【現実/触手/強姦系?/ロリ】
「やめ……て、書きたくない、書きたくないよぅっ……」
少女の悲鳴に重なるようにカタカタとキータイプの音が響く。
小さな部屋だが、年頃の女の子の部屋らしい。暖色系の壁紙に
ピンクのチェックのカーテン。白い棚にはヌイグルミ。少女小説。
ただ……
勉強机の上のVAIOに向う少女の背には、べっとりと黒い異形が張り付いていた。
「いやァ…… ユミ、誰の悪口も書きたくないぃい……!」
背に張りついた異形は全身のシルエットはカラスのようでありながら、
今油田から抜け出てきたようにべったりと濡れ、粘液に塗れている。
それが少女の手といわず足といわず張りつき、
PC前の少女を操っているのだ!!
「く……ぅううんっ……!」
反抗的な少女を罰するように、デニムのミニスカートの間から
忍びこんだ何本もの触手が白いグンゼのパンツを擦り上げる。
「ふぁああん…… あ、ひぅ、や……」
粘液質な触手に何度も擦られたパンツは濡れて透け、
少女の幼いスリットを浮かびあがらせていた。
はっきりと見えないだけに余計エロイ。
「書く……煽るよ、煽るから……だめぇえッ…そこ、触らないでっ…!」
腕の下から伸びた触手が少女の胸を戒める。そして、こちらはブラウスの下に
直に忍び込んで、少女の小さな乳首を細い先端でこねくりまわしている。
「ぅうん……う、オシッコ…したくなっちゃうぅう……」
ぐすっとしゃくりあげながら、少女は不安気にドアを振りかえる。
この声が家族に聞こえないか。
それはこの板で煽るのが自分だと仲間に知れるのと同等の恐怖だった。
「仲良くしてたいのっ……
皆で仲良く、色んなSSが来るのを待ちたいの……
えっちな気持ちになりたいだけなの……
こんな……えっちなことした、ユミが悪かったの・・・?」
うねうねと蠢く触手を身を弄られながら、少女は自問する。
モニターの中ではすぐに返ってくる反応も、
この部屋ではなんにも返ってこない。
その間も少女の手に巻きついた触手が、少女の指を操り
罵詈雑言、疑心暗鬼の言葉をかつての故郷に向かい叩きつけていた。
「う―――……」
ごめんなさい、違うの。許して。
g、とタイプした瞬間だった。それまで下着越しに動いていただけの黒い触手が
突然少女の体に侵入した!
「ひゃあああっ……」
少女の体が背後に大きく跳ねる。イスがギシっと軋みをたて、
倒れそうになるのを皮肉にも触手が支えた。
「や……やめてっ……いたいっ……ひぐぅ、ひっ――」
にゅるんと濡れた触手は少女のスリットを開き、
左右に激しく動きながら熱い肉の中へと押し入っていく。
少女の未知の領域は狭く、窮屈であったが、締め付けれられてもなおも
奥へと入るさまはまさに歴戦の戦士の勇気そのもの! 触手万歳!
「いたぁあいっ、あ、あんっ……あーっ! ああぁああぁあっ!!」
少女の処女膜が破られるのと同時に、少女はイスの上で勢いよく
黄金水を飛ばした。小さな体がビクッビクッと痙攣するも構わず触手は
少女の膣を凌辱した。
「ぁあん、んっ、いたぁい、いたいのぉ、あぁあんっ、んっ、いたい、のにへんだよぉ……!」
感じたことのない快感を少女は身に叩きつけられ、夢見ごこちで喘いだ。
ぜい、ぜいと息を切らしながら、触手の動きに合わせイスを大きく揺らす。
「うぁ、あ、やぁん、ん――っ……ん……ぁああんっ!!」
少女の体が大きく仰け反った瞬間。
少女は今までに見たことの無い光を見た。
記憶は断絶する。
目が覚めれば同じように自分の部屋、
VAIOの前である。スクリーンセーバーのくまさんが
エロパロスレを隠してくれていた。
「夢……だったのかな?」
体がとってもぐったりとしていたが、少女は呟いた。
キーを叩くと同時にでんぐりがえしのくまさんが消え、
OpenJaneの画面が浮かびあがる。
「ごmめんなさい・」
その言葉のあとには、SSが、続いていた。
ずっとFAN立った人のSSが。
時々少女は思う。あの黒い触手は、自分の悪い心ではなかったのかと。
皆で仲良くしながら、時々誰かを苛めたくなる気持ち。怒ってる人がいたら
一緒になって怒って鬱憤晴らしをしたい気持ち。そして――えっちな気持ち。
「でも……また、見にきちゃおう」
そして今度はあんなお化けに取り付かれないように。
オナテク板を覗いて、ちゃんと欲求解消しようと誓うのだった。