「早く起きちまったな…」  
ゴールデンウイークが過ぎた平日。午前10時。  
高校は開校記念日で休み。ラッキーな1日。  
郊外の完全バリアフリーな一軒家。リビングのソファーに上下スエットのまま寝転ぶ。  
(そっか…今日母さんいないんだな…)「おはよう…」  
「あっ姉ちゃん。いいのもう起きて?」  
「うん…」  
(かなり眠そうな表情。車椅子に座りパジャマ姿のままリビングに姿を現す)  
「あれっ良介…?学校は…?サボり…?」  
「いやだから開校記念日で今日は休みなんだよ…昨日話しただろ…!?」  
「ヘぇ〜」  
(テーブル。イスの配置されていない自分の位置に車椅子を動かし、コーヒーをカップにそぞき飲む)  
(俺は中学を出て高校に入ったばかりで、姉ちゃんは養護学校を出て大学に入ったばかり)  
(俺の物心が付いた頃から姉ちゃんは松葉杖を付いたり、車椅子に乗ったりしてて、とりわけ朝がいつも苦手だった)  
「母さんは友達と何かの舞台とか言ってたよ…」  
「ふ〜ん…」  
(下半身麻痺の上にかなりの低血圧。これが姉ちゃんの生まれつきの障がい…)  
「う〜ん…」  
(体を倒しテーブルに伏せてしまう)  
「おい姉ちゃん!?」「寝るなら自分の部屋で寝ろよ!?」  
「うるさい…」  
 
(あまり感情の波がないというか天然な性格というか…)  
(1日中室内にいて本当に色白でいつも眠そうな姉…)  
「う〜ん…」  
「おい姉ちゃん…」  
(って姉ちゃんまたノーブラかよ…)  
(テーブルに押し付けられた姉の胸元が目に入る)  
ガチャンガチャ  
「ンッ…?」  
「……?」  
ガチャン!!  
「キャッ!!」  
ドスッ!!  
「おい姉ちゃん!!」  
「姉ちゃんマジで大丈夫か!?」  
「痛てて…」  
(ありえない…)  
(姉の上半身がテーブルから床へ引きずり込まれて行く過程がスローモーションで見えた)  
(急いで駆けつける)  
(姉ちゃんの座ってた車椅子の右の車輪が完全に本体から外れ、車椅子自体が潰れてやがる…)  
「頭打たなかったか!?」  
「ケガしてないか!?」  
「姉ちゃ…」  
(床と大破した車椅子の上でうつ伏せに倒れ込む姉を抱きかかえる)  
「だっ大丈夫…」  
「前から落ちたし、腕は痛いけど…」  
「マジか…」  
(パジャマの上腕の裾をめくると少し赤く腫れている)  
「格好悪いわね…私…」  
「……」  
「いやそんなことないよ…どこのメーカーだよこれ作ったの…」  
「良介…」  
「何…姉ちゃん…」「ゴメン…私やっぱりまた寝るわ…」  
「ああ…いいよ…」  
 
「よっと…」  
(姉を背負ってリビングを出て一階の玄関横の姉の部屋に移る)  
(背中に姉の胸が押し付けられるのを感じながら)  
「ここでいい…?」  
「うん…」  
(ベッドの上にゆっくりと姉の体を降ろす)  
(カーテンが締め切られた殺風景な部屋…)  
「じゃあ俺車椅子片付けて来るから…」「片付いたらちょっとまたここに来て…」  
「えっ…?うん分かった…」  
(5分後)  
「姉ちゃん…」  
「……」  
(ベッドに腰掛けたままの姉)  
(いつもの眠そうな表情ではなく、少し思い詰めた表情の姉)  
「これ松葉杖…ここに掛けとくね…」  
「あと病院に電話したら今日の夕方の6時位までに代わりの車椅子届けてくれるって」  
「そう…」  
(沈黙)  
「良介…そこに座りなさい…」  
「なっ何姉ちゃん…?」  
(明らかにいつもと様子が違う姉)  
(机とセットの椅子に座り、姉に対面する)  
「はぁ…」  
(姉の表情が少し緩み)  
「ねぇ…良介…」  
「良介には休みの日にどこかへ遊びに行くとかそういうことはないの…?」  
「えっ…あっいや…」  
「ほらっ俺休みの日はやっぱり家でゆっくりしたいっていうか…あんまり人混み好きじゃないし…」  
 
「でっでも来週は学校で仲良くなった人達とライブに行くんだ」  
「そう…」  
 
「ねぇ良介…」  
「なっ何?」  
 
「確かに私の生活の補助をしてくれるのは助かるし、嬉しいわ…」  
「でもね良介…私の運動の日に合わせて早く帰って来たり、体調が悪いときにずっと看病してくれたり…」  
 
「もうあなたも高校生でしょ…」  
「勉強や遊びや部活にバイト、それに恋愛だってしたいでしょ…?」  
「お母さんもまだまだ元気だし、だからもうこれからは私に気を使うことはないの…分かった…?」  
(いつもの姉からは想像も付かない言動に言葉を無くすが)  
「ゴメン…やっぱりウザかったよな…」  
「いやっ…それは違うわ」  
「そんな風に思わないで…ただ心配なのよ…」  
「私のせいで良介の大事な時間がなくなっていくのが…」  
(良介…力もあるしいつも手伝ってくれる…)  
(でもね良介…こんな障がい者の姉のためにあなたの生活を犠牲にするのは間違っているわ…)  
 
(視界に椅子から立ち上がりスゴいスピードで迫り来る良介の姿が写る)  
(私の両肩を良介の両手がつかみ)  
「姉ちゃん…俺の時間なんてどうでもいいよ…」  
「それに前に男手があった方がいろいろ助かるって言ってただろ!?」  
 
「……」  
 
「姉ちゃん頼むよ…これからもいろいろ手伝ってもいいだろ!?」  
 
(左頬に姉ちゃんの右手のひらが触れる)  
「良介はやさしいのね…小さい時からそう…」  
「姉ちゃん…」  
「なんだよ…何かいつもと雰囲気違うよ…?姉ちゃん…」  
 
「クソッ!!」  
バタン  
「……」  
(弟に押し倒される)  
(姉を押し倒してしまう)  
「ハァハァハァ…」「ゴッゴメン…」  
 
「いいよ…続けて…」  
(姉の右手が弟の左手をつかみ、その左手のひらをパジャマ越しに自らの右乳房に触れさせる)  
 
「姉ちゃん!!」  
「何してんだよ!!」  
「………」  
「やめろよ!!姉ちゃん!!」  
「続けなさい…良介…」  
「私があなたにしてあげられることはこういうこと位しかないの…」  
「姉ちゃん…」  
「……やっぱり私じゃ魅力ないのね…」  
「姉ちゃん…」  
「ぶっちゃけ姉ちゃんかなりかわいいよ!?いやかわいいってゆうか顔整ってるってゆうか美人だし…スゴい綺麗だよ…」  
(パジャマのボタンが弟の手で上から順番に外され胸部が弟の目の前で露わになる)  
「………」  
「どうかな…?結構大きいでしょ…?」  
「うん…」  
(上に重なる弟をよけ、両手を使い不自由な両足をベッドの上に乗せる)  
 
「良かった…ちゃんと大きくなってるわね…」  
(立ちすくむ弟の局部をスエット越しに触る)  
「なっ何すんだよ!?姉ちゃん!!」  
(スエットと下着を一気に下ろし、限界まで勃起した局部が現れる)  
「やっやめろよ!!姉ちゃん!?」  
(局部を右手で握りしめ、口に含む)  
ジュルジュル…  
(姉の口から弟の局部が抜きでる)  
「姉ちゃん…」  
「男の人ってこうすると気持ちいいんでしょ…?」  
「おっぱいで挟んであげるからもっと近くにいらっしゃい…」  
「……」  
(限界まで勃起した弟の局部を姉が両胸で挟み上下させ、さらに局部の先を舌で舐め始める)  
 
「うん…チュパチュパ…」  
 
「姉ちゃん…ヤバいってああっ!!」  
(さらに舌先で弟の性器をいやらしく舐め、両胸を上下させ続ける)  
チュチュパ…  
「ああっ!!出る!!うっ…」  
(勢いよく勃起した弟の性器から精液が放出され、姉の口と頬に付着する)  
 
「ハァハァハァ…」「ハァハァハァ…」  
「姉ちゃん顔…」  
「……」  
(鏡を見ながら無言でウエットティッシュで顔に放出された精液を拭き取り始める姉)  
 
「良介…こういうことしてくれる彼女早く作りなさい…」  
 
 
完  
 

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