ミカエル…まだ地球を見てるのか…
もう、いいかげんにしたらどうだ…。
おまえとの契りを最後まで結んだが故に、彼女は一切の記憶を無くし、
あの惑星へ堕とされたのだろう?
その記憶の全てを自らの贖いによって取り戻すまで、彼女はその輪廻
の輪から解き放たれてこの天界に戻ることなどないのだから…!
たとえ、この天界に戻れたとしても…神の所有物である彼女がお前の
ものになることは、二度とないのだから!
それに…かろうじて堕天として堕とされなかったお前には、大天使
としての役割を引き続き果たす責務があるだろう…。
我らが主たる神は、お前さえ望めば、直ぐにでも元の立場に戻し
てやろうと仰せだというのにな…。
…大天使としての責務だと…?
…笑わせるな!我らが絶対的主たる神に逆らうだけの力もなく、
ただ、見せしめのためだけに、この天界につながれている私に
これ以上、なんの責務があるというのだ!
ルシフェル…お前も、我らが主に何度でも伝えるが良い!
このミカエルは、私と彼女のことの全てをお赦し戴けぬ限りは、
意思を曲げぬと…!
ミカエル…お前のその頑な意思の強さには、敬服するが…それではお前
は、ここで、神からの命を受けた堕天使…悪魔たる私に犯され続け
ることになるな…。
…っあ、あぁっ!
…ルシフェル…構わんさ…私は自らの意思を貫き通すまでだ…!
…ふふ、私の愛するミカエル…君の気が変わるまで…どこまでも
付き合ってやるとしよう…これから先も長い…覚悟しておいた方
が良いと思うよ。
…っあ、ああぁっ!……ルシ…フェル…!!
相変わらず良い声で鳴くね…ミカエル、私は本当にこの役目を与え
てくれた神に感謝しなくてはならないようだね…。
…ふふ、これから先が本当に楽しみだよ…。
−END−