鈴葉はシロの激しい責めによる身体の火照りに気が狂いそうになっていた。  
サイズを一回り大きくした突起はアヌスを突き破らんばかりに蹂躙し始め、かつ、強くなった振動は尻穴の内部をズキズキと疼かせる。  
だが、アヌスはその疼きを突起により収めてもらえる分、まだいい。  
問題は胸だった。  
強烈な振動に揺さぶられている、小ぶりだが形のいい乳房は、大きなシロの掌によって執拗に撫でまわされていた。  
ただし乳首には一切触れずに。  
身体からジクジクと分泌され続ける粘液を、まるで細胞の一つ一つに塗り込めようとするかのようなシロの愛撫は、  
鈴葉の乳房をパンパンに張り詰めさせ、性感をまるで火がついたように燃え上がらせたが、  
それを開放させようという意図は全く見られなかったのだ。  
(乳首も触って欲しいっ。そうでないと、胸だけでおかしくなっちゃうっ)  
さくらんぼのようにしこり立った乳首は、乳房の振動に揺さぶられ続けつつ、直接的で鮮烈な刺激を今か今かと待ち望んでいる。  
自分で触れようとするたびに、シロは邪魔をする。  
快楽ともどかしさに精一杯背を反らす事により、時折雪奈の豊乳に胸が触れ、中央で固くなった乳首がこすり付けられはしたが、そんなものでは全く足りなかった。  
その一方でアヌスと秘裂には長大な突起が奥まで突き込まれ、鈴葉の「女」を満足させていた。  
その物足りなさと上下のアンバランスが、なお一層鈴葉を責め立てる。  
度重なる哀願にも、シロは一切手を伸ばそうとはしない。  
雪奈とあおいが頼りだった。  
「雪奈ちゃん、あおい。おねがぁい。乳首、乳首をいじって欲しいのぉ。もう、おかしくなっちゃうぅ」  
鈴葉は囁きあうあおいと雪奈に向け、訴えるように胸を揺さぶって見せた。  
 
自らの汗と白い粘液にぬらつく鈴葉の乳房は、二人の目にひどく淫猥に映っていた。  
じりじりと高められ、快楽の表面張力に零れそうになりながらも、決して開放されないままに、尚も高められている性感。  
その責め苦のような悦楽にむっちりと張り詰めた乳房を見ていると、雪奈は喉奥がカラカラに干上がるような興奮を感じた。  
ごくり・・・  
雪奈は大きく喉を鳴らすと、朱鷺色の乳首へと吸い付いた。  
「んヒぃぃィィッ」  
気も狂いそうなほどに焦らされた後の鮮烈な吸引に、鈴葉は一際大きな声で鳴いた。  
心臓のリズムに合わせてドクドクと疼く乳首を濡れ光る雪奈の口唇に挟み込まれて、あたたかい舌で舐め転がされる。  
開放感を伴った絶頂が鈴葉の全身を走りぬけ、その直後、狂おしいまでの飢餓感が彼女の胸中を満たした。  
ためらう事無く、その欲求を口にする。  
「もっと、もっとキツく吸ってぇッ、乳首いっぱい転がして欲しいのっ」  
そして、背を仰け反らせつつ張り切った胸を雪奈の顔に押し付けた。  
「むぐぅぅ・・・んっ、ちゅっ、ちゅうぅぅ」  
雪奈はいきなり押し付けられた温かい塊に一瞬慌てたが、すぐにそのどこか懐かしい舌触りを口いっぱいに含み、目一杯吸いたてた。  
鈴葉はきつい吸引と、胸の表面を這い回る暖かい舌の感触に陶然となっていたが、やがて身体に違和感を感じ始めた。  
胸の奥が、ひどく熱い。  
加えてその熱感は雪奈の吸引に合わせてじわじわと体表へと染み出し始め、胸全体へと広がっていく。  
そして熱感は、雪奈の舌が尖り立った乳首を押さえつけ、口腔が力いっぱい乳房を吸いたてたとき、眼裏を白く灼きながら勢い良く体外へと迸った。  
ビュクビュク・・・  
「あひぃぃっ」  
雪奈は口の中に飛び込んできた生暖かくねっとりとした液体に驚き、口を離してしまう。すると、口の端から白い粘液がこぼれ出た。  
「これって、まさか・・・」  
母乳だった。  
 
雪奈の吸引によって真っ赤に充血した鈴葉の左の乳房。  
その頂から、じわり、と白い液体が滲み出していた。  
鈴葉は夫の死後、男との性交渉を持っていない。  
シロに犯されたといってもそれはつい先日のことであり、その下腹部は引き締まったままだ。  
子供ができたとは考えにくい。  
それでも母の印が出たのは体中に塗り込まれた人外の粘液のせいか、それとも下腹部で怪しく輝く模様のせいか、  
あるいは「ママ」と呼ばれたことで母性本能が刺激されたか、  
理由は皆目検討つかなかった。  
ただ、このとき鈴葉の脳を占めていたのはそんなことではなく、シロに背中から鷲掴みにされ、刻一刻と張り詰めていく胸の重みと、  
十五年ぶりの開通でいまだ開ききっていない道のせいで、むず痒く尖るだけで一向に中身を吐き出さない乳首に対するもどかしさだった。  
「ああっ、やめないで、もっと吸って、おっぱい出ない、出したいのぉ。このままじゃ破裂しちゃうぅ、乳首壊れちゃうのぉッ」  
背後から拘束され、下の両穴に突起をくわえ込んだまま、鈴葉はじれったそうに身をよじる。背後から絞るように揉まれた乳房は張り詰め、  
たっぷりと汁気のつまった、よく熟れた果実のように雪奈を誘った。  
こくり、と再び喉が鳴る。  
雪奈はまた吸い付いた。  
 
ちゅっ、ちゅうぅ・・・んく…んく・・・んく・・・  
口を大きく開けて乳房に吸い付き、頬がへこむほどの勢いで吸引する。舌は乳首を押し潰しながら円を描き、体表近くまで来た母乳を搾り出す。  
「ああ、ああぁ・・・あふぁああぁ・・・でてるぅ・・・」  
初めは緩やかだった母乳の噴出はすぐに量を増し、今ではドクドクと音を立てんばかりの勢いだ。  
「みぎ・・・みぎのおっぱいも、吸って欲しいのぉ」  
左の乳房は雪奈の喉を潤していたが、右はいまだに張り詰めたままで、シロによってわずかずつ揉み出されているだけだ。  
「ボクがしてあげるね、おかあさんっ・・・ちゅっ」  
そこに、洗い場から身を乗り出したあおいが吸い付いた。  
激しく吸引しながら、前歯の間で乳首を挟み、下あごをまわすようにして刺激する。  
「ダメっ、あおいそれだめぇッ、乳首、ちくびコリコリって、はうぅぅっ」  
効果は劇的だった。  
「ママのミルク、シロの味がする・・・こくん」  
「おいしい、おかあさんのおっぱいおいしいよぉ・・・んくっんくっんくっ・・・」  
「ああぁあぁ・・・もっと、もっと吸ってちょうだい・・・もっとぉ」  
鈴葉は陶酔して仰け反ったまま、舌を突き出して喘いだ。  
 
雪奈は口中を満たす鈴葉の母乳にすっかり夢中になっていた。  
眼の前で行なわれている、小ぶりだが形のいい乳房に食い込むようにして中身を搾り出すシロの手つきはあまりにいやらしく、  
舌に感じる市販の牛乳とは全く違う濃厚な風味は、今はもう遠い昔となった乳児のころの記憶を呼び覚まし、  
それと混ざったシロの粘液に良く似た甘さと匂いは、身体の芯に熱い欲情を湧き上がらせた。  
その熱はそのまま下腹部へと伝い、股間に生えた突起へと伝わっていく。  
(ああ、また熱くなっちゃう、出しても出しても収まらないよぉ)  
猛り立つ突起は、鈴葉の秘唇に収められたままだった。  
 
女として成熟しきった鈴葉の秘唇は、いまだ少女の年齢の雪奈自身のものとは異なり、無数の多くの襞が内部に深く刻まれており、  
時に優しく、時に激しく雪奈の突起をウネウネと扱き上げ、また粘液を飲み干そうと不定期にきゅっと食い締まる。  
その貪欲な女の性が、雪奈の腰を加速させている。  
加えてアヌスを責めているシロの突起は激しく振動しており、薄い内壁越しに雪奈の裏筋にむず痒い刺激を伝えてくる。  
その掻痒感を収めるためにも、雪奈は激しく腰を振っては、突起を鈴葉の内壁にこすり付けずにはいられなかった。  
そこにまた、新たな熱が加えられたのだ。  
シロの味は初めての日の調教の記憶を掘り起こし、雪奈の女を激しく揺さぶる。  
子宮が熱く緩み、新たに大量に分泌された愛液が膣内を潤す。  
そしてシロの身体でできた疑似性器はそれを際限なく吸い上げ、より体積を増していく。  
(さきっぽが、ママの子宮口に触れてる・・・まだわたしのおっきくなってる・・・!)  
ぬるり。  
(はいってる、一番奥にとどいてるぅ)  
「あひぃぃぃぃっ」  
時と共に激しくなってゆく雪奈の責めに、鈴葉はまた一段高い絶頂に押し上げられ、甲高い声を上げて鳴いた。  
 
このときの鈴葉は、満ち足りた狂乱状態の中にいた。  
これまでは秘唇、アヌス、胸のいずれかを激しく責められていたとしても、その他のいずれかは放置され、満たされない思いを味あわされていたのだ。  
その隙間が、ようやくすべて塞がれたのだ。  
アヌスの中ではシロの突起が休む事無く伸縮しては内容物を吐き出し、自らの律動によってそれを粘膜に擦り付けている。  
加えて細かく、激しく振動するそれはアヌスを満たす白濁液を撹拌し、腸内を震わせながら泡立つ粘液を刻一刻と体内深くへと送り込んでくる。  
そこには、ただ快感のためだけに注がれる液体を、排出のための器官で悦びと共に受け入れる、雌としての悦楽があった。  
両の乳房はシロの手によって絞られ、ふたりの娘によって母乳を吸いだされている。  
背後から揉みしだくシロの手は逞しく、滾々と湧き出る母乳を無心に飲み干す二人の顔はまるで幼児のようにあどけなく思えた。  
左胸に吸い付く雪奈は舌で乳首を押し潰すようにして転がし、右胸のあおいは歯先で挟んで中身を搾り出そうとする。対称的で、かつ、同じように熱心な吸引が愛おしかった。  
そこには、自らの身を持って他者を養う、母としての快感があった。  
そして秘唇には雪奈の疑似性器をくわえ込んでいる。可憐な少女の持ち物としては不釣合いな大きさと勢いを持ち、激しく鈴葉の秘所を穿つそれを、食い締め、引き込み、扱く様にして絶頂へと導く。  
そこには、吐き出される体液を飲み干し、受け入れる快感。女としての法悦があった。  
いま鈴葉は「女性」という生物が享受しうる、すべての快感をその身で感じていた。  
 
「はひいぃぃぃ、んうっ、あっ、あひぃぃッ」  
(ああ、すごいの・・・このまま、ずっとこのまま、気持ちいいままでいたい・・・)  
全身を駆け抜ける激しい快感に、満足に息も吐けなかったが、宙を見据える眼差しは満足げに蕩けていた。  
その桃源郷に、終わりが来た。  
「雪奈ちゃん、そんな、おっきくしないでぇッ」  
秘唇を貫き、膣内を満たしている雪奈の突起が見る見るうちにサイズを増し、子宮口を貫いたのだ。  
それもただ「奥深くまで突いたときに、亀頭が子宮口を押し広げられた」のではない。  
普通に差し込んでいるだけで亀頭部が子宮内に入ってしまい、大きくエラの張ったカリ首が子宮口を絶えず広げているのだ。  
もちろんただ入っているだけではない。突起は鈴葉の胎内の締め付けと蠕動にいきり立ち、より大きな快感を得ようと律動を繰り返している。  
鈴葉の深奥に固体が触れるのは、あおいの出産以来実に15年ぶりのことで、  
最奥の器官の内側に加えられる刺激は身体の限界をたやすく越えさせ、最大の絶頂と食い締めを鈴葉に強制する。  
加えてアヌスを責めているシロの突起もまた振動を続けており、裏側から子宮を震わせては鈴葉の悦楽を高めていった。  
「もうっ、もうダメェッ、イクッ、イクぅぅッ」  
内側をと裏側から子宮を責められて、身を引き絞るようにして鈴葉が達する。  
アヌスと腸、秘唇と膣内、子宮口と子宮が中の突起を強烈に食い締める。  
くわえ込まれている男性器を模した器官は、コピーされた本能に従い、その強烈な抵抗を膨大な摩擦と引き換えに打ち破り、最奥で粘液をはじけさせた。  
 
ドプドプドプッ  
びゅくびゅくびゅく  
 
「イクぅ、でてるっ、でてるぅ・・・びゅくびゅくって、とまらなぁいぃ」  
「あひいいっ、子宮と、おしりがぁ・・・焼けちゃう、やけちゃふぅッ・・・」  
シロは無言のまま鈴葉の乳房を握り潰すようにして絞り、最奥まで突き込んだ突起から大量の粘液を放出した。  
同時に鈴葉の子宮で雪奈の粘液が迸る。これまでに幾度となく放出したにもかかわらず、雪奈の昂ぶりそのままに濃くねっとりとした白濁液を際限なく吐き出しては鈴葉の子宮を満たしてゆく。  
それと同等の量と勢いをアヌスでも受け止めた鈴葉は絶頂の痙攣を繰り返した後、ぐったりとなって背後のシロにもたれかかった。  
「ママ、ありがとう・・・」  
そんな鈴葉に汗とミルクと粘液塗れの雪奈が身を預ける。その股間からシロの分身が離れ、本体へと帰っていった。  
 
気を失った鈴葉の身体は脱力し切り、時折思い出したかのように膣口とアヌスが痙攣するだけだ。  
だが、そんな断続的な締め付けが胎内のシロの突起を刺激しているらしく、シロの腰がまた動き始めた。  
「シロ・・・だめだよ・・・ママがこわれちゃう。休ませてあげて」  
鈴葉の身体越しに雪奈はシロの頬を撫でて諫める。その後をあおいが継いだ。  
「そうだよ。今度はボクとシてくださいご主人さま。お姉ちゃんとおかあさんを見てせいで、もうこんなになってるのぉ」  
その股間は愛液と、それの押し流された粘液でドロドロになっていた。  
二人の説得を聞き入れたのか、シロは鈴葉を抱えて立ち上がると洗い場に仰向けに寝かせ、期待に震えるあおいをその上にうつぶせに寝かせた。  
 
正体を無くして脱力する鈴葉のぬくもりが、あおいに伝わる。  
親子で抱き合うなど、「子ども扱いしないで」と言った小学校高学年以来だったのに、今日はもう二度目だ。  
そう思うと、なんだかくすぐったかった。  
「え、シロ?ちょっと、きゃっ」  
その上にまた新たなぬくもりが加わる。浴槽から抱え上げられた雪奈だった。激しく交わった直後で身体に力が入らないのか、あおいの上でバランスを取るのが精一杯のようだ。  
背中に当たるボリュームのある乳房がうらやましい。  
 
実はあおいは三人の中で最も背が高い。その体つきはモデルのように整っていたが、同年代の男子に「かわいい」とは言われたことはなかった。  
その分、同性の後輩には頼られ慕われ、性別問わずに気の置けない友達はたくさんできていたが。  
ボーイッシュな容姿と活発な性格は自分でも気に入っていたが、時折ふとさびしく思うこともある。  
「自分はあんまりかわいくないんじゃないか?」と。  
チヤホヤされるのが格別好きなわけではないが、親友の雪奈があまりにも女の子らしく、自分は「センパイ、お姉様、ダチ」扱いされるばかりではなんとなく憂鬱にもなる。  
そんな自分が母親に甘えるように抱きつき、逞しい突起に貫かれて鳴かされるのを、今か今かと待ち望んでいるかと思うと、おかしくも満たされるものがあった。  
自然と笑みがこぼれ、下腹が潤う。  
「どうしたの?あおい?」  
「なんでもない。ねぇご主人さま、はやくあおいのココ、おもいっきり可愛がってください。もう、がまんできないのぉ」  
その陶然とした顔は、少女の可愛らしさと女の色気をあわせ持っていた。  
 
緩んだままの鈴葉の秘穴、待ち望むように開閉するあおいの秘穴、バランスを取ろうとする筋肉の動きに中身を溢す雪奈の秘穴。  
縦に並んだ六つの淫穴は、皆同じように粘液に濡れていたが、その中で二つだけ異なる外観を持つものがあった。  
その二つを被うように、シロは左右の手をペトリと貼り付ける。  
「ああっ」  
「ひうっ」  
膣口を撫でられた雪奈とあおいは甲高い声を上げる。そこにはかすかな羞恥と、圧倒的な淫欲への期待の色があった。  
だがすぐに、そこに驚愕の色が加わる。  
「やだぁ、なにっ、これ?」  
「ああっ、あそこがぁ、アツい、あついのぉ」  
シュウゥゥ  
二人の股間からはそんな音が立ち上り、まるで熱いおしぼりを押し当てられたような感触が起きた。  
そのまま熱い掌はぐいぐいと二人の恥丘を押し捏ねる。その感触は今までよりも鋭敏に二人の股間を責め立てた。  
「なんで、どうして、こんなにイイのっ、きもちいいっ!」  
「あそこがじんじんするよぉ」  
触られただけで絶頂に達した二人の身体は仰け反り、ビクビクと震え、下敷きになっている鈴葉の身体を激しく揺さぶった。  
「私も混ぜて欲しいわね・・・・・・」  
目を覚ました鈴葉は艶然と微笑むと、娘二人の股間を押し付けながら円を描くシロの手の甲をねっとりと撫で回した。  
それに答えるように、シロはいったん両手を離す。  
ひんやりとした外気を感じた雪奈とあおいの股間から、薄い茂みは完全に姿を消していた。  
 
三人は洗い場に重なって横たわり、シロに向かって腰をもたげていた。  
「ねぇ、シロぉ、はやく、早く入れて」  
「ご主人さまぁ、あおいはもうガマンできないんですぅ」  
「あそこでもおしりでもいいの・・・またおもいっきり、かき回してぇ」  
「どうか、三人一緒に可愛がってください・・・・・・」  
三人の秘部は幼児のようにつるりと無毛で、かつ、蜜と注がれた粘液でべったりと覆われていた。  
シロという異形によって恥毛を根こそぎ排除されたそこは、奥の奥まで幾度となく蹂躙され、徹底的に開発され、どこまでも淫らなただずまいで新たな刺激を待ち望んでいる。  
だが、身体以上に目覚しく作り変えられたのは彼女たちのこころであり、ありとあらゆる類の、人間には不可能な手法で極めさせられた悦楽の数々は、  
数え切れないほどの絶頂と失神、そこからの覚醒を通して彼女たちの価値観をどっぷりと塗り替えていた。  
若い心の悩みも、友としての友情も、母として慈愛も、  
熱くて甘い白濁の快楽と溶け合って、彼女たちの中でドロドロと滾っていた。  
それは人としての尊厳を踏みにじられたのかもしれない。しかし、肉欲に塗れながらも「それら」は確かに彼女たちの内にあり、どのような葛藤にも霞む事無く顔を覗かせていた。  
それが幸福なのか、不幸なのかは分からない。  
そんな女たちの媚態を前にして、シロはのそりと近づくと、その身をぶるりと震わせた。  
 
――熱く見つめる女たちの視線の中で、シロの輪郭が崩れていく。  
人の形を離れた異形はアメーバのような不定形を取ると、そのまま三人の下半身に覆いかぶさっていった。  
「ああぁ・・・・・・」  
熱く柔らかな感触が、雪奈たちの腰を這い登ってきた。ねっとりと熱い塊が、腰を、股間を、尻を包み込む。  
まるで熱い舌で敏感な場所をくまなく嘗め回されているような気持ちよさが、痺れるように心地良い。  
「ああ、いい、いいの・・・」  
「舐められてるぅ、ごっ、ご主人さまにあそこ舐められて、いっちゃうよぉ」  
「あひいっ、ナカにまで入って、くぅぅ」  
軟体化したシロは汗まみれの肌を味わいつくすと、そのままぬめぬめとのたくりながら、縦に並んだ淫穴全てにその身をねじ込んでゆく。  
幾度となく固い突起を飲み込んできた秘唇とアヌスは、柔身のシロを抵抗なく迎え入れえては、全体から滲み出す白濁を擦り付けられ、その度に絶頂の食い締めで答えた。  
「どんどんはいってくる・・・お腹が、お腹がぁ」  
「おひりぃ・・・ずるずるって・・・らめぇぇ」  
「なかであばれてるのぉ、柔らかいものが子宮撫でてるぅ」  
変形したシロの動きはどこまでも柔軟で、荒々しく突き上げる突起時のものとは明らかに異なっている。  
襞の一枚一枚を舐めるような愛撫は突起というよりはむしろ”舌”と呼ぶほうがふさわしかった。  
その”舌”が活発に雪奈たちの内部を責めている。膣内を埋め尽くし、アヌスから腸内を逆流しては内部の粘膜をこそぐように這い回る。  
白い塊に飲み込まれているせいで目では見えなくても、挿抜とは異なる異形の蹂躙は雪奈たちの胎内を拡張するように押し広げ、  
下腹が中身の動きに変形して波打っているのがわかった。  
また、胎内だけでなく外の柔肌にも愛撫は加えられ続けており、お尻の合わせ目や、アヌスと秘唇の間―蟻の門渡―や、敏感な真珠などにも絶え間ない刺激が加えられていた。  
「あひいいぃぃ、ひいっ、ひいいいっ」  
(おなかの中、シロに舐められてるのきもちいいよぉ)  
”舌”の運動と突起の挿抜との最大の違いは圧迫感のリズムが無い事であり、途切れることのない快感は雪奈たちに切れ目ない嬌声を上げさせ続ける。  
 
抱き合う鈴葉とあおいの上で四つんばいになっていた雪奈は、もう自分の手足で身体を支えることなどできず、あおいの背中にぐったりとのしかかっては、ただただ繰り返される絶頂に蕩けることしかできずにいた。  
(お姉ちゃんとお母さんがイッてるのが肌で感じられるの・・・あぁ、ボクもイクのとまらないっ)  
それはあおいも同じことで、背中に雪奈の豊満な乳房を感じ、体下の鈴葉と乳房を擦りあいながらビクビクと痙攣を繰り返している。  
鼓膜を震わせている喘ぎ声は、もう自分のものなのかそうでないのかすらわからなかった。  
(だめぇ、あおいうごかないでぇ、おっぱいがもれちゃうのぉ、ああぁ)  
二人分の重みに押し潰されそうになっている鈴葉は、身をよじることすら満足にできなかった。ただ、あおいのそれとこすれあう乳房から母乳を滲ませては、精一杯口をパクパクさせることだけが彼女にできた全てだった。  
その瞳が真円を描く。  
「んああぁぁああぁーっ」  
ジュルジュルルルゥッ  
三人の下腹部から異音が響き始め、とてつもない快感が跳ね上がってきた。  
 
「吸っ、吸われてるうッ!お腹の中吸っちゃダメぇッ」  
幾度となく犯され、溢れるほどに粘液を注がれた胎内。そこにずっぷりと埋まったシロの部分は、愛液や腸液と混じり合った己の粘液を回収するかのように音を立てて啜り込んでゆく。  
体表を撫でまわる粘体もまた果実を絞るように下腹部を揉み解していた。その様は雪奈たちに、自分たちが巨大な生物の口腔に捕らえられた小動物になったかのような被虐感を与え、胸中を怪しくざわめかせた。  
「やっ、やぁあ、ご主人さまぁ、あおいを食べないでくだ・・・ぃひぃっ」  
『食べられる』感覚は、被虐的な面のあるあおいの性感を危険なまでに昂ぶらせていた。潤んだ瞳を白い塊に蹂躙される自らの下腹部に向け、舌の動きに合わせるように細腰を振りたくる。  
「ナカの口吸われてるぅ、こんなキス、はじめてなのぉ・・・あひぃっ、恥かしい液吸わないでぇっ」  
鈴葉の膣襞をしゃぶりつくした”舌”は子宮口を舌先でつつくようにして押し開き、子宮内につまった淫液を啜りだしていた。それはまるで初めてのディープキスに怯えて口を閉じる少女に、無理矢理舌をこじ入れて唾液の交換を図る様にも似ていた。  
その感触を受け、突き出した舌で口の周りを嘗め回しては唾液まみれにしている鈴葉に、雪奈はあおいの肩越しに身を乗り出して唇を重ねた。  
「んっ、んふうっ、チュク、ちゅぷっ・・・」  
(ああ、頭がぼうっとなる・・・ママのキス、おいひぃのぉ)  
 
鈴葉の仕草の淫蕩さに誘われるように口を合わせた雪奈は、その舌使いに陶然となった。  
下から這い上がってくる絶頂の連鎖に失神しないために、気を紛らわせようとして始めた行為だというのに、クチュクチュという舌同士の絡み合う音と感触は、雪奈の脳裏を更なる官能の高みへと誘っていく。  
加えて眼前の淫靡な接吻に誘われたあおいが、二人の口の端から溢れ出た唾液を舌を伸ばして舐め取り始めると、快感は加速度的に高まっていった。  
ちゅっ・・・ちゅぷ・・・  
ねろ・・・こく・・・こくん・・・  
ジュルルルルル・・・ズルウウゥゥ  
「んっ!んんっ!んうううぅぅぅぅっ!」  
互いの体液を混ぜあい、啜りあう絡み合いは、絶頂の喘ぎ声すらも飲み下そうとするかのように激しく行われたが、疲れを知らないようなシロによる、秘唇とアヌスへの間断ない責めと数限りない絶頂により、舌を絡める力すら入らなくなることにより終わりを迎えた。  
「あ、あはぁ・・・だひてもらったの・・・みぃんなすわれちゃったぁ・・・あははぁ・・・」  
シロが身を離すと、六つの淫穴からは、女の淫液だけがトロトロと糸をを引いて零れ落ちた――  
 
――自分ではもう指一本動かせないほどに絶頂を極めさせられた雪奈の身体がふわりと持ち上げられる。  
細腰を掴んで少女を持ち上げたシロは「く」の字のようになった雪奈の身体をバスタブのへりに掛けた。  
これでちょうど臍のあたりを支点にして上半身を浴槽内に、膝立ちになった腰を洗い場側に置いた格好となる。  
(何?ああ、甘い匂いが、いっぱいなのぉ)  
雪奈の鼻先に粘液の水面が広がる。長い黒髪がカーテンのように彼女の視点を覆い隠し、髪先はそのまま浴槽内に溜まっている白濁液に浸されていく。  
髪の毛によって作られたわずかな視界には粘液しか存在せず、また甘い匂いを内に篭らせていた。  
呼吸のたびに肺の中がシロのにおいで一杯になり、雪奈の頭を欲情の色に染めていく。  
ひたすら陶然となっている雪奈の左右に、同様にあおいと鈴葉の身体が置かれる。狭い浴槽の縁はぎゅうぎゅう詰めとなり、壁ぎわの二人に壁面のタイルの冷たさと火照った自分の身体を自覚させていた。  
(ボク、モノみたいに扱われてる・・・こうしてるとご主人様に入れてもらうためだけの物になったみたい)  
(あそことおしり、じっと見られてるぅ・・・だめ、身体がまたあつくなって、はうっ)  
淫臭に酔い、恥ずかしい自分の姿に官能を昂ぶらせている三人を、まるで眺めるかのようにシロはしばらく動きを止めた後、やおら雪奈の膣内に突起を突きこんだ。  
ズプププッ  
「んはあぁああっ」  
そして彼女の両手を掴むと、そのままズンズンと腰を揺らし始めた。  
「あっ、痛いっ、頭ぶつかってるってばぁっ、ああぁっ」  
窮屈な浴槽内に半ば無理矢理押し込められたまま律動を受けいれた雪奈は、ゴツゴツと後頭部をぶつけてしまい悲鳴を上げたが、  
シロはそれに取り合う事無く、雪奈の手を手綱のように引きながらより一向激しく腰を叩きつける。  
「あっ、あひぃ、そんなに引っ張らないでぇ、手が抜けちゃうっ」  
ズチュズチュと水音が響くたびに高まる快楽により雪奈の背は次第に反り返り、加えてズリズリと引き上げられた上体が、とうとう浴槽から引き抜かれた。  
 
「いいっ、気持ちいいっ、後ろからずんずんって響くぅ、あひぃぃっ」  
後背位で激しく膣内を犯す突起と、手綱のようにリズミカルに引かれる両手、そして力の入らない膝。  
今雪奈の身体を支えているのはその五箇所だけだった。体重が必然的に秘唇に強く掛かり、荒々しい動作と相まって雪奈をたやすく絶頂に追いやる。  
だが、シロは激しく食い締める雪奈にかまう事無く腰を振り続け、二度、三度の絶頂を強いる。  
「あひぃいっ、待って、イってるのにそんな激しくされたら、壊れちゃうぅっ、おかひくなっちゃうよぉ」  
呂律が怪しくなり始めた雪奈の哀願にもシロは止まらない。機械のように繰り返される運動は、少女の身体をまるで嵐の中の小船のように激しく揺らす。揺らし続ける。  
雪奈の年不相応な巨乳はタプタプと激しく揺らされ今にも千切れてしまいそうになり、強すぎる快楽に激しく打ち振られる頭は長い髪を振り乱し、  
白濁液に浸され、たっぷりと重くなった髪はいくつかの束となり、汗みどろの肌を、尖りたつ乳首を、左右のあおいと鈴葉の肌を鞭のようにピシャピシャと叩いていた。  
「あはぁああぁぁ、らめぇ、きもひよくなって、イくのとまらなひぃ・・・ひぃぃ」  
全身を支配する快楽に、雪奈はもう、涎を溢しながら喘ぐことしかできない。その秘唇は断続的にシロの突起を食い締め、白濁液を搾り取ろうと熱くうごめいていた。  
「あはぁ、シロのぉ、なかでおっひくなっえきたぁ。ねぇ、だひて、アツいのいっぱいだひてぇ・・・  
あっ、あっあっあっ。熱ぅっ、あひっ、あひいぃぃぃッ!」  
ドプドプドプッ  
大量の白濁液を激しく注ぎ込まれ、胎内を灼かれながら雪奈はビクビクと身を反り返らせた。放出が収まると同時に、身体の芯を引き抜かれたようにぐったりとなる。  
シロはそんな雪奈の後頭部を再びバスタブに押し込むと、いまだ萎えない突起をヌプリと引き抜き、左隣のあおいを先ほどの雪奈のように引き起こす。  
 
蕩けきったような雪奈の嬌声を聞かされ続けたあおいの秘所は、まだ何もされないうちから期待と官能にぬかるんでいた。  
そのヒクヒクと蠢く淫穴に、シロは何の躊躇もなく己の疑似性器を根元まで突きこんだ。  
「あひいいぃぃっ」  
先ほどのように響く嬌声、ぶつかり合う肉の音。  
そこに今度はぴちゃぴちゃという別の水音が加わっていた。  
雪奈だった。  
絶頂の余韻に浸りながらあおいの嬌声を聞かされた雪奈は、目と鼻の先で濃厚な甘い匂いを放つ液体に恍惚となり、ミルクをあさる子猫のように舌を伸ばして舐め出したのだ。  
(ああぁ、おいひぃ、おいひぃよぉ)  
不思議と未だに人肌のぬくもりを保つ白い水溜りを舌先で掬い取り、コクコクと飲み下すたびにお腹の中が熱くなり、その熱は背骨を伝っては頭の中を甘く犯した。  
先ほどの快楽がリフレインされ、耳に響いてくるあおいの嬌声が新たな期待を高めてゆく。うっとりとしたまま、雪奈はひたすらに舌を動かし続けた。  
水音は、すぐに二つに増えた。  
ドプドプドプ・・・  
「ダメぇ、イクっ、イくぅぅっ!」  
蕩けきったあおいの顔が雪奈の隣に降りてきた時には、鈴葉の身体はもう待ちきれないというように火照り、腰は自然と小刻みに揺れだしていた。  
(次は、また入れてもらえる・・・はやく、はやくぅ)  
じゅぷじゅぷ・・・  
「あひっ、あひいぃぃっ」  
ピチャピチャ・・・ピチャピチャ・・・  
陳列された商品のように腰を差し出し、秘唇をアヌスを犯されては、飼育される家畜のように白濁液を舐め啜る。  
突き込む動作は荒々しくも正確で、行為が済んでは余韻と期待に身を焦がす。  
回を重ねるごとに敏感になっていく身体は絶頂の間隔が狭まっていき、仕舞いには突起の先端が秘部に触れただけで達してしまうほどになった。  
「いくぅ、またイクぅ、ああっ、またっ、またぁ、またイクぅぅっ!」  
ドプドプドプッ  
数限りない絶頂の果てに雪奈が浴槽内に身を沈めると、すでに液体は残っていなかった。  
シロが動作を止める。  
その時にはもう、行為前に中に出された白濁液を一滴残らず吸い出されたはずの彼女たちの秘部は、前以上に粘液にべったりと覆われており、  
トプトプと中身を吐き出し続ける秘唇とアヌスは、際限なく太腿を汚し続けていた――  
 
――ひんやりとしたフローリングの床が火照った肌に心地良い。  
ぐったりとなったままシロの手で浴室から担ぎ出された雪奈たちは、床に倒れ伏したまま冷たい感触を味わっていた。  
一滴のお湯も浴びていないというのに皮膚は火照っており、本来、身体を洗うためにあるはずの浴室帰りなのに、行く前よりもドロドロになっているのがなんとも皮肉に思えた。  
そんなことを取りとめもなく考えるうちに、シロが最後のあおいを担いでリビングに戻ってくる。  
あまりに激しすぎた絶頂の連続に正体を失っているあおいをそっと床に横たえると、シロは雪奈の背中に回り、そのまま脇に手を入れて持ち上げた。爪先が床を離れる。  
(今度は何をされるんだろう)  
期待に目と股間を潤ませる雪奈をシロは壁際まで連れてくると、自分の身体と壁で雪奈を挟んでしまう。  
雪奈は背後から手首を捉まれ左右に引っ張られ、足を膝で割り広げられ、背の圧力に胸が壁に押し付けられてひしゃげるのが感じられた。  
バシュバシュバシュバシュバシュッ  
「ひうっ」  
雪奈の両方の手首足首と腰にシロの部分が巻きつき拘束する。あおいの時とは違い呼吸が苦しくなることは全くないが、かわりに動かせるのは首ぐらいなものだった。  
無毛の恥丘が壁のモルタルにぴったりと触れてひんやりする。  
(昆虫採集の蝶になったみたい)  
「あひぃっ」  
その時背後から鈴葉の嬌声が聞こえてきた。  
雪奈が首を捻じ曲げて振り返ると、しどけなく横たわる鈴葉の股間にシロが右腕―若干太さを減じているようだ―を突き刺していた。  
腕が肩からはずれ、形を変える。  
シロに新しい腕が生えたときには、鈴葉の股間に再び疑似ペニスが形成されていた。  
立て膝の形で仰向けに横たわった鈴葉は、逆様の視界に貼り付けになった雪奈を捉える。  
鈴葉は淫蕩な笑みを浮かべると、股間の突起がバシバシと下腹を打ちつける。  
「雪奈ちゃんのおしり、あおいのと比べてあげる」  
鈴葉はそのままゴロリと四つんばいになると、雪奈の足元まで這い寄った。  
「ちょっと怖いよ、鈴葉さん」  
「あら?ママって呼んでくれないの?」  
「その、ちょっと冷静になったら、高校生にもなってママは恥ずかしいかなって」  
鈴葉の笑みが深くなる。  
「すぐに気にならなくしてあげる。うふふ」  
 
鈴葉の手が雪奈の太腿に触れる。やはり腰が立たないのか自力で立てない鈴葉は雪奈の身体でつかまり立ちをしながらその身を引き上げていく。  
鈴葉の手が腰を、肩を掴むたびに雪奈は被虐的な快感を味わった。  
(動けないとちょっと怖い。あおいもこんな感じだったのかな)  
鈴葉の突起が雪奈のアヌスに触れる。鈴葉の足が震えてうまく立てないせいで挿入がうまくいかず、  
また、怖がった雪奈がほとんど動かせないお尻を精一杯揺らして逃げ回ったため、  
逸らされた熱い憤りが太ももや双臀に何度か擦り付けられた。  
「もう、雪奈ちゃん、逃げちゃダメよ」  
「だって鈴葉さん、目付きが怖いんだもん」  
淫らで馬鹿馬鹿しい強姦ごっこ。  
この遊びが焦らしとなり、お互いの性感を高めていく。  
「やだぁ、犯されちゃうよぉ」  
「雪奈ちゃん、声が笑ってるわ。・・・さあ、入れてあげる」  
ようやく鈴葉の切っ先が雪奈のアヌスを捕らえた。そのまま腰を突き出す。  
「あひいぃぃいぃぃっ」  
 
だが、雪奈の嬌声は鈴葉の耳には届かなかった。  
同時に悲鳴のように響いた別の嬌声がかき消してしまったのだった。  
 
「雪奈ちゃんのおしり、あおいのと比べてあげる」  
すぐ隣で名前を呼ばれたせいで、あおいは目を覚ましていた。  
だが、ぐったりとなったままで身動きはできず、ぼんやりと二人の嬌声を聞いているだけだった。  
愉しそうだな、と思わなくはない。今度はおかあさんのお尻を責めてみようか、と考えなかったわけでもない。  
浴室での責めがあおいには激しすぎたのだ。いや、気持ちよすぎた、というべきだろうか。  
あおいは若い分、鈴葉より体力はある。だが、ブランクこそあれ、年季の分だけ鈴葉は感じることに慣れていた。  
くわえて、あおいの性癖は三人のうちで被虐を好む色合いが最も強い。  
そんなあおいにとって、背後から物のように犯されつづけた行為の余韻は、鈴葉を背後から責めたい衝動に勝っていたのだ。  
(ご主人さまはどこかな?)  
うつ伏せになったまま、親を求める子犬のような目で部屋を見回す。どことなく心細げな目は、最後に首を捻って背後を見たとき喜色に包まれた。  
あおいのすぐ後ろに、シロはいた。  
 
その股間でビクビクと跳ね回る突起を見たとき、あおいの目は一気に欲情に潤んでいく。  
(ご主人さまの、やっぱりおおきいよぉ)  
雪奈はシロを『シロ』よ呼ぶ。鈴葉は激しく責められて絶頂に達するときだけ『ご主人さま』と呼ぶ。  
だが、あおいは常に『ご主人さま』と呼んでいた。  
心の中でも、口に出しても。  
それは三人の性格の違いであり、性癖の違いであり、心の中でシロが占めるポジションの違いなのだろう。  
その、あおいにとってご主人様であるシロがすぐ後ろにいて、股間の逸物をそそり立たせている。またたくさん責めてもらえる。  
そう思ったとき、あおいの身体は活動を開始していた。  
「ねぇ、ボクのここ、またいっぱいいじめて、ご主人さま」  
手足に力を込めて、うつ伏せから四つんばいに身体をもっていく。  
「ボクの身体でご主人さまがイッてるの感じるとね、それだけで気持ち良くなってあたま真っ白になっちゃうの」  
足がガクガクと震えたが、それを我慢して腰をより高く掲げていく。  
「だからはやくぅ、はやくボクをめちゃくちゃにしてぇ、あおいは、もう我慢できないんです・・・」  
その尻は足の震えとは無関係に上下に揺さぶられてはシロを誘い、「少女のねだり声」はいつしか聞くものの征服欲を煽る「おんなのおねだり」へと変化していた。  
シロはただ、無造作にずぶりと己の右腕をあおいの秘唇に突きこむ。  
「あひいぃぃいぃぃっ」  
 
シロは親指を下に向けて残りの四本の指をズプズプと秘唇に埋めていく。沈み込む動作と同時に指は幾本もの触手へと解け、ひとつの突起となり、わななく少女の秘裂に根を張っていく。  
「ひぎぃいぃぃッ」  
そのもはや慣れ親しみつつある挿入感とは別の刺激が、あおいの喉から叫び声をしぼり出させていた。  
ただひとつ分かれていた親指が、秘唇の下でひっそりと息づくもうひとつの穴、尿道に押し入ったのである。  
「あっ、あかっ、あっ、あひっ、ひぃッ」  
親指だった触手がズルズルと押し入ってくるたびに、あおいは目を白黒させ、口をパクパクと開閉させる。もう満足に叫ぶことすらできなかった。  
(あひぃっ、お姉ちゃん、こんなの入れられながら、お母さんとあんなにシてたの?信じられないよぉ)  
そのときシロの腕が肩からはずれ、あおいの股間に突起が完成した。  
力の入らない手足は満足に身体を支えることも出来ず、秘唇に突き込む形で腰を支えていた腕がなくなった今、あおいは床に倒れ込んでしまう。  
フローリングの床に、いきり立つ突起が叩きつけられた。  
「ひぃいぃぃいぃぃッ、イクうぅうぅぅっ」  
なすすべもなく絶頂に駆け登らされるあおい。嬌声と白濁液を撒き散らしてはビクビクと痙攣するすがたは無残にも凄艶で、背後からの叫びに思わず振り返った雪奈と鈴葉の目を奪っていた。  
「はあっ、はあっ、はあ、はひィッ!?」  
づきづきと疼く突起と秘唇を抱え、必死に息を整えようとするあおいに、シロは追い討ちをかけた。  
新たに生えた両腕であおいの双臀を割り開くと、自らの突起をヒクつくアヌスに一息にねじ込む。  
突起、軟体、粘液と異物によって調教され続けた、本来排泄のためにあるはずの器官は、何の躊躇もなくシロの部分を飲み込んでゆく。  
「んはぁああぁぁっ、ダメぇ、今入れられたら、気持ちいいの、戻んなくなっちゃぅぅ、ボク、おかしくなっちゃうよぉ」  
シロは当然動きを止めたりしない。背後からズンズンと乱暴にアヌスを犯し続け、あおいの身体を振り回し続ける。  
ただただ快感に振り回される事しかできないあおいには、涎をこぼして頭を振りたくる事が許されただけだった。  
 
力強い異物がアヌスを蹂躙するたびに直腸粘膜がこそぎとられ、熱い粘液が敏感な胎内に塗り込まれていく悦楽。  
あおいの中の女を満たしてくれる感覚。だが、今あおいを責めているモノはそれだけではなかった。  
生やされた突起が律動のたびに床に押し付けられ、木目にこすり付けられているのだ。  
「んくうぅうっ。おしっこ漏れちゃう、恥ずかし・・・やっ・・・あぁああぁぁあぁっ」  
その刺激に失禁してしまったあおいは、自分の中で突起が大きくなるのを感じた。  
肥大化した亀頭一杯に床の冷たさを感じる恐怖と愉悦。  
敏感な亀頭部が形が変わるほどの圧力を感じるたびに、ドプドプと吐き出される粘液が潤滑油となり、回数と共にスムーズになってゆく動きは際限知らずに悦楽を高めていく。  
女と擬似的な男を、本来とは違う形で責められて、あおいは絶頂を重ねていった。  
「イクぅぅ、飛んじゃうぅ、ボク、どこかに飛んじゃうよぉ」  
そのとき、あおいの身体に掛かる重力がが向きを変えた。  
すなわち、水平から垂直へと。  
 
シロがあおいの膝裏を掴んで身を引き起こす。シロの股間に座らされたあおいのアヌスは、自身の体重を重石として限界まで突起を飲み込んでゆく。  
床から開放されたあおいの突起はピンと天井を指して立ち上がり、先端から白い雫を噴出しえいた。  
「あぁ、ボクの、こんなに元気になってるぅひっ、またでちゃあぁぁっ」  
あおいはぐったりとシロに背を預けたまま動けない。あまりに激しすぎる快楽と、Mの字に割り広げられ、しっかりと抱え込まれた足のせいである。  
その姿勢のまま、アヌスを犯されながら身体とは裏腹に立ち続ける己の疑似性器を見つめていた。  
自分の意思とは関係なく、ただシロに粘膜を擦られるたびにビクビクと跳ね回っては粘液を吐き出す突起を見ていると、自分がシロの一部になったような気がしてくる。  
びゅくっびゅくっびゅくっ・・・  
また勢い良く跳ね飛んだあおいの白濁が、紅潮する自分の頬を汚す。  
その甘露を舌を伸ばして舐めとりながら、あおいは潤んだ目でシロを見つめ言った。  
「ご主人さま、ボクを使ってお母さんのおしり、犯そうと思ったんでしょ?」  
 

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