人物設定
姉―妹思いの戦士
妹―姉思いの魔術師
邪悪な魔法使い―見た目は子供
とある荒野。
そこに、姉妹の冒険者と一人の子供がいた。
「た、頼む。私はどうなってもいい。
妹だけは見逃してくれ!」
私は武器を投げ捨て、ひざをつき懇願した。
私たち姉妹は中堅上の冒険者と自負していた。
しかしこの力の差すら見えない邪悪な魔法使いを相手には
ただ遊び相手としてただ生かしてもらっているような状態であった。
「いいよ。じゃあこの瞬間からお前は完全にボクのものだね。」
魔法使いは即座に返事を、そして同時に指を弾く。
すろと真空波が私を襲い、魔法の鎧ごと真っ二つに切り裂かれた。
姉さんはこちらを振り向こうとしたが、
それもできず、身体の左右がずるりと崩れた。
それを見た私もまたひざをついた。
「さて、と。」
魔法使いが姉さんの死体に近づくと、
私たちを相手にしても使うことのなかった呪文を含む魔法を唱えだした。
私程度では理解できぬ魔法であったが、
禁忌である死霊術が含まれているのが辛うじて分かった。
魔法使いの詠唱は、すぐに終わった。
すると二つに分かれた姉さんの身体が再び一つになり、
「ねえ…さん?」
「真っ二つにして再生させたんだ。
脱がせるの面倒な格好してたでしょ?」
魔法使いは、すばらしいアイデアと主張するかのように笑顔でそう返した。
「じゃあ、はじめようか。」
ぺたんと座り込み、呆けた顔をしている姉さんは魔法使いに命じられると
恍惚とした表情を浮かべ、こくんと首を縦に振った。
すると、ガントレットがついたままの左手で、
鎧と下着でかつて守られていた秘所をかぱあと広げた。
そしてもう片方の、やはりガントレットがついたままの右手の指で
自らを激しく慰めはじめた。
「こんなことをしても痛まない魔法のガントレット、
そしてガントレットでも傷つかない頑丈な身体でよかったねー。」
魔法使いは意識があるのかないのか分からない姉さんにそう告げると、
くるりとこちらに向かってきた。
「姉さんに、何をしたの?」
「楽しむのに邪魔な命とか、飽きとかを奪ったの。
でもその変わりにいろいろなものをプレゼントしたよ。
そうそう、ボクはもうキミの相手はしないけれど、
おねーさんの邪魔をすると襲われちゃうかもしれないよー。」
魔法使いは私とすれ違いざまにそう答えると、姿を消した。
私は力を入れることもできず、ただ姉さんの行為を眺めていた。
魔法使いが去ってしばらく、
姉さんの行為によってその秘所からはだらしなく、
とどめることを知らないかのようにどろりとした液体を流し続けていた。
「ありがとう、そしてごめんなさい。
その魔法、いつか解析して元の姉さんに戻してみせるから!」
私はすくっと立ち上がり、
姉さんを蔦絡めの魔法で無理やり行為を止めた。
続けざまに、私と姉さんを神殿に運ぶ瞬間移動の魔法の詠唱に、
入ることさえできなかった。
きもち、いい。
きもち、いいのとめられた。
じゃま、できなくする。
「この感触は…ドレイン……やめて、姉さ…。」
じゃま、うごかなくなった。
でも、おもいだした。
このこ、だいすき。
きもち、いいの、
ちょっと、がまん。
いらないもの、やぶく。
ぬるぬるして、ぎゅっとする。
ぺろぺろと、なめなめする。
めをさました。
「きもち、いい?」
「いい、きもち、いい。」
よかった。
ずっと、ふたり、きもちいい。
ある沼のほとり。
そこに学者の娘と一人の子供がいる。
「…というのが大昔にあってこの沼地ができたんだ。
そして二人がいる限り干上がることはないんだよー。」
「真面目に考えるなら神話などの類が歪められたってとこか?
でも、誰に聞いたか知らないが子供が昼間からそういうことを言うんじゃない!」
言いながら、私は子供の両のほっぺをつねる。
「いたたたたー。
もう、そんなこと言うならボクとおねーさんで証明してみせるよ。」
「え?」
おわり