森の奥の巨木
その内側にぽっかりと普通の人の目には見えない空間が設えられていた
精霊ドリアードが魔法で作り出した”宿”である
「はあ・・ はあ・・」
精霊に捕らえられた背の高い若者が、樹木の匂いの立ち込める
薄茶色い室に裸で転がされ、肩で息を吐いている
『ミラー』こと足長舎弟だ
先ほどまで、死にそうなほど笑い続けていたのだ
傍らから、胸と腰に蔦をぐるぐるに巻きつけ、木の実の首飾りを首に巻いた
青緑色の肌の少女が顔を覗き込んできた
・・ダイジョウブ?・・
スミレ色の大きな瞳が悪戯っぽい笑みを浮かべている
「くそ・・ 精霊め・・ う・・ 体に力が・・ 入らん」
・・ココデハネ ワタシイガイノドウブツハ チカラガデナイノ・・
「・・俺を、どうするつもりだ」
藤色の短い巻き毛を指でくるくると悪戯しながら答える精霊
・・ココデネ ズゥ〜〜〜ト、イッシュニクラスノ・・
「ふざけるな!」
きっ!と金色の瞳に怒りの色を浮かべる人間の若者
全く意に返さず、ニコニコ顔の精霊少女
・・オコッタカオモステキ ソレジャ オショクジニシヨウネ・・
精霊がパチンと指を鳴らすと、室の天井から巨大な蜂の巣が
垂れ下がって来た
よくみると無数の蜂が飛び交っているのが見える、
外界と行き来しているようだ
ニュル〜と蜂蜜が流れ落ちてくるのを、精霊はあ〜んと口を開けて
受け止める
・・ウフフ アマクテオイシィ
サ アナタモ メシアガレ・・
仰向けになっている若者の真上から蜂蜜が落ちて来る、
しかし彼は頭を避けた
・・マァ! モッタイナイ!
コノモリノ アカシアカラ、ハチタチガアツメテキタ ミツナノニ・・
ブ〜ンと蜂が大勢、若者の体にとまった
「うわ! 何だ!」
・・クチアケナサイ! ハチニササセルヨ!・・
「な! くそぉ・・」
若者は観念して口を開いた
ニュル〜と若者の口の中に蜂蜜が流れ落ちる
「ん・・ ごくごくん・・ 甘い・・」
・・オイシィデショ! ワタシタチダケノモノヨ!
コレデ ズットココニイルキニナッタ?!・・
嬉しそうに話し掛ける精霊少女に対し、若者は眼を伏せる
「独り占めはよくないな、
近くの村の人たちはとても迷惑してるぞ」
・・ソンナノ シラナイモン・・
真面目顔の若者に対して、あくまで茶化し顔の精霊
・・ズットココニイル、ッテ イワセテミセル・・
精霊は口をあんぐり開けて、再び蜂蜜を口一杯受け止める
・・グチュ!クチュ!グチュ!・・
口の中で自分の唾液とよくシェイクする
そして頬を膨らませた顔が若者の顔の上にかかる
「な、まさか・・」
・・ウフフ・・・
精霊は若者の鼻を指で摘んだ
「ふぁ!」
大きく口を開ける若者、そして精霊もいっしょに口を開けた
とろ〜り・・と森の精霊の唾液がブレンドされた蜂蜜が若者の喉に垂らされる
「! う! なんだ・・この味」
口の中から喉奥まで、じ〜んと広がる妙に甘く爽やかな味覚
身体は芯からスぅー・・と涼しくなる反面、
頭の中がぼぅ・・と熱くなる感じがした
・・モット アゲルネ・・
精霊は今一度蜂蜜を口一杯含み、自分の唾液と攪拌して若者の口の中に
流し入れる
「う・・ ごく・・ ごくん・・」
クールとホットを折り混ぜた精霊ブレンドエキスが体の中を駆け巡る
・・オイシィ?・・
すみれ色の瞳がじっと見据えて尋ねる
若者はぼやけた頭で口走る
「お・・いしい・・・」
若者の顔に、少女の顔がぺろりと舌なめずりしながら近づけて来た
・・・カオヂュウ ベタベタネ ペロペロシテアゲル・・・
精霊は小さな舌を突き出すと若者の口の周りをチロチロと舐めて
掃除しだす
「よせ・・ くすぐったいぞ・・」
・・・ダ〜メ コレカラ チュー スルンダカラ・・
若葉のような舌先は彼の唇をチロチロと舐め回し、遂に口の中まで
ちゅぷ・・と潜り込み始めた
「ん!・・」
・・チュゥ!・・
精霊のふんわりと柔らかい唇が若者の唇にちゅぱっと咥えつく
軽く重ねた唇の中で、小さな舌がレロレロと忙しげに走り回り、
若者の口の中をも掃除しまわる
「ああ・・」
口の中を舐め回されるくすぐったさに精霊の口の中に息を吐く若者
・・ハァ〜・・
精霊少女もミント風味の息を吹き込み返す
ふぁぁ・・と喉から鼻奥まで爽やかな香りに充たされる
若者は誘われるままに舌を伸ばし精霊の舌を捕えた
いよいよ深く口を咥え合って行く人間の若者と精霊少女
・・ハァ・・ン・・
「・・んん・・」
薄く開けられたスミレ色と金色の瞳が1cm足らずの距離で見つめ合い
うっとりとした表情で長々と接吻を交わす
角度を変え、上と下の唇を相互で舐めあい、くちゅりと舌を絡ませ合う
若者はミント風味の大元である精霊の生唾を口元からたらたらと
溢れ出すほど味わい、首筋をねっとりと光らせた
「はぁ・・」
・・フハ・・
ようやく唇を放す人間と精霊
・・ヤッタァ! コンナニナガク、チュゥ〜シタノ、ハジメテ!・・
るんるん♪とはしゃぐ精霊、立ち上がって踊りはじめる
・・ヤッタ! ヤッタ! ランララン♪・・
くるくると孤を描きながら、軽快にステップを踏む
若者はその様子をじっと眺めていた
・・フゥ オドッタ オドッタ ソレジャキレイニナリマショ・・
急に精霊は落ち着くと、胸と腰に巻き付けていた蔦を
しゅるりと足元に落とした
「・・・」
全裸になった精霊の体を無言で見つめる若者
以前見た姉御の身体と比べて明らかに未熟、青緑の肌に包まれた肢体は
体の線もまた青々としていた
小じんまりと丸い尻、膨らみかけの胸、
そして覆う毛など何も無い縦筋一本の股間
縮れた短い髪と相まって、後ろから見ると少年かと見紛う
異性の目に曝されながら、何ら恥じらう様子もなく、天真爛漫に手足を
振る様が尚更一瞬の錯覚を起こさせる
精霊は再びぱちんと指を鳴らすと上から先程より水っぽい蜂蜜が降って来た
・・フン♪ フフン♪・・
頭から水飴シャワーを浴びて、全身を蜜塗れにする精霊
まんべんなく塗りつけ終わると、若者のほうに向いた
・・ベッタベタ、シヨウ・・
そう言うやいなや、全裸の若者の体の上にべとぉ〜と乗りかかって来た
「うわ!・・」
・・フフフゥ オハダガネ スベスベニナルノヨ・・
精霊少女は若者の体の上で身をくねらせ始めた
「ぐぅ・・ べたべた感が・・」
見た目以上に軽い体、
以前姉御に圧し掛かられた時のようなずっしりとした感覚はなかった
やんわりと自身の上体に乗る少女の体から漂う蜂蜜と精霊の爽やかな
匂いが鼻腔をくすぐる
蜜の膜を通して精霊の肌の温もりが若者に伝わっていた
やがて二人の体は蜂蜜塗れになっていった
少女は若者の腹の上で、頭と体をくるりと回転させて入れ替える
互いの目の前に其々の雌しべと雄しべ
「う・・ これが、精霊の・・」
剥き出しになった可憐な精霊の生々しい穴に視線が釘づけにされる
・・モグモグ、シテアゲルネ・・ カプ!・・
「う!」
突然、自身の雄しべの先を生温かい柔らかい感触に包まれ、
若者は顎を逸らせた
べろべろ・・ ぐちゃぐちゃ・・
若者の股間からいやらしい舐めずり音が響きわたる
精霊少女の口が彼の陰茎をオモチャにしているのだ
涎と蜂蜜を乗せた舌が男の粘膜にねろねろと塗りつけていく
・・ンフフ ヒトノオシベ オイヒィ・・
「う! うおぉ!・・」
あまりの快感に若者は頭を振った
・・タマタマモ ペロペロロン・・
亀頭から竿の裏表、睾丸までも精霊ドレッシングを塗され
でろでろに濡れ光るのであった
・・ンフフゥ〜 イタダキマ〜フ・・
精霊の小さい口がぬず〜!と茎の付け根まで呑み込んだ
「ぐ!・・ あああぁ!!」
若者は堪らず大きく体を逸らせると、少女の喉奥でどっ!と迸らせた
・・ヒャ! ウ・・ ジュエキダ!・・
頬を窄める精霊少女
「う! つ!・・」
・・ゴック ・・ゴック・・
がくがくと少女の口の中で精を抜かれる若者
精霊は喉を鳴らして、人間の男の樹液を味わった
「く・・ ふぅ・・」
大量の射精を行い倦怠感に沈む若者の顔のすぐ眼の上に
蜂蜜に濡れて艶々と輝く青緑色の丸い尻が翳された
・・ネエ、ネ、 ナメテ、ナメテ・・
ぷるんぷるんと尻を振る精霊
若者は躊躇した、だがそれは一瞬だけであった
彼の舌が精霊の美味しそうにひくついてる雌しべへと伸びていく
・・ヒャン!・・
敏感な場所に湿った感触を受けて精霊が甲高い声を上げる
・・アア・・ クス・・グッタ・・シ・・
精霊は肩をぷるぷると振わせながら、シュワァ・・と溢れさせた
若者の口の中にじゅんと泡立つ爽快な酸味が容赦無く流れ込む
「ん・・ごく・・ ごく ごく」
・・フゥ〜ン・・カンジ・・チャウ・・
彼は口全体で精霊少女の雌しべに咥えつき、新鮮な果汁を味わい続けた
精霊少女は若者の手を引いて、その横にコロンと寝転がった
・・・アイシテ・・・
誘う精霊
人間の若者の目は血走っていた、
彼の長身が身長差40p以上も小柄な肢体に覆い被さっていく
ほっそりとした脚を人間の手で大きく開かされるのを
悪戯っぽいスミレ色の眼が見つめている
そして若者は、あの日姉御に教わった手順をこの生意気な人外娘に対して
実践した
・・ア!・・アン!・・
人間の雄しべの先端が精霊の雌しべの入り口を割った
少女の体格に比して、余りにも大きい侵入物の所為で、青緑色の細身が
ずり上がる
人間の若者は、それを両手でがっしりと固定して逃げ道を塞ぐ
そしてゆっくりと、己の猛る分身を小さな胎の奥へ収めて行った
・・ウ!・・ワァ・・ オッキイィ・・・ ハイッテ・・・クルゥ・・
精霊は自分の体が痛々しいほど広げられ、人間に貫かれて行く様を
瞳を潤ませながら見つめ続ける
やがて、『ミラー』こと足長舎弟は、精霊ドリアードの少女を根元まで
串挿しにした
「う・・・ とう・・とう・・ ドリ・・アードと・・ セックス・・を・・・
くぅ・・ きつ・・い・・ これが・・セイレイの・・からだ・・」
姉御の包み込むような柔らかさはなく、異様に狭く、食い契られるような感覚
精霊少女と手を握り合い、お互い顔を顰めあって、痺れるような感触を満喫する
やがて、その感覚が互いの雄しべと雌しべの深い結合感へと変化し心の底を
みたしていく
・・・アイ・・シ・テ・・・
結合前のセリフを今一度呟く精霊
両手を握り合ったまま、ゆっくりと二人の繋がった腰が蠢き始めた
蜂蜜塗れの白い肌と青緑の肌がべったりと抱き合い
パン!パン!ジャラジャラと腰を打ち合う音、木の実の首飾りが揺れる音を
響かせている
「く・・ ふぅ・・ なん・・といぅ・・」
姉御とはまるで違う、見た目、年端もいかぬ肢体との淫らな接触
一丁前に愛液を湧かせる、その狭い中をひたすら抉るように突き上げる
・・ハァ ハン・・ チス・・シテ・・
嬌声を上げながら、唇を突き出しておねだりする精霊
・・ン・・ンン〜・・・
「ん・・ ん・・」
口づけを交わしながら嵌め繰り合う精霊と人間
へばりついた口の中で、腰の動きと連動して舌を弄りあう
ぷはっと口が離れると、若者は今度は少女の胸へ手を伸ばす
腰の動きをしばし緩め、精霊の胸に下がった木の実の首飾りを避けて
初々しい二つの膨らみを揉みしだく
・・ウ・・ウ〜ン ソンナニ・・モミモミ・・シナイデ・・
身を捩って逃げようとするが、人間の手はそれを許さない
・・アゥ・・ ウゥ・・ン・・
胸への執拗な愛撫に生意気な顔の眉間に皺を寄せて、ミント色の息を吐く
若者は葡萄色の小粒な乳首を口に含んだ
・・ピャウ! ダメ! ヤメテェ・・ ア・・ ヒゥ・・
敏感な葡萄の実を人間の口と指で啄ばまれ、首飾りをギュッと握って
悶える精霊であった
若者は少女をぐぐっ!と抱き締め、再び腰を深く入れた
パン!パン!パン!・・ ジャラ!ジャラ!ジャラ!
肌を打ち合う淫らな音、首飾りの跳ね踊る音が熱し始める
・・ア! ア! イィ! キモチ! イィ!・・ヨォ!・・
精霊は救いを求めるように、上にいる若者に向かって手を伸ばす
・・モット! シテ!・・モット! モット! パコパコ・・シテェ!・・
可憐な見かけからは想像出来ないほど、雄しべを突き挿された腰をひねり
一層の熱愛をねだり捲くる
若者は求めに応じるように狂ったように腰を打ち付けた
「う! う! く! ふ!・・」
・・ア! アン! ア! ア・・
足長舎弟とドリアードの淫行は沸騰していく
極端に体格の違う肉体はしっかりと互いに手足を巻き付け
二体の雄しべと雌しべは受紛に向けて、いよいよ固く、きつく融け合っていく
「う!ぐぅ!・・」
遂に若者は少女が折れそうなほど腰を押し込むと、その花園深く
滾った種汁をぶちまけた
・・ヒ! アァ!・・
精霊少女は一瞬眼を大きく見開いたあと、すぐにうっとりした表情に変わった
・・ア・・ァン・・
抱き締め合って、揃ってびくびくと戦慄きながら人間と精霊が血を交える
精霊は、自分の小さな子宮が若者の愛で充たされる幻想に歓喜の涙を
溢れさせた
・・ダメェ モット ダッコ・・シテテ・・
離れようとする足長舎弟にドリアードが、彼の液と自分の露の
混じったドロドロを花の奥から垂れ流しながら纏わり付く
・・ウフン オナカノナカ・・アツイ アカチャン デキルゥ・・
二体は抱き合ったまま蜂蜜をたっぷりその身に浴び、食欲を充たした
「・・もう離さない」
元気を取り戻した足長舎弟は、再びドリアードとセックスした
・・ン?・・ア?! アイツハ!・・
精霊がふと気が付くと、宿り木の傍に小柄な人間の男が立っていた
すぐに彼の仲間の短足男だと気付く
・・マダ ウロチョロシテタノカ・・
男はそのまま木の根元に腰を降ろした
「ふう、この辺で一服付けるかね」
短足舎弟は煙草を取り出し火をつけた
・・ナ! ナナ! ナニヲ!!・・
瞳がキッ!となる精霊、何より火を嫌うからだ
・・ウウ! ・・ドウセ、スグニキエル・・
短気な精霊は歯軋りしながら怒りを押さえる
それでも、立ち上がる煙に堪え難いほどのムカツキを覚える
「さてと・・」
立ち上がる短足舎弟、ようやく立ち去る様子を見て精霊はホッとする
しかし・・
「ふう、行く前に身を軽くしとくかね」
ズボンの前を広げ、なんと宿り木の幹めがけて立ち小便し始めたではないか
・・・ナ!? ナナナ!! ナンテコトヲーーーーー!!!・・・
自分の棲家を汚され、一気に怒りが沸点に達する精霊
・・・コラァーーーーーー!!!!・・・
「わわ! でたぁ!」
我慢ならず遂に木から飛び出した
驚く男に、怒りの眼で睨みつける精霊
・・ヨクモ!! ヨクモ!! ヨクモ!ヨクモ!ヨクモォーー!・・
「ひぃーーー!!」
ざざぁーー!!と蔦が周囲から立ちあがり、怒涛の如く短足舎弟に襲い掛かった
手足を捕えられ宙にぶら下げられる短足舎弟
・・テアシヲヒッコヌイテ! バラバラニシテヤルゥーー!!・・
と、その時背後で、ドスーーン!と幹が倒れる音が轟いた
・・エ?・・
振り向いた精霊は、驚きに頭の中を支配されるより早く、
大柄な女の手で顎を掴まれ持ち上げられた
囮の短足舎弟に気を取られて、陰から大姉御が接近してることを
まったく気付かなかったのである
・・ムゥ! ムムムゥ!・・
「ふん、呪文唱えられて、笑いキノコ呼ばれたんじゃ敵わないからね」
口を塞がれジタバタする精霊少女
非力な精霊はこうなってしまうとお手上げた
大姉御は瓶に入った”精霊封じの粉”を小娘の頭上から振り掛けた
・・・ア!?アアアァァァァ・・・
精霊は煙を吐きながら見る見る小さくなり、大姉御は空いた瓶に
摘んで放りこんで栓を締めた
「上手くいきましたね大姉御、それでこいつどうするんすか?」
魔力が弱まって蔦が緩み、難なく脱出してきた短足舎弟が尋ねる
「見ておいで」
大姉御は鳥の餌を撒き、手製の鳥笛を鳴らした
すると渡り鳥の一群が舞い降りて来た
餌を啄ばむ中の一羽をすっと掴まえると、その足に瓶を括り付けた
瓶の中では、親指ほどに縮んだ精霊が内側から叩いて何やら鳴いている
大姉御は鳥を大空に放した
・・オボエテロォ!! ウワアアァァァン!!・・
渡り鳥の群れは遥か夕日の彼方へ飛び去っていった
「今の季節ならこのやり方が一番手っ取り早いさね
あの鳥は一日で1000kmも飛ぶ 封印が解ける頃は、遥か海の向こう
二度とここへは戻ってこれまいよ」
倒れた木の幹の脇に、素っ裸でぶっ倒れてる足長舎弟
「・・さて、問題はこいつだな」
「あ・・ ああ・・ 俺の・・彼女・・ 愛しい・・彼女」
空ろな目でぱくぱくとうわ言を呟く
「おい、しっかりしろや ・・たく、姉御にそっくりなのは顔だけだな
それも綻びきった面しやがって」
「あ・・ あは・・ アニさん・・
俺・・彼女と・・ 赤ちゃん・・出来るんです・・」
「はあ? おいおい・・ しっかりしろよ
さんざんローレライに遊ばれたとか馬鹿にしてやがったくせに
何なんだそのザマは」
「ちょっと、貸してみな」
見かねて大姉御が近づく
「彼は確か、あの子がこないだ男にしたばかりだと言ってたね
要するに女に対する免疫が低すぎるだけなんだよ」
やれやれと言った表情で、自身の鎧を外し始める大姉御
ごくりと息を呑む短足舎弟
「ま・・まさか、大姉御・・」
「仕方ないだろ、面倒みないとさ
精霊のエキスをたらふく飲まされてるようだから、
このままじゃ飯が喉を通らず、飢え死にしちまうよ」
「こら、ミラー しっかりおし」
太い女の声にのそりと顔を向ける足長舎弟
「あ・・ 師匠・・ て・・あれ? あわわ!?・・」
剣の師と仰ぐ大姉御が腰に手をやり、豊満な肢体も露に見下ろしていた
その体がゆっくりと慌てふためく青年に身を寄せてきた
「あ・・ あの、し師匠・・ その、困ります・・ 俺・・愛する人が・・」
「馬鹿だね どこまでもあんな気まぐれ小娘に虜にされちまって」
痩身の体躯に、むんと色香を放散する肉体が髪を解きながら
むっちりと覆い被さってきた
「あんたの身と心に焼きついた精霊の色を塗り直してやるよ」
「いえ・・ あの・・ ん!」
青年はしっとりとした唇に口を塞がれた
くちゅ・・ くちゃ・・
顔を両手で掴まれ、大姉御の唇と舌で口の中を弄られる足長舎弟
「ん! むぅ! し! しょぉ・・ やめ!・・」
「ん・・ ふふ 妹と キス・・してる 気が・・ しちまう・・ね」
大姉御の舌が舎弟の舌を捕え、己の口の中にずるっ!と引きずり込んだ
じゅる! じゅび! じゅぷ!・・
女の窄めた口に舌を吸われ、扱き抜かれる
「あ・・ ふぁぁ・・」
目眩を起こすほどの激しい接吻に、舎弟の頭は混乱しだす
「さぁ、 今度はあんたが私の舌を吸いな」
大姉御はべろりと舌を突き出す
足長舎弟はおずおずと口を近づけ、ぱくりとそれを咥えた
ぬ・・じゅ ん・・ぢゅ
八歳も年上の女の舌を夢中で舐め扱く青年
再び女の顔が角度を変えながら、青年の顔を覆って来た
「ん・・ ぢゅぅ〜〜〜・・・」
互いの口を深く咥え込み、熱い接吻を交わす
「ふ・・ ぬぅ・・」
へばりついた唇の隙間からだらだらと師弟入り混じった涎を垂れ零す
口の中、師匠の舌に舎弟の舌はねっとりと絡み取られ、
艶っぽい吐息と唾液の味を口の周りから首筋までべとべとにさせて
気が遠くなるほど味わわされた
横で身を乗り出して注目する短足舎弟
「すげえ・・ 口付けだ ああ・・俺も、姉御とやりてぇ・・」
長い接吻から解放された足長舎弟が肩で息を吐く
「はぁ はぁ し・・しょう どういう・・つもり・・」
「どういうつもりも何もないよ
それじゃ今度は あんたの体を綺麗にしてくれようかね」
「ひ!わ!」
大姉御に耳に被り付かれ、女みたいな声を上げる舎弟
師匠の舌で耳掃除される弟子、ぞわぞわと快感が込み上げる
「は・・ あぁ ししょぉ・・」
「んふふ きもちいいかい?」
耳たぶを唇で甘噛みしながら、女の舌が青年の首筋へ
ぴちゃぴちゃ・・いやらしい音を立てながら熟練した舌先は胸にかけて這い回り
乳首を捕えて舐めまわす
「はう・・ うぅ・・」
ぞくぞくと仰け反る舎弟の表情を、大姉御の赤紫の瞳が愉しむように
確認しながら若い男の体を縦横無尽に唾のトレースを描いていく
彼の身体を這い回るのは舌ばかりではない
彼女の体の魅力迫力を集約したような重量感溢れる二つの膨らみ
精霊どころか、下の姉御すら凌駕するずっしりとたわわなボリュームに
圧し掛かられ、脱力した彼の身体を揉むように、摩るように、彼女の香りを
染み付けていった
「あわわ・・ ししょう・・」
「ふふ どうだい? 私の身体は気に入りそう?」
大姉御の淫らな舌と肢体は、彼の下半身へと移動していく
余りのいやらしい状況に早くもビクビクと屹立してる彼自身の上に
大姉御の影が差し掛かる、熱い息が先端に吹きかかっていた
「なるほどね
これがあの子に剥かれて、さんざん可愛がってもらった物か」
「あ・・ ああ、ししょう」
人差し指と親指に根元を掴まれ吹きかかる息が益々濃くなり、
やがてパクリ・・と包み込まれた
「うぉ!」
思いきり仰け反る足長舎弟
「うわぁ・・ いいなぁ・・」
横で見ている短足舎弟も思わず羨望の眼差し
ぺちゃぺちゃ・・と大姉御が舎弟分の一物に舌を巻きつけて舐り回す
「ん・・ふふ あの子も・・ ここまでは・・面倒みてくれなかったでしょ
かぷ・・ なんてね」
「あお!」
悪戯っぽく甘噛みされて一層仰け反りを強くする舎弟
しなやかな指先が玉をもてあそび、卑猥に窄まった大人の唇が咥え込んだ竿
をひねりを加えながら上下に扱き立てる
「は!・・ぎ!・・ う!・・ごぉ!・・」
濃厚なフェラチオを受けて、舎弟は長い脚を突っ張らせ、快感に身悶える
大姉御は巧みに愛撫に強弱をつけ、いかない程度に最大限の快感を
舎弟に与えていた
「はぁ・・ はぁ・・ し・・しょぉ・・」
荒い息を吐く舎弟の顔の上に、大姉御の顔が大きくクローズアップされた
大姉御の手には、彼のいきり立った物が握られたままだ
「それじゃ、取りあえず一つになろうか」
大姉御は握った物を自らに宛がい、ゆっくりと体重をかけた
舎弟の剣先が師匠の鞘口をぱっくりと割り、そのまま収められて行く
「う・・」
「は!ぁ・・」
剣の師弟は互いの体温が交差していく感触に同時に眼を細める
やがて師匠の熱い肉の鞘は、そそり立つ舎弟の肉の剣を柄まで
ずっぽりと収め込んだ
「ふぅ・・ 見てみな?・・ あんたの・・ 私の中に入っちまったよ」
「うぅ! そんな・・ そんな・・ししょう・・ ししょうと・・セックス
しちまって・・る」
力を抜いて見つめあう師弟
舎弟の剣は、びきびきと師匠の中で歓喜の戦慄きを伝えていた
「あんたの・・逞しさ・・ 私のはらわたに感じてるよ」
「し・・ししょう・・ 師匠の中・・ 熱い・・です とても・・」
「ふ・・ 妹・・そっくりな顔に・・言われると・・ 妙な気分だ」
大姉御はゆっくりと尻を振りはじめた
「ふぇ〜・・ 本当にやっちまってるよ・・ うぅ、気持ち良さそうだな」
二人の痴態を見ながら、大姉御との交わりを思い出す短足舎弟
「く! うぅ!・・」
彼女の産道から圧力がじんわりと中に入り込んだ一物に伝わる
その舐めずられる感触に一物の持ち主は激しい快感の波に襲われる
「つらそだね いいよ 出しちまいな」
大姉御はきゅっ!と産道を絞り、彼にやさしく留めをさした
「うぉ!」
堪らず、どぷ!と師匠の胎内に濁った愉悦を噴き上げる
「ん・・ ふふ もっと抜いて・・ 楽になりな」
「あ・・ う・・」
足長舎弟は師匠の腰のくびれを下から両手でがしりと掴み、
己の腰を浮かせてその胎の奥に押し付け、嚢をぶるぶると奮わせた
二人の狭間から大姉御のむちっとした太ももの内側を白い泡立った筋が
伝い流れた
「はぁ・・」
射精し終わり、脱力して溜息をつく足長舎弟に大姉御が囁く
「まだまだ、これからだよ・・・
ちょいと!」
不意に呼ばれる短足舎弟
「何ですかい?」
「ちょいと、手伝っておくれな、あんたも服脱いでこっち来な」
「あ、へ、へい」
そそくさと服を脱ぎ捨てる短足舎弟
「何をするんすか?」
大姉御は、相変わらず馬乗りで膣内に足長舎弟を咥えたまま、
ぐいっと上体を倒し、むっちりとした尻を突き出して見せる
「こっち使わせてやるよ わかったらさっさとやりな」
「いや? はは・・ あの、へい わかり・・やんした」
「いきなりは無理だから、よく解しておくれね」
大姉御からまさかのアナル使用許可が降り、短足舎弟はさっそく
その生白いデカ尻に咥えついた
「へへ・・ 大姉御の・・ケツの穴かぁ はぐはぐ」
スケベ面丸出しで、そのつきたての餅のような尻ぺたを頬張り
さらにひくひくと収縮する匂い立つ穴を指先と舌先で突付く
「そんじゃ失礼しやして・・」
短足舎弟はぬぼっと指を挿し込んでみる
「ううむ・・ やっぱり姉御の時よりスムーズに入るなぁ」
男の指がくにくにとひねって中を解す
「ん・・」
さすがの大姉御もやや声が出る
「お! 滲んで来たかな?・・ それじゃもう一本」
「んん!・・」
人差し指に続いて中指も入れられ大姉御は声を上げながら巨尻をひねる
「おお! だいぶ中が湿って来ましたぜ!」
はしゃぐ短足舎弟は指を引き抜くと、代わりに己の一物を宛がった
「それじゃ大姉御、 ケツの穴、ぶち抜かせて頂くっす」
「優しくな・・ は!」
大姉御の放射状の皺が、性急な短足舎弟の一物の太さにめりっと広がった
「う!・・ ぬぅ・・」
生温かい固い異物にひり出すほうの穴を逆方向から埋められ
大姉御は顔を顰めた
短足舎弟は全部収め終えると、彼女の背中に上体を倒し込み
腕を前に回して、豊かな乳房を鷲掴みにした
「くふぅ・・ それじゃ、存分に愉しみな・・」
大姉御に言われるまでもなく、短足舎弟は彼女の尻を掘り始めた
膣とは一味違う、腸液で潤んだふっくらとした腸壁と
きゅっと締め付ける菊門の味わい
「う! ひぃ・・ 堪らねぇ・・ これが・・大姉御の・・ ケツん中・・」
「う! はぅ! くぅ・・ さすがに・・そっちは キクね・・」
大姉御も思わず淫らな喘ぎを漏らす
だいぶ日の落ちた森の中、素っ裸の男女が折り重なっている
仰向けで寝そべった脚の長い男の上に、豊満な体の女が合い向かいで乗り
さらにその尻に小柄な足の短い男が乗っかり、ひたすら己の腰で女の尻を
叩きつけていた
「く! おおぅ! 大姉御の! はらわたが! 俺のちんこに!
絡み! つきますぜぇ!」
「は! はく! キクぅ! キイ・・てるぅ! あぅ! はぅ・・」
花弁に舎弟分を咥えたまま、臭い穴で別の舎弟分と不潔な交わりに
勤しむ大姉御
その胎内で短足舎弟が肛膣を擦る動きが、膣壁挟んで産道内の足長舎弟
の一物に伝わっていた
「う・・ なん・・なんだ・・ お・・ おぉ・・」
ムクムクと元気を取り戻し、包み込んでる大姉御を再び中から圧迫し出す
「あ・・ ふふ・・ どうやら、 お目覚めの・・ようだね」
大姉御は優しげな眼差しで、妹そっくりの顔の額に、ちゅっとキスした
「さぁ あんたも 私を・・悦ばせてみな」
「し・・師匠・・」
足長舎弟は下から大姉御を突き上げ始めた
「おぅ!・・」
「あ!ふぅ」
新たに加わった律動に、短足舎弟、大姉御ともども顎を逸らす
コロコロコロ・・・ リリリィ・・・
すっかり日の落ちた森の中に虫の鳴き声が響く
そんな清清しい森の音楽に、爛れた不協和音が混じる
ぱん! ぱん! ぱん! あ・・ あぁ・・ あ・・
三体の人間が、獣のように・・いや獣でも行わないような不純な所業に
身を窶していた
豊満な女が年下男二人に同時に串挿しにされ、嬌声を轟かせていた
「あぅ!! あぁぅ!! はぁぅ!!・・」
普段冷静かつ落ち着いた大人の女の風情を醸し出している大姉御
一端乱れれば、如何なく痴態を曝け出し、腰をうねらせて咥え込んだ彼等を
奮い立たせる
「あぁ!! あぁ!! いぃ!!」
長い髪を振り乱し、二人の男の声などかき消されてしまうほど大声で悶え狂った
男どもも、負けてたまるか!とばかり、大姉御を打刻する
彼女の尻はものすごい摩擦音とともに、ぐにぐにと異様な波打ち方をした
「は! は! 師匠・・」
「く! う! 大・・姉御!」
「は!! は!! あん!・・たたち!」
三人一度に接吻を交わす、三本の舌先がねちねちとまさぐりあう
二人の男は同時に一人の女を逞しく愛し
女も二人の男に平等に悦楽を与えた
姉御の母性溢れる体を通して三人はいよいよ絆を深め合い、絶頂へ向かう
「う! う! 俺! もぉ!・・」
「く! あ! お! 俺も!・・」
「は!! は!! いく! いくよ! いくぅ!!・・・
あ!!・・あっはああああぁぁぁぁ!!!!」
大姉御は遂に天上へ赴き身を大きく撓らせた
「うぐぉ!!!」
二人の舎弟も同時に身を撓らせ、思いきり大姉御に埋めリ込んで
それぞれ直腸と子宮に精を放った
「お・・ おぉ・・」
自ら胸を揉みしだき、口の周りを舐めずりながら
体の芯が熱い液で充たされる快感に身震いさせる大姉御
「はふ・・ もぉ・・ おかしく なり・・そ」
月の明りに照らされる三人の男女
ちゅぱ ちゅぅ・・
大姉御の豊かな乳房に男が二人両側から赤子のように咥え付き
吸引の音を立てていた
「ん・・ んく・・ 大・・姉御」
「んっく むぐぅ し・・師匠」
「ふぅ・・ やれやれ・・ しょうのない連中だね・・」
大姉御は呆れ顔で月を見上げた
胡座をかいた彼女の太ももに股奥と肛門から続く幾条もの白く濁った筋が走り
尻の下の草の葉を濡らしていた
やがて大姉御は舎弟どもに抱え倒され、全身くまなく手垢と唾液塗れにされ
膣と肛門にこいつ等の一物を受け入れるのだった
・・あ! は! ふはぁ・・
足長舎弟に尻を、短足舎弟に産道を埋められ喜悦の咆哮を上げる大姉御
三人の狂態は夜通し続いた
豊かな慈愛に満ちた大姉御の体は若い二人の底なしの欲望を延々と
受け止め続けるのだった
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「師匠・・ 本当に世話になりました 俺・・ 一生、着いていきます」
帰りの道中、ミラーこと足長舎弟の口癖になった台詞
大姉御は振り向きもせず呟いた
「エウは少しは回復してるかね」
(終わり)