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「酷いよ…」
つぶやく少年。
「酷い?
じゃああなたは私を襲うのは酷くないって言うの。」
少女の反論。
「それは…禁断の魔法兵器をおまえが盗んだからじゃないか!」
声を荒げる少年。
「あなたたち、何も聞かされてないんだね?」
「何がだよっ!」
「これは、私が作って封印していたものなのよ?」
「何だって、嘘だ……」
「嘘じゃないよ。
嘘発見の魔法くらい使えるでしょ、試して見たら?」
少女はそう言うと、少年を戒める魔法を解除する。
そして、魔法を使う少年。
「そして、私はその兵器を再び封印しにここで儀式をしていたの。
立った今あなたたちにぶち壊しにされたけどね。」
その言葉で、少年は国に騙されたことに気づく。
「そ、そんな、だったら僕たちは一体。
リンリンさん、リンリンさん……」
崩れ落ちる少年。
「あそこの王様たちに騙されたんでしょうけど、
もう少し人を疑うことを覚えましょうね。」
少女の言葉にも動かない少年。
「そこでずっと泣いてられても困るんだけど。
…仕方が無いか。」
少女はリンリンに歩み寄り、そして口付けを交わす。
「一体…何をするんですかっ!」
「彼女に生命力を与えてあげたのよ。
こんな状況でしてあげるのだからありがたく思いなさい。」
事を終え、少女は儀式に戻っていく。
そしてしばらく。
「敵はどうなったの!
っと目標発見、かくごー!」
リンリンが飛び上がり、一声上げる。
「落ち着いてくださいリンリンさん。
僕たちが騙されていたみたいなんですって冷たっ。」
驚く少年。
「リッチの私が生命力あげたんだからぬくいはずないでしょ?」
「ほえ、一体どういうこと?」
「えーと、実は…」
いろいろと説明し、この場所去っていく少年とリンリン。
しかし彼らの冒険はまだ始まったばかりだ!
end