チュン‥チチチ‥
朝日がベランダから差し込む。その眩しさに眼を開ける。
「ん?もう朝か‥」
とりあえずベットから起き、俺は洗面所へ向かった。爆発した髪を直すべく、頭を洗面台に突っ込み、その上から直に水道水を被る。
バシャバシャ‥
「くっはぁ〜気持ち良ぃ〜」
ゴシゴシ‥
バスタオルで軽く水気を拭き取り、スウェットから予め置いておいたTシャツとジーパンに着替えると
ゴォー‥
ドライヤーの熱風で髪を乾かし、ワックスで毛先を軽くいじる。
「よし!オッケー!」
‥後は上着を羽織って、財布と携帯を持てば完璧だな
「美咲ちゃんはどんな格好で来るのかな‥」
美咲ちゃんとは、俺=本堂拓海のクラスメイトにして、学園のマドンナ的存在の女の子だ。
そんなマドンナから、どういう訳だか…凡人の俺に、今日デートのお誘いをもらった。
ちらりと部屋の置時計を確認すると、約束の9時まで後15分だ。
待ち合わせの公園までここから、徒歩12・3分といったところだ。
「さぁてと、そろそろ出るか‥」
上着を羽織り、テーブルの携帯を‥ありゃ?
無い!!
慌てて室内を探しまくる。
「‥おかしいな。どこやったっけ?」
再び時計を見ると、9時まで5分前だった。
「‥まずい」
遅れるにしても最低限礼儀として、美咲ちゃんに連絡の一つでも入れないと‥
しかし、あいにく俺は固定電話は持ってないし、ここから近くの公衆電話まで全力で走ったって、5分以上はかかってしまう。
ヴヴ‥ヴヴ‥
「!」
聞き慣れたバイブ音が聞こえてきた。恐らく、美咲ちゃんからの電話だろう。
‥何処だ?!!
音が聞こえる方へ行くと、俺が先程までいたベットの中から聞こえてくる。
「‥ここかよ」
自分の記憶力の無さに呆れつつ、俺は掛け布団と毛布を一気に捲り上げた。
「きゃあああ!」
「え?…って、うわあああ?!!」
‥何とそこには、見知らぬ下着姿の可愛い女の子がいたのだった。
果たして、俺は美咲ちゃんと無事にデートにこぎつけるのか?
この可愛い女の子の正体は?!
俺=君の青春が今幕を開ける!!
→→START
(続きませんW)