森の中を歩く一人の少女がいた。
尖った耳に青い色の深い目、大きい張りと艶のある胸。
少女の足どりは、どこかぼんやりとしている。
ふらふらと足を力無く前に出している。今にも膝から地面に落ちそうだった。
少女の息は荒く、顔は紅く蒸気していた。目にはうっすら涙をため、うるうるしている。
とろんとした催眠術にでもかかったような目は虚空を見つめていた。
少女の歩いたあとにはポタポタと液体の丸い染みが、印を作っていた。
「んぅー……」
悩ましげな声は、妖しい雰囲気をかもちだす。
液体は、少女の体液であった。
股の谷の真ん中にある筋からそれは溢れていた。
毛もなにもないそこは溢れた液体でぬらぬらと光っている。
少し開いた筋から粘性のある糸をひいた液体が落ちていた。
少女は、ひたすら歩く。
この身を拾う主人が現れるまで……。
終