「すみません、ちょっといいですか?」
俺の言葉に、目の前の少女が振り返る。
ふわりとウェーブのかかった栗色の髪と白い肌。長い睫毛が印象的な、まるで人形のような子だ。
「何かご用ですか?」
急に声をかけられたことを警戒するでもなく、その少女は柔らかい笑顔を浮かべた。
高嶋早苗、隣のクラスの学級委員長だ。
愛らしい容姿に加え、穏やかで人当たりのいい性格から学内での彼女の人気は非常に高い。
当然俺も彼女には目をつけていたわけで。
「今日は高嶋さんに人形になってもらおうと思ってさ」
そう言いながら、俺はパチンと指を鳴らした。
その瞬間、校内の一切の音が掻き消える。
呆気ないほど簡単に、彼女はきょとんとした顔のまま硬直した。笑顔が疑問に変わろうとする、その一瞬の表情を湛えて。
俺の能力が、彼女を含む校内の生物の時間を止めたのだ。
「相変わらず可愛いよなー」
その桜色の唇をふにふにと突きながら、思わず呟いてしまう。首筋に舌を這わしてみるが、文句ひとつ言わないまま彼女の視線は宙をさ迷っている。
まるで本物の人形だ。
取りあえず、俺は直立したまま硬直する彼女を音楽室へと運び込む。
まるで一本の棒のように固まる彼女をグランドピアノに立てかけると、俺は彼女のスカートに手を伸ばした。
「まずは前戯から、ね」
きょとんとした表情のまま硬直している彼女の秘所に指を当てると、ゆっくりと刺激を始める。
もう片手はブラウスの中に伸び、柔らかいふたつの膨らみを捕える。
やわやわと上下を同時に責め上げると、ほどなくして音楽室内に淫らな水音が響きだした。
俺の能力は便利なもので、高嶋さんの時間を止めたまま感度だけを動かすことも可能だ。
また、使い方を変えれば…
「あ…あぁ…」
艶っぽい声が響く。俺が彼女の声の時間を解除したのだ。
先程と全く変わらぬ表情を浮かべたまま、秘所を濡らして喘ぐ高嶋さん。
彼女は時間を止められた無意識の状態のまま、ただただ快感に反応している。
彼女をそっと床に寝かせると、俺は一気に彼女を貫いた。あの愛らしい顔を微動だにせず、まるで本物の人形のように無感動に彼女は俺の分身を迎えた。
「あっあっ…あ…!」
ピストンに合わせて、彼女の可愛い声だけが音楽室内に響き渡る。ふるふる震える柔らかい胸を掴み上げると、一層甲高く喘いだ。
表情ひとつ変えずに愛液を溢れさせる高嶋さんは、まるで高性能のダッチワイフのようだった。
音楽室に設置された指揮台の上で、高嶋さんがM字に開脚している。
お嬢様のように上品な雰囲気をそのままに、柔らかい胸にタクトを挟み込み秘所にはリコーダが差し込まれていた。
不思議そうな表情とのギャップが、何とも言えずいやらしい。
「可愛い顔して淫乱なんだから」
リコーダを一気に引き抜くと、「あっ」と小さく喘ぐ。
控えめに空いた口にリコーダを捩込んでやると、ひゅうと小さくリコーダが歌った。
ポージングの出来栄えに満足しながら、俺は次の人形を探しに行くのだった。