やっほー
あたし、ユキナ
天正八年生まれの、ぴっちぴちの420歳だよ!
生まれは相模小田原
十歳の時に、人間の戦争に巻き込まれて、お父さんは死んじゃったらしいの
んと、初恋は、二十歳の時に、上州沼田の御殿様と不倫の関係だったな
六十年以上お付き合いしたんだけど
人間って百歳くらいで、よぼよぼになっちゃうんだね
失恋から立ち直って、仕事をはじめたんだけど
結構おもしろかったよ
トクガワって言うおじいちゃんの旅行時の要人警護だったんだけど
元気なおじいちゃんで、いっつも、私のお風呂をのぞきに来るんだよね
日本全国旅をしたのもその頃かな
喧嘩しても、おじいちゃんがフクショーグンって言うと、すぐに喧嘩終わっちゃうから、本当に要人警護なんて必要だったのかな
それからは、トクガワさんの一族と仲良くやっていたんだけど
ちょいとまえに、トクガワさん権力争いにまけちゃって、大変だったんだよね
だから、私の身分証明書も、使えなくなっちゃったんだ
で、最近タバコも買えなくて…
居酒屋でも、何度身分証明書の提示を求められたか
あ、ごめんごめん、ついつい話がながくなっちゃったね
あなたが、聞き上手だったから、ついついはなしちゃった!
で、するんでしょ?
服着てたら、できないじゃない
あは、私が脱がせてあげよーか?
あと、タバコ一本貰えるかしら?
そういって、彼女は、俺からタバコを受け取ると、くわえたまんま、テキパキと俺の服を脱がせはじめる
見た目が十代半ばに見えるのが、ギャップだ
俺を脱がせきると、さっそく股間のいちもつをやんわりと包む
ん、大きさは標準以上かな
でも、真田のダーリンに比べたら、すこし傘が小さいかな
等と、品定めをされていた
そして
タバコよりもこっちの葉巻を味見してみようかしら
といって、俺のいちもつをパクリとくわえ、文字通り味わいはじめたのであった…
なんで、こんなことになったんだろう
目の前のエルフと話しをはじめてから、すでに二時間は経過しただろう
半分くらい彼女の話しを聞き流しながらも、ぼんやりと頷きながら、彼女の話しをまとめていた
420歳ということは…1590年くらい?
でも、天正八年ってことは
頭の中で歴史の教科書をひもとく
天正十年が本能寺の変で1582年だったから
その二年前だから、1580年生まれ?
あれ、彼女十歳さばよんでるぞ?
まあ、420歳が430歳でも、そんなにかわらないけどね
で、二十歳の頃に真田の殿様?
もしかして、真田幸村?
でも、彼は信州上田じゃなかったかな?
彼女に聞いてみた
幸村?ああ、信繁くんね!
私のダーリンの弟だったよ!
信州上田?
よく知ってるね!
付き合いはじめてから、すぐに引越したんだよ!
その後は、松代って場所だったけどね
どうやら、薮蛇だったようだ
せっかく、しゃぶりはじめた、彼女の口は、またおしゃべりの為に使われはじめてしまった
しかし、真田幸村の兄貴と穴兄弟って事は、真田幸村と義兄弟みたいなものになるのかな?
などと、ぼんやりと考えていた
彼女のマシンガントークはとどまることを知らない
俺は、放置されたいちもつを、腰ごと彼女に突き出し、続きを要求する
彼女は少し顔をしかめたが、しゃべりはとまらず
替わりに、両手で、むにゅむにゅと、いちもつを刺激し続けている
やんわりとした快感が続く
ぼんやりした俺の頭のなかでは、彼女のマシンガントークが遠くで聞こえていた…