「いやっやめなさい…!」  
 
必死の形相で抗う美咲。  
その無数の魔の手から逃れようと暴れる身体は、骨ばった大きな手に、力一杯容赦なく押さえつけられた。  
何年以上前に購入されたものなのか、錆びたアルミパイプのベッドがミシミシと軋む。  
 
「せんせー、そんな大きな声出さないでよ!誰か来ちゃうじゃん〜。なあ?」  
 
ニヤニヤ笑う男子生徒達。  
保健室の小さな窓から差し込む黄金色の夕日が、ずり上がった黒のタイトスカートからのぞいた、白く艶やかな太腿をぼんやりと照らしだしていた。  
「こんな…!馬鹿な事を…!」それでも抵抗をやめない美咲。  
男子生徒達は薄ら笑いを浮かべながら、力を込めて両手、両足の自由を奪った。  
 
 
なぜこんなことになったのか。  
 
保険医の美咲に非はない。  
 
放課後の保健室で、いつものように1日の書類をまとめていたら、突然彼らが入ってきたのだ。  
見知らぬ顔ではない。  
かなりの頻度で授業を抜け出し、保健室にサボりにくる三年生たち。  
彼らの言い訳はいつも、  
「だって教室さみーから、俺ら風邪ひいちまう」の一点張りだった。  
大学受験を控える大事な時期である。  
担任の教師達にも伝えてはいるのだが、臭いものには蓋なのか見てみぬふりをするばかりで、変わりに美咲自身が勉学を怠るなと口うるさく男子生徒たちに言い続けてきた。  
 
 
その仕返しなのか、ただ単に性欲の捌け口にしたいのかは分からない。  
ただ突然、放課後に押し入ってきて扉に鍵を掛け、口を開く間もなく数人がかりでベッドへと押し倒されたのだ。  
 
「ッいやあぁ!誰か!誰か助けて!!!」  
「ちょ、あんまり騒がれるとマジ困るんで…、ちょっと黙っててくださいねー」  
 
両手両足を押さえつけられたことで一層混乱を起こした美咲に対し、男子生徒たちは慌てて口にタオルを押し込む。  
 
「受験だなんだって俺たち、ストレス溜まってんすよ。せっかく保健室を憩いの場にしよーと思ったのによー、美咲センセーすげー邪険にするから」  
ぐいぐいとタオルを押し込み続ける生徒。  
喉の奥へあたる異物を押し出そうと身体が反応し、美咲は思いきりむせ、涙ぐんだ。  
 
「俺らセンセーでストレス発散すっから」  
「今までの恩返しも込めてな!」  
ゲラゲラ笑う生徒たち。  
決して振り解けない数人がかりでの押さえつけに、額には汗が滲み、力を込めることができないほどに疲れきってしまった。  
いや、抵抗することが無駄だと本能で悟ったのか。  
ただ静かに涙を零しながら、小さく呻いた。  
 
その呻き声はタオルを伝い、くぐもった音色で男子生徒たちの耳を刺激する。  
 
「やー、俺らやっぱ先生泣かしたい訳じゃないし?もっと色っぽい声で泣いてほしいよなあ?」  
ニヤついた顔の男が、そっと美咲のブラウスに触れる。  
襟元から、人差し指で ツツ…となだらかなラインを下へとなぞった。  
思わず眉間にシワがよる美咲。  
 
そんな表情に生徒たちはますます興奮し小さく騒ぎ出す。  
 
「うーわまじそそるわ先生…」  
「俺がまんできねーよ!」  
「いや待てって。時間はたっぷりあんだから、目一杯楽しもうや」  
 
そう言って一人が、持参したスポーツバッグを漁る。  
「俺ら先生に《恩返し》しようと、色んなもん持ってきたんすよ!」  
美咲は嫌な予感がした。再び力を振り絞り暴れようとするが、手足をそれぞれ4人に抑えつけられ、おおきく大の字に開かされた。  
タイトスカートのスリットが、ビリ、と小さな音を立てて裂ける。  
 
まず初めに取り出されたのは、ハサミと手錠だった。  
「先生手錠とか使ったことある?」  
真っ赤な眼で睨みつける美咲。  
 
そんな美咲をフン、と鼻で笑い、おそらくリーダー格であろう男子生徒は美咲の右手を取った。  
 
そのまま右手首に手錠をはめると、その先端を足の方へとグイグイ引っ張る。  
「うぐッ!?」  
 
右手首から伸びる手錠の片割れは、そのまま右足首に繋がれた。  
自然に右膝は曲がらざるを得ず、膝が天井を向く体制に、更にスカートが裂ける。  
続けて左手足も同様に繋がれた。  
「先生なかなかエロい下着つけてるね!」  
ドッと笑いが起こる。  
手錠のせいで強制的にM字開脚の体制にさせられ、黒レースの下着が晒される。  
羞恥と混乱とで美咲はぎゅっと目を瞑った。  
(もう嫌…!なんで、なんで…!)  
 
 
「おっと、暴れたら股おっぴろげでベッドから落ちちゃいますよ!」  
そう言うと男子生徒はすかさず、ハサミで下着のクロッチ部分を切り裂いた。  
 
「…ッ!!!」  
 
陰部が外気に触れる。  
熱っぽい視線が集中しているのが分かった。  
 
「あれ、先生濡れてねー?」  
「なんだ、期待してんじゃねーか!」  
涙で充血した眼を見開き、美咲はうぐ、うぅっ!と唸って首を振った。  
 
そんなはずない、そんな、こんな…!  
 
しかしそれは、紛れもない事実だった。  
美咲のソコは、艶々と輝き雫を零している。  
そう、晒されていることに興奮しているかのような…。まるで何かを期待しているように、陰核はひくつき、美咲は苦悶に顔を歪める。  
 
「俺たちも、センセの期待に応えられるよう頑張んべ」  
リーダー格の生徒が卑猥な笑みを浮かべ頷く。  
周りの生徒たちが、手にローターを持った。  
 
「先生の可愛いカオ、みたいなあ?」  
「いっぱい感じろよ淫乱教師!」  
 
ヴン!と唸るモーター音が、集中する。  
「うううぅ!!!」  
ローターが、左右からクリトリスに押しあてられた。  
「んううううううう!!!!!」  
刺激の強さにビクンッと身体が弓なりに跳ねる。  
「ほら、どうなんだよコレは?使ったことあんのか!?」  
左右のローターが小さく上下する。  
挟まれたクリトリスは真っ赤に充血し、膨らみをますばかりだ。  
「んんっんんんんんん!!!」  
 

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