「と、投下されてる!!」
俺は布団をはねのけてベットから立ち上がり、手にしていた携帯に
頬擦りし、PCのディスプレイにキスの雨を降らせた。
PCに唾液がつき、ベトベトになった。
「ありがとう、ありがとう、ありがとうありがとうありがとうありがとうありがとう!!」
携帯を、渾身の力を込めて抱き締め、部屋中を跳ね回り続ける。
足をくじこうとも、携帯が壊れようとも、構うものか。
これは、投下してくれた職人へのGJ。
これは、スレを守る住人達への敬愛。
久しぶりに見たこのスレの、住人達を祝福したい。
そうだ、祝福しよう!!
職人に祝福を!
保守する住人に祝福を!
ROM専の住人に、神の祝
「何してるの?」
冷ややかな声が聞こえた。振り返ると、姉の姿があった。
寝ていたのだろう。眠そうな目、ひよこ柄のパジャマ。
「一体、何を、しているの?」
漆黒の瞳にこもる冷たさが、俺を凍らせた。
先程までの自分の行動を思い出す。ありがとうの大喝、喜びの疾走。
焦りと後悔で潰れそうになる。姉は、騒音が大嫌いだ。
「あ、あのっ、その、これは、ね、姉さん」
何時の間にか、部屋の戸口にいた姉が目の前にいた。
姉が俺の耳元に口を寄せる。パジャマの隙間から見える肌の白さが眩しい。
「私ね、飛び起きたんだ、さっき。」
うん。
「とってもびっくりしたの。」
うん。
姉の両の手のひらが、俺の両頬を挟む。漆黒の瞳が俺の目を覗き込んだ。
「静かなのは気持ちいいでしょう?聡君。」
目を逸らしたくても、逸らせない。怖い。
姉が、くすりと笑う。
「聡君、今すぐ、四つん這いになろっか。」
恐怖に戦く体を必死に操り、四つん這いになる。
「服。」
姉のつま先が鳩尾を蹴り上げた。
「脱がなきゃ。いつものことでしょう?」
姉は悶える俺を踏みつける。ズボンの中に手を入れられ、俺の性器が鷲掴みにされる。
姉の荒い息が耳にかかる。
「ねえ、聡君。今日もね、今日もいっっっぱい、」
ああ。
「保守しようね。」