【 通信教育 】 鈴音 〜羞恥・露出編・その3〜  
 
 園内に流れる軽快な音楽とおどけた着ぐるみたち  
 建物は店舗から電柱にいたるまでコミカルに彩られ、キャラクターがちりばめられている  
 大人も子供もみんなはしゃぐ遊園地  
 現実的なのは露店の軽食のぼったくり価格だけ  
 そんな中、鈴音は一人で立ち尽くし、現実部分を眺めながらお昼ご飯に悩んでいた  
「つまんない……」  
 彼氏なんて当然いないし、友達も家族もいない一人ぼっちの遊園地  
 ヒールを履いた168cmの大女が、ゴスロリ衣装を身にまとい、風船片手に立ち尽くす姿は辱め以外の何ものでもなかった  
(こんなの違う……)  
 露出が趣味の鈴音でもこれは流石に違う  
 ハロウィン企画一色の中、ヴェネチアンマスクの下で鈴音は顔を真っ赤にして辱めに耐えていた  
 
 ことの起こりは約一ヶ月前、スケジュールを空けておいて欲しいという【depths】からの連絡だった  
 指定された日程の内、帰宅部の鈴音はとりあえず一番早い日付をキープして、何か新しい展開があるのかとわくわくして待っていた  
 鈴音がわくわくしていたのには理由がある  
 そう、また、イケなくなっていたのだ  
   
 【depths】の通信教育により、露出し見られることに対して性的興奮をおぼえるようになってしまった鈴音だったが、それは【depths】の推測を超える成長だった  
 【depths】から課せられるのは『見られるか見られないか』というギリギリのシチュエーションをこなしていくノルマ  
 『見られる』ことを望む鈴音には軽すぎたのだ  
 もんもんとする日々を過ごしていた鈴音はその内ノルマとは別に自ら露出して歩くようになった  
 だが場所も時間帯も素人判断で行っていたため、浮浪者に覗かれていたり、ヤンキーに絡まれたりと危険な目にも合い結果は散々  
 鈴音のもんもんはたまり続けた  
 それだけに今回の新展開には期待していたのだ  
 
「はー……、帰ろうかな……」  
 込み合う園内でやっと見つけたベンチに座り、サラダ系のクレープをお昼代わりに食べながら鈴音は途方にくれていた  
 帰りたくても、県を越えてやってきた一日がかりの大仕事に、このまま帰るのも面白くないという気持ちもあった  
 鈴音はチラリとケータイに目を落とした  
 着信の様子はない  
(まだ来てない……)  
 それもそのはず、メールの配信予定時間は14時。まだ30分以上ある  
 わかっていながらも同じ事を繰り返し、そのたびに鈴音は落胆していた  
 
 今回【depths】から届いたのは『遊園地の1dayフリーパス』と『往復の切符』、それと『派手な羽飾りのヴェネチアンマスク』  
 衣装は同梱されておらず、ただ『露出に適した服装』でとのことで、鈴音は密かにお気に入りとなっていた初回のゴスロリ衣装でやってきていた  
 他には『遠隔バイブ付きのパンツ』を履いてくるのが条件だった  
 それと今回特徴的だったのは、ノルマが当日メールでの配信になるということで伏せられていたことだ  
(なにかすごいことが待ってるに違いない!!)  
 ここまでで鈴音が一番鼻息を荒くしたのはそれを知った瞬間だった  
 
 その時とのテンションの差は天と地  
 鈴音は浮かれて朝早くから出発した自分を呪いながら行きかう人々を眺めて時間を潰していた  
 転んで泣く子供、はしゃぐカップル、制服姿の学生は自分と同い年だろうか  
 ぼんやりと視界に入るほとんどの人がヴェネチアンマスクを付けている  
 入り口で配られていたため鈴音も同じような物を持っていたが、付けていたのは送られてきたより派手『な羽飾りつきのマスク』だ  
 いや、よく見ると人ごみの中にも似たような羽飾りの人がいる  
 どうやらこれも良くあるものらしい  
 
(ああ、そういえば、さっきトイレでぶつかってきた制服の女の子も羽が付いてたっけ?  
いっぱい謝ってたなぁ。まぁ、こぼれたジュースぐらい洗えば落ちるよね)  
 
 そんなことを考えているところにケータイがけたたましく鳴った  
 気を抜きすぎていてビクッと不審な反応をしてしまった鈴音だが、時計が14時になっていることに気付くと奪うようにケータイを手に取った  
「きた!!」  
   
   ――――――――――  
   件名:準備はよろしいですか?  
   ――――――――――  
   本文:それでは移動願います  
   鈴音様はゴーストコースト前に、  
   14時30分までに移動してください  
   そちらに素敵なプレゼントをご用  
   意しております  
     
   次回連絡:14時30分  
   ――――――――――  
 
(ゴーストコースト! ……ちょっと遠い!!)  
 鈴音はパンフレットをバタバタと慌しく拡げ、場所を確認すると迷わず歩き出した  
 ゴールドコーストをもじったハロウィン限定のお化け屋敷  
 お化け屋敷と言っても風船お化けが出るような子供向けのアトラクションだ  
 ここで何をするのか? プレゼントとは何なのか?  
 心臓の鼓動が早くなるのは早歩きだからという理由だけではなかった  
 
(着いた!)  
 ゴーストコースト前には着いたが、そこもカップルや家族連れが闊歩する、いままでのベンチ前と変わらぬ景色だった  
(……何も……ない……?)  
 鈴音は首をかしげながら入り口の前をうろうろした  
 ここがゴーストコーストで間違いないのかパンフレットを開き直したりもした  
 場所は間違いないが、何か用意されている様子もない  
 今はとにかく次のメールを待つしか無いようだった  
(また待つのか……)  
 鈴音がどこか休める場所をと探しながら歩いていると、背中にドンと人がぶつかってきた  
「あっ、ごめんなさい!」  
「あ、いえ、大丈夫です」  
 振り向いた鈴音とぶつかった女性の目が合うと、それはさっきトイレでぶつかった女の子だった  
「ああっ! すいません! あの、さっきのジュース、あ、やっぱりシミに、ご、ごめんなさい」  
 こっちが恐縮してしまうほど女子学生は羽飾りを揺らしながらペコペコと謝った  
 鈴音は「気にしないで下さい」としか言えなかったが、その女の子のかしこまった動きにどこか既視感を持った  
(ああ、これは、昔の私だ。……露出なんてする前の、自信なんて無くて、小さくなって、目立たないように生きていた私だ)  
「大丈夫だから、ね? 気にしないで」  
 鈴音はまるで子供に話しかけるように会話をリードしはじめた  
 昔なら絶対できなかったことだが、この相手には自分がリードしなければという気持ちが働いた  
「このくらい洗えば落ちるんだから、それよりトイレでぶつかったとき、ぶつけた足は大丈夫? すねが青くなってるよ?」  
「あ、はい、大丈夫です。ほんとうにすいませんでした」  
 
 なんとか女の子をなだめて、「じゃあ約束があるから」とその場を立ち去ろうとしたとき、再びメールが鳴った。14時30分のメールだ  
 鈴音はタイミング的にも助かったと思いながらケータイを開いた  
 
   ――――――――――  
   件名:羽飾り  
   ――――――――――  
   本文:到着した方は、周囲を  
   見回してみてください  
   ェネチアンマスクに羽飾り  
   を付けた方がいるはずです  
 
   もうお気づきですね?  
 
   羽飾りの付いている方は同じ  
   露出趣味を持つの仲間たち  
   です  
   ――――――――――  
 
 鈴音は理解するのにちょっと時間がかかった。  
 話の内容はしごく簡単だったのだが、今ぶつかった、清楚で真面目でちっちゃな女の子が、露出してるという事実を飲み込めなかったからだ  
 ゆっくりと振り向くと、その女の子もケータイを握り締めたままこちらの様子を伺っていた  
「……ほんとに?」  
 女の子は何も言わずもじもじしたまま小さくうなづいた  
 鈴音は読みかけのメールに視線を戻した  
(なんで? なんで? なんで??)  
 わけのわからないまますがるようにメール読み進める  
 
   ――――――――――  
   見つけた方は、そこでペア(  
   グループ)を作って大観覧車  
   へと向かってください  
     
   ペアと聞いて恥ずかしがるこ  
   とはありません  
   顔はマスクで隠れていますし  
   、相手は素性もわからないま  
   ったくの他人  
   今回のイベントが終われば、  
   もう二度と会うこともないので  
   すから  
 
   唯一明らかなのは互いに露  
   出趣味を共有しているという  
   ことだけ  
   ――――――――――  
   
 恥ずかしいのはお互い様だった。見知らぬ相手に性癖を暴露されたのだから  
 二人は顔を真っ赤にしながら互いに様子を見ていた  
 周りを見ると自分たちの他にも羽飾りが数本見える  
 いくら素性がわからないとはいえ、これ以上たくさんの人に知れ渡るのは恥ずかしすぎる  
 鈴音はとっさに自分の羽飾りをむしり取った  
 そして女の子にツカツカと近づくと、その手を掴んで女の子の羽飾りもむしり取った  
「わ、私と、組まない?」  
 声を震わせながら精一杯強がっての一言。好きな男子に告白するよりもまだ勇気が必要だったかもしれない  
 それでも鈴音の中にはこの子の面倒を見なきゃという気持ちができあがっていた  
 女の子は長身からの迫力に圧倒されたのか「は、はい」と返事をしたまま固まった  
 鈴音はそんな女の子の手を引っ張り大きな観覧車へ向かって勢いよく歩き出した  
 とにかくここを離れようと走り出さんばかりの勢いで歩く鈴音。引っ張られる小さな女の子は小走りになっていた  
 
 ピリピリピリ!! とケータイが鳴る。次のメールだ  
 
 ――――――――――  
 件名:プレゼントとは  
 ――――――――――  
 本文:見られたらどうしようとい  
 う、危機感を楽しむ露出趣味です  
 が、一度は見られてみたいと思っ  
 たことがあるはずです  
 
 本日はその夢をかなえるのがプレ  
 ゼント  
 
 これから乗り込む観覧車  
 内に監視カメラ・マイクが存在し  
 ないことは確認済みです  
   
 乗り込みましたら、同じ露出趣  
 味を持つ者同士、存分に見せ  
 合ってお楽しみください  
 
 それが今回のノルマでもあります  
 ――――――――――  
 
 鈴音がそのメールを確認したのは観覧車の列に着いてからだった  
 列そのものは数人で、呼吸が落ち着く間もなく二人の順番がとなり、二人は逃げるように乗り込んだ  
 鈴音も女の子もやっと休めるといったようにドッと椅子に腰を降ろした  
 バコンと鉄の戸が閉められると、観覧車の中はあっさりと二人だけの密室に変化した  
 遠くに聞こえる園内BGMの他にはハァハァという吐息だけが響く  
 ところがそこにヴヴヴという低いモーター音が割り込んできた  
「な、なにっ!?」  
 鈴音はとっさに股間を押さえた。遠隔バイブが作動している  
 女の子のほうを見ると、女の子も膝に乗せた肩掛け鞄を押さえ込んで耐えていた  
 ピリピリピリ!! とケータイが鳴る  
 
   ――――――――――  
   件名:アトラクション  
   ――――――――――  
   本文:本日は遊園地らしく、ちょっと  
   したアトラクションをご用意いたしま  
   した  
     
   皆様装着済みと思われます、遠  
   隔バイブですが、観覧車に近づく  
   とスイッチが入るよう発信機をそば  
   に設置しております  
    
   皆様にはペアを組んでいただいて  
   おりますが、バイブどうしが接近す  
   ると振動が弱まるように設定されて  
   います  
    
   いつまでも恥ずかしがって、距離が  
   離れたままだと振動も強いまま  
     
   皆様の親密なコミニュケーションに  
   お役立てください  
   ――――――――――  
   
「そんっ……なっ……!!」  
 二人の位置はほぼ対角。赤の他人がこの中に入れられたら十中八九この配置になるだろう  
 もっとも距離の離れたこの位置は、もっともバイブの振動が強い位置でもあった  
 女の子のほうからも強いモーター音が聞こえてくる  
「と、となり、行っていい?」  
 同じメールを見ていた女の子は、すぐにうなづいた  
 鈴音は女の子にできるだけくっつくように隣へと移動した  
「あんまり、変わんないね?」  
 振動はわずかに弱くなっただろうか、二人はそれほど変化を感じなかった  
 変わらずモーター音は響き続ける。そんな音だけの空間に耐え切れず鈴音が会話を切り出した  
「あの、名前は……?」  
「こ、小箱」  
「変わったHNだね」  
「あ! ……本名……です」  
「あ、そうなんだ。……私は鈴音。ほ、本名だよ」  
 うっかり本名を明かしてしまった二人は取り留めの無い話で場を繋いだ  
 小箱は鈴音より一つ下の学年で、鈴音とは県が違う、緑色のブレザーは本当に学校のものだった  
 身長は148cm、鈴音と並ぶと大人と子供、いつまでも幼いのが悩みだという  
 そんな会話でも稼げたのはせいぜい5分  
 二人はバイブの振動にだんだんと体が上気していった。しかし、それでもバイブを外そうという話にはならない  
 きっかけを掴み損ねたのか、それともこの状況を楽しんでいるのか、二人は互いに探っていた  
 
 話題の切れた鈴音がついに切り出した  
「バ、バイブ、つらいね」  
 急にバイブと振られた女の子は無言になってうなづいた  
「も、もっと近づけていい?」  
「え?」  
 そう言うと鈴音は立ち上がり、小箱と向かい合う形で前に立った  
「もっと……近づけないと変わんないみたい。ちょっとゴメンね」  
 なんとかバイブを弱めようと鈴音が覆いかぶさるように小箱に近づく、最後は馬乗りになるように小箱の膝の上に座っていた  
 モーター音が急激に小さくなった。この距離まで近づいてやっとその振動を弱めたのだ  
「はは、やっと弱くなったね……」  
 苦笑いする鈴音に小箱が何か言いたそうにもぞもぞ動いた  
「あ、あの、イ、イスが……」  
「イス?」  
 鈴音が小箱の視線をたどると、イスの自分の座っていた場所がぐっしょりと濡れているではないか  
「……!! あっ!!」  
 鈴音がバッと小箱から離れる。するとシミのついた小箱のスカートから鈴音の愛液が糸を引いて伸びた  
「「あ……」」  
 伸びた愛液が自重で切れるまで二人はその様子を眺めていた  
 離れたことで再びスイッチの入ったバイブがビイイイイイと活発に動き出す  
「あうっ」  
 立ち上がっている鈴音は膝から崩れた  
 
 恥ずかしい姿を立て続けにさらしてしまった鈴音から理性が剥がれ落ちていく  
 それと同時に、私がリードしなくちゃいけないという、お姉ちゃんのような感情が絡み合ってついに鈴音が行動を起こした  
「ご、ごめんね。スカート汚しちゃった。……私のここ、……こんなになってるから」  
 鈴音の指がフリフリのスカートをまくりあげていく  
 女の子は一瞬ギョッとした表情になったあと、ぎゅっと目を閉じて顔を伏せた  
「いいんだよ。見て小箱ちゃん。それがノルマなんだから」  
 小箱は遠慮がちにそおっと目を開けていく  
 いつの間にか鈴音は小箱の目の前に近づいていた  
 そして、その股間を小箱の目の前にさらけ出されている  
 小箱はまるで男の子のように、スカートの中の白いパンツに釘付けとなった  
 ぐっしょりと濡れたパンツは透き通り、いやらしく盛り上がる女性器を映し出し  
 その中心部ではラビアの間に挟まった黒いバイブが激しく振動している  
 垂れた愛液は内腿を伝わり、ソックスに届きそうになっていた  
 
「……す、すごい見られてる」  
 小箱はハッとしたように、視線をそらした  
「いいの、もっと見て」  
 鈴音は小箱の後ろの窓枠に手をついて重心を前へ移動させると、股間を押し付けるように眼前へと運んだ  
「私……、見られるの……好きなの……」  
 そんな人がいるなんてと驚いた小箱は鈴音の顔を見ようと顔を上げたが、張り出したスカートの大きなフリルにふさがれ表情を見ることはできなかった  
 スカートの下にもぐりこむくらい小箱は鈴音のあそこに接近していた  
「ねぇ、見てくれてる?」  
 同じように鈴音からも小箱の様子は見えない  
 どのくらい接近してるかもわからない鈴音はさらに股間を押し出した  
 すると先端が小箱の鼻に触れた  
「あっ……」  
 興奮して尖ったクリトリスはそうとう敏感になっていた  
「ああ、ごめん。顔に……」  
「だ、だいじょうぶです! 鈴音さんのなら……、平気……、です」  
 今度は鈴音が小箱の言葉に驚く番だった  
 同じ女でありながら小箱は鈴音の姿にすっかり魅了されていたのだ  
 高い身長、美しい黒髪、豊満なバスト、それらを包み込みより魅力的に見せるゴスロリ衣装  
 また、小箱をリードする精神面での強さも小箱をひきつけていた  
 それら全てが小箱の持たない魅力だったからだ  
 小箱は鈴音の両足を抱くように腕を回して押さえ込むと、自身の顔すれすれまで股間を近づけた  
 むせ返るようなメスの匂いに鼻をひくひくとさせ、その目は潤んだようにとろけていた  
「あっ、あぶな……、……ッ!!」  
 足を押さえられバランスの取りにくくなった鈴音が体を離そうとした瞬間、その股間に電流のような刺激が流れた  
「なっ……?!」  
 スカートの中では小箱の舌がパンツ越しに鈴音のクリトリスを舐め上げていたのだ  
 うっとりとした表情で、パンツ越しでもその存在のはっきりとわかる勃起したクリトリスを舐め上げる小箱  
「あひゃあ! やっ、だめっ!!」  
 そんな言葉はもう小箱の耳には届かない  
 一心不乱にクリトリスを舐め、すすり、甘噛みする  
「ああっ!! だめっ!! いくっ!!」  
 鈴音のクリトリスがびくびくと痙攣したかと思うと、アソコからぷしゃあと潮が噴き出した  
 潮は薄いパンツの生地を通り抜け小箱のマスクや顔面を汚した  
「は、はあぁぁぁぁ……」  
 腰砕けになった鈴音はそのまま床へと崩れ落ちた  
「ひ、ひどい……」  
「あ、あぅ、ああ、ご! ごめんな……!!」  
 顔面へのシャワーを浴びてちょっとだけ正気に戻った小箱が謝ろうとしたとき、今度は鈴音が攻勢に打って出た  
 目の前に鎮座する小箱の両足をガバッと広げたのだ  
 
「ひゃああああああっ!!」  
 同じ【depths】社仕様のパンツ、その下は鈴音同様愛液でドロドロに塗れていた  
 視線を塞ごうとする手を払いのけ、鈴音はそこの頭を突っ込んだ  
「おしおきっ!!」  
 鈴音自身まだ知らない自分のS性。その片鱗が浮き彫りになった  
 自分がされたのと同様に、小箱の股間に顔をうずめ、その秘部をなぶりたおす  
「ひゃああ! や! やめへぇ!!」  
「やめ!(だめ!)」  
 閉じようとする足を押さえて、顔が汚れるのもかまわず責め続ける  
「あやああああ!! いくぅ!! いっちゃうぅぅぅ!!」  
 小箱の腰がびくんびくんと無意識にはねる。そして、鈴音同様に勢い良く潮が噴き出した  
 放心状態で痙攣する小箱をよそに、鈴音がゆっくりと顔を上げる  
 そして鈴音はおもむろにヴェネチアンマスクを外した  
 放心していた小箱の目の焦点が瞬時に鈴音の素顔へと合う  
 
「マスク。……汚れちゃったから、もう、いらない。……小箱ちゃんのも、汚れてるよ」  
 そう言いながら小箱のマスクへと手を伸ばす  
 抵抗するならできた。でも小箱はその手を受け入れた  
 マスクは外され、二人は素顔のまま見つめあった  
「あ、あのっ」  
 先に口を開いたのは小箱だった  
「わたしも見てもらいたいんです!」  
「えっ?」  
「こっ、これ、恥ずかしいけど……」  
 小箱は自分の鞄に手を突っ込むと、ケータイを差し出した  
「……私の、メルアドです! ……こ、交換してください!!」  
 顔を真っ赤にして手を差し出すその様はまるで告白のようだった  
 あまりに真剣な申し出に鈴音は悪いと思いながらも笑い出してしまった  
 
 観覧車が動き出して約10分。ゴンドラは頂上へと差し掛かっていた  
 メルアドの交換を終え、すっかり仲良くなった二人はピロートークでもするかのように寄り添っておしゃべりを楽しんでいた  
「頂上だねー」  
「景色いいですねー」  
「んー、でもまだ半分あるのかー」  
「観覧車って登っていく時は、遠くまで見えるようになって楽しいけど、降りるときは現実に戻されるみたいで寂しいですよね」  
「んー、じゃあ、もう一度登ってみる?」  
 鈴音がいたずらな視線を送る  
「え?」  
 小箱はちょっとだけ悪い予感がした  
「このバイブ、遠くにあると強くなるんでしょ?」  
 鈴音はしゃべりながら自分のバイブを取り出した  
 小箱のバイブはまだパンツの中で音を立てて振動している  
「じゃあ、こうしたらどうなるかなって……」  
 鈴音はわずかに開く換気用の天窓から、バイブを外に放り投げた  
「あ」  
「あ?」  
「ぁぁぁぁぁああああ!!!!」  
 小箱が目を見開いて声を上げる。バイブの動きは一気にMAXへと上がったのだ  
 いそいで両手を股間に差し込み取ろうとするが、その手より一瞬早く鈴音の手が股間に伸びる  
(うわ、すご……)  
 鈴音が本気で引くほどの振動  
 こんな小さなバイブのどこにそんな力があるのかという動きだった  
 しかし鈴音の手はそれを小箱のアソコへ押し付け続けた  
 それだけではない  
 パンツの脇から指を突っ込み、重ねて激しい手マンを浴びせる  
 勝手知ったる女の体。鈴音の指先は的確に敏感なところを突いた  
「ひゃおおおおお!! や、やめへ!! やめへええええ!!」  
「登りたいんでしょ。天国まで登らせてあげる」  
「ひやあぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!!!」  
   
 ゴンドラが残り1/4を切って、人目につくようになる頃までその責めは続いた  
 小箱は何度イッただろうか  
 足元もおぼつかなくなった小箱の手を引いて鈴音たちはゴンドラから降りた  
 すれ違いにゴンドラへと乗り込むのは羽飾りの付いたヴェネチアンマスクの二人  
 鈴音は、どうか二人にも幸福な出会いがありますようにと祈った  
 晴天の秋の日  
 二人はかけがえのないパートナーと出会った  
 
END  
 

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