登場人物と前回のあらすじ  
 
姉御  
『エウリュアレの眼』の異名を持つ弓の名手、大姉御からはエウと呼ばれる  
草色の短髪、金の吊り眼、超遠視の持ち主  
並の体格の男性を見下ろす長身、非常に脚が長い  
      
短足舎弟  
姉御の冒険仲間、泳ぎが得意ゆえに『ハリバッド』と渾名をつけられる  
小柄で胴長短足、姉御より2歳年下、彼女の最初の男  
 
足長舎弟  
姉御の冒険仲間、短足舎弟の後輩格、中々の剣の腕前  
人相、背格好が姉御にそっくりゆえに『ミラー』と渾名される  
姉御より3歳年下、彼女に筆下ろしされる  
 
大姉御  
姉御の実姉、『ステンノーの眼』の異名を持つ剣士  
足長舎弟から剣の師匠と慕われる  
草色の長髪、赤紫の吊り眼、透視の持ち主、大柄だが妹ほど背は高くない  
 
メドゥーサ  
姉御の実妹、現状唯一の実名キャラ 女魔道士団”ラピスラズリ”の一員   
銀髪ツインテール、青紫の吊り眼、過去視の持ち主、姉達と違い小柄  
 
 
姉御は舎弟分達と街道を通行中、二年前に別れた姉と妹と再会した  
二人は盗賊魔道士捕縛の依頼に難儀しており姉御は協力することに  
盗賊の出没情報のあった村に着いた五人はあくる日  
姉御は盗賊陣地を隠している結界石を破壊すべく”矛”の山へ  
他の四人は盗賊陣地のある”盾”の山へ向かった  
盗賊の首領の正体は大姉御に恨みを持つ通称『白昼の道化師』であった  
全員まんまと策に嵌められ、盾の山には賊はおらず  
矛の山で姉御は捕らえられ、過酷な陵辱を受けてしまう  
『白昼の道化師』は倒されたものの、彼女の心と体に深い傷が残った  
 
 
あの事件から一週間が過ぎた  
いまだ『矛盾山の村』に逗留する冒険者一行  
 
陵辱を受けた姉御は心の傷からか高熱を出して寝たきりになっていた  
妹のメデゥーサと彼女の所属する女魔道士団”ラピスラズリ”の魔道士により  
治療が行われつづけていた  
 
 
酒場のカウンターで駄弁る『ハリバッド』こと短足舎弟分と  
『ミラー』こと足長舎弟分  
男どもはあの日以来、姉御とは面会謝絶となっていた  
 
「・・・あの、強い姐さんがあんなふうになるなんて、  
 やはり女にとっては相当ショックなことなんだな・・」  
「まあな、自殺しちまうこともあるらしいからな・・・」  
「・・・あの、優しく俺を男にしてくれた姐さんが・・・」  
「あのな・・ それは言うな ムカツクから」  
「ムカつく? アニさんこそ、姐さんの処女頂いちゃったでしょうが  
 そのほうが羨ましいよ」  
「そ、 そうかな・・・」  
 
短足舎弟が足長舎弟をじっと見つめる  
「しかし、おまえ、ほんとに姉御そっくりだな・・・」  
 
足長舎弟がガタ!と後ずさり、自分の尻を押さえた  
「あの! 俺、そういう趣味、ないから・・・」  
 
呆れる短足舎弟  
「あほか・・・ いくら飢えたって、おまえのケツなんか当てにしねえよ」  
 
「何を不毛な会話してるんだい たく、しょうがないね男どもは」  
 
振り向くと草色の長い髪を頭の上で結った、黒づくめの大柄な女剣士が  
立っていた  
療養中の姉御のそのまた上の実の姉、つまり大姉御である  
通称『ステンノーの眼』の異名を持つ凄腕冒険者だ  
 
「これは、師匠!」  
足長舎弟は彼女を剣の師匠と勝手に呼ぶ  
 
「こりゃどうも、大姉御、何か用すか?」  
「うん、仕事だよ  あんたらも連れて行こうと思ってね」  
「あの子の傍にいても、現状何もしてやれないからね  
 せめて生活費ぐらい稼いで来ないとさ」  
 
「それで、どんな仕事内容なんすか?」  
「森の精霊征伐さ」  
「今あの子の治療に当ってもらってるラピスの人が受けた仕事なんだけど  
 治療に専念する代わりに遂行してくれないかと言われてね」  
「場所はここから北東に五十km、途中の『樺の丘の町』で買い物に寄ってく  
 約一週間で帰ると妹達には告げてある  
 そんなわけだね、それじゃ行くよ」  
「・・はい」  
「・・へい」  
大姉御は一方的に捲くし立てると、二人の男を率いて村を発った  
 
 
**********************************  
 
 
町で鳥の餌を買い、ラピスの魔道士から貰った”精霊封じの粉”の入った瓶と  
大姉御手製の”鳥笛”なる道具を携え、森の入り口に立つ三人  
 
「また女の妖怪か・・ 何だか、いやだな・・」  
 
短足舎弟がぼつりとこぼす  
すかさず足長舎弟が横からちゃちゃを入れる  
 
「アニぃはローレライにオモチャにされたんだよね」  
「うるせえな! おまえだって、あの場になれば、  
 同じことになってたぜ!!」  
 
二人に構わず、説明を始める大姉御  
 
「森に潜んでいるドリアードは一体  
 しかし、こいつはローレライと違い知力が高く、高度な魔法も使える  
 悪戯精霊とはいえ、闇精霊化しているわけではないので  
 殺害するわけにはいかない、あくまで捕獲して追い出すのみ  
 むしろ難易度はそのほうが高い、気をひきしめてかかるように」  
「は!」  
「へい!」  
 
三人は森の中へ足を踏み入れて行った  
 
 
藪を払い、蔦を飛び越え、苔を踏みしめながら一行は進む  
『ステンノーの眼』が木々を見渡す  
彼女の赤紫色の眼は透視眼、意識を変えることで木の中を暴き見ることも、  
幹の向こう側を透かし見ることも自在に出来る  
そんな彼らを真上から凝視する者がいた  
 
・・・ウフフ、 コンドキタ ヒトノオトコ・・ カナリ・ス・テ・キ・・  
 
スミレ色の眼が見つめているのは草色髪の背の高い若者、足長舎弟であった  
 
不意に前を行く女がこちらを見上げている  
 
・・・ウフフ、 ミツカルワケ ナインダカラ・・・  
 
完全に木の葉の茂みに同化し、タカをくくる木の精霊ドリアード  
これまでも度々ハンター達に追われながらも、こちらから手を出さない限り  
すぐ脇を通られても存在を見咎められたことはなかったのである  
 
「おい そこにいるのはわかってるぞ、ドリアード」  
 
・・・ウフフ、 ミエテルフリシテル・・  
 
大姉御は石を拾うと、頭上に生い茂る葉の一角めがけて投げつけた  
 
・・・ワピョオゥ!!  
 
青緑色の肌をした少女が葉の中から飛び出して、地面に落ちてきた  
 
「お!出た!」  
「へえ・・ これがドリアードか」  
 
・・・イッタィ・・ イタイ! イタイゾォ!!・・・  
 
尻から落ちて、すぐに起きあがり、ぴょんとすぐに3m程の高さの木の枝に  
飛び乗るドリアード  
 
見た目は13、14歳くらいの少女  
尖った耳をして、藤色の縮れた短い髪に木の葉の冠を被り  
木の実を繋げた首飾りを架け、胸周りと腰周りに蔦を下着のように  
ぐるぐるに巻きつけている  
 
「おい、悪戯小娘  
 おまえがどこに隠れようともすぐに見つけ出せるぞ  
 抵抗しなければ傷つけはしない、大人しくお縄につけ」  
 
腰に手をあて、余裕の表情の大姉御を精霊はぎりぎりと歯を鳴らし  
悔しそうな眼で睨み返す  
 
・・・ウルサイ! ババァ! コレデモクラエーーー!!・・・  
 
四方八方からツタがしゅるしゅると伸びてきた  
 
「うわ!」  
「ハリ! 私とミラーの陰にはいりな!」  
剣を抜いて背中合わせに立つ大姉御と足長舎弟の間に短足舎弟は  
素早く潜り込む  
 
「ふん」  
「は!」  
剣士二人は隙の無い剣捌きで飛んで来たツタをバシ!バシ!と斬り落として行く  
 
・・・ヌゥ・・  
 
大きな瞳を見開いて顔を歪める精霊  
 
・・・ヨォシ・・ コウナッタラ・・・  
 
精霊が呪文を口走る  
 
ザザァ!  
 
突然地面から、人の背丈ほどもあるキノコがにょきにょきと生えてきた  
 
「わ?! でけえキノコ!」  
「な! このキノコは!・・緑ファンガス!!」  
 
どぎつい黄緑色の巨大な傘が一斉に振え出した  
黄色い粉がぶわぁ・・と大量に空気中に放出される  
 
「しまっ!・・ たは! あははは!・・」  
「え? えへ!・・ へはは!・・」  
突然、笑い出す大姉御と足長舎弟  
 
「ぶわっくしょん!・・ なんだ、 この粉・・」  
一人短足舎弟のみ咳き込むだけで、何も変化がない  
 
・・・? アレ? ワライノコナガ キカナイヤツガイル・・・  
・・・デモ イイヤ コノチビ、タイシテ ツヨソウジャナイカラ・・・  
 
精霊はさっ!と腕を上げると、再びツタがあちこちから伸びて来た  
そして足長舎弟の体に巻きつく  
 
・・・ソレジャ、コノヒトダケ モラッテイクネ サヨナラ・・・  
 
精霊は木々の枝を飛ぶように何処かへ飛び去り  
足長舎弟を巻き取ったツタもずぞぞ・・とその後を追っていった  
 
「はは! はははは! し!・・はは! ししょぉ!・・  
 ははははは・・・」  
「わ! おい! 待て!・・ て、こっちも、ほっとけねえし・・」  
「あははは! あは・・くそ!  
 ちからが・・はは! はいら・・ん あっははは!・・・」  
 
笑いながら連れ去れて行く足長舎弟と、地面にしゃがみ込んで笑い転げる  
大姉御との狭間であたふたするばかりの短足舎弟分  
 
「あは! あはは! あん!・・あんた! ははは!  
 わた!・・しを! ぬが!・・せ! はははは・・・」  
「え? えぇ?・・・」  
「はや!・・ ははあは! はやく!・・ ふははは! ・・しろ!」  
「わ・・ わかったっす・・」  
 
短足舎弟の手が漆黒の鎧にかけられた  
 
「はは! ははは!・・・」  
ガチャ・・ ガチャ・・  
「んん、もうちっと じっとしててもらわねえと・・ 外しづらい」  
 
短足舎弟分は笑い転げる大姉御から、腰に挿した二本の剣と鎧を  
往生しながらもどうにか取り去る  
 
「あはは! あははは! ぜん!・・ ぜんぶ! ぬがし!・・な!」  
「え? いや・・ その・・」  
 
「ははは! よく!・・ くきき!・・ききな!・・ はははは!  
 この!・・じょう・・はは 状態を!・・とめる・・には! ふあはぁ!  
 より!・・ 大きな! うはは! 刺激!・・が! はひひ!必要!  
 くく!・・なん・・だ!」  
「え? その・・ つまり・・」  
 
意味を察し、短足舎弟はごくりと唾を呑む  
 
「その・・ うくく! ”つまり”・・だよ ふひひ!  
 わかった・・ら! はははは! 早く! あひひ!・・たのむ!  
 このまま・・じゃ! ぷくく! 狂っ・・いひひ!・・ちまう!」  
 
鎧を剥いだ大姉御  
厚手のチュニックの上からでも、その下に隠された体のボリュームが認識できる  
 
「失礼します・・」  
舎弟分は急かされるままに、その懐におずおずと手を伸ばして行った  
 
「あは・・ あははぁ・・」  
笑いすぎてぐったりする大姉御から一枚一枚、ベールが剥がされていく  
チュニックのボタンが腰の高さまで外れた途端、前が大きく開き、  
凄まじいたわわさを誇る膨らみが二つ、ボーン!と弾け出てきた  
 
「う・・」  
迫力に思わず息を漏らす舎弟分、さらにその中身を拝みたく  
大姉御を剥くペースが加速する  
 
チュニックを取り去り、タイツをずり下げる  
白く豊かな女の尻と、濃いアンダーヘアを湛えた股間を眺めながら  
足から抜き取った  
 
「す・・ すげえ体・・ どっかに飾ってあった女神の絵みてえだ・・」  
 
目の前の女の裸身は驚異的なほどのメリハリのある、  
気押されるほどの濃厚な色香を放散していた  
絵画に描かれた豊穣の女神そのものといった風情であった  
 
「あっはは! いっひひぃ・・・」  
 
今、その体をがくがくと震わせ、濃いブルーのアイシャドウを乗せた顔を歪めて  
苦しそうに笑い転げている  
いい歳した女神像のような女が素っ裸で笑い転げている様は  
なんとも淫靡なものである  
 
舎弟分は、今から一週間以上前、『矛盾山の村』に到着した晩のことを  
思い出していた  
 
・・・「ところで、なんで、姉御と大姉御さん達は  
   別れちまったんですか?」  
 
  酒席で姉御に尋ねる舎弟分  
 
  「些細なことでね、大喧嘩してね それだけさ  
   以前なら穏便に止めてくれる人がいたのだけど、  
   その時はいなかったから」  
 
  「へえ・・どんな人ですかい?」  
  「・・・あたしとメドゥーサの義兄になるはずの人だったんだよ」  
  「そういえば、お二人家出して、酒場で拾われたとか言ってたっすね」  
  「すごい男でね、 あたしら剣も弓も全部、  
   彼・・ アニキから教わったのさ」  
 
  じっと、姉御の言葉に耳を傾ける二人の舎弟分  
 
  「・・・二年半前、ドラゴンと遭遇してね  
   あたし達を逃がすために、毒の爪で脚をもぎ取られたのよ  
   姉貴は四日も寝ずに看病してた・・ でも、だめだった」  
  「それ以来、姉貴は真っ黒な鎧を着けるようになった、  
   喪服代わりだと言ってね」  
  「・・・あの黒づくめには、そんな意味があったのですか」  
・・・  
 
 
「助けなきゃ・・でも、抱くわけにはいかねえ」  
 
舎弟分は、ゆっくりと大姉御の体に取り付く  
 
「くぅ・・ 間近で見ると余計すげえ おっぱいといい、ケツといい  
 余裕で息の根止められそうだよ、こりゃ・・  
 それにこの匂い・・ 大姉御さんの匂いか・・ いい香りだぜ」  
「あは!・・ ははあ! はや!・・はやく! あは・・ ごほ たの・・む」  
 
涙ぐみながら肩で息を切らせる大姉御  
 
「俺の指と舌で、どれだけ、やれるかしれねえけど・・」  
 
舎弟分は大姉御を笑い地獄から解放すべく、その匂い立つ股間に  
顔を埋めて行った  
 
「ぺろ・・と・・」  
「あは! はは!・・ ひ!ぁ!」  
 
新たな刺激が股の間から大姉御を襲う  
彼女の女の部分に舌と指が這い始めたのだ  
 
「ぺろり・・ ぺろぺろ」  
((大姉御さんの・・ オマンコかぁ・・  
  きっと、その兄ィって人と、たくさん、愛し合ったんだろなぁ・・・))  
 
「ふふぅ・・ ふふん・・ べろ・・ ぺろ・・ ぺちゃ」  
「はは! はは・・ん」  
 
鼻の穴を広げて大姉御の香りを堪能しながら、  
年上のこなれた女陰を舌で味わう舎弟分  
彼女の笑い声に善がり声を混入させる  
 
((お・・ 滲んで来た・・ ううむ・・ 姉妹でも、味が違うなぁ・・  
  ・・・う!ぶ!))  
股の間で奉仕する舎弟分の頭を突然、大姉御の手と太ももが押し付けた  
汗の滲んだ女の太ももに顔を挟まれ鼻と口からは彼女の色香を  
もろに吸わされる  
 
「む!・・ ぐぐ!・・」  
「あは! ははは! ふぅ・・ふぅ・・ いい・・ぞ  
 その・・くふふ! 調子・・」  
 
大姉御は股間への更なる愛撫をせがむ  
 
「はひ! うふふ! む!・・胸も・・ あはひ!  
 さわっ・・ひゃはは! て・・くれ」  
 
さらに舎弟分の腕を取って自身の胸に誘導した  
 
「ん! ぐぐ・・ べろ・・ べちょ」  
舎弟分は、女の股座で窒息しそうになりながら必死で舌を蠢かせる  
その上では大姉御に掴まれたままの手で巨大な乳房をむにむにと揉み立てる  
 
((んん・・ すげぇ ぜんぜん 掴みきれねえ・・))  
 
改めて、大姉御の豊かさを実感するのであった  
 
 
「あは! はひ・・ あ・・ あと・・ すこ・・し う!ははは!」  
大姉御は舎弟分の頭を挟みつけていた太ももから力を抜いた  
 
「はは! ひは・・ わた! わたしを・・ くはは! 抱け!」  
「え・・ けど・・・」  
女の股から頭を上げた舎弟分  
彼女の恥ずかしい露やら毛をべったりと貼り付けた顔が戸惑う  
 
「かま! ふぁはは! かまわ・・ない!から!  
 は! ひはは! 早く!」  
「大姉御さん・・」  
 
笑い地獄に悶えるその肢体を改めて眺める  
姉妹でありながら、今まで相手した下の姉御とは大違い  
極端な長身、脚に体が付属してるようなしなやかさと柔軟さが同居し  
適度な張りと豊かさを湛えていたあの体と比較し  
むっちりと過剰な肉付きで官能という言葉を最大限に具現化したような  
目の前の肉体は、これとまぐわうことに一種の不安すら抱かさせるほどの  
代物であった  
 
((こんな体と、やっちまったら・・ 俺はもう、他の女相手じゃ・・))  
 
彼女の亡くなった恋人に対する義理、いまだ陵辱の傷と戦う姉御に対する思い  
それらも重なって彼は苦悩する  
しかし、苦しそうに悶える彼女も救わないといけない  
このままでは本当に発狂してしまう  
 
「あは! あはは! はぁ・・ はぁ・・ なに・・ してん・・だい  
 早く・・ はは! はぁやく・・ くふふ・・ だい・・て」  
 
汗びっちょりになって寝そべる大姉御  
自ら大きく脚を広げて潤った場所を男の面前に曝す  
 
「・・・く!」  
舎弟分は、パッパッと服を脱ぎ捨てた  
 
「し・・・失礼、します」  
舎弟分は意を決すると、大姉御の体に身を添えた  
 
((兄ぃとやら・・ 姉御・・ すまねえ))  
 
彼女の毛深い茂みを掻き分け、濡れそぼった場所に己の分身を宛がう、  
 
「おおぅ・・ あったけぇ」  
大姉御の体温が先っぽに伝わる  
舎弟分はごくりと唾を飲み込むと、ゆっくりとその温度と湿度の中へ  
入って行った  
 
「く!・・」  
「あはっ・・ あ!・・」  
 
ぬず・・と水音を立てて、二つの肉体は繋がり  
其々の粘膜の固さと柔らかさを敏感に伝えあい、揃って頭を逸らした  
 
「つ・・ ついに・・ やっち・・まった  
 うへ・・ぇ これが・・ 大姉御の・・ 身体ん・・中か・・」  
「あ・・ あぁ・・」  
 
予想を上回るその肉体の包まれ心地に喘ぐ舎弟分  
大姉御のほうは、あれほど止まらなかった笑い声がピタリと別の声色に変化した  
 
「ふぅ・・ 大・・姉御・・ 止まり・・やしたか・・」  
((くぅ! なんて! オマンコ・・だぁ!・・  
  さっさと・・抜かねえと・・))  
 
強烈な快感にびくびくと身を震わせる舎弟分は振り切るように  
彼女の体から退こうとした  
それを、大姉御の腕が彼の首に巻きつき押しとどめた  
 
「う!・・ あの・・」  
「どこ・・行くつもりだい?」  
 
アイシャドウの奥に艶っぽい色を浮かべる大姉御  
「ありがとうよ・・  
 まさか、あんたに助けられると、思ってなかったさね」  
 
巻きついた腕が彼の顔を、真っ赤な紅を引いた唇に引き寄せた  
 
「ん・・・ちゅぅ・・・」  
大姉御にむっちりと口付けされる舎弟分  
 
”・・ぬ・・ ふぅ・・ 大姉・・御の・・ 息が・・・”   
”・・さんざん みっともない様、さらしちまったね・・  
 ・・妹たちには内緒だよ・・”  
 
咥えあった口の中で甘い息と共に囁きを吹き込む大姉御  
 
”・・ん!・・ぐぐぅ・・ あ・・ね・・ごぉ・・・”  
 
朦朧とする舎弟分、頭の中から姉御の顔が薄らいでゆく  
そこへ、ねっとりと唾をふんだんに含ませた舌が潜り込んで来た  
咥え合った口の中で、くちゅり・・と粘った絡み合う音が響く  
短足男の喉仏がごく・・ごく・・と鳴り、脳内で何かが弾ける感覚がした  
 
 
「あぁ・・・ あ・・・」  
 
長い接吻から解放され、だらしなく開いた口から  
大姉御と自分のが混じった涎を首筋に垂らす舎弟分  
 
「それじゃ・・ 助けてくれた礼に・・ 二人だけの秘密・・ 作ろうか」  
 
結った長い髪をばさりとほどく大姉御  
 
「さ・・ 私のこの体・・ 今しばらく・・あんたの好きにしなね・・・」  
「くぅ!・・」  
 
舎弟分はへこへこと腰を動かし始めていた  
大姉御のねっとりと熱い蜜壺の中、  
彼の剥き出しの欲望を容赦なくぬめぬめ、ぬちぬち、包み摩る  
 
「が! ああ! なんて・・ きもち・・いいぃ!」  
「ふ・・ うん ふふ この体・・気に いったかい・・」  
「く! ううぅ! だめだ 腰が! とまらねぇ・・」  
「ふふ・・ そんなに あわてて・・」  
 
大姉御は彼を自らの体に埋めるように下から抱きかかえる  
動きを封じられ、しばし潮を引かせる舎弟分  
 
「はぁ・・ はぁ・・・ 内も・・外も・・ 温けぇ・・」  
「抜くかい?」  
 
しっとりとした肌に抱き込まれ、荒い息を吐く舎弟分に意地悪っぽく尋ねる大姉御  
 
「・・・いえ」  
 
もはや彼女の肉体を振り切るなど不可能な舎弟分であった  
 
森の中、風もないのにガサガサと草むらを揺らす音がする  
 
頭上の生い茂った枝葉の隙間から挿し込む陽光に照らされながら  
素っ裸の小柄な男と大柄な女が抱き合って地べたに寝転がり  
周囲の生えてる草を揺する  
 
「ふぅ・・ そお・・ あんた あの子より・・ 二つ・・若いの・・か  
 それじゃ・・ 私とは・・ 七つ・・ 違いだね」  
「うぅ・・ そお・・ すか」  
 
舎弟分は、母性溢れる豊かな肉体に下から包まれるように抱き止められ  
童心に戻って甘えるように交わっていた  
 
「おおぉ・・ あねごの・・ おっ・・ぱい すげぇ やあら・・けぇ・・」  
 
地母神を思わせる巨大な乳房に顔を埋め頬擦りしまくる舎弟分  
 
「ふふ・・ 私のおっぱい・・ 涎と鼻水・・まみれにして」  
「ふ! ぐぅ・・ すい・・ましぇん」  
「いいよ いくらでも・・ 枕にしなね」  
「はぁ・・ すげぇ・・・ 聖母に抱かれた・・ 赤ん坊気分だ・・」  
「馬鹿・・言ってんじゃ・・ないよ  
 聖母と・・セックス・・やらかす・・赤ん坊が・・ どこに・・いるんだ」  
 
やがて大姉御は自らも腰をひねりはじめた  
 
「う! くぅぅ!」  
「ん さぁ・・ ハリバッド・・  
 だいぶ 私の体に・・ 慣れてきた みたいだし・・そろそろ・・  
 もっと・・ ぬっ・・ちりと・・ 愉しもぉ・・じゃないか」  
 
二人のまぐわいが熱を帯びだす  
 
「ん! ふぅ!」  
「ん・・ あ・・」  
 
 
ガサ!ガササ!  
草むらが小刻みにせわしく揺れる  
一時の情事に現を抜かす歳の離れた冒険者男女  
毛むくじゃらの短い男の脚と、逞しさとすべやかさの調和した女の脚が絡み合い  
嵌め合わせた付け根を貪欲に摩擦させる  
 
「は・・ あぁ 大・・姉御 愛し・・ちまいそぉ・・だぁ」  
「たっぷりと・・ 愛して・・ おくれな」  
 
冒険フィールドでみっちりと体を交える二人  
熱の篭った息と汗に塗れながら、仲間としての親密度がいよいよ深まって行く  
 
「う! うぐ! うぅ!」  
((すげぇ・・ ちんこが・・ とけ!・・ちまいそぉ・・だぁ))  
 
「あ! あ! あ!」  
((ふ・・ ふふ・・ こんな・・具合に・・エウを・・ 女にしたわけか))  
 
若い男の腕は熟れた女の腰をがっしりと抱え込み、本能のままその身体に  
己を刻み捲くる  
包容感溢れる生白い肉体は長い髪を乱れさせ、  
上で奮闘する浅黒い興奮の塊をふんだんに溢れさせてしっぽりと歓待する  
 
「もっと! もっと! やる! やるんだ! 大! 姉御とぉ!・・」  
「く! あ! なかなか! すごいよ! あんた・・」  
 
一心不乱にセックスに励む舎弟分と大姉御  
歳下男は今や腰が抜けそうな勢いで目上の女の産道を出入りする  
やんちゃな肉棒が、茹った泉の底を嵌め抜く度、  
ぶしゅ!ぷしゅ!と二人の番い目から露が飛び散り  
其々の陰毛をびとびとに濡れ光らせる  
二人の両の太ももから尻までをも、べっちょり卑猥なぬめり色に染めていった  
 
「あ! うぁ! ふぁ! くぁ!・・」  
「は! はふ! いき・・そぅ なんだね  
 で・・そぅ なんだね!」  
 
大姉御は舎弟の血走った目と、産道を抜き挿される圧迫加減で  
彼の絶頂の近さを知る  
 
((うふぅ・・ さぁ・・ 全部・・ 受け止めてやるよ・・))  
「おぅ! おおぅ! 出る! 出ちまぁ!! おぉ! あね・・ごぉ!!」  
 
舎弟分は思いきり大姉御に突撃をかまし、優しげな笑みに見守られながら  
その胎の底に堪りきったものを迸らせた  
 
「く・・ ふふ・・ きたね・・ 存分に・・出しな」  
大姉御の産道が子宮の入り口までしっかり嵌り込んだ舎弟自身を搾り上げる  
 
「う! つぅ!・・」  
舎弟は大姉御にしがみつきながら、その膣内で思う存分射精した  
 
「ぬふ・・ あつ・・ たまって・・たんだねぇ・・」  
 
草むらで密着させた肉体をがくがくと小刻みに震わせながら長々と  
精の授受を行う冒険者男女  
 
「あ・・ はぁ・・ん・・」  
 
己の胎内で交わされる、熱い情欲の極みに大姉御もうっとりと眼を細め  
舎弟分との結合の隙間からどろり・・と泡立った白い涎を垂れこぼした  
 
乱れた髪をきちっと結い直し、漆黒の鎧を身に着けた大姉御は  
すっかり精悍な女戦士の顔となっていた  
 
その横で、短足舎弟ががっくりとうな垂れていた  
熱が冷め、自己嫌悪に陥っているのだ  
様子を見て、すぐに察する大姉御  
 
「私を抱いて後悔してんのかい」  
「大姉御・・ 大姉御は全然何とも思わないのですかい?  
 亡くなった婚約者に対してとか・・」  
 
姉御はふっ・・と眼差しを細めた  
 
「死んだ人間に操立ててもね  
 ・・それに、あいつも生前は女にはだらしない男だったからね」  
「え? そうなんすか?」  
 
姉御はぽつぽつと話し出した  
 
「あいつにある街の酒場で初めて会った日、  
 三十分もしないで、いいものを見せたいから付いてきてくれと、  
 二階の簡易宿泊室に妹と二人連れていかれたの  
 世間知らずだった私らは、妹だけ廊下で待たされて私だけ中に呼ばれた  
 そこで犯されたのよ」  
「処女だったわ、死ぬほど恐かった・・  
 ”声をあげると妹に聞こえるぞ!そうしたらあの子も犯す”  
 そう言われて、必死で口を押さえて耐えた  
 粗末なカーテンの敷居しか無いような部屋でね、カーテンの下の空いた  
 部分からあの子の脚が見えてたわ  
 いつあの子が入ってくるかもしれないと思うと気が気じゃなかった」  
 
「結局、あいつに気に入られて、私は愛人兼冒険のパートナーになった  
 もし、私だけだったら自殺してたかもね  
 私が実家から連れ出した責任で、あの子を守らなければと思う一念で  
 あいつに従ったのよ  
「私らは武術を仕込まれ、教えてるあいつ自身が驚くほど上達して  
 いったわ」  
 
「・・女に関しては、私がいようが構わず、方々に手を出し捲くってたわね  
 目の前で他の女の手を引いて、”酒場で一時間ほど待ってろ”とか  
 宿で私らの寝てる部屋の隣の部屋借りてわざとらしく大声あげたり  
 私にしてみれば、日増しに女っぽく成長していく妹をあのだらしない股間から  
 守るだけで精一杯だったわ」  
 
黙って聞き入る短足舎弟に、ふっ・・と寂しげな笑みをこぼす大姉御  
 
「長く一緒にいれば情は移る  
 路頭に迷う娘二人、もっと悲惨な末路はいくらでもあったでしょう  
 優しいところ、可愛いところもたくさんあったのよ  
 妹はそういう面しか知らないから、いまだに尊敬しきりだけどね」  
 
「さて、それじゃ妹そっくりの足長君救出に出向くかね」  
「・・・え、・・あ! すっかり忘れてた!」  
 
「ふふ、今ごろあの精霊とお愉しみだろうな」  
「いや・・ 大姉御、 そんな悠長に・・」  
「相手は一匹だ 早々搾り殺されやしないよ  
 それより作戦練らないと  
 まさか緑ファンガスを召還出来るとは思わなかったよ  
 ガキだと思って油断しちまった、私としたことが」  
「どうすりゃいいですかね」  
「ハリバッド、おまえはどうやら特異体質で笑いの粉が効かないようだな  
 そこで・・・」  
 
「・・・わかりやした 頑張ってみます」  
 
二人は森の更に奥へと進んで行った  
 
((強いお人だな・・・))  
 
慎重に周囲の木々を透視眼で見渡しながら進む大姉御の背中が  
短足舎弟の眼にとてつもなく大きく映っていた  
 
(ドリアードの森・後に続く)  
 

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