……。  
ニコニコしながら詩織さんは放尿を続けてる…。  
夏美よりは溜まっていなかったようであっという間に止まる。  
 
でも僕にはそのあっという間が何十倍の長さにも感じた…。終わっても詩織さんの放尿シーンが頭から焼きついて離れない…。  
 
勢いの弱まった詩織さんのお小水が足首にあるパンツにかかる。でも相変わらず詩織さんは気にしない。  
足首に引っかかってたパンツを脱ぎだすと、太ももだけ自分のパンツで拭いていく。夏美の時と同じように太ももだけ…。  
 
太ももだけ拭き終わるとパンツをお小水の水溜りにポイっと捨ててしまった…。  
夏美も詩織さんも肝心な所は拭いてない。  
 
拭いてないから…不自然に足の開いた二人は会話しながらスカートの中から水がポタッ…ポタッと落ちる。。  
二人の足と足の間に水溜り。  
 
「それじゃあ私は図書委員の仕事がありますから、戻りますね。」  
「あたしも帰ろっと。」  
 
長い二人の雑談が終わる。僕は二人の会話から置いてけぼりだった。  
 
二人が出口に向かう。おいおい…二人ともノーパンなんですけど…。  
夏美が何かを思い出したかのように僕の方を振り向く。  
無言で僕に近寄ると、これまた無言で手に持っていたパンツを僕のズボンのポケットに無理やりねじ込む。  
 
???  
 
えええ……。  
夏美は僕のポケットにさっきまで履いていたパンツを入れると無言でそのまま出口に向かう。  
僕は固まってしまって反応する事ができなかった。  
 
一体どう反応すればいいんだ…。なんなんだよ…この異常エロ事態は……。  
 
「あれ?扉が開きませんね。」詩織さんが言う。  
 
「ん?ホントだ。鍵がかかってるみたい。」夏美が言う。  
 
いやいや?鍵なんかかかってないはずだけど?ティナが結界を張ったとは言ってたけど、その影響か…?  
 
「そうでした。図書準備室から出るには、八女君の唇と私の唇を重ねないといけないんでしたね。」  
 
……!?  
 
えええええええええええええええええ!!  
生まれて初めてそんな事聞いたんだけど…、それは日本語では接吻、キスと言うのでは……。  
 
「流石、図書委員!詳しいわね。」なんで納得するんだよ夏美…。  
 
………。もはや現実感が無くてボーっとする。これは夢?これ夢オチじゃないの……?  
 
詩織さんが僕の前に立って段々と僕に近づいて……  
 
そして……。  
 
 
ちゅ。  
 
 
僕のファーストキスは思わぬ形で終了した…。本当にありがとうございました…。  
 
「うーん。まだ開かないですね。」  
 
ちゅーーー。  
 
今度は10秒ほど詩織さんが僕にキスをする。  
夢心地だ…。詩織さんとこんな事になるなんて…。一生こんな機会は無いと思ってたのに……。  
 
「まだまだ開かないですね。」  
 
んちゅ。むちゅ。むちゅううう…。ちゅ。ちゅ、ちゅっちゅ。  
 
むちゅ。ちゅぱ。  
 
………。  
 
詩織さんがドアを開けようとすると今度はガラっと扉が開く。  
 
「やっと開きましたね。しっかり唇と唇を重ねないと駄目なようです。」  
 
「ふーん。そうなんだ。」こんな大事件が起こっても夏美は平然としてる。これも魔法ですか。そうですか…。  
 
それじゃあ私は図書委員の仕事がありますから…と詩織さんは図書室に行ってしまった。  
「図書委員の仕事でこれから先生に会いに行きますので、準備室の鍵は私が返しておきますから。」だって。やさしいね…詩織さんは…。  
そんなことより…ノーパンだよ?いいの詩織さん?  
 
夏美は無邪気に詩織さんと別れの挨拶をしてるけど、それでいいの?夏美もノーパンなんだよ?てか僕のポケットに入ってるし…。  
僕はポケットに手を入れる。夏美のパンツは生暖かい…。どうしてこんな展開に…。  
 
 
「……。ヨウタ!陽太!」夏美が僕を呼ぶ。  
 
「ん!?……。ど、どうしたの…?」  
 
「あんた何ぼーっとしてんのよ。熱でもあるの?顔も赤いし、おかしいわよ?」そりゃあ色んな事がありすぎたから…。  
 
「おかしな陽太。」  
 
それから僕は夏美と一緒に家に帰った。僕と夏美の家は幼なじみなだけあって近所だ。  
夏美が色々話しかけてきたような気がするけど、僕は上の空だった。なんだか現実感がないなあ…。  
ただ夏美はノーパンなのでスカートが捲れた拍子で他の人に見られないように僕が壁になって気を使ったつもり…。  
 
夏美は全く気にする素振りを見せなかったなあ…。色々探ってみたけど、会話から察するにどうやら夏美はパンツを履いてると思い込んでいたようだ。  
 
 
・・・・・  
 
 
そうだ。今、僕は自分の部屋の椅子に座ってるんだった。自分の家の自分の部屋。  
夏美との会話は上の空のまま色んな思考が脳内を廻ってるうちに、僕の家に到着して自分の椅子に座ったんだった。  
 
ふつーにノーパンで家に帰っていったけど夏美は大丈夫かなあ…。というか詩織さんはどうなったんだろう…。  
そういや詩織さんて電車通学じゃないか…。そのまま電車に乗ってしまったのかなあ…。  
 
と考えていた所でパッと夏美が現れる。瞬間移動。これもH召喚魔法…?  
 
「夏美…?」僕は夏美に声をかけるけど夏美は無反応。普通にシカトされてる。  
シカトというより僕に気づいてない?  
 
夏美はそのまま普通に着替えを始める。僕が目の前にいるのに…。僕が見えて無いの?  
一緒に夏美の着替えも瞬間移動してきたようだ。  
 
真っ先に夏美は新しいパンツを履こうとする。パンツを足首から通して太ももまで上がったところでピタリ…。  
 
夏美は止まる。停止。あとちょっとでパンツが履けるって所で止まる。時間停止。  
時間停止?そういえばさっきと同じような状態だなあ…。  
 
「正確には時間が止まったと夏美ちゃんに思い込ませる魔法なの。」  
ティナの言葉を思い出す。どういう訳だかわからないけどまた夏美の時間が止まっちゃったんだ…。  
 
じーっと夏美を見つめる。夏美が僕の部屋まで来るなんて最近無かったなあ…。  
僕の前で着替えなんて天地がひっくり返ってもあり得ないよ…。  
それが現実に起こってる。  
 
「まあそれでも呼吸と瞬き位はするのよ?でも時間が止まってるから夏美ちゃんは大事な所を隠したくても隠せないし、  
今ならおっぱい触っても大丈…」ティナの言葉が僕の頭の中に蘇る。  
 
ゴクリ……。  
 
おっぱい触っても大丈夫…??  
 
夏美の胸に視線がいく。夏美も大人になったなあ…。着実に成長してる。  
 
大丈夫?いいの?  
 
僕は良心の呵責と葛藤していたけど…  
ええい!触っちゃおうか……。と手を伸ばした所で…。  
 
「いーやらし。夏美ちゃんの意識の無い時に触ろうとするなんて。」ティナが急に現れる。  
 
うあああああああ!  
 
「変なタイミングで現れないで…心臓止まるから…。」  
 
「ふん。夏美ちゃんがパンツを履こうとした時点でアタシに連絡が来るようになってんのよ。  
だって股間も拭かずにパンツ履くなんてかわいそうじゃない。夏美ちゃんは用を足した事覚えてないし。」  
 
「ティ…ティナが魔法でそういう事させたんだろ!夏美と詩織さんに何させてんだよ!」  
 
「ふん。喜んでたくせに。私がいなかったら一生体験できなかった夢の出来事なのにね。」  
 
「よよよ喜んでなんか……。」  
 
「はいはい。それで、拭いてあげないの…?」僕の言葉を遮ってティナが言う。  
 
??  
 
「夏美ちゃんの股間。このまま時間を動かしたら、股間を拭かずにパンツ履いちゃうわよ?  
ヨウタが拭いてあげればいいじゃない。夏美ちゃんの股間。」  
 
「普段なら夏美ちゃんに殺されちゃうけど今なら何しても抵抗しないわよ?  
さわさわ触っても…、イジっても…、中に…入、れ、て、も…。」  
 
!?  
 
「なななんあなあ何を急に…。」  
 
「純情派だわねー(笑)せっかくのチャンスじゃないの。トイレットペーパーは無いけどティッシュならあるじゃない。」  
 
ゴクリ……。  
いやいあいや…。  
 
「ブー。時間切れ。」  
 
……。普通にむかつく…。  
 
「夏美ちゃん。コレで自分の股間を拭きなさい。この布切れあげるから。」  
 
「はい…。私はこの布切れで股間を拭きます…。」夏美は抑揚のない声で復唱する。  
 
ん?  
布切れじゃないし!!  
 
コレ僕のパンツじゃん!!!洗ってしまってあったはずなのに…。  
 
「どっから取り出してきたんだよ…?」  
 
「魔法少女に不可能は無いのよ。どこにしまってあるかなんてすぐわかるんだから。」  
 
拭き拭き。ごしごし。ぽい。  
 
おい!!1  
 
夏美は僕のパンツで股間を拭くと、ポイっと床に投げてしまった…。  
 
「それじゃあ夏美ちゃん、着替えを続けてね。無防備に全裸になって普段なら絶対にしたくないHなポーズをとってからね。」  
 
…。この変態妖精は……。  
 
「…。はい…。私は着替えを…します…。無防備に…全裸になって…絶対に…絶対…したくない恥ずかしい…ポーズをします…。」  
 
夏美が動き出す。時は動き出す。  
 
「前と違って夏美ちゃんはヨウタの目の前に来ても「気づかない」ようになったから。さっきは魔法が不完全だったのよ。  
久しぶりに起きたから魔法が失敗しちゃったのねえ。」  
 
「でも今度は大丈夫。完璧だから。もう何も心配いらないわよー。」  
 
夏美は僕とティナを無視するように着替えをしてる…。無視というより気づいてないのか…。  
 
自分の部屋で着替えをしてると思い込んでいる。実際には僕の部屋なのに。  
本当にそんな魔法に掛かっちゃったんだ…。  
 
「じゃあ。女の子の着替えを存分に楽しんでねえ。毎回必ずヨウタの目の前に召喚されるから。  
取りこぼしは無いわよ。よかったわねえ。」  
 
「それじゃあアタシは社会見学の途中だから。またねえ。」パッと消える。  
 
急に現れて急にいなくなるな…この妖精は…。  
 
夏美は鼻歌を歌いながら着替えてる。僕の部屋にいるとも知らずに。  
こんなの見ちゃっていいのかな…。  
 
いやあ…。こんなの目の前で見せられたら…、自然と目線が夏美の方に行っちゃうよ…。  
 
ゴクリ…。うわ…。ああ…。  
な…夏美!そ…そんなことまで……。  
 
……。  
 
制服から部屋着に着替えると、夏美はまた瞬間移動して消えてしまった…。  
多分、家に帰ったのか…。本来居るべき場所に…。  
 
「普段なら絶対にしたくないHなポーズ」も見てしまった…。全裸で寝転がって大開脚…。前の穴も後ろの穴も見えて…。  
おっぱいを揉みしだきながら。妖艶でいやらしい表情をしながら…。長い間一緒にいるのに始めて見た、夏美の表情……。  
 
僕を満足させるかのように、長い間そのポーズをしていたけど…。  
その後何も無かったかのように普通に立ち上がって…いつもの表情に戻って着替えを再開した。  
 
…。  
 
日常がどんどん破壊されていく…。僕だけじゃなく夏美の日常も…。  
 
ふう。僕もトイレに行くか…。これ読んでる人は僕のトイレシーンなんか読みたく無いだろうけどしょうがない。生理現象だから。  
僕は部屋から出るとトイレに入って洋式トイレの便座に座る。ふう…平穏な一時だ…。  
僕は自分の家のトイレの便座に座ってる。汚い話でごめんなさい。  
 
パッと瞬間移動。人が急に現れる。うわっ…びっくりした…。  
 
誰かと思えば担任の綾乃先生じゃないですか…。  
そういえばティナは綾乃先生にもH召喚魔法を使うとか言ってたっけ…。  
すっかり忘れてた。  
 
「ふぅ。」僕に気づいているのか気づいてないのか先生が一息付く。「はぁ…。」僕はため息をつく。  
狭い個室に二人は定員オーバーに思える。  
 
また…何か始まるのか……。  
 
どうやら僕は一息つけないみたいだ…。  
 
 
 
つづく??  
 

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