早朝の港町  
朝霧の立ち込める波止場に、背の高い女冒険者が一人佇み  
霞む波間を鋭い金色の瞳が睨みつけていた  
 
「・・・必ず、 必ず助ける・・ 待ってろ・・」  
 
一人呟く女の草色の短い髪を潮風が梳いた  
 
*****************************  
 
その前日  
長大な弓を携えた女冒険者は、仲間の男とこの町に辿り着いた  
 
「やあ、姉御!やっと着きましたね  
 う〜ん・・ 潮の香りが、何とも・・・  ううむ、異国情緒だなぁ」  
一人キョロキョロと浮かれ気分の背の低い舎弟分  
 
「お!あっちに砂浜、発見!  
 ねえ、ね、姉御、さっそく泳ぎましょうよ」  
 
浮き足立つ年下の短足男のケツに姉御の蹴りが炸裂した  
 
「!! うわぉ!! いっ!!・・てぇ!・・・す」  
「何、ガキみたくはしゃぎ回ってんだ、遊びに来てるわけじゃねえぞ  
 まず飯の種になりそうな情報仕入れなきゃだろが  
 酒場を探さねえとな おら、行くぞ」  
「う・・うひ あねご・・待ってぇ」  
 
大股で颯爽と闊歩して行くロングブーツの後ろを、  
みっともなくケツを押さえた蟹股が追って行った  
 
 
一時間後、酒場兼食堂で暇そうな駄弁り客相手に情報を仕入れる二人  
 
「・・・沈没船か、 あたしの出る幕が無いな  
 かと行って、こいつ一人行かせるのにも不安だ  
 他に何かないかな?」  
「そうだな、魔物が住み付いてるって岩礁があるんだが  
 そいつらを殲滅すりゃ、町長からガッポリ頂けると思うぜ」  
「おお!それ面白そうじゃないか、で、どんな魔物だ?」  
 
「ローレライか・・ 聞いたことある  
 歌声で男の船員を海に引きずり込む人魚の一種だな」  
「あの歌声を聞いたら、男はイチコロだ  
 岩礁にある洞穴に連れていかれて、死ぬまで精を搾られるんだ  
 攫われてしばらくすると夜中にこっそり帰しに来るんだよ  
 すっかり干物になっちまった体をね」  
「昔、あんたみたいな勇敢な女戦士が三人組でやって来て、  
 全滅させたことがあるんだ  
 でも、また何処からかやって来て住みつかれちまってるんだよ」  
「あの辺りは最良の漁場でね、あいつらがいなくなりゃ、かなりの水揚げ増に  
 なるはずなんだ  
 しかしここには男の船乗りしかいねえしな、手も足も出ねえというわけさ」  
 
 
 
酒場のテーブルで向かい合う、姉貴分と舎弟分  
 
「姉御、どうします?」  
「どうするも、こうするも、近づく手段も無いんだから諦めるよりしょうがないだろ  
 明日、海峡を渡る商船が出航するらしいから、それに便乗させてもらおう  
 海峡の向こうの町はここより遥かにでかくて、冒険者ギルドもあるらしいからな」  
「そおっすか  
 それじゃ、あの、俺ちょっと泳いで来ていいっすか?」  
「そうだな  
 ちょいと海水浴とでもしゃれ込むかね、せっかくだから」  
 
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「ぷぷっ! 姉御、何すか?その格好」  
「うるさい!笑うな!  
 しょうがないだろ、あたしはタッパがありすぎて、  
 女物のイソギは合うのが無いんだよ!」  
 
東国伝来の女物のイソギなる服は、どれも丈が短く  
仕方なく彼女は、同時に伝来された男物のフンドシなる布を腰に巻き、  
胸にも同じ物を巻いていた  
 
贅肉の全くついてない腹と、身長の半分以上ある長大な美脚は余すことなく  
露になり、海に反射した陽光を受け、白く輝いていた  
 
「それじゃ姉御、泳ぎの練習しましょうぜ」  
 
同様にフンドシ姿の舎弟分は、柄にも無くもじもししている姉貴分の手を引き  
そのまま海に入って行った  
 
水深五メートルほどの場所で水泳の練習を行う冒険者コンビ  
姉貴分が舎弟分に手をもたれてひたすら脚をばたつかせている  
 
「う!・・うぉっぷ!」  
少し手を離すとすぐに沈み始める姉御を慌てて舎弟分が捕まえる  
 
「ふぅ・・、姉御、手足が長い割には、上手くならねえなぁ」  
「うるさいな、 おまえの教え方が悪いからだ」  
「あれ? そんな言い方してると、このまま手を離して、一人で帰っちまおうかな」  
「な! おまえ!あたしを脅迫しやがるのか?!  
 くそぉ・・ わかったよ、感謝してるよ」  
 
一時間ほど、泳ぎの練習をして二人は砂浜に上がって来た  
 
「はあ疲れた、なんだか体がだるい」  
「そおっすか? 俺はビンビンすよ」  
 
さんざん姉貴分の際どい水着姿と、素肌の感触と、磯の香りに混じる彼女の香りに  
興奮しきりの舎弟分  
 
「しょうがねえな あれ以来ごぶさただったからな  
 ここでやるか? ひさしぶりに?」  
 
言い終わらぬうちに、舎弟分の目の色が変わり  
待ってましたとばかり、ぱっぱっとフンドシを投げ出した   
 
 
 
「ん・・ なんだ? 何か、妙な声が聞こえるな・・・」  
 
舎弟分の手で胸も腰も布を除去され、今まさに繋がろうとしていた時  
海の向こうから奇妙な声が姉貴分の耳に聞こえ始めた  
 
そして彼女を素っ裸にひん剥いた当の本人は、声が聞こえ出したと同時に  
彼女の上から飛び起き、海の方向を向いて、身じろぎせず凝視していた  
「おい? どうした?・・」  
 
舎弟分は振り向きもせず、海に向かって走り出し、あっという間に飛び込んで  
泳ぎだしていた  
「ま! まさか?! おい!もどれ!!」  
 
夕日に染まる海の向こう、並外れた視力を誇る金色の瞳は水色の長い髪をした  
少女達が舎弟分を手招きしているのを確認した  
 
「く! しまった! ローレライか!・・・」  
 
舎弟分は人魚どもに纏わりつかれ、そのまま水平線の彼方に  
消えていったのだった  
 
「何? ローレライに攫われた仲間を助けに行きたいだと?  
 おいおい、勘弁してくれよ・・・」  
「そうだな、金銭報酬+あんたが一晩相手してくれりゃぁ・・  
 いや冗談だ、命あっての物だねだからな、それでも全然合わねえ」  
 
片っ端から船乗りに誘いをかける女冒険者、しかし答えは上述のようなものばかり  
「くそ! あきらめるしかないのか! くそ! くそ!・・・」  
 
そこへ、大柄ながっしりとした漁師が酒場に入って来た  
漁師仲間が話し掛ける  
 
「おう、おめえ、今帰ったのかい?   
 あんまり戻らねえから、おっ死んだかと噂してたとこだぜ」  
「ちょいと、獲物追いかけ過ぎちまってね、いつものことだけどさ  
 ・・・て、あれ? なんだか見慣れない別嬪がいるじゃねえか」  
 
金色の瞳が視線を上げる  
真っ黒に日焼けした顔に無精ひげを蓄え、  
潮焼けした頭髪はだいぶ薄くなってはいるものの  
二枚目半といえる顔は、まだそれほど歳を食ってるようには見えない  
それでも彼女よりはずっと年配だ  
 
「西の街から来たんだってよ  
 ローレライに仲間を攫われちまって、それを助けたいらしいんだ」  
 
彼女に代わって、酔っ払った別の漁師が解説してやる  
漁師はじっと彼女の顔を見つめる  
 
「なんだい? あたしの顔がそんなに珍しいかい?」  
「随分と立派な弓を持ってるな  
 金色の目をした、エウ・・何とか云うあだ名を持つ女弓使いがいるって  
 聞いたことがある」  
「『エウリュアレの眼』・・ そんなふうに呼ばれることもある」  
「五本の矢を一度に五体の敵に当てれる・・てのは本当の話かい?」  
「本当さ、どこで聞いたか知らないが」  
「俺は外海へも漁に出かける、その分、色んな話を耳にするわけさ  
 あんたなら、ローレライと戦えそうだな、ちょいとついて来てくれるか」  
 
すっかり日の落ちた波止場、  
漁から戻ってきたばかりの漁師は、煙草をくゆらしながら漁具の手入れをしていた  
その傍らで女冒険者は口を開く  
 
「手伝ってくれるのか?」  
 
漁師は視線も上げずに話し始める  
「昔、ローレライに遭遇しながら唯一生きて戻った男がいたんだ」  
 
彼女は黙って耳を傾ける  
 
「その男は夫婦で船に乗っていた  
 不意に歌声が聞こえてきて、男は例によって海に飛び込もうとした  
 しかしそいつの大柄な女房は旦那を甲板に押し倒すと、  
 両方の履いてる物を手早くカギで引き裂いて  
 人魚の歌声でビンビンになってる旦那の股の銛を手前の貝溝で  
 ずっぽり咥えちまったのさ」  
「男は奇跡的に正気を取り戻し、女房と重なったまま船を操って  
 九死に一生を得られたってわけさ」  
 
ようやく漁師が目を上げ、じっと聞き入る女冒険者の口元を眺める  
 
「・・・つまり、一時あんたの女になれと、こういうことか」  
 
漁師は目で答える、更に冒険者が問う  
 
「・・ひとつ聞くが、なんで協力する気になった?」  
「物好きだからさ」  
 
********************************  
 
ザザァ・・   ザプゥ・・・  
   
港からだいぶ離れた岩礁地帯  
岩に当って砕ける波音に人の嗚咽が混じる  
 
「はあ・・ はあ・・」  
 
岩礁の中央にある一際大きな岩の中腹に開いた洞の中、  
海藻が敷き詰められたその上で、脚の短い人間の男が、体力を消耗し、  
息も絶え絶えになっていた  
 
透き通るように青白い肌の、手足にヒレを生やした少女が髪を掻き揚げながら  
男に近づく  
 
「もぉ・・ かんべん・・して・・くれぇ・・・」  
・・・ウフフ・・  
 
疲労困憊する男の顔に少女は構わず目を輝かせながら、  
薄い唇を尖らせて近づける  
 
・・・む・・ちゅぅ・・・  
ローレライに顔を持たれ、口付けをされる人間の男  
 
・・ふふ・・ くちゅ〜・・・  
「ふ・・ んむ・・」  
 
紫色の舌先が悪戯っぽく男の舌に絡みつき、  
蕩けるように柔らかい小さな唇と厳つい唇がしっかりと深く咥えあう  
そして、人魚は甘いエキスをとろ〜りと男の喉奥へ滴らせた  
 
「ん!・・ んん・・ ごく・・・ ごく・・・」  
 
栄養万点で媚薬性の人魚のエキスが男の五臓六腑に染み渡ってゆく  
男の目にみるみる精気が漲っていった  
 
 
彼女達は一様に小柄で、体の発育程度は人間の十二歳前後の娘ほど  
しかしその淫乱ぶりは大人の女顔負けであった  
 
「キャハ! ウフフ!」  
 
人間の男の舌で体を弄られ、くすぐったさに身を捩る人魚  
小振りな胸を、その蕾みを吸われ、パタパタとヒレをはためかす  
 
「ハァ・・ ン・・」  
 
毛など全く生えてないつるつるした股間に佇む小さな貝口をくちゅくちゅと  
舐め取られ、悩ましげな息を吐く  
ここにたくさんの精を受け、元気な子を身篭らねばならない  
 
・・・ララララ♪ ルルルルゥ〜♪・・・  
 
歌いだすローレライ  
ふぁ〜・・ と大量のフェロモンを噴出し、オスの本気を促す  
 
「はあ・・ はあぁ・・」  
 
すっかり興奮を取り戻した男が、目を血走らせて、自分の手首より細い  
少女の足首を掴んでM字に開かせ、  
戦慄く先端を、濡れているのが不思議なほど見た目幼い股間に宛がった  
人魚は悪戯っぽい視線を浮かべ、指を口に咥えて期待に充ちた表情で見つめる  
 
やがて、ちゅぷ・・と小さく湿った音がしたかと思うや、  
人間の生殖管が人魚の生殖口を、ぬぐぅ!とその大きさに割った  
 
・・ウァ!ウ!・・  
 
人魚は仰け反り、口をパクつかせながら、挿入をなるべく深く受け入れようと  
彼にしがみつく  
 
・・ヒ・・・ゥ・・  
 
ぬちぬちと割けて人間のオスに貫かれて行くメス人魚の貝口、  
痛々しい様相とは裏腹に、熱い滑りを帯びてオスと交差していく悦びに、  
瞳を潤ませ甘い吐息を漏らしていた  
 
「ぬ!・・ おぉ・・」  
 
人間のオスも、そのきゅぅきゅぅと締め付ける狭い貝肉の感触に  
嵌め捕られていきながら喜悦の息を吐いた  
 
やがて、男は人外の坩堝ヘ寸分残さず呑み込まれ、  
つがいとなった二体は生殖行動を開始するのであった  
 
 
 
ザザァ・・   ザプゥ・・・  
うぅ・・ うぐ・・ ハフン・・ アフゥン・・・   
 
岩に当って砕ける波音に男女の嗚咽が混じる  
 
「うぅ!・・ くく!・・」  
・・ハァ〜ン・・ ハハァ〜ン・・・  
 
人魚に虜にされた人間の男は、朦朧とした視線でローレライと交尾していた  
水色の長い髪と手足のヒレが男の突き動くに合わせてバタバタとはためく  
背の低い男は、尚彼よりずっと小柄な少女の熱くきつく滑る内側で  
いよいよ溺れていくのであった  
 
「う! う! く! うぅ!・・・」  
 
夢中でローレライの華奢な体を折れんばかりに嵌め抜く人間の男  
薄い少女の腹の表面が、人間のペニスの形に盛り上がり  
その胎内で突き動く様子が外からでも確認できた  
 
・・・アゥ! キャゥ! ヒャウゥ!!・・・  
 
人魚はほっそりとした足を男の腰に絡みつけ、小さな尻を跳ねるようにして  
体の中で暴れ捲くる人の生殖管とぐしょぐしょになって戯れる  
そのトロン・・と潤んだ瞳は、”もっと!もっと!”と催促していた  
 
「ひひ!・・ ふひ!・・ いひぃぃ!・・・ うっ!」  
 
やがて、男は、イキ捲くる人魚の懐中奥深くでオスの務めを果たす  
絡み合った短い脚と細い脚の付け根から異臭が漂い出した  
 
・・アウ!・・ゥ〜・・・  
 
人魚は熱くどろどろした放精を胎内に受け、カッ!と目を見開き、  
ぷるぷると身を震わせる  
 
・・・ニャ・・ ハァ・・・  
体の奥で、じ〜んと染み入って行く、粘った感触に感極まった人魚は  
玉のような涙を浮かべた  
 
 
・・ウウ・・ン・・  
放出の疲れでぐったりした男に、まだ人魚がまとわりついて余韻に浸っている  
 
今だ挿さったままの場所から溢れた人の精液で小さなお尻がびっちょりと  
白くなっていた  
その背後から、別の人魚の影が・・・  
 
・・アン!・・  
ごろりと抱き合った男女はひっくり反され、受精が済んだ娘は脚を引きずられて  
男から引き剥がされた  
 
・・ム!  
せっかくの事後の余韻を邪魔されて不満げに口を尖らせるその人魚  
つんと横を向くと、ざぷんと海に飛び込みどこかへ消えていった  
 
そして、先ほどと同じ手順が踏まれ、男は再びオスにさせられた  
栄養を充填されては、その小さな胎内に、精を出させられるのだった  
 
ざざざぁ・・・  
 
朝日が顔を出し始めた海の上を  
女冒険者の乗った船がゆっくりと進んで行く  
 
「そろそろ、例の海域だな」  
 
漁師が海面を指差す  
 
「ほら、あそこから海面の色が違うだろう、海流の分かれ目でね  
 あそこから先は、漕がなくとも勝手に流れが運んでくれる」  
「なるほど、岩の柱が幾つも立ち並んでるな」  
「さすが、すごい視力だな   
 一際でかい岩があるのが、見えるか?   
 そこに岩穴があり、たぶんそこにいると思う」  
「舵取りは慎重にやらんと、船が岩に叩き付けられてバラバラになっちまうが  
 その点は任しとけ・・・ まあ、おまえさんの協力次第でもあるがね」  
 
女冒険者は眼を細めて、船先から飛び散る波飛沫に霞む、その方角を  
睨みつけた  
 
 
今から数週間前、縦穴洞窟の中で姉御と舎弟分二人きりで過ごした日々  
単なる冒険仲間という関係を超えて慰めあい、互いに励ましあった  
しかし脱出してからは、すっかり普通の男女に戻っていた  
西の街を出発し、数日間、宿泊も野宿もしたが、あの事件前と同様  
別々の床で眠り、日が昇れば勝気なノッポの姉御と  
ケツを蹴飛ばされるノロマなチビの舎弟分の凸凹コンビとして、  
ここまで辿り着いた  
 
((・・・あいつは本当はしたかったに違いない))  
 
しかし恋人同士でも無い二人はもはや必然性が無くなった以上、  
彼のほうからは言い出せず、姉御は姉御で性格的に誘うこともしなくなっていた  
 
((・・・先日、久しぶりに、あいつの一物、拝んだな  
  さんざんあたしをかき回してくれたあいつの・・・   
  ・・・結局、邪魔されちまって、今は人魚どもにオモチャにされてんのか))  
 
姉貴分はぐっ!と弓を握り締める  
 
((淫魔どもめ!・・・))  
 
そして、ふっ・・と祈るように眼を閉じた  
 
((・・・すまん、これからあたしは・・・ 今日だけ、別の男の女になる  
  おまえとは、恋人というわけじゃないが・・・ 許せ))  
 
「それでは、準備するか・・・」  
 
女冒険者は漁師の目の前で着ている物とブーツを脱ぎ捨て  
先日の浜でと同じフンドシを腰と胸に巻いただけの姿になった  
 
「おい、何してる? 見とれてないであんたも早く脱ぎな」  
「ん? お・・ おお、そうだな」  
 
男も慌ててフンドシ一枚になる  
 
 
「ううむ、おまえさん・・・ 惚れ惚れするほど・・長い脚だな」  
 
しなやかさと逞しさの調和した美脚がすっと歩み寄り男の胸板を指が一撫でした  
 
「・・・それじゃ、よろしくな」  
 
椅子に腰掛けて操舵輪を操るフンドシ男の毛むくじゃらの膝に  
背面座位の格好でフンドシ女が腰掛ける  
即座に背後から厳つい指が、女の腰のフンドシの中に伸びて来た  
 
「ん・・」  
 
股の貝肉を弄られ声が出る女冒険者、そして自身も指を男のフンドシの中に  
這わした  
 
「ん・・ ん・・」  
「お・・ お・・」  
 
其々の指が、其々の道具を、くちゅくちゅ・・ しゅっしゅっ・・と解し立てる  
やがて女はじんわりと潤み、男はがちがちに屹立した  
 
互いにフンドシを捲りあう  
 
((でかいな・・ 果たして、こんなものが本当に入るのか・・))  
 
かつて見てきた物より明らかにサイズの違う物を目の当たりにして  
若干の不安が過ぎらせながらも、入れ易いよう少し腰を浮かせる  
 
「ふふ、 気の強い割にかわいらしいケツの穴してんな」  
 
漁師が己の物を宛がいながら、あまった指で、中腰で丸見えになった  
女冒険者の尻の穴をすいっと悪戯ぽく撫でた  
 
「わ! こら!ふざけてないで、さっさと・・・」  
 
次の瞬間、毛深い腰がいきなり油断した生白い尻に叩き付けてきた  
 
「・・! うぁ!!・・」  
 
野太く威きり立った物が垂直の銛となって女の潮吹き穴をずぶりと貫いていた  
 
「ぐ・・ う・・ いきなり・・かよ」  
意表を付く性急かつ激しい挿入に、女冒険者はがくっと落とした肩を  
小刻みに震わす  
 
「くぅ・・ やはり・・ ふとい・・・」  
今まで、相手してきたものとは比較にならぬほどの質量に体内を占拠され  
やや苦しげに歯をならす  
 
漁師はずるり・・と女冒険者から引き抜く、  
そして再びぬちゃっ!と勢いよく奥まで侵食する  
 
「あ! が!・・ぅ」  
 
脳天まで響くような衝撃に彼女は頭をぐんと反らせ、再びがくっと脱力する  
そして、さらにもう一度・・  
 
「く! あっ!・・」  
 
男の猛々しい太銛は、その大きさに女の貝溝を慣らすため、急激な抜き挿しを  
何度も繰り返した   
 
 
「はあ・・ はあ・・ ずいぶんと・・ 手荒な・・ごあいさつ・・・  
 じゃねえ・・か」  
「ふぅ・・ ふぅ・・ すまねえ・・  
 お互い・・手早く慣れて・・落ち着く・・にゃ これが・・一番・・でな」  
 
ようやく男の腰は落ち着き、ぬっちりと奥まで繋がった状態で操舵席に  
腰を下ろした  
女冒険者は頬を紅く染めつつ、ふふんと鼻をならした  
 
「これで・・あたしら・・・ 臨時の・・夫婦・・  
 しっかり・・船の操縦・・頼むぜ・・ あん・・た」  
「あい・・ あいよ・・ かあちゃん・・・ こんなに・・しめられちゃ・・  
 人魚ガキも・・ 屁でもねぇ・・・」  
 
漁師もこれまでで最高ともいえる入れ心地に声を上擦らせた  
 
((・・ふへ・・ ほんとに・・女の・・貝溝に・・潜りながら・・・  
  船を・・・操ってる・・なんて・・・よ・・))  
((・・はふ・・ ほんとに・・男に・・突っ込まれ・・ながら・・・  
  戦う・・ 羽目に・・・なる・・とは・・な))  
 
臨時の凸凹夫婦は営みを演じながら、いよいよ船を人魚の巣へと滑らせて行った  
 
・・・ルゥゥゥゥゥゥ〜〜〜〜〜♪  
 
妖しげな歌声が海に響き始めた  
海流に乗ったとはいえ、まだ岩礁自体は遠く、並の人間ではただ岩が  
立ち並ぶ様が見えるのみだが、『エウリュアレの眼』にはそうではなかった  
 
ビッ!ヒューーーン・・・  
岩礁目掛けて、五本の矢が波頭を切り裂くように飛んで行く  
 
ピギャアアアーーーー!!!!!  
 
歌声の一部が猛烈な悲鳴に変わる  
遠くでパパッ!と青い閃光が五つ飛び散った  
 
『エウリュアレの眼』の弓はただの弓では無い、魔法の力を供えた  
魔弓といわれる代物だ  
ここから放たれた矢は強大な術波を伴って命中した物をばらばらに打ち砕く  
魔法を矢に絡めるか否かは、射手の念が決める  
生半可な射手では術矢を放つどころか、弦はびくともしない  
 
 
背面座位で交わった状態の二人を乗せた船は岩礁地帯へ突っ込んで行く  
 
「おっと、・・あぶね・・」  
女を膝に乗せたまま、その脇の下から巧みに操舵輪を操る漁師  
 
「はぅ!・・」  
「く!・・」   
 
船がガタン!・・と揺れる度、二人の番いあった奥で、くちゅ・・と互いの粘膜が  
鋭く擦れあい、快感の吐息が漏れる  
 
 
「逃がす・・か!・・」   
男に後ろから抱かれたまま、巧みに矢を射る女冒険者  
 
「おぅ!・・」  
「・・あぅ・・」  
 
弓を射る動作で腰を捩る度、又、二人の番いあう部分にびくん!と痺れるような  
振動が伝わり、そして又快感の息が漏れる  
 
ア!キャアアアアアーーーーーーーー!!!!!  
 
「う・・ひひ・・ 人魚ガキの・・歌声・・が・・・ 聞こえるぜ・・・  
 おめえの・・ 貝肉の・・ 味から・・くらべりゃ・・ なんでもねえ・・」  
「く!・・ ふぅ・・ バカ・・ ありゃあ・・あたしが・・ ぶっ飛ばした・・  
 淫魔の・・ 悲鳴だよ・・」  
 
臨時の夫婦舟は、尚も岩の間を縫いながら進み、  
放たれる矢は一本足りとも無駄にせずに、次々人魚を粉砕していく  
神業的に役割りを果たす二人の息はまさにぴったりと合っていた  
 
ザザァ・・  
 
波間に、ローレライの青い腕や頭が漂う  
根は臆病な人魚は半分強の仲間がやられた時点で、脱兎の如く逃げ出して行った  
 
「は・・ は・・ あ・・ あ・・」  
 
人魚の惨殺体に囲まれた船の上、  
甲板の上でフンドシ姿の男女が寝そべって、みっちりと勝利を噛み締めながら  
抱擁を行っていた  
 
「あ・・ あぅ・・ まだ・・終わった・・わけじゃ・・  
 あいつ・・ 助けに・・行かなきゃ・・」  
「俺・・ 俺なぁ・・ 実は・・死場所・・探して・・たんだ・・」  
 
股の太銛を女の貝溝から少し引き上げ、ぼそりと呟く男  
 
「魚・・とって・・・ 帰って・・酒かっくらって・・ たまに・・女を買う  
 虚しく・・なっち・・まってな こんな・・ことが 延々・・続く・・のかと」  
「家族も・・死んじ・・まって・・・ 俺・・一人 生き・・残っち・・まって・・  
 わざわざ・・危険な・・外海へ・・出て・・みたり・・  
 嵐の・・晩に・・ 出航・・したり」  
「意気地・・・ 無くてな・・ 自殺・・なんて・・ 出来・・ねえんだよ・・・」  
 
揺れる船の上、抱き合ったまま見詰め合う  
尚も男の話は続く  
 
「あんたの・・話・・ 聞いて・・急に・・思い・・ついた  
 女に・・つっこんだまま・・死ねる・・なんて・・  
 最高・・じゃねえか・・なんて・・な  
 今日・・ ここで・・死ぬ・・ つもりだったんだ」  
 
金色の勝気な瞳がじっと男のくすんだ眼を捕らえて離さない  
 
「へ・・ 根性・・無し・・野郎・・  
 あたしより・・・ずっと・・年上の・・くせして・・  
 めそめそ・・してん・・じゃ・・・ねぇよ」  
 
男はようやくニヤリと微笑んだ  
 
「今回・・・ 感動・・したぜ・・  
 おめえ・・小娘のくせして・・大した・・もんだよ  
 お陰で・・ も少し・・生きて・・みる気に・・なったぜ」   
「な!・・なにぃ?!・・ こむ! こむすめぇ!!  
 ふざけやがって!・・ くそおやじ! さっきは! かあちゃんとか  
 言ってた!・・ くせにぃ!」  
「へへ・・ マジで・・惚れた・・ぜ ホンモノの女房にしてえ・・ほどによ」  
 
男はうら若い臨時妻をしっかりと抱きすくめ、女は仮の夫の脂の乗った腰に  
自慢の長美脚を巻きつける  
男の太い銛が再び女の貝溝深くどっぷりと沈みこんだ  
 
船上でフンドシ男女が汗と潮風に塗れながら肉体を交える  
女冒険者は女房として、漁師に逞しく夫の権利を行使されていた  
甲板がめりっ!めりっ!と二人の起こす振動で軋む  
 
「ふぅ! ふん・・」  
「あ!  あぁ・・」  
 
硬い頑丈な男の腰が大波となって、女身に間断なく来襲する  
波は女の柔軟な肌に伝播され大きく波打たせて通り抜けていく  
 
「お!・・ おぅ・・ すげぇ・・ 極上だ・・ 極上トロ肉・・だ」  
「あ!・・ ふと!・・ あぅ!・・ はぁ・・」  
 
一撃ごとに舐め絞られるような彼女の貝肉の具合に舌づつみを打つ男  
反面、女は太い熱塊に、ずずん!ずずん!と内臓を抉られるような波動に  
身悶えていた  
 
 
「ふ! ふ! あちぃ・・ あちぃぜ・・ のどが・・・ かわい・・た」  
「う! はふ! あ! あたし!・・あたし・・も・・・」  
 
無精ひげの荒れた唇から生えた舌と、しっとりとした唇から生えた舌が  
ねちねちとまさぐりあい、互いの唾液で喉を潤す  
隙間無く張り付いた日焼けした厳つい腹筋と、生白く柔かい腹筋が  
溶けるように擦れあい、胸に巻いた布はすっかりずれて露になった女の乳首が  
男の乳首と揉み合った  
 
 
「ふぅ! ふふぅ! たまら!・・ たまらぁねぇ!」  
「はぅ! あはぅ! すご・・  えぐ・・  られ・・・ 」  
 
情欲の海で溺れるように契りを交わす二人  
俄か夫婦の営みはいよいよ熱く、湯立ってゆく  
 
「ふん! ふん! ふん! ふん!」  
「は!  あ!  く!  あ! 」  
 
より強く!深く! いまや津波と化した男の腰は  
渦潮のごとき、溢れさせる女の貝溝をぐしゅ!ぐしゅ!と侵食する  
 
「でる! でるぜ! ん! ん!・・・う! ふむ!!」  
 
男は遂に唸りながら、女房の体の中で絶頂を極めるという最大の権利の  
行使に達した  
 
「あ・・・」  
 
自身に深々と打ち込まれた極太の銛の舳先から、どっくどっくと濃い欲望を  
子宮めがけてぶちまけられる  
 
「んん・・ すげぇ・・・ 量・・・」  
 
『エウリュアレの眼』の異名を持つ凄腕女冒険者は、びくびくとひくつきながら  
史上二人目の男の熱い射精をその懐中深く受け止め続けた  
 
「あ?! いた!」  
 
最も大きな岩にあいた洞穴、敷き詰められた海藻の真中に舎弟分は倒れていた  
 
「おい! しっかりしろ! ・・・うん、死んでないな、 よかった・・・」  
 
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数日が経った  
 
「あ・・・ あね・・ご・・」  
 
あれから死地をさまよいながらも、姉貴分の熱心な看護のお陰で奇跡的に  
彼は生還した  
 
「すげえ! すげえよ、あんた!  
 ローレライを全滅させて、ほんとに仲間を助け出しちまうなんてよ!」  
「まったくだ! 信じられねえ!」  
「驚いたぜ! これであの岩礁へ気にせず漁に行けるってもんだ」  
 
町長兼漁師ギルド長より多額の褒賞を与えられ、  
この町でも『エウリュアレの眼』は伝説的存在となった  
 
 
さらに数日後・・  
海峡を渡る商船に乗りこもうとする冒険者コンビの姿があった  
 
「姉御・・ すんません・・俺、いつもいつも、足引っ張ってばかりで・・・」  
「え〜い! いつまでも!いつまでも!うざいよ、まったく  
 失敗したと思うなら、次取り戻せばいい!・・たく」  
 
姉御はぐるりと見送りの人々の列を見渡した  
 
少し離れた位置にあの漁師の男がいた  
男は笑顔で、何やら片手に握られた布を持ち上げて振って見せた  
 
「・・う?! あれは・・・」  
「ん? 姉御、どうしたんですかい?」  
やにわに顔を赤らめた姉貴分を不思議そうに覗き込む舎弟分  
 
「ばか!なんでもねえよ・・・」  
 
その布は、正真正銘、あの日彼女が腰に巻いていた  
二人が流したスケベな液のたっぷり染み込んだフンドシだった  
 
(終わり)  
 

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