深い山の中
「うう・・・」
戦いに敗れ満身創痍の少年剣士と相棒の少女魔道士
それを漆黒のローブに漆黒のフード付きマントをはおった魔女が
冷ややかな笑みを浮べ見下ろしている
「それしきの手腕で我に挑むなぞ、百年早いわ」
野太い女の声が響く
数体の使い魔に大の字に押さえ付けられている少年に魔女が近づく
同時に使い魔は獲物の髪を掴んで引きずりあげる
キッとした目で睨む少年の顎を掴んで顔を持ち上げ、
品定めするように見つめる魔女
「中々、いい顔つきじゃ」
濃いアイシャドウの奥の紅い瞳が鈍い光を放つ
「これから、おまえは我が下僕となるのじゃ
これより、その儀式を行う
その身に、たっぷりと我を刻みつけてくれようぞ」
少年はその意味がわからぬほど子供ではない
「く・・ くそ!魔女め!・・・」
「それでは、儀式の準備にはいる」
魔女の人差し指の先から魔法の刃が出現する
ぴっ!と少年の体の真ん中を縦になぞる
「うわ!」
鎧からシャツ、ズボンとパンツ一度に縦に裂ける
「きゃ!・・」
横で少年同様、使い魔どもにねじ伏せられている少女が目を伏せる
「おまえ達、その様子では男女の間柄でなさそうじゃの」
魔女が術を少女に向かって放つ
「あ!」
「な・・ 何? 涙が溢れる! 瞼が閉じれない!」
瞳を魔法で無理やり開かされた少女は、水色の短い髪を使い魔に
掴まれ、顔を魔女達の方に強引に向けさせられた
無様に裸にされた相棒が嫌でも大きなグリーンの瞳に映る
「ああ! いや!見たくない!見たくない!」
「これより始まる我らの行為、しかとその目に焼き付けるのじゃ」
魔女は、ばさりとフードを外した
紫色の長い髪と、尖った顎に尖った鼻を持つ中々端正な素顔が露になる
蝋のように異様に白い肌に真っ青なルージュとアイシャドウが毒々しい
鋭い中に妖艶な色を視線に滲ませながら、魔女はマントの中の
背中のボタンを外していくのであった
漆黒のローブが魔女の足許に落ちる
顔同様、蝋のように不気味なほど白い熟れた女の身体が出現した
ほっそりとした面立ちの下、極端なほど豊満さと繊細さを併せ持つ肢体は
あたかも女王蜂を思わせる
髪を掻き揚げながら過剰なまでの色気を放散する肉体が、
女を知らない少年に近づく
「いかがじゃな?我が生身」
女盛りの魔性の肉体をひねって見せる
「あ・・ ああ・・」
動揺して体を強張らせる少年剣士
「緊張をほぐしてしんぜよう」
魔女は口を窄めるとふぅ〜〜・・・と少年の顔に息を吹きかけた
「う・・・」
まともに魔女の吐息を嗅がされ、顔の筋肉が緩む
「さあ、舌を伸ばすがよいぞ」
魔女の囁きが頭の中で一周し、無意識のままおずおずと舌を差し出す
そこへ魔女の顔が己も舌を突き出して降下してきた
にちゃ・・と魔女と少年の舌先が接する
「ふ!・・」
そのまま、少年の震える舌は魔女の口の中へ絡め取られ
やがて濃いルージュを引いた唇が、少年の唇を奪い取った
「・・・! んん!・・・ むぅ・・」
もがく少年の口の中に、むんと濃厚な甘い息が、吹き込まれる
密着した女の顔から漂う香水の香りと相まって、少年の脳を痺れさせる
((ああ・・・ なんて・・いいにおい・・))
ねっとりと絡み合った少年と魔女の舌が舐めずりあう
((んんん!・・・))
((わが唾・・・ しかと飲むがよい・・・))
んじゅ・・・ ごくん・・ ごくん・・
顔の皮膚をぴくつかせながら少年は魔女の唾液で喉を鳴らした
「な・・・ な・・・ なんてこと・・」
相棒の目の前で、目を細めて熱烈な接吻を交わす魔女と少年
すっぽんのようにへばり付き、だらだらと溢れた涎が互いの首元を
濡らしていた
ふ・・は・・・
ようやく口を解放される少年、すっかり顔は緩み、もはや剣士の相は
なくなっていた
「ふふふ よい顔になったな
さて、お次は・・」
彼の下半身では、ふやけた顔と裏腹に、ぎんぎんに堅く勃起していた
すっ・・と魔女は腕を伸ばし、根元を掴んで顔を近づけた
「くあ!」
体に電流が走りのけぞる少年
魔女が隆々としたソーセージにぺろんと舌を這わし始めたのだ
見ていた少女の視線が信じられないという色を浮かべる
「そ・・ そんな・・・ おちンチン・・ 舐めてる・・」
当の少年は荒い息を吐きながら、敏感な場所に対する猛烈な
刺激に身悶えしていた
「あ! はぐ! きも!・・ち、よすぎる!!」
ぴちゃ・・ くちゃ・・
魔女の口に玩具にされる少年のソーセージ
裏筋からカリにかけて、魔女の舌がダンスを踊る
「あ!・・ ああ!・・」
「戦慄いているな・・ 出しても構わんぞ」
もう、とっくに限界に達してるにも関わらず、出すことが出来ない
魔女が術で堰き止めているからだ、
知っていながら、意地の悪い魔女は責め続ける
「はあ・・ はあ・・ だしたい・・ だしたいのに・・ でない!」
「むふ・・ 出さぬのか? では、仕方がない、おまえのソーセージ
ゆるりと頂こう」
魔女は少年の亀頭の先にちゅっとキスすると、ぐぬぅ〜とそのまま
口の中に含みはじめた
「う・・ あああ!!・・」
「ん・・ぐぅ・・ むふふ・・ 中々、美味じゃの・・・」
魔女は根元まで含み込むと一呼吸置いて、
じゃぶじゃぶと頭を上下に振り始め、猛烈にしゃぶり立てはじめた
「ぐう!・・ やめ! やめてぇ!!」
生温かい口の中で、か弱いペニスに舌が妖しく絡みつき
唾液をたっぷりと塗しながら、ぬちゅぬちゅと扱き立てる
少年は女のような声で喘がされるのみであった
「あ・・ だしたい・・ だしたいよ・・ ああ・・あ」
魔女の猛烈なフェラチオに、半べそ状態で、
度を超えた刺激に耐えさせられていた
「これ以上は無理かの・・ 発狂されたのじゃ、つまらぬわ
さあ、出すがよかろう、おまえの精、たっぷり味見してくれようぞ」
そういうと、しなやかな指を彼の肛門にぬぶっと挿し込んで、奥でひねった
「ぐ! あ・・・」
さんざん堰き止められていた白い濁流がどぷっ!と魔女の口の中で
爆発した
「あ・・ ああ・・」
恍惚状態で魔女の喉奥に射精し続ける少年
それを何食わぬ顔で、魔女はごくんごくん飲んだ
「この女・・ おしっこ、飲んでるの?・・・」
軽蔑の視線ここに極まる少女
すぽっ・・と少年のソーセージから口を放し、少女に近づく
「小便ではない、男のミルクじゃ 相方の出したもの
おまえにも分けてやろう」
そう言うと少年のミルク塗れで白くなった口を少女の唇に重ねてきた
「!・・・ むぶぅ!」
少女と熟女、魔女同士の接吻、
年増女はねちねちと若い娘の舌を絡め取り、己の口の中の
掃除をさせる
「ふぅ! むむぅ! やめへぇ!」
そして熟女の喉奥からさっき飲んだものが喉を盛り上げながら、遡ってきた
「!!・・・」
熟女から少女にどろりと口移しされる少年の濃いミルク
「ぐうぅ!!」
飲み込むまいと必死に抵抗する少女に熟女が熱っぽく囁きかける
”・・・の・む・の・じゃ・・・”
ごっ・・くんと屈服する少女
”・・・きにいったようじゃの、もっとのむがよい・・・”
どろり・・ どろり・・ ごくん・・ ごくん・・
口から白い涎を垂らし、放心状態の少女
「ふん、これくらいでそんなにショックを受けるとは、ほんとお子様じゃの」
再び、がっくりとうな垂れてる少年のほうを向く
「・・・さて、ぼうやに栄養をあげぬといかんな」
朦朧とする少年の頭に影がかかる、
のっそりと顔を上げると、目の前に魔女のたわわな乳房が
たぷんと揺れていた
ワインレッドの乳首から液が滲んでいる
「さあ、飲むのじゃ」
引力に引かれるように口を近づける少年
”・・だめ!それを飲んではだめ!・・・”
遠くで相棒の声がしたような気がした
ちゅぷぅ・・
にも関わらず少年は魔女の柔らかい豊乳に咥えついてしまった
次の瞬間、彼の口の中で温かい母乳がじゅわ〜と迸った
「・・・! むふぅ!」
少年の瞳が一回転して目から消えた
じんわりと口の中から頭の中に広がっていく禁断の味と香り、
それは彼のような未熟者が決して口にしてはいけない魔の乳であった
ごく・・ ごく・・ ごく・・
魔女のおっぱいに赤子のように吸い付き、夢中で喉を鳴らす少年
もはや手遅れであった
彼の頭の中の記憶がどんどん消えていく、楽しかったこと、
辛かったこと、仲間達との冒険、その顔その声、全てを魔の乳が
洗い流していく
そして新たな記憶が頭に刻まれていく、優しく乳を与えてくれた
主の存在というものを
どのような理不尽な扱いを受けようと構わない奴隷の精神を
とくんとくんと脳に刻みつけられて行く
ぷはぁ〜・・
一旦、授乳は中断、しかし少年はまだ欲しそうにふるふると口が震えている
「さあ、まだ欲しければ答えるのじゃ おまえは何者じゃ?」
「うぅ・・ あ・・ あなたの・・ しも・・べ」
「上出来じゃ これからおまえは、我が命には絶対逆らえぬ」
「は・・ ふぁい・・ その・・とおり でしゅ」
「ふふ、よろしい ご褒美じゃ、さあ召し上がるがよい」
哀れな少年は、むぐぅ!・・と魔女のおっぱいに待ってましたとばかり被り付く
んぐ・・ んぐ・・
夢中で乳を啜るその頭を魔女は撫でながら抱え込む
「ああ・・ わが・・ぼうや」
魔女も乳を吸われる快感に身をやつす
魔の乳が少年の五臓六腑に染み渡り、強烈な媚薬効果にいつしか
彼の股間もぎんぎんになっていった
「そこまでじゃ」
下僕の顔を、己の胸から引き剥がす魔女
「それでは、我が子よ さんざん馳走してやったお返しに
今度は我に馳走せよ」
素っ裸で向かい合って立つ、女主人と少年奴隷
「我の足許に膝まづけ」
少年は命じられた通りにする、その目の前には魔女の濃い森と
その中に咲く淫花があった
「さあ、奉仕するのじゃ 我が森をおまえの舌と指で潤すがよい」
魔女の毛深い森の奥に咲き誇る、悪魔の華に舌を伸ばす少年
その淫花は、これまでどれだけの男を篭絡し精を搾り取って来たか
知れぬにも関わらず、見た目は可憐さを装って、少年剣士の眼前に
妖しく咲いていた
ぺろぺろ・・
仁王立ちしている魔女の森に被りつき、舌を突き出して必死に奉仕する
「そうそう・・ そうじゃ・・ ふふ・・なかなかの手際じゃ」
自ら胸を揉みしだきながら、下僕の奉仕に身を捩る魔女
「そこ! そこじゃ・・ そこをもっと・・念入りに・・
そう! そうじゃ・・あふぅ・・」
魔女の口から、甘い喘ぎが漏れた
じゅる・・ じゅるぅ・・
少年は魔女の花弁の奥から溢れ出した蜜を存分に啜らされた
「ふふぅ・・ すっかり、興奮してきたわ」
「さあ、ぼうや 仰向けになって寝転ぶがよい」
指示された通り、床に寝転ぶ少年、その上に魔女が跨った
そして、彼の天を向いて激しく勃起してる肉棒を掴むと、
潤った自らの森の中にぷちゅっと宛がった
「うう・・・」
先っぽに感じる生温かい感触に少年が唸る
「ああ!・・ やめて! やめてぇ!!」
脇で少女が叫ぶ
「これより、我々は主と従者として正式に契りを結ぶ
我は主として、おまえを抱く
娘よ、よく見ているのじゃ、我等が繋がるところを」
そう宣言すると、女主人の白い豊かな腰がゆっくりと沈み始めた
ず・・ ぬ・・
魔女の森の奥に咲いた毒花がぱっくりと口を開けて、
少年の未使の肉棒を露を吹きながら呑み込んで行く
「ぐぅ!・・ うぁ・・」
その、あまりにも生温かく、ぬるぬるとした感触に少年は身を震わせる
ぐ・・じゅぅ
肉の絡み合う水音を立てながら、魔女の尻が少年の骨盤の上に腰掛けた
魔女の毒花は、少年のソーセージを根元までずっちりと呑み込んで
しまっていた
「どうじゃ? 初めて女を貫いた気分は 我等は肉体の契りを結んだ、
もうお前は私のもの」
「う!・・・ !・・・ ・・」
あまりの快感でろくに声も出せない少年
「ふふ・・ この子、我が奥で熱くなって震えておるわ
我が深淵で体温を一つにすること、かなり気に入ったようじゃな
それでは、もっと熱くなって溶け合おうぞ・・・」
魔女の腰が妖しく蠢き出す
「う!・・ うう!・・」
女の蜜壷が液を溢れさせて、その中のひ弱なソーセージを舐めずった
瞬く間に、射精意を催してくる少年
「ふふ・・ まだ・・ まだじゃ
儀式は開始されたばかり・・・ 簡単に天国にはいかせぬぞ」
「ぐ!・・ はあぁ!!」
フェラチオの時同様、魔法で堰き止められ、少年は頭を振って身悶えた
森の奥のやや開けた場所、すっかり脱力した若い体の上で、
熟れた女の体が波打っている
紫の髪が振り乱れ、白い豊かな乳房と尻が揺れ動く
「ああ・・ ああ・・ ああぅ・・・」
魔女の動きにあわせて少年はうなされたような息を吐く
「ふ・・ ふふ・・・うふふ・・・」
艶かしく蠢く腰つきと対照的な、冷めた表情が薄ら笑いを浮かべて
それを見下ろしていた
終始、二人の様子を眺めさせられる少女
幼馴染でもある彼と魔女の淫らな行いの数々、
やんちゃで強がり、時に優しくて、ちょっぴり意地悪で・・・
それが今は、淫婦に押し倒され、慰み者にされていた
「ひどい・・・」
唇を震わし、目から止め処なく涙が溢れる
魔女に篭絡される彼の顔はもはや人の顔と呼ぶのも憚れるほどに、
視線の無い虚ろな目、鼻の下は伸び切り、鼻水と涎と喘ぎ声を
垂れ流す、まさに廃人同然であった
「しっかり・・ しっかり! しっかりしなさい!!」
「お願い! 目をさまして! おねがい・・だから・・・」
恍惚の表情を浮べ、魔女の肌に虜にされた彼に、幼馴染の声は
届いていない
魔女が冷ややかな視線を横目で少女に向ける
そして、そのままゆっくりと彼の緩み切った口に己の濃い紅色の唇を
重ねてみせた
「んふぅ・・・」
「ん・・ぐぅ・・」
接吻しながら、交わる魔女と少年
一回り以上も歳上の女主人の首に従者の少年が、遂に下から腕を回して
抱き止めた
「そんな・・・」
もはや相棒は、頭を真っ白にして奴隷として主の抱擁を心から享受していた
地面の上で熱く交わりを繰り広げる魔女と少年
今や完全に抱き締めあい、泥と汗に塗れながら少年の脚と
魔女の脚は二匹の蛇のように絡み合っていた
「どう・・じゃ われとの・・交わり・・ よいか? よいのか?」
「あ・・ が・・ いい・・ とても・・ いい・・・」
少年の胸板の上を魔女の豊満な胸がむぬむぬと揉むように
滑り捲くり、互いの汗を塗り込み合う
「ん・・ おぅ・・ われも・・ とろけ・・そうじゃ・・・」
「さあ・・ もっと・・たがいを・・ きざみ・・あうのじゃ もっと・・」
魔女と少年はいよいよ過熱していく
「あ・・ あ・・ あ・・ あぁ・・・」
魔女の顔の表面に変化が生じ始める、白い顔が紅く染まり始め
終始冷ややかだった視線が潤み始める
いよいよ魔女が絶頂を迎えようとしているのだ
「うぁ!・・ ふぁう!・・ あひぅ!」
少年は相変わらず女みたいな声で喘がさせられている
「う!・・ふぅ! いい!・・ いいわ!・・ ふふ!・・ はふ!・・」
狂おしく腰を振る魔女の声に切なさが加わる
「ふぅ・・ さぁ・・ いく・・ いくわえ・・ おまえの・・
すべて・・ われに・・ ささげ・・つくすのじゃぁ!・・・」
「あ! はひゃあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!・・・」
絶頂を迎える魔女
びくびくと、全身を震わせ、腰の奥に咥え込んだ少年を搾り上げた
「うひ!・・ ぶはあ!!」
堰が崩れ、一気に魔女の深淵で精を爆発させる少年
「あひ・・ ふひ・・」
ぐしょぐしょの陰花に押し付けられた少年の嚢は、びくびくと魔女の
子宮に屈服の精汁を献上し続けた
「おおぉ・・ 熱いぞ・・ なんと濃い・・さすが・・若い・・
ふふぅ・・・ よいぞ・・ ふふふぅ・・・」
魔女は舌なめずりしながら、新鮮な精を子宮に受ける感覚を味わう
ぶるぶると快感に震える太ももに何本もの白い河が出来た
契りの儀が終わり、ようやく離れる魔女と少年
魔女の淵穴から豪快に溢れたものが、地面に染みを作っていた
うわ言を言いながら、ぐったりとしている少年の髪を魔女が掴んで
持ち上げる
「あぐぅ!」
「寝てる暇なぞ無いぞ、我はまだ一度しかいってないでの」
「さあ、今度はおまえが上になって我を狂わすのじゃ」
それを見ていた少女が叫ぶ
「・・お願い、もう許して! それ以上やったら死んじゃうわ!」
「何をぬかすか
我を討伐に来て置いて、今尚命があること自体ありがたく思え!」
すると、草の陰から足音が近づいてきた
「ご主人さま・・・
あ・・、わは、なんと・・ 真っ最中でごぜえやしたか・・・」
背が低く、顔中イボだらけの醜いせむし男がのそりと現れた
素っ裸の魔女が腕組みしながら尋ねる
「なんじゃおまえ、生きておったのか」
「へ、へい、こいつらに負けそうになって、死んだふりしてたでげす」
「まったく、とことん戦いでは役に立たぬ奴じゃ」
この男は元々通りすがりの旅人だったのだが、魔女に怪しげな薬を
呑まされ、醜い姿に変えられて、使い走りをさせられていたのだ
「まあ、いいわ
我は今、機嫌がいい だいぶ長い間報酬をくれてなかったから
その小娘をおまえにくれてやる」
ぼりぼりと腹を掻く男の顔ににや〜と不気味な笑みが浮かぶ
「ほんとでげすか?」
「その娘は、使い魔どものいけにえにしてくれようと思っておるが
そうする前におまえの玩具にしてよいぞ
そんなわけじゃ、くれぐれも殺さぬように」
「へへえ・・・
それじゃ、気の変わらねえうちに頂いていくでやす」
少女の顔に焦りの色がみるみる広がっていく
「いや・・・ いや! ぜったいいやよ!!」
男は少女の水色の髪を掴むと、ずるずると自分の小屋に引き摺っていった
「うう! 離せ! 離してぇーー!!!」
彼女の歪んだ瞳の中で、地面に寝転んだ魔女に圧し掛かり、自らその中に
入っていく少年の姿が次第に小さくなっていった
(続く)