静野早苗は目が覚めた  
 
そこは、見知らぬ部屋だった。  
身動きが…とれない。  
彼女はマットが敷かれただけの寝台に縛り付けられていた。  
 
「なぜ…」  
 
高校の帰り道、級友の可絵から電話があり、彼女のうちに寄ったとこまでは記憶にある。  
「おはよう?静野さん」  
 
寝台の真横に、可絵が立っていた。  
 
「可絵ちゃん?!これは…?」  
「ごめんね…ちょっと知りたいことがあったから」  
「知りたい…こと?」  
「うん」  
可絵は身動きできない早苗の制服の肩に触れた。  
白いブラウスに包まれた細い肩を包み込むように撫で、すぐに襟元に移動し、ボタンを五個ほど外した。  
「可絵ちゃん…?」  
早苗の胸元から腹部が露わになる。  
「白いね…静野さん」  
早苗の胸を覆う淡いオレンジ色のブラジャーのホックを、可絵は彼女の背に腕を回して外した。抱きしめるようにして。  
 
「可絵ちゃん…知りたい…ことって…」  
「黙って。」  
 
可絵は、普段の温厚で清純な様子ではなく、鋭い目つきに変わっていた。  
ブラの上から早苗の胸を押し揉んだ。  
「あ…」  
胸部を軽く圧迫されたせいか、早苗のくちびるからは悩ましく吐息が零れた。  
 
「知りたいこと…教えてあげようか」  
 
早苗の耳元で優しく可絵が囁いた。  
息が当たりくすぐったい。  
「うん…」  
可絵は早苗の腰と内ももに手のひらを這わせた。  
 
「好きなところ、全部」  
「…可絵ちゃん…?」  
「静野早苗の好きなところ全部を知りたいの。意味わかる?」  
 
ぎらつく目で、でも頬は淡い薔薇色に染めて可絵は言った。  
 
「もしかして…」  
「黙って」  
「私のこと…ぁあぁんっあぅあっ」  
 
いきなりブラジャーを剥ぎ取り、可絵は早苗の薄い肉付きの胸を揉んだ。  
舌で乳首の感触を楽しみながら。  
 
乳首以外の肌も軽く吸っては舐めた。  
もう早苗の喘ぎは止まない。  
白く滑らかな素肌が少女の唾液で湿っていく。  
 
柔らかな乳房に薄紅色の花が散り、その胸は呼吸を乱し激しく上下する。  
 
何も言わず、可絵はその様子を眺めた。  
可絵の唇は口紅をひいたように赤い。  
ぬらぬらと唾液で光る。  
だけど瞳だけは夢見るように優しい様子に変わっていた。  
 
早苗はそんな級友が恐ろしかった。  
「まだ」  
赤い唇が囁く。  
「まだだよ。早苗。」  
可絵の手が、早苗の制服のスカート越しに早苗の足の間の股をとらえる。  
「…っ…可…絵…」  
 
スカートをめくり、薄い生地のショーツを眺める可絵。  
縄で縛られた足はびくともしない。  
可絵の指先は、早苗の股関の、柔らかい感触をなぞる。執拗に。  
とりわけ、一つの箇所を念入りに。  
 
可絵はどこからかハサミを取り出し、おもむろに下着を切った。  
制止の声を出そうとするより早く、薄い生地は儚く切られてしまう。  
 
早苗の陰部にむしゃぶりつくように可絵の白い指は蠢いた。  
 

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