテリアは顔面を蒼白にして後ずさる。  
 
 エサリアネは身軽にルテリアの背後に回りこむと、その身体を抱き締めようとする。  
「いやぁ!や、やめて!はなしなさい!」  
身を捩じらせ肘で女魔人を撃って何とか逃れようとする修道女だが、敏感になった身体は言うことを聞かず  
瞬く間にエサリアネに後ろから抱き締められ、2人で座り込んだ形になってしまった。  
「うっ…このぉ!」  
それでもエサリアネから逃れようと必死に抗うルテリア。  
「あらあら、元気の良い封魔シスターね。でもちょっとおとなしくなさい。」  
女魔人はそう告げると、ルテリアの右耳に口を近づけフッと息を吹きかける。  
その瞬間、ルテリアの身体がビクンと跳ねた。  
「アッ……アガッ……イッ…」  
目を半ば裏返させ白目を剥き、口唇からは意味の無い喘ぎが漏れる。  
 
「あらら、ちょっと淫らな魔の気を吹きかけただけなのに、真面目なシスターには刺激が強すぎたのかしら?」  
エサリアネは修道女の無惨な表情を笑顔で見つめながら、その手を彼女の股間へ這わす。  
瑞々しく光る朱色の肉唇に指をゆっくりと挿し込む。  
「くすっ、こんなに濡れちゃって。いけない娘ね?」  
女魔人の指を濡らすのは粘っこい液体、ルテリアの愛液だ。  
彼女の未通の膣肉、その入口をほぐす様に指を這わせるエサリアネ。  
プシャァァァ  
「ひゃっ!」  
その手に突如黄金の液体が降りかかった。。  
驚いたエサリアネだがすぐに笑みを取り戻す。  
「いい年してお漏らしなんて。ルテリアちゃん、そんなに感じちゃったの?」  
黄金色の雫―ルテリアの尿―が垂れる手を彼女の顔の上に掲げて嘲る女魔人。  
「……うぅ…あ…ぁ…」  
だが黒い瞳は戻ったものの虚ろな視線を投げかけ、半ば意識を失っているルテリアは何も応えない。  
 
「ふん!まあ、こんなにでもなれば聖なる力も残っていないかしら?」  
面白く無さそうにエサリアネは鼻を鳴らすと視線をルテリアの下腹部、肌に刻まれた十字の聖痕に投げかける。  
そっとそれに人差し指を這わせようとした。  
「あぎゃぁっ!」  
聖痕に触れた途端、真っ赤に焼けた鉄のような熱さが指を焦がす。  
慌てて指を放した彼女は怒りを込めた瞳を聖痕に投げかける。  
「ちっ、やはり言われていたように封魔シスターの純潔を奪い中の聖なる気を全て淫らな気で  
 打ち消さないと駄目ね!」  
憎憎しげに声を上げたエサリアネは、傷ついた右の人差し指をルテリアの口唇の隙間に乱暴に突き入れる。  
「ほら、舐めなさいよ!人間の分際でこのエサリアネ様の身体を傷つけたのよ!」  
修道女の舌や歯をまるで犯すように捻り回すエサリアネ。  
意識を失っているルテリアは抗うことは出来ずに為すがままだ。  
 
「あ、いたたた。」  
その時、エサリアネの背後から聞こえた少年の声に彼女は怒り顔を止め笑みを戻す。  
「トラスくん、大丈夫?」  
「ええ、色々痛いけど大丈夫です。」  
振り向いた女魔人の視線の先には、頭に手を当てて浴槽から出るトラスの姿があった。  
「エサリアネ様、もう始めてしまったのですか?」  
トラスは残念そうな表情を浮かべながら問いかける。  
「いや、まだよ。トラスくんにやってもらわないと駄目みたい。今起こすからね。」  
「はい!」  
エサリアネはそう少年に語りかけると左手を囚われのルテリアの秘所にまわす。  
そして愛液に濡れ、大きく膨らんだ肉芽を指で捻り上げた。  
 
「ギギィィヤヤアアァァアアアッッッ!」  
甲高い獣のような悲鳴がルテリアの口唇から吐き出された。  
見開いた彼女の視線が目の前に立つトラスを捉える。  
「シスター、おはようございます。」  
「ああぁっ…ひッ、あああッッ!」  
恐怖の眼差しで教え子を見つめた彼女が、再び嬌声をあげる。  
とともにその股間から勢いよく透明な液体が噴き出した。  
「あはっ、トラスくん今のが潮吹き、凄い快感を感じたときに女の人が見せるものよ。」  
「へぇー。シスター、魔人のエサリアネ様にそんな目に合わされちゃっていいんですか?」  
「いやぁ……ひっ…い、むぐっううぅぅうう!」  
教え子の嘲笑に反論することも出来ないルテリア、その口唇が顔を近づけてきたトラスの口唇で塞がれる。  
必死に逃れようとするが、女魔人に抱き締められた身体はほとんど動かない。  
ただ彼女は涙を流すことしか出来なかった。  
 
「プハッ、シスター・ルテリア、ぼくの初めての口付けをしていただき有難うございます!  
 あれ、もしかしてシスターも今のが初めての口付けだったんですか?」  
晴れ晴れとした笑みを浮かべて問いかけるトラス。  
ルテリアは涙を流して教え子からの汚辱に耐える。  
「あらあら、ルテリアちゃん。いい年したお姉さんが泣いちゃ駄目よ。これからトラスくんの大事な童貞卒業の儀式が  
 始めるんだから。」  
優しげな声色を出し、ルテリアの目元の黒子を濡らす涙をそっと指で拭き取るエサリアネ。  
もちろんその心は封魔修道女を我が手に捕らえた黒い歓喜で満ちていた。  
「あれ?そういえば修道女だからルテリアちゃんも処女なのかしら?良かったわね処女卒業も出来て。」  
心にも無い台詞を吐く女魔人。  
神との婚姻を果たしているルテリアは神のためにその純潔を守らなければならない。  
だがその喪失が目前に迫った今、神に仕えて来た選ばれし封魔修道女が逃れる手は無い。  
 
「いや、いやっ!と、トラスくん、お願いだからやめて!目を覚まして!」  
必死に教え子の心に訴えかけるルテリア。  
「泣き顔も可愛いですね、シスター。これからもっと泣かしてあげますよ。」  
シスターの嘆願を受けたトラスはそう告げて彼女の腿に覆いかぶさる。  
そのまま肉棒に片手を添えて、ゆっくりとルテリアの秘所に近づける。  
「トラスくんやめててぇえぇええ!何でもするから、それだけはっ!」  
年下の教え子に泣き叫びながら哀願する修道女。  
トラスは顔一杯に笑みを浮かべてシスターの泣き顔を見つめると一言声を出す  
 
「挿れますよ。」  
 
 
そして一気に肉棒が未踏のルテリアの秘所に突き入れられる。  
「いややああぁぁぁあああぁぁッッッ!」  
異物の挿入感、そしてその直後に秘所から響く激しい痛みに絶叫するルテリア。  
目を見開き、髪を振り乱しながら叫ぶ彼女。  
その目が自らの聖痕を捉えた瞬間、恐怖に満ちた彼女の心に絶望が舞い降りた。  
(せ、聖痕が……消えていく…)  
金色の輝きを曇らせ、薄さを増していく聖なる十字の印。  
契約を守れなかったルテリアの、神との繋がりが絶たれようとしていた。  
「あぎッ!…か、神さま、お助けを!ひぃッ……助けてぇッ!」  
それでも必死に女神に助けを求める封魔修道女。  
「わぁ、シスターのおまんこ、ぐいぐい締め付けてきて気持ち良すぎるよ。」  
哀れな声を響かせるルテリアにトラスの幸せそうな声がかけられる。  
 
「じゃあ、ちょっと動くよ。」  
「いぁ……?…ッ!?アギィィイイィッッ!」  
優しく言葉を紡ぐトラス。  
彼は声色とは真逆の行為、勢いよく修道女に突き入れた肉棒を前後に抜き差し始める。  
ルテリアは激しい痛みに絶叫する。  
彼女の陰部から飛び散る血が、その白く肉付きの良い太腿、そして下腹部に刻まれた聖痕を汚す。  
赤く汚れ、ますます輝きを失っていく聖痕。  
 
「すごい気持ちいいよ、もう出ちゃう!」  
「いいわよ、出しなさい。シスターの中がグチョグチョになるほど出すのよ」  
歓喜を露わにするトラスに命じるエサリアネ。  
そのまま彼女は涙や鼻水、涎を撒き散らしながら苦悶するルテリアの耳に口唇を近づける。  
「トラスくん、もう出るみたいよ。貴女の膣、彼の精液で満たされるのね。」  
「アギャッ!…ヒィギィィィッッ!…エッ…ガァッ!っ…ぁっ!?」  
白目を剥き苦悶の叫びを漏らすだけのルテリア。その瞳に僅かに光が戻る。  
 
快楽と痛みに覆われた彼女の脳がかけられた言葉の意味を理解したのと共に、とめどなく零れ落ちる涙。  
「ひぃ、いやぁ…イギィッ!……や、やめてぇ……もう、許して…それだけは……ハギィッ!」  
突き上げられるたびに悲鳴を上げながら、女魔人と魔性の道に堕ちた教え子に許しを請うルテリア。  
その姿はもはや女神と結ばれた聖なる乙女ではなく、獣に弄ばれる哀れな子羊でしかなかった。  
「ふふ、可哀想なルテリアちゃん。でも大丈夫、神様に見捨てられてもわたくし達がずっと可愛がってあげるから。」  
「エ、エサリアネ様、もう出ちゃいます!」  
身を震わせるルテリアに優しげに言葉をかけるエサリアネ。  
次の瞬間、少年の叫びと共に彼のペニスから熱い滾りが修道女の秘所に放たれた。  
「いぃやぁぁああぁぁぁあああッッッ!」  
膣の中を精液で満たされ、絶望の叫びを放つルテリア。  
 
そして穢れてしまったその身体からは聖痕が完全に消えていく。  
 
 
「ぁっ…いやぁ……い…やぁ……」  
満足そうな笑顔で憧れの修道女、童貞を捧げた女の胸に頭を埋めるトラス。  
呆然とした目付きで力ない呟きを漏らす堕ちた封魔修道女、ルテリア。  
その2人の身体を抱く魔人、エサリアネ。  
 
こうして封魔修道女ルテリアは魔人の手に落ち、教会に封じられていた魔人の戒めも解かれてしまったのであった。  
 
 
 

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