「だ・・・だ、駄目ですよそんなの!これは全部、大事な大事なご本なんですから!」
彼女は白い頬を羞恥に染めながらそう言って、護ろうとするかのように本をきゅーっ・・・と、大きな胸に抱き寄せた。
・・・ああ。あの本になりてぇ。
「だ、だいたいゆーくんは発想がどれもこれもえっち過ぎます!そんな想像力があったら、少しは公共の福祉に役立ててください!」
「・・・分かってないなぁ」
「・・・?何がです?」
「僕は君が大好きだから、これだけ想像できるんだよー」
「・・・///」
彼女はまたしても頬を赤らめて、それからうつむいて黙りこんでしまった。
「好きだよ」
畳みかけるようにそう言うと。
「も、もう・・・いつもそうやって・・・ゆーくんはずるいです」
根負けしたように呟いて、彼女は綺麗に結っていた髪をほどく。
艶めかしい黒髪がさらり、と広がった。
「ほ、本は駄目ですけど・・・その、ふとももとか、胸、でしたら・・・きゃっ」