どうして…
あれから…どうしてボクを墜としに来てくれないの?
このまま…ボクに…この天界に居続けろというの?
キミとのあの日の記憶をこの身体に刻み込んだまま…
灼けるように火照ったこの身体を持て余し続けたたままで…
このまま、ずっと、ボクは天使のままで…
キミに恋焦がれ、待ち続けたままで…この天界に居続けろというの?
もう、ずっと…ずっと…!
ここに…身体のこの場所にもう一度、キミを感じたいのに…!!
「…んっ、あぁぁ!!」
も…キミがほしい…よ!
お願い…だから…ボクを迎えにきて…よ!
ボクを墜としにきて…よ!
お願い…ボクを悪魔にして…
…相変わらずバカだよなぁ…
今はまだ、お前がその天使としての聖属性を持ちつづけたままで、
悪魔であるこの俺に従属し、執着し続けることにこそ、意義があるのに…
だからこそ、今、お前を墜としてやるわけが無いだろうに…
それに、俺がお前の基に居なくとも、こうして監視下に置いて観ている
ことにも気付いてないんだろうなぁ…
…くくっ、俺が居なくて一人でも…随分と恍惚とした良い表情をする
ようになったじゃないか…
まだ暫くの間、そうやって俺を欲して、焦れて…
…そうやって、何度でも、自分でその躯を慰めていれば良いんだよ…
ほら、そのうち…これ以上は無いというかたちで…お前を神に背かせて…
俺の最高の従僕にしてやるよ…
…くくっ、今は、そうやってただ、ひたすら俺を求めて待っていれば良いんだ…
…ほら…再びお前と会うときが楽しみだな…