ヒカリアレ/ハレルヤ。神様が言いました。小学生の頃から身長が伸びない哀れな男に。毎日ジョギングや筋トレをしてても、その効果は一向に現れない。  
 顔つきだって昔のままで、子供っぽいし、女の子っぽいし、目も大きいし。そんなだから……そんなだから、『あの時』レイプされたんだ。  
 まだ三人とも8歳とか9歳とか、教室の掃除用具ロッカーに隠れてアナルセックスしてた時。放課後に先生が見回りに来て、バレないかとドキドキしながら腸内射精してた時。  
 あっ、あっ、って服を噛んでても小さく漏れる声を、後ろからボクが手で塞ぎ、びゅくびゅく精子を注ぎ込んでた時。マヤちゃんの中に、サキちゃんの中に、日替わりで、毎日、毎日。  
 そんな時、区内の子供会で山奥の温泉へ泊まりに行った。今でも憶えてる……宮城県の、作並の、一の坊。大人5人に子供15人。昼は河原で魚釣り、夜はホタルの見学ツアー。料理も美味しかった。  
 問題が起きたのは深夜、時間で切り替わる天然露天風呂が女性の時間帯。無理矢理に促され、三人で露天風呂へ行く事になって、髪をちょこんとしたツインテに結ぶ。  
 そして脱衣場で浴衣を脱ぎ、タオルも巻かずに露天風呂の大きさに驚いて、一望できる自然の景色に喜んで、大切なモノを見落としてた。見落としてたまま、温泉に足を浸けた。  
「あれ〜っ♪ 男の子は入って来ちゃダメなんだぞ?」  
 立ち昇る湯気の向こう、御盆を湯面に浮かべ、お猪口で酒を飲み、ニヤニヤと笑いながらこっちを見てる、四人の若い女性。  
 おぼろ気だけど、みんなスタイル良くて、綺麗な、OL……とかだと思う。  
「んっ、チンチンおっきくなってるね? てか……その歳でセックスしてるの?」  
 だけど、そんな彼女達を見たから反応したんじゃなく、マヤちゃんやサキちゃんとアナルエッチできると考えてたから、脱衣場に入る前から勃起してた。  
 更に最悪で、そんなボクらの関係を即座に見抜かれ。逃げ出そうと二人の手を取っても、三歩も進まない内に全員確保。  
 右手はマヤちゃんと左手はサキちゃんと繋いだまま、三人とも岩床に仰向けで押し倒され、腰を跨がれて馬乗りに押さえ付けられる。  
「へっへ〜っ♪ 私イチバンね〜っ♪♪」  
 残った一人はボクのお尻に指を挿れ、前立腺だけを的確に擦り上げて萎えさせてくれない。  
 ボクは本当の意味ではまだ童貞だったけど、その初めては、顔さえ思い出せない行きずりの女性に奪われた。  
 跨いでいた腰を僅かに後ろへズラし、温泉でトロトロに熱くなってるヒダ穴の中へ、じゅぷじゅぷ、ぢゅぶぶぶぶぶぶぶっ!!  
「ぉ、おっ、おほぉっ……この子っ、スゴいよぉっ、アイツのより全然おっきい♪♪」  
 足をM字に開き、膝に手を着いて、接合部をボクに見せ付け、腰だけを激しく上下に動かす。  
 そんなに凄いの? 次は私ね? 聞こえてくる外野の言葉に混じり、左右から微かな泣き声も耳に届く。ゴメンと手を離しても、すぐにどちらも握り返された。  
「わたし、キミのチンポ奴隷になろっか? それとも、あかちゃん産んじゃおっかなー? 産んじゃっていい? パパにしちゃっていい?」  
 相変わらず目を三日月の形にしてボクを見下し、気持ち良さと言うよりは、精液を強制的に搾り取る動きでチンコを刺激し続ける。  
 産まないでください! パパにしないでください! イキそうだったから本気でお願いしてた。  
 
「ふふっ……ウソ、よっ♪ 当たらない日だから、ほらっ、遠慮しないで中出ししてっ♪♪」  
 でも、結局は四人全員に膣内射精させられて。もう痛いからヤメてって言っても許して貰えなくて。  
 解放されてからも、そのままお風呂でしばらく泣いて、ワンワン大声で肩を寄せ合って泣いて。  
 そこでボクは2人に誓った。もう、マヤちゃんとサキちゃんとしかしないからって。  
 これが、未だに成果は出てないけど、身体を鍛えるようになった理由。  
 これが、ボクのトラウマ……  
 
 になる事は全く無く、三日もしたらみんなケロっとしてた。  
 ただ暇だから、ただ何となく、ただボーっと、初体験を思い出してただけ。  
 だって仕方ないよ……目も見えない、言葉も喋れない、声も聞こえない。ついでに身体も動かせないじゃ、考え事する以外なんにもない。  
「今日はマヤが来るから早く帰れ」  
 放課後にサキちゃんから言われ、急いで帰ったら、部屋のドアを開けたら、部屋の中に、  
 
「ずいぶんと遅かったな、ゆーと?」  
 
 サキちゃんが居た。右手を肩から水平に真っ直ぐ伸ばし、ぐぐっと腰を捻って勢いを付けてる。  
 マヤちゃんと久し振りに会えるかなーとか、どうやって先回りしたのかなーとか、そんな事を考えてたら、  
「くろぉぉぉぉぉすっ!!」  
 振りかぶった腕でサキちゃんにラリアットされ、  
「ぼんばぁぁぁぁぁっ!!」  
 背後からも衝撃に襲われた。首がサンドイッチされ、このままじゃマスク取られちゃうよぉ。  
 
 それで気を失って倒れて、気付いたら視界は真っ暗。何も見えない喋れない聞こえない。付けられて、噛まされて、掛けられて。  
 わかるのは幾つか。椅子に座らされ足は開かされ、足首はイスの脚と、手首は背もたれの後ろで縛られてる事。  
 右肩に何かを乗せられ、それが固定されてる事。  
 ズボンとパンツを脱がされて下半身が裸にされてる事。  
 変な薬を飲まされたのか、勃起が収まらない……のに感覚が殆ど無い。まるで麻酔をされたみたいで、ついでに力も入らないから身体を揺する事もできない。  
 ボクをこうしたのはマヤちゃんとサキちゃんだから、二人に何かされてるなーってのは、恐らくチンコ触られてるなーってのまでは想像可能だけどさ。  
 例えチンコを触られてても、五感が効かないんじゃ少しも興奮しない。気持ち良くない。  
 んーっ、んっ? アレ? もしかして今、射精した? それすらもアヤフヤ。こんなので射精させるなら、オナニーさせてよっ!!  
 とか思ってたら、背中に胸が当たる。大きさから言って……どっちも同じぐらいだから分かんないや。  
 そして首に腕を回されて、前で組まれて、ギュッ。絞められて、ぐえっ! 出せない声を吐き出した。再び意識は闇の中。  
 
 再び目覚めればベッドの上。たぶん夜で外は真っ暗。  
 その外から、カーテンで遮られたベランダから、僅かに開いた窓の隙間から、サキちゃんとマヤちゃんの会話が聞こえて来る。  
 
「もしかしたら他の男も好きになれるかも……と、付き合ってはみたんだが、な」  
「それなのに手も繋ぐの嫌だから、こんなの撮って別れるってか? ヒデェ女だなマヤも」  
「良い男なんだぞ? 私を中学一年の頃から好きで、高校だって私を追ってきたらしいんだ。カッコイイし、頭も良いし、とても優しい奴だよ」  
「ふ〜ん、そこまで言うなら一回ぐらい会ってみてぇ気もすんな? 点数つけるとしたら何点ぐらいだ?」  
「まぁ、九十九点をやっても良いんだが……ふふっ、一万点の男を知ってるからな私は。片思いだって、彼は3年……私は15年、年期が違うさ。それとなサキ、間違っても私の学校に来るんじゃないぞ? パニックになるのは目に見えてる」  
「あぁ? 髪は黒くしたんだぜ? そんなバレねぇよ」  
「バレるだろ? 身長が180を越える女はそう居ない」  
「なっ!? オレの身長は179、まだ170センチ台だ!! 証拠を見せてやっからちょっと来い!!」  
 
 ガタガタとベランダを渡る音。二人でサキちゃんの部屋に行ったんだ。  
 そんな光景を想像しながら、やっぱりボーっとしながら、ボクはゆっくり眠りに落ちた。  
 
 
 
 
   『ボクが奴隷に落ちるまで』  
    〜契約満期まで後15日〜  
 
 
 
 季節は秋。休日。紅葉も広がり、すっかり涼しくはならない。太陽メラメラギーラギラ、ぶり返した気温は夏まで逆戻りで、メラとギラの使い過ぎはMPも喉も空っぽにする。  
 つまりは暑くて……  
「うへぇ、ノド渇いたぁっ」  
 ジュース飲みたい。レポートを書く為に遠くの町まで来て、寂れたシャッター通りの風景なんかを写真に撮る。  
 眩しい日差しがアスファルトまで唐揚げる蜃気楼の中で、ボクがメモを取り、写真を撮り、人に声を掛けて話しを聞く。  
 二人で来てるのに、働くのはボク一人。不良は五歩も離れて後ろに居るだけ、何も手伝ってくれない。ずっと知らんぷり。  
 たまに消えて、自分が食べるアイスを買って、一人でペロペロちゅぱちゅぱしてる。でも良いんだ、文句は言わない。何故なら……  
 
 
「おねーちゃーん、早く見よーよぉっ!!」  
 
 
 ボクは子供のフリをするから。不良を姉って設定にして、小学生の弟のフリをする。元気よく、大きな声で。  
 ウエストポーチから名札を取り出し、それを左胸に付けて自分は小学生だと自己暗示。  
 ボクは、『3ねん1くみ かしわぎ ゆうと』。ボロなんて見せない。服装だってTシャツにスパッツだし、誰でも勘違いする筈だよ。  
 駅近くに在る小さな映画館の前、お姉ちゃんと呼びながら不良の腕に抱きついて引っ張り、クエスチョンマークが無くならない内に受付まで連れて来る。  
「こども一枚、おとな一枚くだしゃい!!」  
 そう、この状況……料金を払うのはボクじゃ無い。ハッと気付いて見下ろし睨む、黒い髪の不良が払うのだ。  
 どうせ学生手帳なんて持ってないだろうし、上はアルバのタンクトップにシルバーゴールドのスカルネックレス。下は黒タイツにハーフジーンズ。長い髪は腰の位置まで伸びて、赤いカラーコンタクトを入れた瞳は険しく輝く。  
 身長だって高いし、初めに大人だと言われれば、大人なんだと思い込むには充分すぎる。  
「ちっ」  
 不良は舌打ちしながら相応以上の料金を支払い、  
「フッ」  
 ボクはニヤニヤ止まりません。やった、やった、やったぁよぉっ!! Oh〜♪ 初めての映画♪ サキちゃんと映画♪ デュフフフフフフッ♪♪  
 そうして一緒に見るのは、アクション映画でもホラー映画でも無くて、最初に視界へ入った小さなポスター。そこに書かれてたタイトル。無名の役者だけで構成された恋愛映画。  
 恋愛映画を、二人で見よう。  
 
 
 A〜Zまで列の有るだだっ広いシアターホールなのに、最前列の中央に家族連れが一組。その二列ぐらい後ろに若い女性が四人。  
 そして一番後ろの左端にボク達。壁側から、ボク、サキちゃんの順番。  
 薄暗い明度を保ち、臨場感をきちんと煽ってくれる良ホールなのに、映画を見てるのはこの三組だけ。たった三組。  
 でも映画の内容は、  
「しゅ、しゅごい、しゅごしゅぎる……」  
 思わず呟く程に泣ける悲哀映画だった。まだ序盤、それも開始20分で涙が潤む。  
 隣に座ってるサキちゃんだって、アクビする真似して何度も目を擦って涙を拭ってるし。  
 
 ストーリーは、幼い双子の兄妹が、両親の虐待を受けながらも身を寄せ合って暮らす話し。毎日、まいにち、神様に祈り、いつか幸せに成れますようにと願い続ける。  
 だけど祈りは届かず願いは叶わない。保険金を掛けられて実の両親から殺されそうになる。そして雪の降る夜道を兄妹は手を繋いで逃げて、取り壊しの決まった屋根の無い教会で神を睨んだ。  
 十字架に掲げられたキリストのシンボルを、もう頼まないと、もう信じないと、貶(けな)して、バカにして、二人は互いを求めて抱き締め合う。  
 
 それで今は、恐らく序盤の山場。テレビドラマみたいにボカシてるけど、間違いなく幼い兄妹のラブシーン。  
 直接的な映像は流れないけど、絶えず吐息が漏れ、愛を誓い合うのは、音声だけでもかなりなエロス。でもまだ感動の方が勝ってるから勃起はしないけどさ。  
「なぁ、ゆーと……溜まってツラかったら言えよ? 手とか口でならヌイてやっからさ」  
 だけど、サキちゃんは違ったみたい。  
 視線は前に向けられたまま、体制も座った時の足を組んだまま、言葉だけを隣のボクへと投げ掛ける。だからボクも視線を前に向けて、言葉だけで隣のサキちゃんに返答する。  
「なら、オナニーさせてよ」  
 ちょろっと考えてみたけど、直接して貰ったら押さえ切れずに最後まで求めちゃいそうだし、久し振りにするから激して痛がらせちゃうかもだし。  
 それなら、未だに禁止されてるオナニーを許可してもらう方が良いよ。って思ってたけど、  
「あー、それはダメ」  
「ざんねん」  
 一瞬で却下された。何かさ……最近、色々と期待しちゃう事が多いんだよね。しかもそれを見透かされてるしさ。  
 昨日の夜も、爪を切ってたらニヤニヤ笑われた。そんなに深爪にしてどうするんだ? って、その指でどうするんだ? って、その指を挿れたいのか? って。ボクも笑って誤魔化したけど。  
 
 シたかった……  
 
 今日はせっかく遠くの町まで来たんだから。不良のサキちゃんを知らない町なんだから。こんなチャンス二度と無いかもと知れないんだから。  
 でも、朝にサキちゃんが起こしに来て、ボクがおはようって言ったら、開口一番で「期待すんなよ?」って言われた。それでおしまい。  
 映画は双子の兄妹が成長して、二人で高校生活を送るシーンまで進んでる。  
 飽きっぽいサキちゃんも相変わらず集中して見てるし、勿論ボクだって全然ダレない。あっ……と、そうだ! 映画の感想もレポートに書いちゃおう!!  
 そう思って携帯電話を取り出し、保存メールをメモ張代わりにして、印象深い場面を簡単に書き込んでたら……  
「なぁ、ゆーと……ここでしてやろっか?」  
 またサキちゃんから声が掛かった。だけど今度は、何故こんな事を言い出したのかって理由がわかる。  
 
「もしかして、映画に影響されてる?」  
「べつに」  
 
 ウソ。影響されてるクセに。  
 お願いすればしてくれるだろうけど、ここじゃ間違いなくバレちゃうしなー。  
 
「だって他の人がいるんだよ?」  
「べつに」  
 
 
「バレちゃうよ?」  
「べつに……オレはかまわねぇ」  
 
 やっぱり影響されてる。人は少ないけど近くに居るし、ボクもドキドキして凄く興奮するだろうけど、けどボクは、エッチなサキちゃんの姿を誰にも見せたくない。  
「うーん、やっぱりヤメとく。それとねサキちゃん? 例えボク達が兄妹だったとしても、たぶん今と同じ関係になってたよ♪♪」  
 そんな想いを、映画を見て感じた想いに加えて、サキちゃんの顔を覗き込んで伝えた。真っ直ぐ、真っ直ぐ、微笑んで。  
「はっ、当たり前の事をイチイチ言うな……ったく、気が変わったから、もうしてやんねぇよばーか」  
 そしたら、薄暗いから勘違いかも知れないけど、頬っぺたが少し赤くなった気がした。それと後から、映画代をきちんと請求されました。まる。  
 
 
 
 
 ※ここから下はオマケで、今回の番外編みたいな感じ。勇人が気を失ってた時の中身。  
 
 
 一人暮らしの男子高校生○○が学校から帰って来ると、郵便受けにA4サイズの封筒が入っていた。  
 差出人の名前が書かれていなかったので不思議に思いながらも、○○はアパートの自室に戻って封筒を開けてみる。すると中には、メモ用紙が一枚とDVDが一枚。  
 メモ用紙には綺麗な文字で、『コレは一回目の再生が終わったら自動的にデリートされる』と書かれていた。  
 ○○はこの綺麗な文字に見覚えが有った。つい先日、思いの丈を全てブチ撒け、お試しと言う形ながらも付き合う事になった彼女……月影 摩耶(つきかげ まや)の文字とソックリなのである。  
 不安を押さえながらも、○○はカーテンを閉め、部屋を暗くして、DVDを再生した。  
 
 
 
 ザ────────ッ。  
 
 
 
 不安は的中した。  
「スマンな○○……私たち付き合って1ヶ月も経つのに、キスはおろか、手すら繋いであげれなかったな?」  
 画面の中で摩耶は制服のまま。咥えていたヘアゴムで肩上まで伸びた後ろ髪を一つに束ね、短いポニテを作り、赤いフレームの眼鏡を外し、ゆっくりと、頭を下げた。  
 そして椅子に座っている男の前で膝立ちになり、足の間で男の顔を、カメラを、上目遣いに見つめる。  
「本当にスマン、だけど理解して欲しい……もう私の口はな? 勇人の、ご主人様専用のクチマンコなんだよ」  
 だが○○は、そんな摩耶の告白を聞いても、大してショックは受けなかった。  
 三年間も片想いを続け、名義上こそ彼氏彼女の関係になったが、最初から摩耶の心に自分の場所は無いとわかっていたから。敵わないとわかっていたから。  
 このDVDもつまりは……  
 
 
 
「だから、な? もう○○にキスもできないし、おチンポもペロペロしてあげれないのだよ」  
 学校では本音をズバズバと言い放ち、切れ長のツリ目は冷たい印象を振り撒いて居るのに、今は違う。  
 摩耶は愛おしそうに、恍惚とした表情で小さいままのペニスに頬擦りをしていた。  
 はぁぁっ、と温度まで伝わって来そうな熱い吐息を吐いて、自ら進んで男の股ぐらに顔をうずめる。  
「私を好きだって言ってくれたよな? 昔から好きで、高校まで同じ所に入って来てくれて、告白してくれたよな? これでも、嬉しかったんだぞ?」  
 徐々にペニスは硬さを増し、太く、逞しく、血管すら浮かび上がらせて勃起し始めた。  
 触れる前は赤子のように小さく、皮の中に収まって余る程だったが、既にそんな面影は微塵も無い。  
 凄まじい膨張率で凶悪になり、バキバキに張り詰めて反り返る。日本人の平均サイズなど軽く越え、白い恥垢の固まりをかしこにコビリ付かせていた。  
「ふふっ、凄いだろ? 匂いだってスゴい……あぁ、んちゅ♪ じゅぷちゅっ♪ ふんん……んはあぁっ、この日の為に、ご主人様には我慢してて貰ったから……はあぁっ、カスが多くて大変だよ♪♪」  
 その汚れを嫌な顔一つせず、むしろ嬉しそうに、舌先を使って丁寧に恥垢をこそぎ落として行く。  
 唾液をたっぷりと含ませて、裏スジにまで唇を這わせて、ペニス全体を粘着質なトロトロで濡らす。  
「私は最低だから、私はこれで幸せだから、私の事は忘れて、もっと素敵な子を見つけてくれ。私は、ずっと好きだった幼馴染みと結ばれるから……ほらっ、お前も来い」  
 そして摩耶は画面に手を伸ばし、撮影器具の後ろまで手を伸ばして、もう一人の人物を隣に引っ張り出した。  
「あっ、うん……ふうっ、ぢゅぱっ」  
 その人物も摩耶とは違うが制服を来て、瞳と同じ赤い色で頬を、耳まで上気させている。  
 だがその人物も摩耶と一緒で、何の戸惑いも無くペニスを口に咥え込んだ。  
「ん、ん、んっ、んっ、んっ!!」  
 ぢゅぽ、ぢゅぽ、じゅぽ! じゅっぽ! じゅっぽ!!  
 挿入感を煽る為に顔を前後させ、ノドの奥まで使ったディープスロート。しかしそれでも、ペニスの半分ほどまでしかカバーできていない。  
「バイバイ○○、別れはお前の方から、気持ちの整理が着いてからで良い。こんな女を、二度と好きになるなよ?」  
 
 
 
 ザ────────ッ。  
 
 
 
 DVDはここで途切れた。○○が摩耶との交際を、お試し期間を終わらせたのは、この二日後の事。  
 

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