「いらっしゃいませー!」
「…ここにマジで獣人売ってんの?」
「ああ、俺も来るの始めてだけど。」
「あの、スイマセン、獣人ってどこに売ってるんですか?」
「ハイ!こちらになります!」
人間だ……飼ってくれるか?…それとも……ククッ…
「おおぅ………」
「マジで売ってるんだな、」
「スイマセン、オススメの獣人は?」
「そうですね…この猫人なんか大人しめで飼いやすいですよ。」
「うまいメシと豪華な寝床を用意するならば喜んで飼われてやる」
「何このモフモフ」
「あとはですねー、今では兎人が溢れかえってます。」
「みんな丸くなって寝てるな…」
ガダァン!ビダァン!
「…あの音は?」
「あの蜥蜴人はですねー、お客様を見るとスグ興奮しちゃうんですよー。」
「俺を飼えば、ベッドの上で満足させてやるっ。飼えやぁぁ!」
「…この狼人は?」
「…………」
「ハイ、大型の種類で、聞き分けも良いですよ。」
「あの蜥蜴人は?」
「えっ」
「ハイ、力が強くて、雪原地帯に生息していますので、
冬眠させる必要がありません。」
「何か注意する点は?」
「いや、お前……」
「気温が高いとハイになります。
具体的には摂氏三度以上で」
「予約とかは?」
「おい………」
「入ってません。お買いになりますか?」
「買います。」
「おーい!」
「ありがとうございます!こちらのカウンターへどうぞ!」
「お前、そんな奴だったのか!?おい!」
「こちらお値段になります」
「はい、これで……」
「ありがとうございましたー。」
「ガハハハッ!満足させてやるからなぁっ!」
「…………」
「お決まりになられましたか?」
「……いや、金無い。」
「特別サービスで、無料で獣人を手に入れられますが?」
「…本当?じゃあそれで……」
「ありがとうございまーす!」
「……………」
「…本当にここに人間売ってんの?」
「ああ、だって俺の姉ちゃん仕入れてる店員の友達だもん」
「まあ入ってみるか…」
……早くここから出せー!…助けて…特別サービスって……