うるさいアリアを無視して寝ることにした。  
それにしても俺はつくづくエルフ族と縁があるようだ。  
エルフの妻にハーフエルフの愛人、そういや初めての女はダークエルフだったな。  
 
 
それはまだ俺が冒険者になる前の事だった。  
地方領主だった親父は国王の命でダークエルフの集落を殲滅したのだが、  
族長の孫娘が逃げ延びて一族の復讐にやって来た。  
しかし、うちの親父は地方領主ではあるが、王国内で一・二を争う剣豪。  
ダークエルフの放った魔法を気合い一発レジストし、あっさりと返り討ちにしてしまった。  
闇夜に消えたダークエルフを俺と兄貴、兵士たちで手分けして追うことになった。  
こう言ってはなんだが、俺も兄貴も幼い頃から親父に剣術を叩き込まれている。  
手負いのダークエルフ一人には遅れをとらないだけ力は十分にあった。  
残された血痕を見つけた俺は一人で追跡し、町外れの洞穴で彼女を発見した。  
 
ダークエルフは曲がりくねった洞穴の最奥の壁にけだるそうに寄り掛かっていた。  
「誰かと思えば子供一人か。舐められたものだ」  
冷たい声が投げ掛けられた。  
「ただの子供だと思わない方がいいよ。俺、親父ほどじゃないけど、そこそこ強いから」  
軽口を叩きながらも、魔法に注意して近づいて行く。  
「ふん、あの男の息子か。つくづく我が一族に仇なす連中だ」  
荒い息をしながらも、紅い瞳が放つ眼光が俺を冷たく貫く。  
彼女の褐色の肌は汗ばんでおり、腰までありそうな銀髪は乱れていた。  
肩に深手を負っていたはずだが、血は止まっていた。治癒魔法で治したのだろう。  
俺は松明を持っていない手で腰の剣に手をかけた。  
「安心しろ、傷を癒すのに魔力を使い果たした。体力もな。  
傷を治したところで死ぬのが多少先に延びただけだったがな」  
彼女は自嘲気味の笑みを浮かべた。  
「もうすぐ他の兵士達も追いついてくるのだろう。  
多くの人間共に恥を晒したくない。殺せ」  
「随分と諦めがいいんだな」  
「弱き者は強き者に滅ぼされる。それが自然の掟だ。  
一族のせめてもの慰めになればと、貴様の父の命を狙ったが、  
私の力が及ばなかっただけの事」  
気高く潔い姿に、俺は心を打たれた。その凜とした表情を美しいとさえ思った。  
 
と、洞穴の入口の方から兵士の声が聞こえてきた。  
「隊長、この洞穴が……」  
「よし、注意して……」  
足音がゆっくりと近づいてくる。  
「………潮時、か」  
彼女は覚悟を決めたようだった。俺は声を張り上げ、叫んだ。  
「俺だ、アークだ。この中にはいないぞ」  
「何をっ!?」  
予想外の俺の行動に戸惑う彼女の口を塞ぐ。  
「アーク様ですか!?」  
「そうだ。奥まで来てみたが外れだった。他を当たろう。俺もすぐ出る」  
「…わかりました。外でお待ちしております」  
隊長らしき声はしばらく考え、答えた。  
足音は遠ざかっていく。  
「しばらくここに隠れてなよ。兵士達を引き離して来る」  
そう言って俺は彼女の口を塞いでいた手を離した。  
「何故っ」  
「しっ、まだ兵士がいる」  
「何故、私を庇った?」  
声のトーンは落としたものの厳しい口調だ。  
「……さあ、わからない。  
でも、あんたを死なせたくなかった」  
「なに!?」  
「俺が言うのもなんだけど、生きていればきっと…」  
「一族の敵も討てなかった私に人間の情けを受け、生き恥を晒せと?  
ならば死んだ方がマシだ」  
「だったら死んだつもりで生きてみろよ!死んだら敵も討てないだろ!」  
俺の言葉に彼女は押し黙る。  
「これ以上は怪しまれるから俺は行くよ」  
背中を向けた俺に彼女の声がかけられた。  
「…………殺さねば、また貴様らの命を狙うぞ」  
「……その時は、俺があんたを殺すよ」  
俺はそう言って洞穴の出口に向かった。  
 
洞穴の外で待っていた兵士を連れ、離れた場所の捜索に向かい、  
折を見て兵士達から離れ、洞穴に戻った時には彼女の姿はなかった。  
結局、彼女が捕まったとの報告は無く、無事逃げ延びたようだった。  
それについて親父は俺達にはなんの叱責もしなかった。  
勘のいい親父の事だ、薄々感づいていたのかもしれないが…。  
とにかくこの一件は一応幕引となった。  
 
彼女と再会したのは、その年の冬だった。  
俺は供の者をつけず一人で出かけた遠乗りで雪深い森に入り込んでしまったのだ。  
日が暮れ始め、慌てて引き返そうとしたが、馬が足をくじいてしまった。  
馬を捨て蹄の跡を頼りに森の外を目指したものの、日が完全に落ちてしまい、  
暗い森の中をがむしゃらに歩いたが、それがいけなかった。  
凍りかけた湖に落ちてしまったのだ。  
身を切るような湖の水に、ただでさえ消耗していた体力を奪われ、俺の意識と体は深く沈んでいった。  
 
心地良い温もりと明るさに目を覚ますと、毛布に包まれて横向きで寝かされていた。  
そして、目の前には彼女の顔があった。  
「目が覚めたか」  
彼女は初めて逢った時には見せなかった柔らかい表情を浮かべていた。  
魔法の明かりに照らされた彼女の笑顔に俺の胸が高鳴る。  
「あれ、俺は凍った湖に…」  
「私が湖に落ちたお前を助けて、この小屋に運んだのだ」  
「そっか、ありがとう」  
そう言って俺は服を着ていない事に気がついた。  
そして、俺の剥き出しの胸板に押し付けられた柔らかいものの感触に。  
「お、俺、ふくっ!?あんたっ、はだっ!?」  
そう、俺と彼女は生まれたままの姿で抱き合い、一枚の毛布に包まっていた。  
「ああ、濡れた服をそのまま着せておけぬし、凍えた体を温めるのは  
こうするのが一番だからな」  
事もなげに彼女は言う。  
「もう温まったからいいよ」  
俺は初めて女体に触れる気恥ずかしさから慌てて離れようとするが、  
彼女の両手は俺の背中に回されており、彼女の脚は毛布の中で俺の脚に絡み付いていた。  
「良いではないか。ようやくお前の体が温まり心地良くなってきたのだ」  
「だけど…」  
「それに私にはもう、こうして肌の重ねる相手はいないのだ……」彼女の瞳に涙が浮かぶ。  
そうだ、彼女の家族や仲間は……。  
「………えっと、命の恩人の名前聞いてなかったな」  
沈黙に耐えかねて話題を変える。  
「そういえば名乗っていなかったな。  
私はダグルスの森の族長の孫、エルディーナ=アルムーン=ファサリアーナ。  
ディーナと呼ぶがいい」  
「ディーナか。俺は……」  
「知っているぞ。アーク=ウィル=ホークランド」  
「何故俺の名前を?」  
「領主の息子の名前くらい調べればすぐわかるぞ」  
「それもそうか」  
俺達は顔を見合わせて笑った。  
 
そのまま互いの温もりを感じ合っていたのだが、俺達の体に異変が起こり始めた。  
体が火照り、汗がうっすらと滲み始める。  
更に俺は、死にかけたばかりだというのに股間の欲棒を屹立させていた。  
「ふふっ、アーク。何やら熱くて固いモノが私の腹に触れておるぞ…?」  
ディーナの囁きに俺は赤面する。  
「それは…」  
「やはり強壮剤が効き過ぎたか」  
「強壮剤?」  
「体力が相当落ちていたのでな、秘伝の薬を飲ませたのだ。  
一日中走っても疲れないくらいの濃いやつだ」  
「だからか…」  
「どれ、どうなっておるか見せてみよ」  
ディーナは絡み付いた手足を解き、包まっていた毛布から這い出した。  
そして、俺から毛布を剥ぎ取ってしまった。  
晒された俺の肉棒は、痛いほど固く反り勃ち、先端から先走りの雫を滲ませいた。  
「人間のモノとは、聞いていたより大きいのだな」  
ディーナのしなやかな指が俺の分身に優しく触れた。  
その僅かな刺激だけで俺は思わず腰が引いてしまう。  
「あっ、何を」  
「鎮めてやろう。こんなに腫れてしまっては辛いのだろう?」  
そう言うと彼女は俺の股間に顔を埋めた。  
「可愛いピンク色だな」  
しばらく俺のそれを見つめた後、舌をそろそろと伸ばした。  
熱くてざらざらとした舌が、先端の割れ目に触れる。  
「うぉっ」  
「んっ、気持ち良いのか?」  
俺の分身を舐めながら、上目づかいで聞いてくる姿はなんともそそる姿だ。  
しばらくぴちゃぴちゃといやらしい音をたてながら、舐めていたディーナだったが、  
突然肉棒を根本近くまで咥え込み、唇でカサやサオを刺激しはじめた。  
生温かい口内の粘膜の感触に、俺はすぐに限界に達してしまう。  
「ダメだ、出るっ!」  
俺はディーナの口内に信じられないくらい大量の精を放った。  
ディーナの口が離れても、射精は続き、顔や豊かな胸にも降り注ぐ。  
彼女は躊躇いも無く、口内の精液を飲み干し、顔や胸に飛び散ったものまで  
指で掬い取り、舐め取る。  
「子種汁とは不思議な味だな。病み付きになりそうだ。  
それにしても大量に出したものだ。さすが人間は年中発情しているだけあるな」  
褐色の肌に白濁の粘液を滴らせるディーナの姿はひどく煽情的だった。  
 
あれだけ大量に放出しながらも、俺の欲棒は固さを失ってはいなかった。  
「まだそんなに固いのか…」  
彼女は嬉しいそうにまた俺を咥え込み、残った精まで吸い尽くす。  
 
「デ、ディーナ。なんでこんな…」  
どう考えてもディーナの様子は尋常ではない。  
「お前に強壮剤を口移しする時に半分ほど飲んでしまった。  
おかげで体が疼いて抑え切れぬ」ディーナは俺の手を股間の白銀の茂みの奥に導いた。  
そこは淫蜜で熱く濡れそぼっていた。  
「……体がお前を求めている。この体の熱い疼きを鎮めて欲しい。  
口も胸も性器もお前の好きにしていい。  
お前にならこの体すべてを……」血のように紅い瞳が淫靡に潤んでいる。  
俺はその瞳に吸い込まれるように彼女の唇を貪った。  
相手の舌と絡ませ合い、口内に侵入し粘膜を味わう。唇の端から唾液が漏れ、  
顎を伝って床に滴り落ちる。  
飽きるまで唇を味わった後、俺は豊かな胸に手を這わせた。  
「なかなか立派な胸だね」  
汗でしっとりと濡れたそれは、掌には収まりきらないほどのボリュームと、  
ほどよい張りと柔らかさを兼ね備えていた。  
「喜んでもらえて嬉しい。たっぷり堪能してくれ」  
胸の頂にある桃色の乳首は固くしこり、指の腹で揉み潰すと嬌声があがる。  
「ん、んぁっ。いい、乳首いいっ。犯し…て、おっぱい犯してぇ」  
ディーナの要求に答えら、股間の強張りを胸の谷間に挟み込み、抽送を開始する。  
「熱いぃぃ、おっぱいに…熱いのが……擦りつけ、られてるぅ」  
俺自身の先走りとディーナの汗で動きはスムーズだ。  
絹ような滑らかな肌を幾度も往復するうち、再び射精感が高まる。  
「私のっ…胸、いい?気持ちいいかっ?」  
「ああっ、いいよっ!ディーナの胸でっ、イクっ」  
「私もイクぅっ、乳房犯されてイクぅ!」  
二人同時に達し、精液が彼女の顔と胸とを再び汚す。  
その精液も全てディーナは掬い取って舐めてしまった。  
 
だが、二度も射精したのにまだ欲棒のおさまりがつかない。  
今度はどこを犯そう、そう考えていると彼女がゆっくりと股を開いた。  
「……今度は………ここ」  
にちゃりと淫らな水音をさせ、指で淡い桃色の花弁が割り開かれると  
甘酸っぱい牝の匂いが広がる。  
男を誘うように蠢めく肉の器官を舌で舐めあげると  
ディーナは全身をわななかせ、更に愛蜜を吐き続ける。  
エルフ族の愛液は蜜の味、と聞いたことがあるが、まさにその通りだった。  
好事家がエルフ娘の肉奴隷を求めるのも納得できる。  
 
秘裂の上部にある小さな肉芽を見つけ、激しく舐め回すと  
ディーナは背をのけ反らせ、絶頂にうち震えた。  
 
十分に蜜を堪能し、俺は彼女の秘部に剛直を押し当てた。  
「入れていい?」  
「はァはァ……来て…くれ…」  
俺が確認すると、潤んだ瞳で頷いた。  
俺は体重をかけ、一気に彼女を貫いた。  
「くうっ」  
一瞬抵抗があったが、肉槍はあっさりと突破し、彼女の最深部に到達した。  
彼女の中は狭いながらもたっぷりと分泌された蜜で潤い、熱い肉襞が不規則に  
陰茎を食い締めてくる。  
「大丈夫か?」  
痛みに顔を歪めるディーナの髪をそっと撫でる。  
「……大丈夫だ。私の胎内が……お前で満たされて……それだけで幸せだ」  
「そうか、ならいいけど」  
「私に構わず、好きなだけ動け。私の体はお前の自由にしていいのだ。  
お前が気持ち良くなればそれで良い」  
俺は躊躇いながらもゆっくりと動き始める。  
健気にも痛みを堪える彼女が愛おしく思えた。  
彼女の胎内は、締め付けはきつい癖に、滑りはいいものだからあっという間に達しそうになってしまう。  
「ディーナ、出そうだ」  
このまま出すのはさすがにマズい。俺は肉茎をディーナから引き抜こうとする。  
「抜いてはダメだ………そのまま、膣内に………」  
両脚で俺の腰をしっかりと抱えこむ。  
俺はそのまま、彼女の子宮に精液を注ぎ込んでしまった。  
繋がったまま彼女に問いかける。  
「いいの?中に出しちゃったけど…」  
「気に……する、な……。お前は満足するまで私を……犯し、中に出せば…よい。  
……んふ、それにしてもお前の子種汁、すごく……熱い…。それにこんなに大量に出されたら………、  
孕んでしまうかもしれんな」  
うっとりとした表情で下腹部を撫でる。  
「待て、孕むって!?」  
慌てる俺に  
「冗談だ」  
そう言うと、まだ固い俺の分身を締め付けてきた。  
接合部からぶちゅっと精液と愛液の混合したものが逆流し、漏れ出す。  
少し赤みがかったそれは、俺がディーナの純潔を奪った事を意味していた。  
 
「また動くよ」  
「うむ、今度はもっと激しく動いて良いぞ。痛みもだいぶ引いてきたのでな」  
俺はその言葉を聞き、再び抽送を開始した。  
腰を打ち付ける度、泡立った淫汁が繋がっ場所から溢れ出す。  
ただ動かすだけでなく、子宮口を先端でグリグリとえぐり、  
膣壁のざらざらした場所をカサで擦りつけ刺激する。  
「ああっ、そこ…いい。もっとごりごりィ、えぐってぇっ」  
俺に腰を押し付け更なる快楽を求める。  
「すげい乱れ具合だね。ディーナって淫乱?」  
「……そうだ、私は淫乱っ、はぁん……人、間にぃっ………犯さ、れてっ、  
子種汁ぅ…はふぅ、注ぎ込まれて、喜ぶ……淫乱んんっ、ダークエリュフぅっ……  
…き、嫌いか?淫乱な……私は嫌い……か?」  
捨てられた子犬ような眼で俺を見上げてくる。  
この眼に勝てる男は誰もいないだろう。そう、世界ひろしと言えども。  
「そんな事ないよ。淫らなディーナも好きだよ」  
耳元で囁き、耳朶の無い耳を撫でる。  
「ひゃんっ」  
かわいらしい声が漏れた。  
「へぇ、耳が弱いんだ?」  
「ち、違っ…ひあっ」  
否定しようとしたが、耳の根本から先につうっと舐めあげると  
「ひゃうぅ」  
悲鳴に近い嬌声をあげる。  
調子に乗って、耳を指と舌で責めるとその度に下半身の締め付けが強くなる。  
耳の先を甘噛みすると  
「んあぁぁぁぁっ」  
呆気なく彼女は絶頂に達した。  
「うぁ、ちょっ…」  
今までにないくらい激しく膣内の襞がうねり、俺の精を全て絞り取ろうと食い締める。  
頭の中が真っ白になり、俺の分身が爆ぜる。  
胎内でビクビクと跳ねながら幾度も白濁液を注ぎ込み続ける。  
(薬の効果とはいえ、どんだけ出るんだよ……)  
呆れるくらい長い射精がようやく終わり、ぐったりとしたディーナから抜き取ると  
ぽっかりと空いた彼女の秘口からコポコポととめどなくこぼれ出す。  
 
まだまだ衰えないおれの息子。  
ふと悪戯心で、彼女の耳に勃起を擦りつけた。  
「ふぁっ!?」  
相当敏感なのだろう、途端にディーナが悲鳴をあげる。  
耳の先の方から付け根に向かって何度も往復させる。  
「や、やめろっ!耳はぁん…ダメぇ……」  
弾力のある耳は膣内とはまた違った刺激で心地良い。  
「やっ……んあっ、ダメっ。耳でっ、イクぅっ、耳犯されてるのにぃ………ああん、あっあっあっ  
クうぅっ!」  
全身を痙攣させ、快感にうち震えるディーナ。  
だが、俺はかまわず擦り続ける。「ひゃっ、イッたばかり、なのにぃ……らめぇっ」  
泣きながら連続で絶頂を迎え続けるディーナ。  
ようやく俺が彼女の顔にぶち撒けた時、彼女は強制絶頂の連続で失禁していた。  
 
しばらくして落ち着いた彼女は涙に濡れた眼で俺を睨み、  
「バカ者ぉ、も……漏らしてしまったではないかぁ」  
鼻声で俺を責める。  
「ごめん、やりすぎた」  
ディーナの濡れた下半身と床に彼女が作った水溜まりを拭きながら謝る。  
「まさかあんなに敏感だとは思わ無くて……」  
「ダークエルフやエルフの耳は敏感なのだ!あ、あのような事をされたら………ゴニョゴニョ」  
頬を染め、口ごもる。  
「……ん?何を見ている?」  
「いや、ここヒクヒクしてるなぁと」  
俺は濡れた膣口の下の排泄器官をつつく。  
「ひっ、やや、やめろ」  
その反応を見て俺は笑みを浮かべる。  
「ここ、いいかな?」  
「そこは……」  
「ダメ?」  
「…人間とは信じられぬ。そのような場所まで……」  
「さっきディーナの体好きにしていいって……」  
「………お前の好きにすれば良いだろうっ」  
俺の要求に諦めたディーナ。  
ディーナを四つん這いにし、震える菊門に愛液を塗り込む。  
指で十分にほぐし、ゆっくりと肉の凶器を押し込んでいく。  
「力抜いて」  
「ぐ、ふぇ……ぎ、きつい」  
狭い門を先端のカサが通過し、彼女は荒い息をつく。  
「きついよ。もっと力抜いて」  
「んぎぎ……これ以上……無、理っ」  
俺はじりじりと腰を進め、根本まで埋め込んだ。  
直腸内の粘膜はまた新鮮な感触だ。  
「も……抜い、てぇ」  
「まだまだ楽しませてよ」  
ディーナが懇願するが、やめるつもりはない。  
ゆっくりと粘膜を裏返しながら引き抜き、また押し込む。  
「ひぃ、くふぅ……あぐう……はぁ、………壊れ、るぅ……」  
往復するたびにディーナが苦しそうに喘ぐ。  
 
「出すよっ」  
「ああっ、熱いぃ……焼けるぅ…」  
直腸内への放出が終わり、怒張を引き抜く。  
それは様々な体液にまみれていたが、彼女は口で清め、更に俺を導くため奉仕を続ける。  
量も減り、薄くなった精液を放ち、やっと股間の昂りは鎮まった。  
 
全てが終わり、どっと疲れと睡魔が押し寄せてきた。  
再び、二人で抱き合い毛布にくるまる。  
「そういえば、どうしてこの森に?」  
彼女の胸に顔を埋め、疑問を口にする。  
「あの時の借りを返すためにお前をつけて来たのだ。  
まさかあんな事になるとは思わなかったが…」  
「そうか、助かったよ。………なんか眠くなってきた…」  
「」  
「うん。………ディーナ、好きだよ」  
「…私もだ」  
そうして折れ深い眠りに落ちていった。  
 
鼻をくすぐる美味そうな匂いに目を覚ます。  
先に起きていたディーナは既に身なりを整え、鍋で何やら作っていた。  
窓の外が明るさから昼近くだとわかる。  
俺が目を覚ましたのに気付くと無言で乾かしてあった俺の服を投げてよこした。  
「何作っているの?」  
服を着ながら問いかけるが返事はない。  
「ディーナ?」  
名前を呼んでもやはり返事が無い。  
昨日、無茶して怒らせたかな?そう思い、謝ろうとすると、椀が差し出された。  
そう言えば昨日の夜は、何も食べずに眠ってしまったのだ。  
熱いスープが体に染み渡る。空腹だったこともあり、何杯もお代わりした。  
「おいしかったよ、ディーナ」  
「………行くぞ」  
彼女は火の始末をすると、さっさと小屋の外に出てしまった。  
彼女の後を追い、外に出ると彼女は既に歩き始めていた。  
「ちょっと待ってよ」  
追いついて文句を言う。  
「急がねば日が暮れる」  
「そしたら、もう一晩一緒に寝ればいいよ」  
「バカな事を……」  
冷たい口調で切り捨てられた。  
「ディーナ、昨日のこと怒ってるの?」  
聞いてみるが返事はない。  
「ねえ、ディーナ…」  
「馴れ馴れしく呼ぶな!」  
昨日とは違いすぎる彼女の態度に首を傾げたが、俺には黙るしかなかった。  
重い沈黙の中歩き続け、ようやく出口に着いた。  
「行け」  
彼女はそう言って足を止めた。  
「また逢える?」  
「人間とダークエルフは相容れぬ存在だ。もう貴様に逢うつもりなど毛頭ない」  
「でも、俺は……」  
「覚えておけ、私は人間への恨みは忘れぬ。  
一族を殺した貴様の父も、私の体を汚した貴様もだ」  
彼女の頬を一筋の涙が伝う。それを見た俺は何も言えなかった。  
「…………」  
聞き取れないほど小さな声で何事か呟き、彼女は森の奥に消えた。  
一度もこちらを振り向かずに……。  
 
 
こうして俺の短い初恋は終わった。  
 

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