羽取(はねとり)市という町がある。  
大都市のベッドタウンとして近年ニュータウンとして開発された、閑静な住宅街だ。  
 
その街の道路を、女子児童の群れが歩いている。  
水色のカラーとスカート、そして紺色のネクタイというセーラー服を着た彼女達は、近くの公立小学校に通う小学生達である。  
このご時世、どんな危険があるかわからないから、彼女達は全員、集団登校をしている。  
とはいえ、いくら口で言ったところで、実際に事が起こらないと本当の事が分からないのが人間である。  
特に子供達では、その事を想像するのも難しいだろう。  
故に児童達はもっぱら、隣の友達と喋る為に集団登校をしているといった状況である。  
 
しかし、大量の女子児童、しかも、制服姿と言うオプションまで付いている集団だ。  
彼女達を、ロリコンが狙わない理由は無い。 勿論良識のあるロリコンは手を出したりはしないが。  
だが、彼女達を盗撮でもしようものなら、問答無用で、周りにいる人間や警備員がそれを抑えつける。  
そして住宅街とはいえ、隠れる場所は意外と少ない。道路がかなり広いし、至るところにミラーや監視用カメラがついているからだ。  
子供や女性を犯罪から守る為のシステムが、このニュータウンには導入されている。  
外から来た人間は愚か、住民達とて、彼女達に手を出す事は出来ない。 出したとしてもすぐにバレてしまうだろう。  
 
だが、それらは全て、今の人間が常識の範囲内で理解できる範疇でのお話である。  
確かに、現在の科学力や人間の知恵では、このセキュリティは突破できないだろう。  
しかし、人類の常識を覆るような存在がいたらどうなるか。  
 
 
羽鳥市餅香町一丁目の交差点。 そこでは、10人の女子児童が信号待ちをしていた。  
小学4年生の集団だ。  
皆、信号無視など考えずに、足を止めて青信号になるのを待っている。  
ただ、その会話は子供らしく、若干騒がしい。  
 
そんな彼女達の周りの風景が、青く染まる。  
「え〜! じゃあ、あのと―」  
「そうそう! それでいち―」  
そして、次々と会話が途切れていく。 最後に残った女の子は、皆が動かなくなった事に驚き、きょとんとした表情になったが、彼女から言葉は出ない。  
10人の児童は、足だけでなく、全身の動きをピタッと止めてしまった。  
まるで、何者かに凍らされてしまったかのように。  
やがて、染まっていた青の空間が元に戻るが… その場所は、写真の中のように、何も動かない状態になっていた。  
 
やがて、一人の、浴衣姿の美少女が現れた。  
彼女は、動かない児童達をあざ笑うかのように動き回り、小走りで信号待ちの少女達に近寄る。  
そして、一番先頭に立ち、同時に、一番最後に固まった、きょとんとした顔の少女、「方寺(かたてら)かすみ」の前で、手をひらひらとさせる。  
かすみは瞬きすらせず、ただ、同じ場所をずっと見ていた。  
ベレー帽をかぶった、ロングヘアーの可愛い女の子は、水色のランドセルを背負ったまま、その場所にて静止している。  
「うんうん、ちゃーんと固まっていますね。」  
そして、浴衣の少女は嬉しそうにそう呟いた。  
「幽霊パワーがあれば、セキュリティシステムなんかまったくの無意味。  
貴方達は知らぬうちに、私に犯されるのですよ!」  
 
 
過去に一人の不幸な姫が居た。  
姫は美少女だったが性癖が特殊で、同性しか愛する事が出来なかった。  
彼女はとある少女に告白する為に手紙を書き、所定の場所に来てほしいと言ったが、…しかし突然の雷雨に撃たれ、亡くなってしまった。  
とはいっても姫自身、その少女を「てごめ」にするつもりで呼びだしたので、罰が当たったのだろう。  
 
しかし、肉体滅びても魂まで滅びず、姫は悪霊のようなものになっていた。  
そして性欲も滅びず、少女を動けなくして、性的行為を続けていた。  
それが、10人の少女の動きを止めて、嬉しそうにしている浴衣の少女の正体である。  
 
 
幽霊は実体が無いくせに、物を持ったりする事が出来る。  
しかし、今回はそうはいかないらしい。  
「さてと……それでは 脱がすとしま…… あ あれ?」  
幽霊がかすみの服を脱がそうとするが、彼女の服は、まるで鉄でできたかのように堅くなっている。  
どうやら、服の時間まで止まってしまったらしい。  
ビシッとした感じがする制服は、本当にビシッとしている。  
このままではパンツを除く事くらいしかできないだろう。 勿論アナルセックスも無しだ。  
 
「…… うう、なんで失敗したんだろ……。」  
だが、時間停止能力は使用するとかなりの負担になる。  
幽霊はもう死んだりはしないが、それでも幽霊の呪いを使いすぎると、疲れて動けなくなる。  
時間停止を解除してもう一度止めてやってもいいが……、何となく、同じ少女に2回使うのは気が引ける。  
「仕方ない…… カチンコチンになった貴方でしごくとしますか……。」  
幽霊は残念そうに、「ふたなり」を生成した。  
クリトリ○を男性器の形にしたそれは、女性の体を攻めるのに丁度いい。  
 
服や体のポーズを変える事は出来ないが、立ち位置を変えたり、倒したりは出来るらしい  
幽霊は、硬直して動かなくなったかすみを後ろに倒し、その上に乗って彼女の顔を見た。  
少しだけ開けられた口に、大きく開かれた目。  
きょとんとしたまま固まってしまった少女。 …本当なら今頃、裸にひん剥かれ、穴と言う穴を幽霊に犯されている筈の少女。  
その少女の上に乗り、幽霊は自分のふたなりをしごきはじめる。  
「ん……んぅ……んん!!」  
硬直した人形の上でする事は、妄想だ。 本来自分がするべきだった行為を妄想し…攻めての穴埋めをする。  
そして絶頂付近になった時、幽霊はかすみの口の中にふたなりを突撃させ、そして……。  
人畜無害、臭いもしない、白くねばねばした液体が、かすみの中に発射される。  
 
「…… 気持ち良くない事は無いけど、やっぱり幼女の締め付けが欲しい……。」  
とはいえ、口や顔、太ももなどの「感触」自体はそのままらしい。現に口の中にちんこを突っ込んでも、唇が固くなっているわけではない。  
ただ、服だけは、叩けばガンガンとなるくらいに硬質化している。  
「ああ〜……やっぱり墓から離れた場所じゃあ、調子が出ませんかね……。  
せめて服だけどっかいってくれれば……。」  
ここまで考えた瞬間、お尻の下の感触が突如変わるのを、幽霊は感じた。  
ふと下を見ると……、なんと、かすみのセーラー服の制服が、奇麗さっぱり消えていたのである。  
何故かランドセルとベレー帽と靴下はそのままであるが、ポーズが変わることなく、カスミは乳首も性器も丸出しになっていた。  
 
「………なるほど、手で脱がす事が出来なければ呪いを使えば良いのですね!」  
 
しかし、全裸になったとはいえ、カチンコチンに硬直したかすみの股は、ちんこを入れる事が出来るほど広がっていない。  
後ろも一緒だ。  
できる事と言えば……、 少女のあそこを指でいじる事くらいか。  
 
「あ! んあ!!」  
指を入れた瞬間。幽霊以外の声が聞こえた。  
幽霊は一瞬どきりとする。といっても驚いたわけではなく、「あ?バレた?」という感じだが。  
どちらにせよそれは杞憂に終わる。 かすみはまだカチンコチンのお人形のままだし、  
かすみの後ろに並んでいる9人のセーラー服女子小学生もまた、笑顔のまま硬直していた。  
安心して指を入れると…また、声が聞こえた。  
「あん!! んんん!!」  
よく見ると……カスミが喘いでいるのだ!  
表情も、目を細めて顔を赤くした状態だ。 …体のポーズは変わらないのに。  
だが、指を止めると、声も表情の変化もピタッと止まる。  
 
しかし、意識があるわけではないようだ。 これは、…下品な表現だが、「吐く」前に「うっ!」と言ってしまったり、  
驚くとつい悲鳴をあげてしまったりするような「反射」だ。  
そうと分かれば話は早い。後は、その「反射」の時間だけを動かせば。  
表情が変わり、喘いだりする「人形」が完成する。  
 
幽霊の墓がある場所は、小笠口(おがさぐち)市。  
巨大な城の後と大きな川が特徴的な高級住宅街だ。  
街の中には一応公立の小学校があるが、お金持ちの子供は、大体が私立の学校に向かっている。  
故に、通学路で待ち伏せするより、駅で待ち伏せした方が、可愛い女の子と出会える可能性が増えるわけだ。  
それも可愛らしい制服姿の。  
余談だが、幽霊は既に、公立校の女子児童は全て犯し済みである。  
先日授業中に時間を止めて、一網打尽にしたところだ。  
 
 
駅のクレープ屋に、ランドセルを背負った女子児童が二人いた。  
二人とも可愛らしい顔をしている。少なくとも「美少女」と呼べる、整った顔だ。  
ベージュ色のブレザーに、赤いネクタイとスカートという制服を着込んだ小学生達。  
近所によく挨拶をしているから、幽霊も名前を知っている。 …知らなくても時間を止めたら名札を調べる事が出来るけど。  
 
「まず、右のサイドテールの子が……宮月 花音(きょうづき かのん)ちゃん。 小学5年生。  
そして隣の…あの髪形はミディアムでいいのかな?  
ちょっと子供には似合わない髪型だけど、あのませた子の名前は一月(いちがつ)くるみちゃん。同じく小学5年生。」  
幽霊は遠目から、二人の名前を言う。  
そして二人がクレープを食べようと大きな口を開けた瞬間を狙い…… 時間停止の呪いをかけた。  
 
世界中の時間を一瞬で止めてしまう呪い。これは、この幽霊だけが使う事が出来る特権だ。  
しかし、どうやら使う地域ごとによって、その細部は変わってしまうらしい。  
 
クレープを食べようと大きな口を開いたまま固まってしまった二人の女子小学生に堂々と近寄る幽霊。  
まず彼女は二人のクレープを近くの皿に移そうとする。  
指は簡単に動き、クレープを崩すことなく移動する事が出来た。  
続けて幽霊は、二人の指を…同時に自分のマンコにぶち込み、しごいてみる。  
「ん……くく! …んぅ!」  
指は速やかに動き、幽霊のマンコの中に入り込む。  
小さな少女の指は幽霊のクリトリ○を綺麗に刺激し、そして幽霊は快楽を感じる。  
「はぅ……んう! …ん こっちでの時間停止ガールは、ちゃーんと動かす事が出来るみたい…ですね……。」  
 
ウォーミングアップを兼ねた「確認」を終えた後は、いよいよエッチだ。  
幽霊はまず、花音ちゃんの股に呪いをかけて…彼女の股にふたなりをはやした。  
嬉しそうな顔で大きな口を開けている少女は、まさか自分にちんこが生えただなんて想像もしないだろう。  
彼女はただ、硬直して 幽霊に好き勝手されるだけなのだ。  
そしてそれはくるみも一緒だった。 彼女はちんここそ生やされなかったが、スカートとパンツを下ろされ、一瞬にして性器が丸出しになる。  
動かない二人の児童の「用意」が終わったら、本番だ。  
幽霊は自分のまたにもふたなりを生やし、花音を地面に寝かせて、くるみをM字開脚状態にする。  
「……んじゃ、いきますよ……。」  
そう言いながら、花音のちんこの上に座り込む。…自分のお尻に、花音のふたなりを入れながら。  
そして自分はくるみの性器にちんこを突っ込む。  
「な!……ん…くぅ!!」  
一瞬、腰が壊れそうな感覚を感じた。  
前後から来る強烈な快楽に、幽霊は意識を持っていかれる。 …いや、正直に言うと、一瞬だけ意識が飛んだ。  
それほど気持ち良かったのだ、ふたなり少女のアナル攻めと、女子児童のマンコの締め付けは…。  
「ん!…くぅ! これは…やばい…!!」  
しかし、時間が止まっている少女は、性器の締め付けも、アナルに入ったふたなりを抜く事もしない。  
動けない少女達はただ、幽霊のおもちゃになるだけだ。  
 
ふと、幽霊はある事を思い出す。  
あの時、時間を止められた少女達の「反射」を動かす事が出来た。  
しかし、今彼女達に反射してもらいたいと思っても、彼女達は物言わぬ人形のままだ。  
体は動かす事が出来るが、自分では動く事は無い、出来のいいダッチワイフなのである。  
 
いつの間にか幽霊は、くるみの腰を持ち、前後に動かしている。  
突っ込んだちんこを、幼い性器でしごいているのだ!  
「んく!……ん! ……んん!!」  
色っぽい喘ぎ声を挙げながら、幽霊は少女の締め付けを堪能する。  
既にくるみの股からは血が出ているが、幽霊は気にしない。処女膜は回復させることができる!  
それよりも気持ち良すぎてどうにかなってしまいそうな事が問題だ。  
だが、少女は動かない、  
カチンコチンになっている。時間を止められている。動くことなく、幽霊を攻める。  
やがて幽霊は絶頂を迎えてしまう。  
 
「……あぅ!!!」  
短い悲鳴を挙げて、幽霊はついにイッてしまった。  
くるみが中に液体を打ち出され、体をびくびくと揺らす。  
しかし、射精の余韻を、花音のふたなりは与えてくれない。  
小さな少女のそれは、容赦なく幽霊のお尻を攻め続ける。  
「動かないのに……、ふふ、良い感じじゃないですか…!!」  
幽霊は無理やり花音のふたなりを抜き、代わりに彼女のお尻に、自分のふたなりを入れる。  
「ここからは私のターン……ですよ!」  
そして、花音の体もまた、ピストン運動によって揺れる事となった。  
 
二つの人形と幽霊の戯れは、3時間ほど続いた。  
しかし、幽霊以外の時間は1分たりとも経過していない。  
時間を止められ動けなくなった少女二人も、今、変態幽霊を犯し、犯されている事は認識すらしないだろう。  
無論、彼女達の中に、幽霊の液体が何発も打ち込まれた事等、気づくはずもない。  
 
 
出来る限り、時間を止めた状態に戻して、幽霊は二人の少女を人形から人間へと戻してあげる。  
女子児童は硬直から徐々に動き出し、やがてクレープを口の中に頬張った。  
二人の処女膜の回復には一週間程度かかるが、多分バレたりはしないだろう。  
「それにしても気持ち良かったなぁ……やっぱり、入れるのは最高です!  
二人同時、またどこかでするとしましょう!」  
幽霊はそう言いながら満足そうに駅を離れ、墓にへと戻って行った。  
花音とくるみは、幽霊に自分が襲われた事など、一生気付く事は無いだろう。  
 
 
それにしても、どうして少し離れた場所で時間停止をしたら、効果が違ったのだろうか?  
幽霊はその事を若干気にしていた。  
「まぁ、楽しければそれでいいですけどね!!」  
だが、気にしていたとはいえ、固執するほどではない。  
そうだ、楽しければ良いんだ。  
幽霊は生を堪能したとは言えないが、それでも生きている間は楽しかった。  
そして今、彼女は死した事でまた、楽しい時を過ごしていた。  
 
彼女は、それでよかったのだ。  
 
 

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