朝。ベッドの中。  
下半身に違和感を覚え、目を開き、かけ布団をめくる。  
と、そこには丸出しになった俺の大事なバットをくわえた姉貴の顔が。  
「何やってんだテメェ!」  
とっさにパンツを上にあげようとするが、無い!下にズラされたのではなく完全に脱がされている!  
慌てる俺を見て何を思ったのか、小型モンスターを口にふくんだ姉貴が親指を立ててくる。  
「ぐっひょぶ」  
グッジョブ?……何が?ここまでされて姉貴の顔面に蹴りをかまさない俺の寛容さか?  
何故か満足そうに目を細めた姉貴が、今度は丁寧に舌を這わせ始めた、アレに。  
うおおっ…!腰と頭にズアッっと衝撃がくる。「んー!んふふふふ!」姉貴は凄く嬉しそう!やったね!  
「いやいやいやいやいや、ないって。これはないって。姉貴」  
自分の精神へのツッコミもかねて放った言葉を、「……」無視して舐め続ける姉貴。もう姉貴じゃなくてバカでいいや、バカで。  
舐め続けるバカ。  
そんなバカが一瞬身体を強ばらせ、弟棒から口を離す。  
「……味が突然変わって、……ビックリしました。ビツクリしました。ビーチク見たい?」  
それは俺の子種の味です。あと死んでください。  
バカにイかされてしまって悔しい気持ちでいっぱいです。でもどこか清々しさもあったりします。  
そんな風な事を考えつつ呆然としている俺の目の前に、ピンクレーズン。もといバカ姉の乳首。  
有言実行の人である。見たい?と聞かれただけのような気もするが。  
「ほれ、ほれ」と綺麗で艶っぽい乳首を見せ付けてくるバカの人。見せ付けるだけでは物足りないのか、俺の口元に乳首を持ってくる。  
「……覚悟は、出来てる」  
何の!?……いや、まぁなんとなくわかるけども。俺は嘆息した。  
「息がすごっ…かかってる……、なんという姉イジメプレイを嗜んじゃってるの……?焦らすのもイイ!」  
こいつ、楽しんでいやがる!消極的な俺の態度すらも美味しくいただけるその性格!イイ!  
「いや、よくねぇよ!」  
姉チクが口のそばにある事も忘れて(嘘)、叫ぶ俺。  
「ふぁああああん!んっ!」  
乳首への刺激がある指数を超えたのか、エロい声をあげるバカっ娘。  
ちなみにここは二階で、一階の寝室では両親が寝ています(たぶん)。  
「バっ!あまり大きな声をだすな!」  
「先におっきな声をだしたのはそっちだよ〜」  
「ツッコミは良いの!えっちな声が駄目、禁止!」  
「ええ!?お姉ちゃんの秘部にツッコミたいって!?」  
「そっちの突っ込むじゃなくて!」  
「お、お尻にツッコミたいと……、お姉ちゃん、初体験は前が良かったのにな……」  
「そういう意味でもなくて!」  
「わかった!おヘソに擦り付けたいんだね!このマニアックちゃん!」  
そう言って俺の鼻の頭を軽く指で弾くと、バカ人間は唐突に全裸になった。  
それは物凄い早業で、止める暇すらなかったのだ(大嘘)。  
小柄だが女性的な体付きをしている。腰回りが特にけしからん。  
「なんでいきなり脱ぐんだよっ!バカっ!」  
「…………いつも嫌がる割りには、止めたり本気で怒ったりはしないよね」  
「…………」えへへへへ。  
「なんだかんだって文句言いながらもしっかり見るし、キスとかもさせてくれるし」  
ですよねー。自分でも自覚しています。実はお姉ちゃん大好き好き好き状態な事に。  
姉はほほ笑み、俺の頬に手をそえると自分の唇を俺の唇に触れさせた。そして離す際に、軽く俺の唇を舐めていく。  
姉はほほ笑んだまま、優しく言った。  
「おはよう」  
「……ん。おはよう姉貴」  
姉弟で結婚出来るように法律変わらねぇーかなぁ。笑顔の姉貴を眺めていると、そんな事を考えてしまう俺だった。  
 

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