「ねえ、ジャスバルス・・・」
「・・・・。」
多少元気を取り戻した私を見届け、ジャスバルスは私の手のひらの上に戻った。
「私・・・もう一度あの男と話してみようかと思うの。」
「・・・うむ・・・それはどういう意味なのだ?」
「うん、あのねやっぱりただ報復するだけって何か違うと思うの。
何ていうか・・・あいつの本心をちゃんと知ってからでも、報復は遅くないかなって。」
「・・・・・・それで・・・それで、もし改心するようなことがあって、だとしたら
彼奴を許す・・・ということも在り得るという意味なのだろうか・・・」
「それはないわ・・・・私はこの手で彼を葬りたい。それは忘れられない事。
でも、でもね、もう一度だけ聞きたいの。あいつの言葉であいつの気持ちを。」
「なるほど・・・考え抜いた結果がそこにたどり着いたということか・・・・・
まあ、止めても聞かぬのであろう・・・。好きにするがいい。」
「うん・・・。ジャスバルスありがとう・・・私、今から会いにいって来る。」
「!・・・お前一人で行くというのか?」
「大丈夫。大丈夫だよ。でもね、もしすぐにでも報復を果たしたくなったら
呼ぶから。あなたを強く呼ぶから。」
「うむ・・・・。しかし、これだけは言わせてもらおう。
彼奴と会うことによって今以上にお前の心が壊れてしまうかもしれない。
それでも、後悔せずに臆することなく報復が果たせるのか?」
真剣に私の中を見透かすような炎が強く揺れる。
「果たすわ。必ず。」
「・・・・・・解った。俺はここで待っていよう。」
私はもう迷わない・・・。
たとえ、あいつが少しでも改心していても、この傷は癒えない。
一度は心を許した相手。だからこそ、想いが強かったからこそ、
余計に憎悪は募る。
そして彼の本心を聞いて、復讐が果たせた時に私の中できっと決着が付くのだと思う。
だから今、私はもう迷わない・・・。
そう強く頷いて家を後にした。
青い悪魔を置き去りにして。
あいつの家はもう何度も確認した。
何も見なくても風景が思い浮かぶ。
この道を歩くとき、いつも私はとっても心から幸せを感じていた。
今頃、何しているのか。ご飯はちゃんと食べているのか。
幸せに暮らしているのか。
そして、少しは私のことを思い出したりしてくれてるのか・・・・・。
あの頃が懐かしい。
そんな思い出と決別するかのように、私は強い足取りで
目的の家を目指した。
ふと、バックの中から携帯の音が聞こえる。
あいつの家の付近に着いたら呼び出そうと思って
ずっと電源を切っていた携帯を再び持ち出したのだった。
なので、誰からかかってくるはずもなかったのだが・・・。
着信の名前を見ると母からだった。
一番ありえない相手からの電話に私は戸惑う。
携帯を持ってから一度もあっちからかけて来たことなんてなかった。
だいたい、私の電話番号が登録されていることに驚きだった。
こんな大事な時に間の悪い電話をかけてくる所が母らしいと言えない事も無い。
「もしもし。何・・?」
あくまでもそっけなく答える。
「んーんうぅーーぐぅーーー!!」
何か呻いているような声が聞こえる。
「なに?どうしたの?お母さん。具合悪いの?」
「・・・うぅーー!んんー!!」
あきらかに母親の声なのは分かったが、どうにも様子がおかしい。
「ちょっ・・ちょっと!今どこにいるの?ねえ、どうしたの?」
少しだけ慌てて携帯にかじりついた私の耳元に
けたたましい複数の男の笑い声が母の携帯から聞こえてきた。
「えっ・・・何?どうし・・・」
「はぁ〜い!君、舞ちゃんでしょぉ?」
「・・・だっ・・・誰??ま、舞ですけど、あの、うちの母どうしたんですか?」
「うっふー・・・なぁいしょ!でもね!大変なことになっているのは確かだよ。」
「えっ!ええっ?!今どこなんですか??」
「それはぁ、教えてあげるぅ〜!」
気持ちの悪い男の声が、母の居場所だけを告げ通話を切断した。
居場所は何故か私の学校の体育館だと言う。
何かとても悪い予感がする。
あいつのこともあったけれど、どんなに嫌いな母とはいえ、
自分の実の親だということは確かだ。
見過ごすわけにはいかない。
ジリジリとした心を抑えながら私は踵を返し学校へ向かった。
「いやぁ、これが羽井の母親かぁ〜。」
「なかなか若いじゃん〜。けっこういけそう。」
「色んなテク知ってそうじゃね〜?」
「じゃあ、そのお手並みを娘さんの前で披露してもらおうよ〜!」
言わずもがな舞の母親である、杏子は葉山達のグループに
店の帰り道で拉致され、ここまで連れ去られてきた。
ガムテープで口止めされ、細めのロープで後ろ手に縛り上げられ
震えながら冷たい床に転がされていた。
確かに、40歳近い年齢とは思えないほどの若さだった。
これも水商売をしているからなのか、それとも天然で若々しいのか。
どちらにしろ、妖艶で美しかった。
軽くウェーブがかったミディアムショートの髪は豊かで、フェミニン。
長いまつげと濡れたような瞳と華奢な鼻は舞にも遺伝している。
透き通るような色の白さと、まだまだ張りのある体つき。
血気盛んな若い男を翻弄するくらいのことは十分すぎるほどだ。
「じゃ、先にはじめちゃおっか〜?!」
そう言うと、5人ほどの男達がいっせいに杏子へ手を伸ばす。
薄いピンク色の上品なシルクのスカートをたくし上げ、ストッキングの足を
いやらしい手つきでなでまわす。
そして、内腿の柔らかい部分へ指を立て一気に下へ破く。
「ふぅぅっ!!!」
青ざめる杏子はいったい自分が何故こんな見ず知らずの若い男に
拉致されなくてはいけないのか分からず、ただ恐怖に身をすくませるだけだった。
ビリビリと破かれた薄手のストッキングから覗く足は
手入れの行き届いたスベスベの肌で、触るだけでも気持ちよく
柔らかかった。若い女の子の弾力のある肌とは少し違う感じがした。
そして、頭のほうに位置した男は転がっていた杏子を座らせ、
パールの装飾がほどこしてある襟元から、強引に服を引き裂く。
「ヒゥッ!!アァゥ!!あうぇ〜!!!」
「おばさーん、好きなんだろ?こういうことさぁ。」
「そうだよ。じゃなきゃ、こんな下着付けてねえし。
白くてスケスケ〜!白ってとこが逆にエロいよな!」
「無駄毛1本もねえしな〜!」
「あと、コレも好きだろ??」
一人の男が、荒縄を自分のカバンから持ち出してきた。
杏子は目を見開きかぶりをふりながら、逃れようと大暴れするが、
簡単に捕り押さえられてしまう。
「なぁんだ?早く縛ってほしい?だから暴れたのかぁ。」
「うぅう゛〜!!ううっ!!」
「よぉし、お前ら押さえてろ!俺が勉強してきた成果みせたる!」
「こういう勉強だけはすんのな!」
不器用ながらも、ぼろ布のような服をまとった杏子に縄がけをする。
丹念に結び目を付けてみるみる縄が柔らかい肌に食い込んで行く。
上半身は亀甲縛りに、そして足は片足だけ膝を折り曲げて拘束し、
もう片方は足首に縄をかけてある程度自由にする。
「うひゃぁ!たまんねぇ〜!すごいじゃんお前!」
「まぁな、芸術だろ?」
背に1本手首と腰を繋ぐ縄がかかっているので
背筋が嫌でも伸ばされ
まるで、後ろから誰かが持ち上げているように
透けた白いブラの乳房が強調されている。
片足ずつバラバラに動かされるので、スカートが勝手に引き上がって
下着が見える。
「ほぉれ!」
「ぃああっっ!!」
足首に付けた縄を上に引き上げると自然と開脚されてゆく。
上品な女性が、はしたない格好をさせられているのに
男達は各自股間を熱くした。
「よっし、ガムテープじゃぁ大事な御用が出来ないからさ、これ!」
「あぁん?なんだそれ?」
「リングギャグっていうんだぜ。」
「はぁ?ギャグ?笑えるの?」
「バカかお前!こいつをこうやって、銜えさせて強制フェラさせるって道具だよ。」
「うっわー、なんでそんなの持ってるんだよ!」
「大事な息子噛まれたくないしな。ギャハ!!」
「早くつけろよ!!」
「ぅふううっ!!嫌!!止めて!お金ならあげるわっ!・・・あぐっ!!」
ガムテープを取りさり、リングギャグを無理やり口に突っ込み、
頭の後ろでベルトを止める。
これで、口を閉じることが出来きなくなってしまった。
「うはぁ、エロいよ!すげーエロイ!!」
「鼻血でそう。」
口々に呟きながら、再度縛り上げられた杏子へ詰め寄る。
場所は体育館の奥に位置するステージの上でこのショーは行われている。
足首に縛った縄の端を天井から下がる内幕用のポールへ縛り付ける。
腰が丁度地面から30cm程度浮いて、横向きになった。
早速、一人の男が、髪を掴み引きずり出した自分のモノを
杏子のぽっかりと空いた口の穴に差し込んで、
都合の良いように嫌がり抵抗する頭を押さえつけ上下させて行く。
もう一人はブラをずりさげ、飛び出した豊満な胸を晒し揉み始め
とろけるような柔らかさの揉み応えにたまらなくなり、
歯型がつくほど噛み付いたり、乳首をひねり上げ引っ張ったりしてみる。
「さぁて、おばさんのあそこはどうなってるのかな?」
残りの男達は、下半身に集中して覗き込む。
透けているレースの奥には小ぶりなしかし、使い込んでいるであろう
秘所が、喉を肉棒で突かれるたびに、ヒクッヒクッと息づいている。
そっとパンティラインに指をひっかけ、3人の目前にさらけ出す。
「おお、なんかすげえ。使い込んでそう。」
「ガバガバだったらヤダな〜。」
「まぁいいや、さっそく突っ込もう。」
前戯も何もなく、一人の男が行き成り秘所に自分をあてがい
挿入をはたしていく。
「うおっ!濡れてないけど、丁度いい感じっ!」
「へぇ〜そうなんだ?」
恥丘に腰を打ち付けるような勢いでどんどん貪っていく。
その度に乳房が大きく揺れ、乳首を咥えていた男は舌を突き出し、
乳首が勝手に舌先に掠るようにする。
口に突っ込まれた肉棒も更に喉の奥の壁に突き当たる。
「ヤバイ。俺もしてぇ!」
「後ろからすればいいじゃん!」
あそこに遠慮なく出入りする男が誘う。
「よっし!!分かった!!」
杏子は喉をふさがれ、悲鳴も喘ぎ声すらも出せずに
ただ複数の男達の欲望に従うしか無かった。
アヌスを狙うはずの男は何を勘違いしたのか、
もう、挿入済みの場所に自らを挿入しはじめてしまう。
「あっ・・おいっ・・・キモイよっ!うははっ!すげっ!」
2本の肉棒が同時に杏子の秘所に突っ込まれてしまった。
さすがに経験が豊富の杏子にすらそれはきつかった。
ギチギチに広がる入り口を見て、男達は更なる興奮を覚える。
痛みをあそこで覚えるなんて久しいことで、そしてこんなに情けなく
みっともない格好でたくさんの男達に弄ばれることに
思わず涙があふれた。
こうして、代わる代わる舞の母親は汚されていった。
その行為を一台のビデオカメラが全て収めていた。
ひやりとした深夜の校庭。
重い鉄の扉。それを舞はゆっくりと開く。
普段なら鍵がかかっているはずの場所だった。
シンッ・・・と静まり返る空間。
しかし、何かの気配はする。
そして、目の前のステージにだけ何故か明々とライトが当たっている。
よく目をこらすとそこには、蜘蛛の巣のようなものが飾られていた。
「・・・・・!!!お・・・・お母さん!!!」
見るも無残な姿で、蜘蛛の巣に絡め捕られる獲物のように、
舞の母の美しい肢体が、邪悪な荒縄にその柔肌を締め付けられて
ステージ上に固定されていたのだった。
目を閉じ、失神したような表情の母の体には
残酷にも鞭打たれたような赤い痕が胸や内腿に目立つ。
しかも、体は逆さ吊りにされて足は割られ、腰に縛られた
縄が天井と繋がり彼女のすべてを支えていた。
そして、中心に位置するそこには、深々と
コードの付いたマイクが刺さっていた。
前にも後ろにも。
白濁した液体がその全身を汚して、ギラギラとライトの光を反射している。
母の身に何が起こったのか何も聞かなくても分かってしまった。
「いっ・・・・やぁぁぁああああああ!!!!」
ガクガクとふるえる足取りで、早く縄を解いてあげようと
痛ましい母の姿に近づいていく。
その時、バラバラと木の床を走るいくつかの足音が舞の背後へやって来た。
「や!待ちくたびれたよ〜!」
場違いなような軽快な男の声が体育館に響き渡ると共に
背後から舞の両腕が掴まれ素早く玩具の手錠をかけられる。
「いやっ!!離して!!お、お母さんにあんな酷いことしたの・・・あなた達なの?!」
首だけで振り向きながら舞は尋ねる。
4、5人はいそうな感じだが、暗くて顔までは見えない。
「そうだよぉ〜!君ら親子は淫乱でM女だって聞いたからさぁ。」
「そっ・・・そんな!非道い!そんなこと誰がっ!!」
ステージのほうへ引きずられながら、男達に怖気づくことなく問いただす。
「んなことどーでもいーじゃん!ママも楽しんでたぜ〜。
最後なんか白目剥いて自分から腰振ってたよ。」
「いやっ!そんなの聞きたくない!!」
「すごかったぜー舞ちゃんにも見せたかったなぁ。
俺ら全員搾り取られちゃいそうだったし、鞭打ってるのに
マンコからはドバドバ愛液流しちゃうし。」
「いやっいやぁぁ!!聞きたくない!!あんた達なんか!!」
「さ、到着〜!!これから親子でショーをやってもらうんでね!」
舞の腕を乱暴に突き放し、ステージのザーメンまみれの床に転がした。
その時、舞の目は奥で光る一台のビデオカメラを映した。
その持ち主をも確認してしまった・・・・
「・・・・・!!!はっ・・・・葉山・・・・・・・!!!」
硬い大きな岩で頭を打ち砕かれるような衝撃が舞の思考を奪う。
一度は恋焦がれた相手。
そして、裏切っていった相手。
そして、今度は逃げずに向き合って殺そうと思った相手が
そこに、薄ら笑いを浮かべながら立っていたのだった。
「やあ、久しぶり。元気だった?舞ちゃん。
今日はね、最高のショーを開こうと思ってさ、君のお母さんもお招きしたんだ。
君が来るのが遅かったから、ご馳走を先に食べてもらっちゃったけどね。ククッ・・・」
「・・・・・・・」
「何?その反抗的な目は?この間も学校で
俺のチンコを美味しそうに食べてくれたじゃん。
今度は皆のも食べれるよ。
もっと嬉しそうにしないと、ほら・・・・、笑って。
自分から誘えよ!!!メス犬が!!!!!」
「・・・・・・・・さ・・・・」
「ああ?何だって?早くほら、股開けよ。」
「・・・最低ね・・・・本当に死ぬほど最低・・・・・・。」
俯き、ワナワナと震えながら、舞は静かに、葉山に呪詛を吐く。
「死ねばいいのに・・・・!!!」
「はぁ?何で俺が死ななきゃならないんだよ!
・・・お、おいお前ら何ボケッと突っ立てるんだよ。
この女を早く縛ってしゃべれなくしてやれよ!!」
しかし、彼らは動かない。まるで操る者のなくなった人形のように
ただ、立ち尽くしているだけだった。
「ちょ・・・お前ら・・・・・!!」
「この人たちは、動かないわ。」
「何でだよ!!!何でそんなこと分かるんだよっ!」
そっと彼女は立ち上がり、一歩一歩と葉山に近づいていく。
その後ろ手に繋がれた手錠の上で青い小さな炎が踊り
カチャンという音と共に床に落ちる。
近寄る舞を避けるように葉山は後退して行く。
「あなた・・・・私・・・本当に好きだったのに・・・・・・・」
「・・・・そ・・そうだな・・・お、俺も好きだよ・・・ははっ・・・」
「こんな、最低な人間だったなんて・・・・知らなかった・・・。」
「・・・な、何だよ・・・わ・・・悪かったよ・・・な・・?」
「こんな人だって見抜けなかった自分が死ぬほど憎いわ!!」
そう言って、葉山を見据える。
先ほど見せた嫌らしい蛇のような邪さが消えうせ、
今は恐怖に震える者のような表情で葉山は固まる。
もう、背後には壁しか無くなってしまった。
「・・・・・っ・・・お・・・お前がっ・・・悪いんじゃないか!」
「・・・・」
「俺の人生狂わせたのはお前が原因じゃないか!!」
駄々をこねる子供のように叫び散らす。
「・・・・あなた・・・・苦しんで・・・そして死になさい?」
舞はにっこりと極上の笑みを見せ、手鏡を葉山に向ける。
手鏡に映ったその姿は、彼では無かった。
そう、見覚えのある姿になっていたのだ。
そして、いつのまにか舞の背後には、大きな青い悪魔が彼女の母を抱きかかえ立っている。
「な・・・何だ・・・・これ・・・・いったい・・・・・」
自分の顔を手のひらで確認するように触る。
そして、足元を見て、確信する。
自分の妹の姿になってしまったことを。
「ヒィッ・・・・!」
尻餅をつくように座り込んでしまった。
だが、それを許さないかのように、何らかの力で
ステージ中央の彼の仲間だった者の近くまで引き摺られて行く。
そして静止した途端に、パリパリと凍りつくような音がしたと思うと、
その辺一帯を鏡のようなものが覆い始め、
どこを向いても自分達の事を余すことなく映しこむような空間になってしまった。
「さあ、ようく見て!あなたは、女の子になったのよ。」
嬉しそうな声で舞は葉山に告げる。
「うっ・・・嘘だ!!なんだ!これ!!騙そうと思っても・・・・あっ・・」
葉山が焦って吐く言葉も妹の声だった。
ただ、見知らぬ女として変化するよりも、
自分の血の繋がった妹になることは恐ろしかった。
なぜなら、今まで微動だにしなかった悪友達が、動き出し
獲物に見せていた目つきと同じような色の目つきで自分に向かってやってくるからだ。
襲われる恐怖と、肉親が襲われる嫌悪が鏡の張り巡らされた部屋によって
両方同時に葉山に襲ってくるのだ。
さらに、目を閉じても鮮明な映像が脳裏に浮かぶ。
まるで、自分がいままで撮影してきたような映像が。
リアルタイムに・・・
勿論、現実に妹自身には被害などはまったくない、
葉山は妹の体に細胞まで挿げ変わってしまっているだけだ。
黒い健康的なツインテールの髪に短い制服のプリーツスカート。
大き目のリボンと明るい紺色のブレザー白いハイソックス。
幻影のようで幻影ではない。
「かぁわいいねえ〜ヒヒヒッ・・・」
「この子が新しい獲物かよ??すげー!!」
「もろ、俺好みの体してんじゃん!!微乳にロリ顔!てかロリ!」
「ッ・・・なっ・・・何を言ってんだ!!俺だ!俺だよ!!」
「はぁ?この子俺とか言ってるよ。」
「可愛い見た目とのギャップがいい〜!」
鼻息荒く5人の男が葉山を取り囲む円周をどんどん縮めていく。
血の気の失せた表情で背後に下がるが、
ふいに後ろに手をつこうとしたが鏡に触れる。
行き止まりだ。
「まっ・・・待ってくれ!!!お願いだ!!」
「待ってられるか!!・・・ともえ・・・」
悪友の背後からのっそりと、またもや見覚えのある顔がやって来た。
「とっ・・・・父さんっ・・・・・!!!」
信じられないものをみるような目つきで可愛い瞳を見開く。
「ともえぇ・・・・・・可愛い私の娘・・・・」
「なっ・・・友恵じゃないっ・・・俺・・・和人だよ!!」
弛緩しきった表情で彼の元へ近づいてくる。
それと共に悪友達が彼の華奢な腕や足を押さえてくる。
「やっ!!離せよ!!止めろ!!」
大きく手足をばたつかせるが、少女の体になってしまった今では
びくともしなかった。
「ともえ・・・他の男にやられる前に、パパの物になるんだ。」
「なっ・・・!何言ってるんだよっ・・・!!」
泣きそうな声で自分の父親に叫ぶ。
その声も聞こえないかのように、父親が太い指がそっと
無防備になっている胸元へ伸びる。
「ぃっ!やっ!止めろ!!止めろ!!父さんっ!!これ、友恵じゃん!!
なにやってるんだよ!!」
必死になって父親の姿をした者に訴えるが、その手が止まることはなく、
涎を口からたらしながら、小さなふくらみを指の先で摘んで行く。
「やめろぉぉぉ!!!触るなぁぁああ!!」
ぎゅっと敏感な部分を触られる感触。
妹の顔が嫌悪に歪む。
「おぉ・・・こんなに成長して・・・嬉しいぞパパはぁ。」
ニヤニヤとしながら更に手のひら全体で小さな胸を揉み込む。
こんな嫌らしい顔の父親を見たことが無かった。
そして、胸を揉まれるという行為が気持ち悪いものだと思わなかった。
「パパに揉まれた感想はどうなんだよぉ〜友恵ちゃん?」
血走る友達の目。
「やっ・・・やめろぉぉぉ・・・・・!!」
泣きたくもないのに自然と涙が出て、悲鳴を上げる。
「さあ、直に見せておくれ。」
「うぅっ!じょ・・・冗談だろぉ・・・父さんっ・・・」
遠慮もせずに太い指はブラウスの隙間から進入し、
一気にボタンを飛ばしながら胸元をはだけさせる。
そして、着け始めた証拠のスポーツブラをたくし上げる。
「いやだぁぁぁっっ!!!」
裏返ったようなか弱い悲鳴を上げる。
小さな胸が男達の注目を一身に浴び、
その頂点の小さなピンク色の蕾に荒い息がかかる。
鳥肌が立つほど恐怖。
いつもだったら、一気に股間のボルテージが上がる瞬間だ。
「おぉぉ・・・乳首ちっせぇ・・・・」
「かわいいなぁ・・・ともえ・・・どれ・・」
先ほど揉まれて布に擦られ条件反射で少し硬くなりはじめた先端に
父親の醜い舌先が伸びてくる。
「ぃっ!!やだっ!!やだやだ!!」
クルクルと触れるか触れないか程度に乳首の外周を舐めていく。
生暖かい唾液がスーッと冷たく冷める感触に、ビクンと体が反応する。
そして、今度は小刻みに硬くなった乳首を力強く舐める。
「んんっ!!やっ・・・やめっ!!」
目を瞑ると乳首がヌルヌルとした唾液で濡れ舌で弾かれる様子や
興奮する父親の表情、泣き顔の妹が鮮明に見える。
もう片方の乳首も吸い上げられ、舌先で嬲られる。
唾液で汚されたほうは今度は友達が唾液を塗り広めるように
親指で擦り込んでゆく。
「いやだぁ〜っっ・・・!!ああっ・・・!!やめろぉぉっ・・・・」
(可愛いわよ・・・先輩・・・。感じるんでしょ?気持ちいいんでしょ??)
脳に直接ひびくような舞の声・・・。
「!!いっ・・・いますぐっ!!やめさせろぉぉぉ!!!」
鏡の外にいるであろう舞に聞こえるように大きな声で叫ぶ。
(ふふ・・・・まだまだよ・・・・・。)
葉山の心にゾワリと冷たい何かが広がる。
そして、舞の声に気をとられているうちに、父親の指は下へと伸びていた。
友人達が大きく開いて固定していた足の間にその指が落ちる。
まだまだ、子供のようなプリント柄の下着の真ん中に。
「だめだっ!!そこは!!触るなぁぁあ!!!」
「・・・ともえ・・・反抗期はだめだなぁ。パパがお仕置きしちゃうぞ。」
「おぉぉ!お仕置きだってぇ。良かったね〜!」
「早くお兄さんに達にも見せてよぉ。」
ふざけた様な口調なのに、表情は狂ったような男達。
父親の関心が下半身に移ると共に、腕を押さえていた男達が
小さな未発達の胸を弄るように掴みかかる。
きっと、他の知らない女の映像ならそろそろ股間が痛いくらいだろう。
「いっ・・・いたっ!!やめろぉっっ!!嫌だっ!!」
全身に力を込め抵抗するが、ただの卑猥な妹の半裸踊りが鏡に映し出される。
スカートがめくられ、少し窪んだ真ん中に指がそっと上下に行き来する。
「あっ!・・・やめろっ・・・やめてっ・・・・くっ・・・」
感じたことの無いような刺激が下半身から湧き上がる。
しかし、脳裏に浮かぶ映像は何度も見たことがある。
柔らかい白い布に指先が食い込みながら動き這い回る。
「ヒヒッ・・・パパの指に感じてるよ・・・この子・・・やらしーー!!」
「ちっ・・・ちがっ!!さっ・・・触るなぁぁ!!」
赤くなるほど乳首は弄られ、もう先端を掠られるだけでも痺れるような痛みを感じる。
それでもなお、捻ったり、絞り上げたりされている。
そして、おぞましい感触が、恥丘の真ん中らへんから
背筋を伝って這い上がる。
丁度、父親の指がクリトリスに差し掛かったのだ。
「ああっ・・・・!!」
ギュッと目を瞑り、背筋を反らす。
傍から見ていたときは感じているんだと思った。
だが、急激にやってくる激しすぎる刺激はただの苦痛だった。
「やめっ・・・!!アアァッ・・・!!」
クリトリスを通過した指がすぐに戻り、執拗にそこを爪の先で擦り始める。
目の前がフラッシュするような激しい刺激が断続的に襲ってくる。
その度に体がビクビクと痙攣するように反応した。
「お父さん、友恵ちゃんの直にお仕置きしてあげましょうよ〜」
「ああ、そうだね。そうだねぇ。」
にんまりと笑いながら父親がお尻のほうからするりと下着を脱がせる。
「いっ・・・いやだぁぁ・・・・・!!」
自分の父親が泣きながら胸をさらけ出した自分の妹を陵辱している。
そして、望まない快感が自分を襲う。そんな痛いくらいの衝撃に
葉山は自分が分からなくなりそうだった。
友達の協力により難なく下着が剥ぎ取られ、
股間が肌寒い。それなのに熱いくらいの視線を感じる。
「ほほぅ・・・友恵はまだちょっとしか生えてないんだねぇ・・・」
「本当だぁ・・・産毛が可愛い〜!!」
泣き叫ぶ自分を無視され、見られたくも無い股間を見て
勝手なことを言われる精神的屈辱を味わう。
「見るなっ!!みるなみるなぁぁぁ!!」
閉じようとしても、更に男達に左右に割られる足。
もう、隠すことなどまったくできない。
天井にある鏡に全てが映し出される。
そして、父親がゆっくり自分の股間に顔を落とす。
「やだぁぁぁ!!!うっぁ・・ぁ・・・!!いやだぁぁっっ!!」
しっかりと閉じた花弁を下からすくい上げるように太い舌が這ってゆく。
そして、敏感になった花芽をついばむ様に唇でチュプチュプと音を立て
舌で小さな珠を少し被る皮の間に差し込み舐めまわす。
「あはっ・・・くっぅううっ・・・・やだっ・・・・ああっ・・・」
指よりも優しく、しかし濃密な愛撫がクリトリスに施されてゆく。
「ヤバイ・・・友恵ちゃんヒクヒクしてるよぉ!アソコがぁ・・・」
「んんんっ・・・!!あっぅ!!」
出したくないのに、いやらしい喘ぎ声が妹の可愛い唇から漏れてしまう。
(どう?お父さんの味は?気持ちいいんでしょ?誰にされても気持ちいいんでしょ?)
脳裏に舞の声が響くが、快感を抵抗するのに精一杯で
他のことが考えられなくなってる。
(ほら、お友達もサービスしてくれるって。)
その言葉を朦朧と聞いていたら、いきなり鼻をつままれた。
苦しくて息ができないので口を大きくあけたら、
見覚えのあるものが自分の口中へ侵入してくる。
「ぐっうっ!!」
ツインテールを押さえ込まれ喉のほうまで咥えさせられた。
正面に泣きながら男の一物を口いっぱいに頬張らせる妹が映る。
乱暴に髪を掴まれ前後させられていく。
生臭い臭いが鼻を突く。
その間にも、クリトリスがとろけるほど舐めしゃぶられ大きく突起させられている。
そして、自分でも感じるほど、局部からは愛液が流れ始めていた。
「んっ・・・くっ・・・ふぅぐっ!!ぅっ・・・んっ・・・」
苦しくて喘ぎ声のようなくぐもった声が出てしまう。
それに興奮してか、父親が穢れの知らない入り口へ指をずぶりと潜り込ませた。
「うぅぅうううう!!!」
痛い!!!
傷口を指で広げられるような鈍い痛みが進入されたそこからあがって来る。
しかし、同時にクリトリスからは大きな波のような快感が幾重にも
湧き上がる。チグハグな感覚に自分がどうなっているのか忘れてしまう。