8:  
「あっ・・・・あんっ・・・・んんっ・・・・・・ぁぁあっ・・・」  
少女の艶めく吐息が湯殿に響く。  
彫刻の施された象牙色の壁にその妖しく揺れるシルエットが映える。  
 
たっぷりと湯が張られている円形の浴槽に悪魔は仰臥し、  
その上にセシルが跨って繋がっている。  
初めは悪魔が清めるだの何だのと言い、セシルを誘って始まったはずなのに  
今は積極的に彼女のほうから腰を動かし、快楽を貪っている。  
「・・・は・・・・・俺は嬉しいよ・・・・・・・セシル・・・・・・・」  
自分の上で踊る彼女を見つめながら悪魔は呟きはじめる。  
「・・・・・この・・・刻印の本来の役目を・・・引き出したのは・・・君が始めてだ・・・・・」  
「ああっ・・・あぁ・・・や・・・役目・・・・?」  
乱れ濡れた髪をひとふさ口に挟みながらセシルは問う。  
「ああ・・・今まで・・・何人もこの娘に印を与えてきた・・・・・・・この刻印は・・・・  
 魔族になった印だが、真に魔力を使える状態に移行すると昨日のように  
 眩しいほどに発光する・・・・。それを魔族が確認できるようになっている・・・・・・・」  
悪魔の話す余裕を奪い去るかのようにセシルは激しく動く。  
「はっ・・・ああっ・・・・・・っうっ・・・・そんなの・・・・・どうでもいい・・・・っ・・」  
「ククッ・・・・そうか・・・・そうだな・・・・・・でも、俺は嬉しいんだよ・・・・  
 やっと・・・やっと・・・・願いが叶う・・・・」  
そう言うとリードを任せていた悪魔は彼女の腰を掴み、  
下から思い切り突き上げる。  
「ひ・・・あっああっ・・・・ぁあっっ!!!ぃいいっ・・・・いいっ・・・・!!」  
思わず快感に身を任せ仰け反りながら叫ぶ。  
この淫婦のような少女をつい数日前まで厳粛なシスター見習いだったと誰が思うだろうか。  
若いからこそ思想に染まりやすかったのか、元々素質が備わっていたのか。  
それこそ、神のみぞ知るというものだろう。  
「・・・今日は激しいね・・・・・」  
「ああっ・・ああぁっ・・・・早くっ・・・・はやくっっ・・・・・」  
二人の激しい動きが湯に無数の泡を起こし、浴槽の淵から流れ落ちる。  
陶酔する感覚、溶け合うような一瞬が接合部分から脳髄まで駆け上がる。  
頂点に達し震える彼女の柔らかい胸に悪魔は顔を埋め  
己を爆発させた。  
 
安らかな表情でダニエルは昏々と寝息を立てる。  
悪魔の施した魔力によって通常よりも早く治癒していくらしい。  
だが、大きく切り裂かれた傷は本人の体力も関わってくるので、  
出来るだけ睡眠を取ることが大事だった。  
 
「セシル・・・弟はどうするの?この先。君の今の状況を説明するのか?」  
静かにダニエルの頭を撫でながらセシルは悪魔を見ずに口を開く。  
「できれば、本来の目的だった叔父の家に引き取ってもらいたいわ。」  
「ククク・・・君も一緒に行く気かい?」  
むっとした顔で悪魔を一瞥する。  
「行けるわけがないことは、あなたが知っていると思う。  
 こんな魔の者が穢れの無い家庭に紛れることは・・・  
 だから、出来るのならば傷が癒えるまで彼の・・・ダニエルの意識を封じ込めてほしい。」  
期待するような挑戦するような気持ちを込めたセリフ。  
彼女はまだ悪魔の本質やその他を何も知らない。ただ、自分から聞き出すのは癪に触らないでもない。  
 
片眉を上げ悪魔は得意げな表情を作る。  
「ま、そんなことは朝飯前だけどね。もしかしたら、君にも出来るかもしれない。そのうち。  
 今は・・・多分エネルギー能力・・・最近の言葉で言うならサイコキネシス的能力が出たと思う。  
 まだ俺の魔力とはちょっと違う能力だね。」  
「そう・・・。」  
さして興味なさそうに窓のほうを向く。  
悪魔はというと、なんとなく嬉しそうなそぶりで眠るダニエルに近寄り、  
銀のナイフをベットサイドの引き出しから取り出した。  
 
「ちょっと待って!そんな物でどうするのっ?」  
焦ったセシルは悪魔に詰め寄りナイフを取り上げようとするが、  
ふいとかわされる。  
そして悪魔は自分の小指の腹を少し傷つけ、出血させる。  
「記憶意識の操作は俺の血が必要なんだ。」  
そう言って傷ついた指をダニエルの額へ持って行き、  
ぽたりと赤い血を垂らしながら何か小声で呪文を唱える。  
 
「これで、君が呼び起こすまで彼の意識は封鎖された。  
 その時一緒に、記憶の操作も出来る。あの屋敷での記憶も、君ことの記憶も無くすことが出来る。」  
「私の・・・・ことも・・・・・・・・・・そう。そうよね。」  
ダニエルが少し顔をしかめると額に落ちた血液の色が白く変色し消えていった。  
「悪魔の血も赤いのね・・・黒いのかと思っていたわ。」  
「そう?赤いよ。昔からずっと。低級な奴らのはどうなのか知らない。  
 それはそうと、弟を人間界へ戻すのなら少し厄介かもしれない。」  
「何故?記憶を無くすのならば・・・」  
「いや、そうじゃない・・・・・・多分。」  
不敵な笑を浮かべながら悪魔はセシルの手を引き鏡の前へと誘った。  
 
「そうか・・・・とうとうやってきおったか。まだ、誰にも漏らさぬよう伝えておけ。」  
重々しい装飾の付いた服を身に着けた男が大きな椅子に深く腰掛け  
傅く配下らしい男に下がるように手で合図する。  
「面白い・・・まさか私の治める土地へこのような機会が訪れようとは・・・。」  
先ほどの男は、ひとつの町からある報告を受けたと言う。  
魔を名乗る者が聖地を荒らし北上していると。  
そして報告書に目を通すこの男はフランスの中央に位置するサルラに程近い  
大きな教会を持つ司祭だった。地味に裏でフランス全体の教会を統治する古狸的存在でもある。  
表向き本拠地はパリ方面に固まっていたが、それは真実と必ずしも一緒ではない。  
「来るがいい・・・そして神に楯突く愚かな行為を後悔するがいい・・・。」  
 
 
「そう、あの子は悪魔に魂を売ったの・・・・・。」  
数人の険しい顔をした年配の男達へ女性は熱心に語っている。  
「そのようなことが・・・あるわけがない。」  
「なあ、セシル様にかぎってそのようなことは・・・」  
顔を見合わせ気の毒そうに肩をすくめる男達を見て、激怒する。  
「何故?!私は目撃したのよ?何故分からないの?」  
今にも掴みかかりそうな勢いでまくし立てる彼女はオリヴィエだ。  
以前の優しい様子が一転して狂気のようにヒステリックに振舞う彼女の話を信じることは難しい。  
オリヴィエは、あの後セシルを追いかけてきた宿の店主達に保護され、元の土地へ戻されたのだった。  
そして今熱弁を振るう相手は、解雇された小間使いをやっていた男達だった。  
 
「もう、あなた達に話しても無駄ね・・・。  
 私、あの子が向かう親戚の家へ事情を話しに行くことにしたの。  
 悪魔がのうのうと人間に紛れて生活するなんておかしいもの。  
 その旅に付き合ってほしかったから説明したのに。他の人を雇うわ・・・。」  
カッカッと踵を鳴らしながら踵を返し建物を後にした。  
 
「可愛そうなお人だな・・・。」  
「あんなにセシル様ご家族に良くしていただいたと言うのに・・・罰当たりなんだよ。」  
怒ったような悲しいような表情で男達は飲みかけたホットワインをあおった。  
 
 
「ね、なんだかこの間見逃した者から火種が撒かれている。」  
ここ数日の人間界の様子を彼女は悪魔に見せられていた。  
まさか、このように騒がれるとは思っていなかったセシルは少し動揺したが  
特に問題なのはオリヴィエの行動だった。  
何事も無く叔父の家にダニエルを預ける予定だったのに、先回りされて少しでも  
悪い疑いがかかるのも困る。  
どこでどんなふうに話がばら撒かれるのか予想も出来ない。  
たとえ、叔父の家族から記憶を無くしたとしても他で風潮されたものが聞こえないともかぎらない。  
「どう収拾するの?これ。」  
「消せばいいと思うわ・・・・・・。」  
「記憶を?」  
悪魔は目を見開きセシルを見つめた。彼女の瞳は金色に光っている。  
「存在を・・・。」  
「クッ・・・・・はははは・・・・・・そうか・・・・本当に目覚しい変化だ。」  
悪魔は手を叩いて笑った。  
「嬉しそうね・・・。私の手が血に染まることが嬉しいのかしら。  
 それとも、あなたの望むように人間を不幸にすることが嬉しいのかしら?」  
ゾクリとするような冷たい眼差しを悪魔に向ける。  
「何もかもが嬉しいね。俺の意のままに事が進んでいるのは確かだ。」  
セシルの様子とは正反対で悪魔は揺るがない歓喜の炎を瞳に湛えていた。  
「そう。だといいわね・・・・・さ、私を人間の世界に送るのでしょう。弟を頼んだわ。」  
「これ、着ていきなよ。」  
セシルはあの魔力に目覚めた場所へ服を置いてきたはずだった。  
今現在は、体を拭くために用意された布を体に纏っているだけの姿だ。  
その服が悪魔の手に握られている。  
「今更・・・シスターの服を着ろと?」  
「似合ってるよ。この血に染まった清らかだった服が。」  
シスターの服は悪魔が言うように血によって染められ、  
綺麗な濃紺だった色がどす黒く変色していた。  
「分かったわ。」  
悪戯を共有した子供のような表情を一瞬見せ、セシルはその服に身を包み  
悪魔に自分を元の町へと転送させた。  
 
 
女は目隠しをされていた。  
下着姿の体を桃のような色合いで火照らせているのが分かる。  
軽く椅子に布で両手を繋がれ、まるで監禁されているか悪趣味な者なのか・・・  
「ほら、もっと飲めーー・・・」  
無理やりボトルの酒を筋肉質でガサツそうな男が女の口の中へ注ぎ込む。  
「げほっ・・がはぅっ・・・・・もぉ・・・お酒はいいわ・・・・。」  
「なんだぁ?もうギブなのか?へっへー・・・俺の勝ちかよー。」  
 
くったりと酒焼けした息を深く吐き出しながら、オリヴィエは自分の敗北を認めた。  
敗北と言っても目的は達成されるのだ。ただ一晩身を委ねるだけでいい。  
酒豪勝負に勝ったのはこの地域で一番の格闘の才能を持つ男だった。  
オリヴィエにはどうしても強い男が必要だった。  
ただの人間である女の自分では、もしもあの許すまじき魔女と遭遇してしまった時、  
どうにも対処をすることが出来ないという想いがあった。  
それに移動中誰に追いはぎされるかも分からない。  
だからこそ、この荒くれ者が集まるという酒場にやって来たのだった。  
 
「じゃあよぅ、姉さん、まずは足・・・開きな・・そう、ゆっくりとな。」  
舌なめずりをしながら、彼女の膝前に陣取り開かれていく足を眺める。  
「くっ・・・・・・」  
酒に酔いながらも、屈辱的なこのパフォーマンスを自らしなくてはいけないという事実に  
オリヴィエは唇を噛み、そして更に体を朱に染める。  
徐々につま先が床を這いながら開いてゆく。  
「いいねぇ・・・・・・・。その焦らし具合がまたいい・・・・・・・。」  
鼻の下を伸ばして開いていく彼女の中心を食い入るように見つめる。  
「こっ・・・これでいいの?」  
ギリギリまで開いているという証拠に足の付け根にヒクヒクと筋が浮き出ていた。  
「ああ、十分だぜぇ〜・・・・たまんねぇなぁ・・・・。」  
震える足を下からなで上げ、そして浮き出た筋に舌を這わせていく。  
 
「・・・ぁうっ・・・・・・・」  
飲んだせいなのか、それだけでオリヴィエの体が戦慄いた。  
そして男の顔が、太腿を離れ大胆にに下着の中心へ押し付けられる。  
「あっ・・・・・・そのようなことを・・・・・・」  
大きな高い鼻が彼女の肉芽をぐいと刺激しながら大きく息を吸い上げる。  
「あぁ・・・いい匂いだ・・・・いやらしい匂いがここからしてくるぜぇ・・・」  
「はあっぁ・・・・嫌よ・・・・そんなこと言わないでちょうだい・・・・」  
懇願するように男に言う。  
「いいや、たっぷり言葉でもかわいがってやるぜ・・・・へっへへ・・・・」  
そう言いながら、男の指は下着の両サイドを摘み上げ、ギリギリと持ち上げていく。  
「はっ・・・いやっ!!そんな・・・変なことをっ・・・・・・・」  
「へへへ・・・・・・」  
持ち上げられた下着が股上の所に付加がかかりピチリという音をたてて  
オリヴィエの大事な柔らかい部分へと寄せられていく。  
「いっ・・・痛いわ・・・・・!止めてちょうだい・・・・っ・・・んっ・・・!」  
みるみるうちに、彼女のスリットへ紐のようになって食い込んでしまう。  
それに伴い、押し出されるように大陰唇が目の前に現れる。  
そのはみ出たものを舌先でなぞり、吸い上げる。  
「あっ・・・・!んっ・・・・・・・」  
その行為の刺激に耐えるように足の指がぎゅうと縮まった。  
男は調子に乗り、恥丘の上で線状になった下着を摘み、左右にゆする。  
「はぁぁっ・・・・!!あああぁっ・・・」  
布が擦れる感覚が丁度クリトリスに当たっている。その上から、酒の臭いのする舌が這い回っていく。  
「うーーまいなぁ・・・うまい・・・」  
 
男が私を味わっている・・・・  
私を一人の女として味わっている・・・・・そう彼女は感じた。  
そして、それは嫌悪ではなく、ある意味陶酔に似た感覚だった。  
実は、オリヴィエは誰とも性行を交わしたことが無かった。  
つまり処女だったのだ。25歳にもなっているのに嫁にも行かず、男に抱かれることも知らない。  
それは、真剣にセシル達の為にと生きてきたからなのだ。  
打ち込む事が無くなった今、彼女を支えるものは裏切った者への憎しみに生きることへシフトしてしまった。  
それと同時に、自分を戒めていた何かのタガも外れていったのかもしれない。  
 
目隠しをされていると、股間に施される感覚だけが直接脳に伝達される気がする。  
男は用のなさなくなった下着を足から抜き取り、また顔を股間へと埋めた。  
長く伸ばした舌で力強く秘所付近を舐められる。  
ピリピリと刺激がまた脳へ駆け上がる。  
「あぁ・・・・はぁっ・・・・・・はっ・・・・んんっ・・・・・・・」  
生暖かい柔らかなものが、再度クリトリスを包み込み、吸い上げる。  
「ひぁっ!!あああっ・・・・・・!!!」  
今度は布越しではない、直の刺激。自覚もなく腰がガクガクと揺らめいてしまう。  
「おお・・・・だいぶ良い調子になってきたようだな・・・・。」  
そう言って男は、湿り気を帯びてきたそこへ指を潜らせていく。  
「ああっ!!!いっ・・いた・・・・痛いわ・・・・・・!!」  
腰を引く彼女を追うように指がどんどん奥へと進んでしまう。  
初めての衝撃に、恍惚とした感覚から一気に恐怖へとオリヴィエの意識が変化した。  
「いっ・・・!!痛いっ・・・・!!止めて!もう止めてちょうだい!!」  
男の指の動きが止まる。  
「なんだぁ・・・?お前・・・もしかしてヤッたことねえのかよ?」  
「なっ・・・無いわよ・・・・こんな痛いなんて・・・・知らなかったわよ・・・・」  
何も見えないが、男が笑った空気の音が聞こえた。  
「しんねえも何も、お前から誘ったようなものだぜ。諦めるんだな。」  
指が抜かれ小さな金属音と、布が擦れる音がする。  
「何を・・・してるのよ・・・・・・」  
「そりゃ、することはひとつだろうが・・・・」  
酒臭い息が顔にふりかかる。そして荒れた大きい手が足首を掴み、  
肘掛に膝裏が当たるように乗せられる。  
「やっ・・・・いやっ!!!やっぱり・・・いやっ!!」  
首を左右に激しく振り、拒絶の態度を見せるが、オリヴィエの秘所には  
熱く硬いものが押し付けられる。  
「いくぜ・・・・」  
「いやぁぁぁ!!!あああっ・・・・!!!」  
ぐにゅりと何かが進入して来ると共に、先ほどの指と桁違いの痛みがそこに巻き起こる。  
「あぐぅ・・・・っっ!!痛いっ!!痛いのっ・・・・」  
あまりのことに息をすることも出来ずに、ただ叫び散らす。  
「まだ、全部じゃねえよっ!」  
勢い良く奥まで男の肉棒は侵入していった。  
「あ・・・・・ああ・・・・・・・・ぁ・・・」  
彼女は口を大きく開け、金魚のように空気を得ようとする。  
次の瞬間、更に焼けるような痛みがそこを襲ってくる。  
「いっあああっ・・・あああっ・・・・あうぅっ・・・・・!!!」  
木製の椅子が、男が突き上げる度にギッギッと音を上げる。  
「あぁぁ・・・キツくていいぜぇ・・・・」  
「やっはぁぁああっ・・・!!うっ・・あああぁぁぁっ・・ああっ・・・ああああっ・・・」  
 
男は腰を動かしながら彼女の背に腕を回し、コルセットを解いていく。  
そして緩んだ上の隙間から、豊満な胸を引きずり出し鷲掴みにして柔らかさを堪能する。  
「ハァハァ・・・・お前・・・すごい良い体だっ・・・ハァハァ・・・・」  
「ああっ・・・ああっ・・・・・・やはっ・・・・ぁ・・・あくっ・・・ああっ・・・」  
酒のせいなのか、痛すぎるのか、痛みの感覚が麻痺をし始める。  
逆に、男の毛深い太い腕や逞しい胸板を感じ、自分が抱かれているのだと強く感じた。  
その途端、挿入されている箇所からじわりと何かが湧き出る感覚が起こる。  
「はぁんっっ・・・ああぁっ・・・・あっ・・・んんっ・・・・・・」  
悲鳴が微かに喘ぎに変化していく。それを男は乳首を舐りながら感じると  
腰の動きを単調な突き上げから、中をかき回すように動かす。  
「やっ!!ああっ・・・・ああはっ!・・・」  
目隠しが激しい動きでずれて行き、ぼんやりと涙の視界が戻り、  
胸を愛撫する男の動きを見ることが出来た。  
自分の乳首が、男の口の中を出たり入ったりする。唾液によって艶かしく光を帯びている。  
そして、目線の高さにある足が、男の突き上げを物語るようにゆらゆらと揺れていた。  
私は彼に抱かれている・・・・。今、私の中で暴れてる。  
「ああっ・・・あはぁ・・・・ぁ・・きっ・・・・気持ちっ・・・・いい・・・??」  
思わず、確認してしまった。  
「・・・あぁ・・・すごくっ・・・いいぜ・・・・・・・・最高だ・・・・」  
うっとりした顔をして男は答える。  
オリヴィエは何故かその表情を見て愛しいと思った。  
また、それで陰部からジワリと熱く何かが沸き起こる。  
そのせいか、泥に手を突っ込んで引き抜くような音が結合部分からしはじめる。  
「おああ・・・すげえ・・お前の中が絡み付いてくるっ・・・」  
「はっ・・ああっ・・・はっんっ・・・・・あああっ・・・・」  
肉の擦れ合う感覚がどんどんオリヴィエの中に鮮明になっていく。  
男は彼女のクリトリスと後ろの穴に指を這わせながら、腰を激しく打ち込む。  
「ああっ・・・だめっ!!はっああっっ!!!いやぁっ・・・・!!!」  
壊れるような膣から伝わる衝撃と痛み、淫核から伝わる物凄い快感。  
そして、それとは違った後ろからのくすぐったいような刺激。  
それらが相まって彼女を乱した。  
そして、真っ白い波が脳に伝わったかと思うと込み上げるように体が痙攣する。  
「ああああああっっっ!!!」  
「うっ!!!ぐっ・・・・・」  
彼女の膣が一物を飲み込むように締め付ける、男は痺れるような感覚に釣られて自分を解き放った。  
熱いものが彼女の内部に広がっていく。  
やはり、自分の胸の上で息を整える男が愛しく感じた。  
「はぁ・・ぁ・・・・ねぇ・・・・一緒に、行ってくれるでしょ・・・?」  
うっとりと痛みの余韻を感じながらオリヴィエは質問した。  
「あ・・・あぁ・・・・もちろんだとも・・・・」  
こんなに相性の合う女合ったこともないからなぁ・・・。  
と男は心の中で呟きながら、彼女の手首の布をするりとほどいた。  
「あなたの名前はユハニだったわよね・・・・」  
答える声の変わりに、オリヴィエの膝の上で豪快な寝息を立て始める。  
その癖のある髪をなでて彼女は微笑んだ。  
 
 

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!