樋口飛鳥(24)は、持っていた書道用具箱が手の平からするりと抜け落ちていくのを感じた。  
「なんでアンタが此処にいるのよおおおお!?」  
―ー小学校の頃に習っていた書道を、もう一度習い返してみようかな。  
そんな軽い気持ちで、通勤途中の駅にある書道教室に通い始めた、記念すべき第1回目。  
10畳程の和室に脚を踏み入れた瞬間、冒頭の言葉を叫んだのだった。  
 
「あれ、飛鳥さんじゃないですか。僕は書道も教えているんですよ」  
 
そう言って微笑むのは、1ヶ月程前にヌードデッサンモデルで訪れた美術学校の美術講師だった。  
逃げ出そうとした時には、もう遅かった。  
まだ自分の他には誰も居ない畳の部屋。  
「パンツスーツ姿と言うのも、またイイですねえ…ま、脱がせちゃうんですけどね」  
乱暴に飛鳥のパンツスーツを剥ぎ取りブラウス一枚だけの姿にすると、大黒柱に飛鳥を縄で括りつけた。  
「今日は『見えそうで見えない』をテーマにしてみました。一枚だけ残したブラウスが、そそりますよねえ」  
膝立ちの状態で柱に括り付けられた飛鳥は、美術講師――否、本日は書道講師――をキッと睨む。  
「解きなさいよッ!!」  
「解きませんよ」  
僅か0.1秒で否定された会話のやり取りに、飛鳥はがっくりと項垂れた。  
乱暴に剥ぎ取った割に、パンツスーツが皺にならないようにキッチリとハンガーに吊るしてくれているのがせめてもの救いなのか。  
「さて、まずは道具の点検から始めましょうか」  
どうして、この書道講師の口調はこんなに軽いのだろう。  
まるで『墨忘れたから貸して』と毎週のように自分に言ってきた同級生のようだった。  
 
「おや、この筆…新品じゃないですか。じゃあ、先ずはこれを解して…」  
飛鳥の書道具箱から筆を取り出し、書道講師は硯の土手の部分で筆の先を指で押し潰し始めた。  
何度かそんな事を繰り返すと、固かった毛先が柔らか味を帯びてくる。  
「電気マッサージ機とは違った、ゆったりとした風情があるんですよ」  
にこにこと穏やかな笑みを浮かべながら筆を取り、書道講師は飛鳥の乳房の先端に穂先を近付けた。  
「……ふ、ぁ…ッ…」  
柔らかな穂先が、飛鳥の乳首をそっと撫でる。  
先端でくるくると円を描くようにゆっくりと動かされ、快感よりもくすぐったさを覚えて飛鳥は首を振った。  
「やめ…なさいよ…ッ…く、くすぐったい…!」  
何度も先端だけを往復されツンと勃ちあがった突起が、まだ墨で汚れていない穂先の隙間からから何度も顔を覗かせている。  
「またまたあ…やめて、だなんて思っていないクセに」  
穂先が乳房から臍を辿り、飛鳥のショーツへと滑り落ちる。  
ショーツの縦半分のラインを穂先が行き来し、ほんの少し盛り上がった部分でピタリと止まった。  
「このへん、撫でて欲しいんでしょう、飛鳥さん?」  
さわ、さわ…とショーツの上からクリトリスをなぞって行く。  
もどかしいとも言えるような刺激に、飛鳥は唇をほんの僅か噛み締めた。  
「…ほ、本当はもっと激しく触って欲しいの…ッ」  
「変な声でアフレコしないでよ!!」  
身体をくねらせて飛鳥をからかう書道講師に、飛鳥は今にも噛み付かんばかりの勢いで声を荒げる。  
しかし書道講師はそんな飛鳥に構うことなく、穂先をショーツの中に無造作に突っ込み、手元で何度も円を描くように動かした。  
「う、ぅ…ッ、やめ、なさい…よ…ッ、ふ、ぁ…」  
穂先の柔らかい部分が飛鳥のクリトリス周辺を無遠慮に撫で上げる。  
十分すぎるほどに時間を掛けて、執拗な責めを繰り返していくうちに、飛鳥の唇からは熱い吐息が零れ始めた。  
「や、やめ…て…、やめてぇ…ッ…、ぁ、ぁ、あぁァ…」  
膝立ちになった不安定な体勢のまま嬲られ、筆の動きに合せて飛鳥の腰が揺れている。  
書道講師は飛鳥のショーツを細心の注意を払いながら鋏で切ると、露わになった秘所の真下に硯を置いた。  
「さて。書道教室を始める準備をしましょうか。お手伝いしてもらいますよ?…勿論お月謝なんて頂きませんから」  
穏やかな微笑みを浮かべた書道講師は、飛鳥の首に電気マッサージ機のコードを引っ掛け、電マの先端が丁度飛鳥のクリトリスに当たるように調整する。  
これから自分が何をされるのかを察知した飛鳥は、力無く首を横に振りながら哀願した。  
「…や、やめて…、本当に…本当にやめてよ…!!」  
「やめると思いますか?」  
書道講師は飛鳥の顎を掴み、視線を捉えるとスイッチを入れた。  
 
カチ…ッ  
それは、飛鳥の理性が陥落する、ほんの小さな音だった。  
「アウうううぅ…ッ!!」  
ヴィーン…と静かなモーター音と共に、電マが振動を開始する。  
腰をくねらせてその振動から逃れようとするが、首から長さを調整された状態では焼け石に水だった。  
「ひ、ヒぃ…ッ、あああああああ…ッ、あ、あ…いやぁ…あぁ…」  
膝立ちにさせられた脚の間から、ぽたりぽたりと少しずつ愛液が零れ落ち、真下に置かれた硯へと溜まっていく。  
「…や、め、て…ぇ…ッ、お願い、お願いやめてええええええ…アぁ、ぁあぁあああ…ッ」  
「ほらほら、頑張ってください。墨を磨らないと書道は出来ませんから」  
悶え呻く飛鳥を余所に、書道講師は飛鳥が括りつけられている柱に何かの器具を万力で固定する作業を行っていた。  
揺らめき動く飛鳥の腰のほんの僅か下に、男性器を象ったバイブと、油圧式でピストン運動を繰り返す仕掛けの機械。  
そのバイブの先端が、自分の身体を支えきれずに徐々に徐々にずり落ちてきてしまう飛鳥の剥き出しになった秘所に、こつんと当たった。  
「…ッ、ぅ、うううう…ッ、なに、な、によォ…ッ!!止めて、止めてええええええ…ッ」  
飛鳥の腰が落ちれば、このバイブが挿入される位置に取り付けられている。  
そして体の重みで自動的にスイッチが入り、するとバイブがピストン運動を開始する仕掛けになっていた。  
「ひゃああああァ…んッ、イヤッ、いやぁ…ッ……こ、こんなの…嫌ぁ…ぁ、ああ…!!」  
何とか体に力を込めてバイブを引き抜けるまでの高さに身体を持ち上げると、今度は電マの先端が完全にクリトリスに当たる。  
「アアアアアッ、イ、イくッ、イくぅ…ッ、ひぅううッ、やめてえェェェ…ッ、…助けてぇ…アッ、ぁッ、も、う…」  
びくびく、と飛鳥の体が大きく震えた。  
硯に垂れてくる愛液の量が一気に増した事で、彼女が絶頂を迎えたのが解る。  
「…あぁぁぁぁぁぁアアアアアアぁあああああーーーーーーーーーーッ!!」  
飛鳥が悲鳴を上げた。  
絶頂を迎えた体は脱力する。  
しかしそこで力を抜いてしまった体は腰が落ち、今度は待ち構えてたバイブが飛鳥の膣内を抉るように動き出す。  
「…あ、アウぅう…ッ!!イ、イった…ばっか…ぁぁッ、イッ…た…のにぃ…ッ、ひ、ひぃッ、や、やめ…ッ、ぁ、あ、あ…!!」  
「苦しいなら腰を上げないと。それとも、やっぱり挿入されてる方がお好きなんですかね?」  
笑いながら書道講師はピストン仕掛けの機械のスイッチをもう一段階強くした。  
比較的ゆるやかだったピストン運動が激しくなり、飛鳥の肉襞を掻き分けるペースが速くなる。  
「イヤァぁぁぁぁぁあ…ッ…、アぅッ、ぅ、うぐぅ…ッ、ひ、ぃいいいい…ん…」  
身体を支える力など、もう飛鳥には残っていなかった。  
自分の体重が崩れ落ちれば落ちるほど、バイブは飛鳥の奥深くまで咥え込まれていく。  
「…抜いて…、ぬ、抜いてぇ…ッ…お願い、お願いいいいい…イく、イくぅ…ッ、イ、イ、イぃ…く…ぅ…ッ!!」  
まるで弓のように背中を仰け反らせ、飛鳥が一際大きく身体を震わせた。  
しかし絶頂を迎えて脱力した体に咥え込まれた器具は停止する気配も見せず、一定のリズムを飛鳥の体に刻み続けていく。  
「ウッ、ぅッ…、ァ…ッ、アぅゥ…ッ、イ、イった……イった、から…、や…め…ッ、う、ァ…」  
ぴくん、ぴくん、と身体を痙攣させながら飛鳥は呻いた。  
 
足元に溜まった硯を手に取り、書道講師は満足そうに微笑んだ。  
「さ、飛鳥さん。今から墨を磨りますよ。手伝ってもらえますよね?」  
その問い掛けに飛鳥が力無く首を横に振ると、書道講師は飛鳥の首に掛かっていた電マのスイッチを入れ、クリトリスにぐいと押し付ける。  
「…やって、くれますよね?」  
そう言いながら、手元のスイッチをかちり、と入れた。  
ヴヴヴヴヴヴ、と力強い振動が飛鳥のクリトリスに直接刺激を与える。  
「……ひィやァアアアアアアアアア!!!あぐうゥゥゥゥーーーー!!」  
バイブで穿たれながら陰核を電マで擦られて、飛鳥は絶叫した。  
「や、やめてえええええええ!!あぐ、あぐゥううううッ、ウッ、ウッ、うヒィァァァああああ!!」  
身体を捩じらせ何とかしてこの刺激地獄から逃れようとするが、そんな事は徒労に終わる。  
書道講師が電マを握り、ゴリゴリと円を描くように強く強く押し当てると絶叫は更に大きくなった。  
「…や、やる、やるからあああ…やるがらッ、お、ふゥゥう!!、オッ、お願いもうや、め…ぎぃあゥえぅえエエぇえ…!」  
『もうやめて』と発した筈の言葉は、最早獣の雄叫びにしか聴こえない。  
満足そうに笑う書道講師が、強制的に与えられた絶頂による痙攣を繰り返している飛鳥を拘束していた紐を解いた。  
バイブを引き抜けるように腰を浮かせてやると、飛鳥の体はがくりと崩折れ、大判の下敷きの上に横たわる。  
「…ひ、…あ…ァ…ッ、…ん…ッ、う…ッ……ァ、ァ…」  
――やっと解放された。  
安堵感に浸っていた飛鳥の秘所に、不意にひんやりと冷たい感触が侵入してくる。  
「…なに…を……ぅうッ!」  
その冷たい何かを1本、また1本と埋め込まれ、飛鳥は仰け反って呻いた。  
「何って…墨を磨ってもらいますって言ったでしょう?『墨』ですよ。  
これから次の書道教室の生徒さんが来るんで、その生徒さん達の分も磨ってもらいたいんです。  
……さあ、頑張ってくださいね、飛鳥さん」  
一跨ぎ出来るほどの大きさの小机の上に、飛鳥の愛液で満たされた硯がちょこんと乗っているのが見えた。  
「さあ、この上に四つん這いになって。硯と墨が直角に当たるまで腰を下げてもらって…」  
書道講師は飛鳥の腕を掴み、自分の思うような格好に仕立てて行く。  
「…や、…嫌よ…、こ、こんなの……こんなの嫌……!」  
「まあまあ、そう言わずに♪慣れるまでは僕がタイミングをサポートしてあげますから」  
そう言って書道講師は飛鳥のクリトリスにちょん、と電マの先を当てた。  
「アアアアアッ!!」  
嬌声と共に飛鳥の腰が揺れる。  
すると埋め込まれた墨が、硯の上を緩く走り出した。  
…ゴリッ…、ゴリッ…  
「…イヤァああああああ…ッ!!あうッ、あゥッ、…あ、ふ、ぅ…」  
硯と墨が擦れる時の絶妙な振動と衝撃が飛鳥を襲う。  
何度かタイミング良く電マの先が飛鳥に触れると、何度もイった身体は敏感に反応して腰を揺らした。  
「そうそう、そうやって墨を磨ってください。…サボったら、お仕置きしちゃいますからね?聞いてます、飛鳥さん?」  
腰を揺らすたびに訪れる重厚な刺激。  
身体全体にゴリゴリと響く感触に、飛鳥は戦慄いた。  
少しでも動きが止まれば容赦無く書道講師から電マを押し付けられ、絶頂を迎えるまで赦される事はなかった。  
硯は何度も交換され、ドロドロに溢れた愛液がその都度飛鳥の股間に埋め込まれた墨で磨られて、新しい『墨』へと替えられて行く。  
「…許じでぇぇえ…!イぐぅぅぅぅ…ッ、ひぃぃぃぃ!ひぐぅ、いッ、イ、ァだぁめああええぇぇ…ぐぁううぅッ!!」  
 
獣のような咆哮を上げ、人数分の墨を作り終えた飛鳥が意識を失う寸前に見た光景は。  
「はい、じゃあ皆さん今日はこの字をお手本にしてもらいましょうか」  
書道講師がいつものように茫洋とした口調で、しかし意外に達筆な筆でしたためたその文字。  
 
 
―――『淫乱』―――  
 
 

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