(最悪…です…。)
布団の中で、11歳の少女はまず、心の中でそう思った。
彼女の名前は東馬(トウマ)。男っぽい名前ではあるが、列記とした女子小学生である。
真面目かつ、年齢にして大人びて冷静な性格と、逆に年齢より下に見える可愛い見た目は、クラスメイトの人気の的だ。
と言っても学校には男子はいないので、それはどちらかというと「憧れ」に近い感情かもしれないが。
しかし、少し前に見た、「裸の女の人が二人で何かしている」本を見たせいで、彼女は年齢にしては早い「自慰」を覚えてしまった。
最初は「入口」を弄っているだけで気持ち良かったのだが、いつの間にか割れ目の中に指を入れて、
そして「触るとこりこりして気持ちのいい場所」を触っている。要するにクリトリスを…だ。
「おかず」に思い浮かべる光景は、クラスメイトの裸の姿。
体育の前の彼女達は、乳首を見せながら話しかけてくる。
「レズビアンの本」で性に目覚めた東馬にとって、その光景は非常に興奮する、
…が、普段は知性でその興奮を隠し通し、彼女は冷静にその場を切り抜ける。
そして夜になったら、布団の中でその興奮を発散させて、あそこを弄るのだ。
そんな彼女の体が「動かなくなった」のも、布団の中にもぐりこみ、自慰行為をしている時だった。
午後7時、オナニーをする時は必ず布団の中にもぐりこむ。 寝るわけじゃないがこのまま寝てしまう時も何回かあった。
寝間着の浴衣の帯をはずし、パンツを脱ぎ、中にシャープペンシルを入れて……その先が「クリトリ○」を突いているという、
イく瞬間の次くらいに気持ちのいい状態で、突如、東馬の小さな体は麻痺してしまった。
いや、麻痺ならまだ痺れを感じたりするだろう。
どちらかというと、体中が石化してしまったかのような…… とにかく、全く動けなくなってしまったのだ。
勿論声も出ない。口が動かないからだ。
最も、声を出せたところで、気の抜けるような声か、もしくはエッチな喘ぎ声しか出せないかもしれないが。
(…… 本当に最悪です。 こんな…… 凄く、アレな状況……!)
体が動く気配は無い。
何故なら、彼女は昼に食べた「硬直薬入り」の給食を食べていたからだ。
勿論、現在固まっているのは彼女だけじゃないだろう。
午後7時と言えば、一般の小学生は家でごはんを食べるか、宿題をしている、もしくは塾帰りをしているところだろう。
その時間帯に女子小学生を固めたがるとある人間に、東馬の小さな体は狙われた。
ただ違いがあるとすれば……この硬直薬、本当は意識すらも固めてしまうものである。
しかし東馬は芯が強く精神が図太い為か、意識は失わずに済んだ。
最もそのお陰で、クリトリスへの刺激を延々と感じ続ける事になったのだが……。
そして彼女は、他の同級生が固まっているなんて事実は、勿論知らなかった。
ふと、そんな東馬の隠れている布団がめくられた。
母親?それとも姉? 違う、二人とも今日は帰りは遅い筈だ。
父親は……。 別に暗い事情というわけではないが、家にはいない。 いたとしても娘の布団をめくるような根性の持ち主ではない。
誰だか知らないけど、とにかく助かった…と思った。
しかしその思いは一瞬で壊される。何故なら、布団を引っぺがした「少女」は、東馬の体を持ち上げてポーズを変えて……。
(え!? …誰ですか? というかなんですか!?)
右手はあそこに突っ込んだまま、左手を支えに、東馬は学習机に乗りかかっているポーズにされた。
お尻を突き出したまま動かない彼女に、容赦なく「後ろから」の攻撃が襲いかかる。
(……ん!!……ぐ…んぅ!!!)
今まで出すだけだった穴に…異物が入り込む。
毛でモフモフして、それ自体は気持ちは良いのだが、体の中に入る異物は、少し嫌な感じがした。
「良かった…… オナニーしているけど、後ろの穴は新鮮そのものね!」
お尻の中に「モフモフしたもの」を入れている人間が、嬉しそうに言う。
浴衣姿の、中学生くらいの美少女で、お尻から尻尾を生やしている。
「ふふ……フローズンストーンを改良して制作した『女子小学生硬直薬』と、
尻尾が生える薬… 二つとも効果は絶大ですね…!」
モフモフしたもの…… 尻尾を、小さな穴に入れながら、浴衣の少女は言う。
そして、東馬の締め付けが気持ちいいのか、次には「ひゃあ…」という、喘ぎ声を挙げていた。
少女の名前はちとせ。
フローズンストーンという、人間を固めてしまう特殊な石を使って、女子小学生に悪さをする変態娘だ。
本人は当初は「不純な少女のチェックとお仕置き」という言い訳を持って行動していたが、最近ではその言い訳も言わず、ただ少女に悪戯をする為に行動をしている。
(……知らない…けど……この人……。)
お尻を掘られた東馬はと言うと…、正直、わけがわからなくなっていた。
動けなくされて、見知らぬ少女に、自分の恥ずかしい姿を見られて…更にその少女に、お尻を掘られた。
そして、すっかり忘れていたけど…クリトリスに突っ込んだシャーペンの先が、非常に気持ちいい。
どうにかなってしまいそう。
……いや、もう、「どうなっても」構わない。
(…… 気持ちいいからいいや…… 私を好きにしてください……。)
壊れそうな狂える夜になりそうだ。
ちとせは笑顔のまま尻尾を持ち、東馬の右手を自慰から解放する。
そして代わりに性器には……問答無用で尻尾が突っ込まれた。
翌日目覚めた時、既にちとせの姿は無かった。
それどころか、あの時、血や尿を大量に垂れ流したのに、全てが消えてしまっている。
(あれは夢だったのでしょうか?)
サキュバスだったか、ゲームとかで、夢の中に現れて人間とエッチをする生物。
それに襲われたのか? ……そう思おうとした東馬だったが、しかし、それは許さなかった。
腰が重い。 そして、腰の中が痛い。
お腹も心なしか重い。そういえば「何発か発射」されたっけ?
夢なんかではない。
「……… 学校に行こう!」
夢なんかではない。 ……そう確信した瞬間、何故か東馬は、凄く嬉しくなった。
何故なら、自分がドスドスと突かれて、相手の好きなようにされている事が、とても嬉しかったからだ。
要するに、彼女はマゾなのであるが、その言葉を知るのは数日後の事となる。
(けど……また、固められたいなぁ……。
そして、…今度は…… あの女の人に…苛められたい……なぁ♪)
数日後、ちとせと東馬は再会する。
そして二人は固めバトルというものを行い、また少女達が動かなくなるのだが、
それはまた、別の話……。