エルフ「こんにちわ」
生徒「こ、こんにちわ。(綺麗なエルフさんだなぁ)」
エルフ「今日から私が歴史を担当することになりました」
生徒「(見た目は一六、七くらいかな?)」
校長「エルフさんは郷土史にもお詳しい方なのだそうだ」
エルフ「ふふ……最近どうも記憶が曖昧なんですけどね」
生徒「(やっぱりエルフだから凄い年いってるんだな……)」
エルフ「えーと私がこの街に落ち着いたのは確か源平合戦の前だったか後だったかで……」
校長「この間は志士狩りが盛んだった頃≠チて言ってませんでしたか?」
エルフ「んーと確か遊びに行ったとき皇居のあたりを戦車が走ってたのは覚えてるんですよ……」
用務員「(ま、まさかあの冬の日!? 青年将校たちが起った日を知っておるのか?!)」
エルフ「いちばんはっきりしてるのは大江山でお侍さんに追いかけられた記憶なんですけど……」
何気に凄い人なのに、曖昧過ぎて伝わらないエルフさん。