「静まりたまえ」
「授けたまえ」
陰鬱な御託が、暗雲蠢く夜空にこだまする。
主様の館に捧げられる乙女が、今日も貼り付けた
笑顔で、広大な洞窟に納められる。
汚れを知らない心身を包むのは、深い色のメイド服。頭のカチューシャを
落とさないように、白いエプロンを汚さぬように、ゆっくり運ぶのが街の掟。
もちろん、主に捧げるくらいならオラたちが犯っちまうかという、
バチあたりな住民など存在していようはずもない。
ゴルゴダの街。
マリーセレスト王国の僻地にあるこの街は、もとは近くの森に狩にむかう狩人の集落という、
伝統もなにもない街である。
王国北部。剣と魔法の時代の面影を未だに残している緑の多いこの地方で、神に目をつけられ、
国に加護を授ける代償に乙女を捧げることになった街。
時代が移り変わり、国王が初代マグネから三回も改まった剣王シウムの今日でさえ、
20年ごとに男を知らない処女の乙女が捧げられるという仕組みが未だに残っている
貴重な街である。
洞窟内の館、その中の一室にメイド服の少女がいた。
彼女の名はアリス。
美しいブロンドが腰まで伸びた、見た目14、15の乙女である。
そのアリスがまろやかな尻を叩かれていた。
「ひぐっ、ぐぁっ、ご、ご主、人さま、おゆる、しを…」
アリスの尻を打ち据えるのはドアから侵入した様々な太さと形の無数の触手。
その中の鞭のようなものが鋭い音を立てながらアリスの尻をいたぶる。
「いっ、ぁあ…」
生贄の家庭には報奨金が出ると知り、貧しい家のために一週間前生贄として捧げれたアリスは
メイドとして神である館の主人に仕えたのだが今日まで特に何かされるということがなかったため、
生贄としての生活に希望をもち始めていた。
だがつい先ほど謝ってつぼを割ってしまい、しまったと思った時にはすでに
両足を触手に捕らえられ宙吊りにされたあげく、ショーツを破かれ剥き出しの尻を叩かれていた。
その時脳裏に伝わったイメージは一言。
罰
システムとしては単純である。
ミスをすれば罰せられる。
それだけだが、人以外のものに辱められながら苦痛を受けるなどアリスは想像したことすらなかった。
「ひぃっ、ぎっ、ご主人さま…」
かれこれ10数分続けられた鞭打ちはアリスの尻が真っ赤になったところで終了された。
助かった、アリスはそう考えた、だが再び脳裏にイメージが伝わる。
犯
「ひっ」
これで終わったんだと力を抜いた体の間隙を縫うかのように、
自ら発する液体に濡れた触手がアリスの菊座に勢いよく挿入された。
「あ゛ぁあああ、ご、ごしゅじん、ひ、ひぎぃぃぃ」
そしてそのままメイドの体を気遣わぬかのように触手が出入りする。
悲鳴を上げるアリスを無視して他の触手はメイド服を破り、
その小振りな胸を蹂躙する。
「ひぐっ、っぁああ」
そして触手の中でも一際細いものがアリスの秘所に向かって伸びる。
だがアリスは悲鳴をあげるだけでそれには気づかない。
触手が伸びて2,3秒した頃合だろうか。
アリスは痛みとほんの僅かな微熱のような疼きを感じる中で
自分が尿意を催していることに気づいた。
見上げると先の細い触手が自分の秘所、尿道に入り込んでいるのが見えた。
「くぁ、いや、やめて、ください、いや、だめです、だめだめだめだめだめぇええええええ」
触手が激しく抜き出しされ、それと共に尿意も高まっていく。
それによって引き起こされる事を拒否しようとしたアリスだったが、
とき既に遅し。
「いやぁああああああああああああぁ…」
今だ純潔を保つ秘所から勢いよく黄金水を放出した。
「あ、あぁぁ…」
失禁したことがショックだったのかアリスは菊座に触手が入ったままにも関わらず失神した。
それをどこで感知したかは分からないが館の主はアリスの体から触手を引き。
その体を優しげにソファアへと寝かせ、触手を完全に部屋から引いた。
この後、アリスはミスをしないように館の主に仕え、
二週間後に 褒 というイメージとともに優しく愛撫され
処女を失う事になるのだがそれはまた別のお話。
さらに100年後、王国が新興の魔族の国ヘルメスに滅ぼされた際に
重鎮として触手を持つ現地の高位魔族が招かれるのだが、
その傍らに何百というメイドがいたのも別の話である。