「それじゃ、触るよ……」
こくん……
シルヴィアが小さく頷いたのを確認し、僕はそのふくらみに手を伸ばす。
「ん……」
指先に感じる滑らかな感触。
肌の表面を撫でるようにそっと手を這わせると、くすぐったいのか、シルヴィアがぴく
ん、と身体を硬くする。
だが、緊張しているだけで、嫌がっているわけでは無さそうだ。
その事に少し安堵する。
そのまましばらく、ふくらみの美しい形を確かめるように手を動かしたあと、今度は少
し指先に力を込めてみた。
「んっ……」
息を詰まらせるシルヴィア。
程良い大きさのふくらみは、まだ熟しきらない硬さを残しながらも、なんともいえない
柔らかな弾力を僕の指に返してくる。
「痛くない? シルヴィア」
そう尋ねると、シルヴィアが口をつぐんだまま、ふるふると頭を振って答える。
……大丈夫かな?
まだ緊張が解けていないようではあるが、とりあえず大丈夫そうだと判断し、いよいよ
本格的にシルヴィアのふくらみを揉み始めることにした。
始めは弱く、それから少しずつ力を入れて。柔らかな感触を楽しみながら、ゆっくりと
手を動かしていく。
「ん……ふ……」
指の動きにあわせて、シルヴィアが吐息を漏らす。
そうして、シルヴィアのふくらみを揉んでいるうちに、手のひらにつんとした弾力を感
じるようになってきた。
見れば、ふくらみの頂で可憐な薄桃色をしたつぼみが、健気にも自己主張を始めていた。
「シルヴィア……」
小さくその名を囁きながら、ふくらみを揉んでいた手を少しずらす。
そして、つん、と尖った乳首を指先でつつくように触れると、一瞬の間をおいて、今度
はきゅっと摘み上げてみた。
「んぅっ!?」
ぴくんっ、とシルヴィアの身体が硬直する。
きゅっ、きゅっ、と指先に力を込めると、そのたびにシルヴィアの身体がぴくっ、ぴく
っ、と硬直して、シルヴィアの反応を教えてくれる。
「ここはどうかな? シルヴィア」
「わっ、分かりませんっ!」
強く、弱く、指先に力を込めながら囁くと、いやいやをするように首を振りながら、叫
ぶような声で答えるシルヴィア。
可愛らしいその仕草に、思わずいじめたくなってしまうのは何故だろうか?
その気持ちのまま、思ったことを口にする。
「そう? それじゃ、分かるようになるまで、舐めてみようか」
「あっ!? まっ、待ってくださ……ななな舐めちゃダメですよぉ!?」
僕の言葉に驚いたのか、慌てて起き上がろうとするシルヴィア。
だが、もとより返事を求めての言葉ではない。
僕はシルヴィアの肩を押さえると、シルヴィアのふくらみに顔を近づけた。
「んあっ!? やややや止めて……んっ、やっ、あぁん!」
可憐なつぼみに舌を這わせると、シルヴィアの口から甘やかな声が上がる。
その反応に満足しながら、舌先でころころと刺激するうちに、シルヴィアの乳首は完全
に勃ち上がり、ぷにぷにした弾力を舌先に感じるようになっていた。
ちゅっ……ちゅぱっ……んちゅ……
右のつぼみを舌で転がし、押しつぶすように刺激する。
そして今度は左のつぼみを、唇ではさんでくにくにと摘みながら、吸い上げる。
そのたびに、シルヴィアの細いからだが、ぴくっ、ぴくんっ、と跳ねる。
「んっ! あっ!? シモンさ……ひゃんっ!? しっ、シモンさぁんっ!」
乳首を刺激するたびに上がるシルヴィアの声をもっと聞きたくて、夢中で舌を這わせる。
だが、ふと聞こえたシルヴィアの泣き出しそうな声に、その動きが止まる。
顔を上げると、真っ赤な顔で泣き出しそうな目をしたシルヴィアの姿が目に入った。
「し、シルヴィア……ごめん、痛かったか?」
「いっ、痛くは無いですけどっ……」
その姿に思わず口にした謝りの言葉に、シルヴィアがふるふると頭を振って答える。
だが、少し間をおいてから、でも……と言葉が続く。
「なんだかじんじんして……せっ、切ないですよぉ……」
上げた声は泣き出しそうで、そのくせ上気した頬に潤んだ瞳は艶っぽくて。
シルヴィアが見せる新たな面に、思わずどきりと鼓動が高まるのを感じた。
「切なくて、苦しいですっ……シモンさんっ、ぎゅっ、ってして欲しいです……」
「ん、そうか……好きだよ、シルヴィア……」
すがるような瞳で紡がれたその言葉に優しく囁き返すと、重くならないように身体を横
にしながら、シルヴィアの身体をそっと抱き寄せた。
「シモンさん……」
ぬくもりを感じて安心したのか、僕の腕の中でシルヴィアがうっとりとした声で囁く。
シルヴィアの緊張も多少はほぐれてきたのか、身体からは良い感じに力が抜けている。
素肌をさらしたときの反応に比べると、肌を触れ合うことにはさほど抵抗は無いのかも
知れない。
この様子なら先に進んでも大丈夫かな?
そう判断すると、僕はシルヴィアの背に回した手をそっと動かした。
「ん……ふぁ……」
滑らかな背中を宥めるように撫でると、くすぐったそうにシルヴィアが身体を揺さぶる。
それをそっと抱きとめながら、背中の手を少しずつ下へ下へ……背中からほっそりとし
た腰を辿り、やがてその手は小ぶりなお尻へと到達する。
「ああああのあのっ……」
そこでようやく気付いたのか、シルヴィアが再び身体を硬くする。
……仕方が無い、ここは一旦間をおくとしよう。
お尻に触れた手をそのまま下へと通過させ、シルヴィアのしなやかな太ももに触れる。
「あ……」
お尻から手が離れたことに安堵したのか、ほっ、とため息をつくシルヴィア。
そのシルヴィアの身体を、より密着するようにぎゅっと抱き寄せる。
「シモンさん……」
シルヴィアが僕の胸に顔をうずめるようにしながら囁く。
時折乱れる呼吸は甘酸っぱく僕の肌をくすぐり、肌は柔らかくすべすべでどこまでも手
触りが良い。
いつまでもこうして触れ合っていたい気持ちも無くは無いが、そういうわけにもいかな
いだろう。
僕は腰に回した左手で身体を抱き寄せると、太ももに触れていた右手をその付け根の方
へと這わせた。
くちゅ……
「やややややっ!」
小さく水音が立ったのと、それをかき消すかのように悲鳴のような声が上がったのは、
ほぼ同時だった。
慌てたシルヴィアが両脚を閉じ合わせてガードしようとするのが分かったが、先ほど肌
を密着させた時に太ももを挟み込ませておいたおかげで、脚を閉じることもままならない。
その隙にさらに先へと指を進め、指先に感じるぬるりとした感触を確かめるように指を
動かすと、くちゅくちゅと水音が立ち、同時にシルヴィアの口から高く声が上がる。
「あっ、あっ! だっ、やっ!? あぁっ、しししシモンさん〜っ!?」
指から逃れようとシルヴィアが身体を動かすのだが、お尻の方から触っているために後
ろには逃れられず、前に逃れようとすれば僕の太ももに秘処をこすりつけることになり、
結果、身動きがとれず泣きそうな声をあげることしかできない。
「力を抜いて、シルヴィア。痛くはしないから……」
「いいい痛くは無いですけどっ! でもで……んあっ!? ま、待ってくだっ、やぅっ!
はっ、恥ずかしいですよぉっ……」
真っ赤になりながらじたばたともがくシルヴィア。
その身体が、僕が指を動かすのにあわせて、ぴくっ、ぴくんっ、と小さく跳ねる。
その可愛らしさに、思わず指をめちゃくちゃに動かしたくなるのを堪えながら、少しず
つ少しずつ、丁寧にシルヴィアの反応を引き出していく。
指先に感じる蜜は次第に量を増し、ぴったりと閉じあわされていた秘唇もほんのりと熱
を持ち始め、少しずつほころんでいく。
「あっ、あっ……ふぁっ、だだだだめですっ……もっ、もう、んやっ……へっ、変な声
が出ちゃいますよぉ……」
だが、素直に感じ始めた身体に比べて、シルヴィア自身の反応はいまいち硬い。
緊張が抜け切らないのか上がる声はうわずっているし、身体も半分硬直したような状態
でひたすらしがみついてくるばかり。
感じてくれてはいるのだろうが、素直に感じるのを拒んでいるようでもあり、まるでシ
ルヴィアのことをいじめているような気分になってくる。
もう十分に潤ってはいるのだが……それでも緊張が解けず身体を強張らせた今の状態の
ままでは、シルヴィアにすごく痛い思いをさせてしまうに違いない。
うーん……これは一度、きちんとイかせてやった方がいいのだろうか。
そう判断し、いったん秘処に触れていた指を止めると、そっと身体を離した。
「あ……はぅ……」
ようやく息をつけるようになったのか、はぁ、はぁ、と大きく息を乱しながら、シルヴ
ィアがくったりとする。
意識が朦朧としているのか、膝に伸ばした腕に力を入れてもされるがままで、上気した
顔と汗ばんだ身体が、なんともなまめかしい。
これは好都合。
頬にそっと口付けをすると、シルヴィアに気付かれぬよう静かに身体をずらしていく。
少しずつ、少しずつ、下の方へ……開かせたシルヴィアの脚の間に、ゆっくりと顔を埋
めていく。
「…………」
そうして間近に見るシルヴィアの秘処。
溢れる蜜でとろとろになったそこは、髪の色と同じ若草色の茂みに彩られた中、わずか
に紅色が顔を覗かせている。
その秘唇に指を這わせると、そっとくつろげた。
くちゅっ……
「ああああうあう……」
いまだ朦朧としているのか、シルヴィアはうわごとのように呟くだけで、何をされてい
るか気付いた様子はない。
くつろげられた秘唇から覗く、はっとするような紅色。その果肉からとろりと蜜が零れ
落ちる。その中で、点のようにしか見えない入り口が、まるで見られることを恥ずかしが
るかのように、ひくひくと震えている。
しみ一つ無い真っ白な身体に、その紅色はひどく扇情的で、思わず水蜜桃のようなそこ
を舐めあげた。
「やややややっ!? なっ、舐め舐め……ふぁあっ!」
秘処を舐められて驚いたのか、シルヴィアの太ももが僕の顔を挟み込んでくる。
「あっ!? ごごごごめんなさ……んあっ!?」
僕の顔を太ももで挟み込んだことを謝ろうとしたのだろうが、僕が構わず舌を這わせる
と、その言葉は甘い悲鳴に取って代わっていた。
「やっ! そ、そんなとこっ……ななな舐めちゃ……ああっ!」
泣き出しそうな声を上げながら、多分今度は本当に抗議するつもりで、シルヴィアが太
ももを挟みつけてくる。だが、力の入らない太ももでは少々苦しいだけで、柔らかな太も
もの感触がむしろ心地良い。
そんな些細な抵抗すらも、舌を這わせ続けているうちにあきらめたのか、程なくして顔
を挟む圧力は消えていった。
そのことを確認すると、シルヴィアを感じさせるために本格的に舌での攻めを開始する。
ぺちゃ……ぴちゅ……
「んっ、んあっ! やっ、はうっ……」
ほころび始めた秘唇全体を舐めあげ、内側をくつろげてその隅々に舌を這わせる。
舌に感じるシルヴィアの蜜。
その甘さと、秘処からただよう湿った露草の香りとに、目の前の少女が違う種族なのだ
と改めて実感する。
それでも感じるところは変わらないのか、舌を這わせるにつれシルヴィアの秘処は可憐
なたたずまいをそのままに、少しずつ淫らな色をにじませていく。
「あっ、あああぁ……ふぁっ……やんっ!?」
秘窟の入り口を舌でつついてやると、シルヴィアがびくっ、と身体を波打たせ、同時に
きゅっと窄まった入り口から中に溜まった蜜があふれ出る。
そのまま舌先で秘窟の入り口を刺激する。
初めは硬く口を閉ざしていたそこは、舌先をこじ入れるように刺激するうちに、次第に
柔らかく解きほぐれていき、やがてひくひくと何かを待ち望むかのように震えるようにな
っていった。
「あ……はう……」
一旦舌を離すと、大きく息を吐いてくたっとなるシルヴィア。
そうして力の抜けたところで中指にたっぷりと蜜をまぶすと、ひくひくと震える入り口
にあてがった。
「あっ!? し、シモンさ……?」
「シルヴィア、力を抜いて……」
シルヴィアの瞳が不安そうに揺れる。
優しく見つめ返すと、シルヴィアはしばし迷うように視線をさまよわせ、それから静か
に瞳を閉じた。
シルヴィアの身体が力が抜けたのを確認し、僕はゆっくりと中指に力を入れる。
つぷり……
「はう……ははは入って……きます……」
慎重に慎重に、シルヴィアの中に指をもぐりこませていく。
傷つけないように気をつけながら指を進め、ようやく指の中ほどまでもぐりこませたと
ころで一息つく。
柔らかく解きほぐされてはいたが、やはりそこはひどく狭く、もぐりこんだ指がぎゅう
っと締め付けられる。
「痛い? 大丈夫、シルヴィア?」
「ちょ、ちょっとだけ……はうぅ、じんじんします……」
指を動かさないようにしながらたずねると、シルヴィアが涙ににじんだ瞳で答える。
だが、十分に濡らしておいたのが良かったのか、指先に感じる抵抗はそれほどでもない。
これなら……
シルヴィアの反応を見ながら、入り口のあたりで、ゆっくりと指を抜き差しする。
ちゅぷ……ちゅぷ……
「あっ!? んっ……ふ……」
シルヴィアは一瞬びくっと驚いたものの、それほど痛がる様子は見られない。
その事に安堵しつつ、抜き差しする指を、少しずつ少しずつ奥へともぐりこませていく。
初めは第一関節までしか入らなかった指が、第二関節のあたりまで受け入れられるよう
になったあたりで、今度は少しひねりを入れながら抽挿を開始した。
「あっ……ふぁっ……あんっ……」
痛みも薄れたのか、シルヴィアの上げる声に甘いものが混じり始める。
そうしてゆっくりと指を抜き差ししているうちに。
「なっ……なにか、へへへ変ですよぉ……。何かが……来ちゃいそうですぅ……」
シルヴィアが小さく身体を波打たせながら、戸惑った声を上げる。
指を締め付ける秘窟もひくつき始め、快楽の頂が近いことを告げてくる。
激しく昂る気持ちを抑えながら指の動きを止めると、最後の仕上げと、いままでわざと
触れずにいたクリトリスに舌を這わせた。
「ひあっ!?」
反応は劇的だった。
ぷくりとふくらんだクリトリスに舌を這わせるたびに、息を詰まらせるようにシルヴィ
アが身体を硬直させる。
「だっ……め、ダメですっ!? あっ、まってまって! あっ、あっ、なななんですかっ、
これ!?」
おそらく初めて感じるだろう未知の感覚に、泣き出しそうな声をあげながらシルヴィア
がじたばたともがく。
だが、ことここにいたって止めるつもりは無い。
クリトリスに舌を這わせながら、再びシルヴィアの中で再び指を動かし始める。
「あっ! あっっ!? だめっ、ダメですっ、シモンさんっ! やっ、はうぅ……」
びくびくっ、と身体を震わせながら喘ぐシルヴィア。
泣き出しそうな、それでいて、とろけるような甘い声。
このまま焦らすのも可愛そうだ。
僕は舌を離すと、充血してざくろの実のようになったシルヴィアのクリトリスに唇をあ
て、ちゅぅっ、と吸い上げた。
「やっ!? ダメっ、やめやめやめっ……あっ、ああぁぁっっ!!!!」
その刺激で、シルヴィアはあっけなく絶頂に達した。
細い身体がびくびくっと跳ね、秘窟はもぐりこんだ指をぎゅっと痛いくらいに締め付け
てくる。
脚の間に挟んだ僕の頭を、柔らかな太ももで挟み込み……やがてかくんっ、と糸の切れ
た人形のようにその力が抜け落ちた。
「はぁ……はぁ……」
「イった? シルヴィア」
くたっ、と力の抜けた身体で大きく息をするシルヴィアの身体をそっと抱きしめる。
「あ、あのあの……いった、って……」
それに応えようと、力の抜けた腕でしがみつくように抱きついてくるシルヴィア。
その姿が可愛らしすぎて、ついいじめるようなことを口にしてしまう。
「それじゃ、気持ちよかった?」
「わわわ分かりませんっ……ははは恥ずかしいです、シモンさん……」
シルヴィアが恥ずかしそうに僕の胸に顔をうずめながら、消え入りそうな声をあげる。
その仕草がたまらなく愛しくて。
衝動のままにシルヴィアの身体を強く抱きしめる。
「し、シモンさん……?」
「ごめんね、シルヴィア……僕もそろそろ理性の限界……」
腕の中にいる妖精の少女を、今すぐ僕のものにしてしまいたい。
その衝動が止められない。
その気持ちに気付いたのか、シルヴィアはしばらくおどおどと視線を彷徨わせたあと、
僕に向かってしっかりと眼差しを向けた。
「わっ、分かりましたっ! ああああのあのあの……よっ!」
よ?
「よろしく……おねがい……します……」
次第に消え入りそうに小さくなっていく言葉を、それでも最後まで言い終え、ふるふる
と震えるシルヴィアにそっと口付けをする。
「行くよシルヴィア……力を抜いて……」
そして限界まで硬くなっている肉棒をシルヴィアの入り口にあてがった。
「きっ、来てください……すすす少しくらい、いっ、痛くてもっ! だっ、大丈夫ですか
らっ!」
怯えたような口調なのに、それでも最後までしっかりと言い切ったシルヴィアの姿に、
意を決してぐっと腰を押し込む。
ずぐっ……
「痛っ……」
先端がはまり込んだ感触。
さきほどあれだけほぐしたのに、入り口は狭く押し広げるのに抵抗を感じる。
今度はもう少し強めに腰に力を入れてみる。
ずっ……
「んっ!?」
頭の半分くらいが柔らかな感触に包まれ、同時にびくんっ、とシルヴィアが息を詰まら
せる。
このまま奥まで……そう思い力を入れるのだが、シルヴィアの中は狭く、そこからなか
なか進んでいかな。
「シルヴィア、もっと力を抜いて……」
「い…たい……です……。まっ、まだなんですかぁっ!?」
涙目で訴えるシルヴィア。
痛くて仕方ないだろうに、大きく息を吐いて力を抜こうとしている姿が健気でいじらし
い。
「ごめんシルヴィア、まだ頭が入っただけだ……」
「そそそそそんなっ!? あっ、やっ! おっ、奥にぃっ……!?」
シルヴィアの努力のおかげか、少しずつではあるが肉棒が奥へと呑み込まれていく。
わずかに引っかかりながらも奥へと進んでいくうちに、肉棒の先に一際大きな抵抗を感
じた。
ドライアドにも処女膜はあるのか……そんなことを思いながらシルヴィアを見ると、痛
みに涙を一杯に湛えた目で、それでもしっかりと頷いたのが分かった。
そんなシルヴィアに唇を重ねる。
初めは優しく、次第に激しく舌を絡めるように。
そしてシルヴィアの身体から力が抜けたところで、
「っっっ!!!?」
一気に腰を押し込んだ。
「〜〜〜〜!!!!」
最後の抵抗を押し破った瞬間、キスでふさいだシルヴィアの唇から、声にならない悲鳴
があがった。
痛みに歯をかみ締めたシルヴィアに舌を噛まれたが、彼女の痛みに比べれば……と我慢
することにし、せめて痛みを一度で終わらせようとさらに腰に力を入れる。
処女膜を破ったところできつい抵抗があったものの、あとは力を入れるだけで、そのま
まずぶずぶ……っと、肉棒はシルヴィアの奥に呑み込まれていった。
そうして一番奥までシルヴィアの中に収めたところで唇を離す。
「入ったよ……大丈夫、シルヴィア?」
「いっ、痛いですよぉ……。裂けちゃいそうですっ……」
痛みにぎゅっと閉じた瞳からぽろぽろと涙をこぼしながらシルヴィアが答える。
実際、シルヴィアの中はぎちぎちに狭くて、下手に動くと壊してしまいそうだ。
「ごめんね、シルヴィア……しばらくこのままでいるから、もう少しだけ我慢してくれる
かな?」
シルヴィアを労わるようにそっと抱きしめながら囁く。
だがシルヴィアはふるふると頭を振ると、涙に濡れた瞳でそれでもしっかりと微笑んだ。
「だっ、大丈夫……ですよ、シモンさん。痛いけど……でもでも、うっ、嬉しいんですっ」
涙のにじんだ瞳で微笑みながらそう言って、シルヴィアがぎゅっと抱きついてくる。
その身体を抱き寄せながら、再びシルヴィアに口付けをした。
「ん……ちゅ……」
大人しく口付けを受け入れていたシルヴィアだったが、舌を絡めようとしたときに、は
っと何かに気付いたかのように唇を離した。
「そっ、そういえばっ! あのあの……ごめんなさいっ、シモンさんっ! さっき思いっ
きり舌噛んじゃって……だ、大丈夫ですか?」
おそるおそるといった様子でシルヴィアが尋ねてくる。
「ああ、大丈夫。気にしなくて良いよ、シルヴィア。呪文を使ってれば、舌を噛むことな
んて日常茶飯事だからね」
実のところかなり痛かったのだが、傷がつくほどでもなかったし、シルヴィアが噛み締
める力を抜いてくれたのも分かってる。
「そっ、そうなんですか? でもでも、森で戦ってた時には、そんなこと一度も……」
「いいから。こんな時に気を使わないでくれ……まだ痛いんだろ?」
シルヴィアの言葉を遮ってたずねる。
「いっ、痛くないですよっ!? もっ、もう大丈夫ですっ!」
シルヴィアが慌てた様子で平気だと答える。
だが話す言葉は震えていて、瞳にはうっすらと涙が浮かんでいる。身体は強張ったまま
のうえに、シルヴィアの秘窟は頑ななきつさで僕のものを追い出そうとするかのように締
め付けてくる。
これで痛くないなんて言われても、到底信じられるはずがない。
「まったく……無理しなくて良いんだよ。大丈夫、シルヴィアの痛みが治まるまでちゃん
と待っててあげるから」
シルヴィアの頭を優しく撫でながら、宥めるように囁く。
痛みを和らげることはできずとも、せめて素直に甘えて欲しい。
何より、純潔を失ったばかりでまだ痛くて仕方ないだろう少女に、気を使わせたくはな
かった。
その気持ちが伝わったのだろうか、無理に微笑もうとしていたシルヴィアが、くしゃっ
と顔を歪めた。
「そっ、そうですかっ!? ほっ、ほんとはっ! やっ、やっぱり、いいい痛いですっ!
がっ、我慢しますけどっ! でもでも、痛いですよぉ……」
泣きそうな声で、ぎゅっ、としがみついてくるシルヴィア。
「痛くしてごめんね、シルヴィア……大丈夫?」
優しく抱きしめながら、宥めるように囁きかけると、涙に濡れた瞳でシルヴィアがキス
をせがんでくる。
『いかんなぁ……』
シルヴィアと口付けを交わしながら、心の中で呟く。
そんな仕草をされると、優しくしたいと思う反面、シルヴィアへの愛しさで肉棒がます
ますたぎってしまう。
理性、理性……シルヴィアの艶やかな髪を撫でながら、心の中で自分に言い聞かせる。
そうして、撫でるように身体に触れているうちに、落ち着いてきたのか痛みに強張って
いた体から力が抜けていく。それと共に、きつく締め付けるだけだった秘窟が、次第に柔
らかく絡みつくように変わってくるのがわかった。
「まだ痛いか、シルヴィア?」
抱きしめていた身体を少し離し、シルヴィアの瞳を見つめながらたずねる。
「あのあの、まだちょっとだけ……。でも大丈夫です、我慢できます」
だから……そうシルヴィアが囁く。
とりあえず無理をしているわけではないようだ。
頷き返しながら、ひそかに安堵する。シルヴィアのことと、そして自分の忍耐とに。
本当はもう少し時間をおいて、シルヴィアが慣れるまで待ってあげるべきだと思う。
だが、正直なところ、こっちがもう限界ぎりぎりだった。
シルヴィアの秘窟が気持ちよすぎて、これ以上動かずにいるのが耐えられない。今だっ
て、シルヴィアに構わず激しく腰を動かしたくなるのを、理性で必死になって堪えている
状態だ。
狭くてきついのに柔らかくてとろとろで、熱い秘肉が吸い付くみたいに肉棒に絡みつい
てくる。動かなくてもこれだけ気持ち良いのに、動かしたらどんなことになるのか……こ
のままだとその誘惑に耐えられなくなりそうだ。
自制心はあるほうだと思っていたのだが……まったくもって情けない。
「わかった。それじゃ、ゆっくり動くから、痛かったら言ってくれ」
こくん、と頷くシルヴィアにそっと口付けをすると、身体を離しゆっくりと腰を引く。
シルヴィアの中から引き抜かれていく肉棒は、純潔の証に紅く染まり、その色にドライ
アドの血の色も紅いのだな、などと場違いな感想を抱く。
どうやらもう出血は止まっているらしく、紅い色はわずかににじんでいるだけで、新た
に湧き出てくることはなさそうだ。
そのことに安堵しつつ、そのままシルヴィアの浅いところでゆっくりと動き始める。
ちゅ……くちゅっ……
「んっ……あっ……」
抽挿にあわせて、シルヴィアがあえぐ。
痛みに眉をひそめながら、それでも抽挿を受け入れようと身体から力を抜くその姿に、
速まりそうになる腰の動きを抑えながら、優しくシルヴィアの秘窟を擦り上げる。
シルヴィアの秘窟は、頑なな締め付けの中におずおずと絡みつくような動きを見せ始め、
肉棒を刺激してくる。
そうして、根気良く抽挿を繰り返すうち、
「あっ……あぅっ……ふっ……んぁっ……」
耳元であがるシルヴィアの声の中に、次第に甘い響きが混じり始めるのが分かった。
「シルヴィア……大丈夫、痛くない?」
「あっ……まだちょっと痛いですけど……んっ!?」
囁きかけると、何かを堪えるように閉ざしていた瞳を開けて、シルヴィアが答える。
その瞳はわずかに潤んでいるだけで、もう痛みに涙を流してはいないようだった。
いや、それどころか……
「な、なんだか……ふぁっ……変な感じですよ……」
秘窟が時折ひくつきながら、きゅんっ、と締め付けてくる。
もしかして、感じ始めているのだろうか……?
その想像に、気持ちが昂っていくのが止められない。
「しっ、シモンさん! あのあのっ!」
「あっ、ごめん、シルヴィア。強かったか?」
腕の中で、あえぐようにシルヴィアが声をあげる。
まずい。気付かないうちに夢中になって、激しくしすぎていたかもしれない。
慌てて腰の動きを止め、いたわるようにシルヴィアに話しかける。
「あっ、だっ、大丈夫です! あのあの、そうじゃなくてっ!」
ぷるぷると首を振って答えるシルヴィアに、少し安堵する。
では、いったいなんだろうか?
訝る僕の前でシルヴィアは少しの間恥ずかしそうにためらった後。
「しっ、シモンさん! わっ、わたしの中……ききき気持ち良いですかっ!?」
「…………」
くらっ、と。
一瞬、意識が揺らいだのが分かった。
「な、な、な……」
何を言ってるんだ、と言いたいのだが言葉にならない。
そんな僕の気持ちを余所に、シルヴィアが言葉を続ける。
「わっ、分かるんですっ! シモンさんが……わたしの中にいるのが……熱くて、硬くて
……だから、きっ、気持ちよかったら良いなぁ、って……シモンさん?」
言うだけ言ってから、僕の反応が無いことに気付いたのか、シルヴィアが怪訝そうな声
を上げる。
だが、もうその時には、僕の理性はとっくに限界を超えていた。
「シルヴィア……ごめん、ちょっと我慢してくれ」
「えっ!? あっ、は、はい……あ、でも、なにをで……」
それでも最後に確認をとったことに、僕は僕の理性を褒めてやりたいと思う。
狭いだけだったシルヴィアの秘窟は、今や柔らかく絡みつくようになって、肉棒にたま
らない快感を与えてくる。
この中で激しく動かしたら……それはどれほどの快感になるだろうか。
そんな誘惑を、シルヴィアの痛みが和らぐまではと、理性で必死にとどめていたのだ。
それなのに……こんなことを言われては!
僕はシルヴィアの返事を最後まで聞くことなく、肉棒を大きく突き込んだ。
「んあっ!?」
突然のことに、シルヴィアの口から悲鳴が上がる。
それに構うことなく、シルヴィアの中を激しく動き始める。
「あっ、あっ、あっっ! やっ!? しっ、シモンさっ……ま、待ってくだっ……いっ、
痛いですっ!!」
痛みに悲鳴をあげるシルヴィア。
頭の中では酷いことをしていると分かっていた。
だがそれでも僕の腰の動きは止まらない。止められない。
ぎちゅっ! ぐじゅっ! じゅずっ……
水音と粘膜の擦れる音を立てながら、シルヴィアの中を肉棒で激しく突き上げる。
「あっ、あうっ!? おっ、おねが……ですっ! もっと……ゆっ、ゆっくり……してく
だっ……んあっ!?」
僕の動きを止めようとしたのか、泣きそうな声をあげながらシルヴィアがしがみついて
くる。
その声に、少しだけ理性が戻ってくる。決してシルヴィアを泣かせたいわけではない。
激しく突き上げるだけだった腰の動きを緩め、シルヴィアの中を浅く深く、かき混ぜる
ような動きに切り替える。
「んっ……あっ……」
多少は楽になったのか、シルヴィアは痛みに眉をひそめながらも、僕の動きを受け止め
ようと身体を動かしてくる。
その動きがいじらしくて、可愛らしくて。
思わず意地悪で、シルヴィアが動こうとするのとは逆方向にいきなり動きを変えてみる。
「ひ、酷いっ……ですよぉ……んっ、んあっ!? やっ、そっ、そこは……ふぁあっ!」
シルヴィアが苦情の声を上げるが、その声も秘窟をかき混ぜるように動きながら、その
動きにあわせてふるふると震えるふくらみに舌を這わせると、あえぎの中に消えていく。
その甘い響きにわずかに残された理性さえも捨て、ただただシルヴィアの声を引き出す
ように、シルヴィアの身体を貪るように、その身体を蹂躙する。
「シ……モンさんっ……シモンさあんっ……!」
シルヴィアの泣き声に、はっと我を取り戻す。
いつの間に泣き出したのだろう、涙をこぼすシルヴィアの身体を組み敷いて、叩きつけ
るように激しく腰を突きこんでいた。
そして気付く。
その泣き声が、痛みからだけではなく、快感のあえぎが混じっていることに。
「シルヴィア……シルヴィアっ!」
その甘い響きと、絡みつくような締め付けに、急速に高まる射精感。
やばいっ、と思った時には、堪えられる限界をとっくに超えていた。
「くっ、出るっ!!」
わずかに残された理性で、まるで犯すように蹂躙していた少女の中から、咄嗟に肉棒を
引き抜く。
「んあっ!?」
どくんっ! どくっ、どくっ……
シルヴィアが小さく悲鳴をあげたのと、肉棒から勢い良く白濁が迸ったのは同時だった。
目も眩むような快感の中、最初に放たれた白濁はシルヴィアのふくらみを汚し、続いて
まっしろなお腹に、若草色の茂みに飛び散っていく。
これまで感じたことも無いくらいの快感。
そのためだろうか……最後の一滴を放ち終わるまで、僕は自分の過ちに気付かなかった。
「はぁっ、はぁっ……あ、あれ? 待てよ……」
すごい量が出たな……シルヴィアの身体に飛び散った白濁を見て、自分の事ながらその
量に驚く。
その頭の片隅で何かが引っかかる。なにかがおかしい……いや、間違ってる?
「な、なんですか、これ……? なんだか、栗の花みたいな匂いがします……」
「っ……!? ごっ、ごめん、シルヴィア! それは……っ!」
そんな僕の目の前で、のろのろと身を起こシルヴィアが身体に付着した白濁を指で拭う。
その姿を見て、ようやく僕は自分がしでかした間違いに気がついた。
子種を与えるためにしていたはずなのに、何故僕は外に出してるんだ!?
「……? ……あっ! もっ、もしかしてっ!」
聞かずとも態度でわかったのだろう、シルヴィアの言葉に、僕はただ頷き返すことしか
できなかった。
「そっ、それじゃダメじゃないですかぁっ! なんで外に出しちゃったんですかっ!?」
「す、すまん……つい……」
シルヴィアがずいっと迫られおもわずたじろぐ。
僕のことを責めながら、その声は今にも泣き出しそうで、なんと言ってやれば良いのか
言葉が浮かんでこない。
「やっ、やっぱりいやだったんですかぁっ! ひっ、酷いです、シモンさん……あんなに
痛かったのに!」
「う……悪かった、シルヴィア……」
だから、謝る。
謝るしかない。
恥ずかしいことに、あの時の僕はシルヴィアの身体の気持ちよさに我を忘れていた。
シルヴィアの痛がる声も無視し、まるで陵辱するかのようにただひたすらに彼女の中を
蹂躙し、射精する段になってようやく我に返り、膣内に出すのだけは避けようと咄嗟に引
き抜いたのだ。
行為を考えれば、そのまま膣内に出すこともはばかられる訳で、どちらにしても許され
ることではない。
「痛いの我慢したのにっ! そっ、それは、最後の方は少し気持ち……ごにょごにょ……」
「え……シルヴィア、今なんて?」
そんな後悔に押しつぶされそうになっていた僕は、語尾が小さくなっていくシルヴィア
の言葉を聞き漏らしてしまった。
思わず聞き返すが、
「ななな、何でもないですっ!! とっ、とにかくっ! 違うんだったら……もっ、もう
一度、ししししてっ、くださいっ!」
シルヴィアはその問いには答えずに、真っ赤になって叫ぶようにそう言った。
そして、一瞬の間をおいてから、
「いいですっ、今度はわたしがします!」
耳を疑うような言葉を口にしたのだった。