底無し森、と呼ばれる森がある。
生い茂った木々は太陽の光を受け入れず、腐った木の根が崩れる足場の悪い獣道はどこまで続いているのか見当もつかない。
おまけに木々の枝を通る風が悲鳴のように響くものだから、誰も底なし森に近づこうとは思わない。
さらにこの森には、昔から恐ろしい魔女が住むという言い伝えがある。
曰く、隣国の王子を蛙に変えた。
曰く、美しい娘の生き血を浴びる。
曰く、人里を襲っては捕らえた幼子を食す。
噂の真偽は謎のままだが、確かにこれほど不気味な森ならば上記のような噂が立つのも仕方がないといえる。
そして、確かにこの森には本当に魔女が住んでいるのだ。
陰欝な森の奥にぽっかりと開けた場所に、その質素な家は建っていた。小さい割になかなかしっかりと造りこまれた、赤い屋根の家だ。
カラカラと風見鶏が回り庭にはカボチャ畑が広がっているそこは、まるで絵に描いたような魔女の家だった。
目の前に置かれたマグカップを弄りながら、俺は深く深くため息をついた。
家の中は物で溢れているが、整然としているためかやけに心地よい生活感を醸し出していた。
大きなテーブルに積み上げられた分厚い本、よく分からない薬の数々、広げられた羊皮紙には魔法陣まで描かれている。
「うー、ぐりむ様ぁ!聞いてます?」
不意に、鈴を転がしたような可愛らしい声がした。
そちらに顔を向けてやると、困ったような顔をした少女と目が合った。ふわりと流れるプラチナブロンドに深い緑色の目。
やや小柄だが、歳は俺と同じ高校生くらいだろうか。すっぽりと纏っている簡素なローブの黒色が、彼女の美しい肌を引き立てている。
長いまつげが印象的な美しいその少女が、繋ぐ言葉に困って視線をさ迷わせていた。
造り物みたいな見た目なのに、その仕草だけがやけに人間くさい。
「あ、ごめん。君は…」
「プリンチペッサです。ええと、さっきも言いましたが個人的にはプリマと呼んでくれた方が嬉しいです!」
会話の糸口が見つかったのが嬉しかったのだろうか、プリンチペッサことプリマが勢いよく名乗った。
勢いよく下げた頭がナイトテーブルにぶつかり、ごつっと鈍い音を立てた。ウェーブのかかったセミロングが、ふわふわと揺れる。
ドジっ子のお約束を見事にやってのけたこのプリマ、聞くところによるとこの家に住む魔女の弟子だそうだ。
未だにおでこを押さえて唸るプリマを横目に、俺は先程彼女から聞いた話を反芻していた。
ファンタジーの世界、魔女の家、そして俺。
再びため息が漏れそうになるのは、あまりにもその話が突拍子もなかったからだ。
彼女が言うには、俺は今日からここで「魔女」として住むのだそうだ。
一応断りをいれておくが、魔女といっても俺は正真正銘の男である。
風間ぐりむ。ふざけた名前ではあるが、昨日まではごく普通の高校生をやっていた。
通学路を突如襲った竜巻に巻き込まれて意識を失ったのが元の世界での最後の記憶。次に気付いた時は、この家のベッドの中という訳だ。
説明によると、ここは今まで俺がいた世界とは違うようだ。あえて例えるならば、お伽話の中の世界といったところだとか。
普段の俺ならば笑って取り合わないような話だが、先程窓の外を見た際に、妖精を連れた全身緑の少年が空飛ぶ海賊船と追いかけっこをしているのを目撃してからはさすがに信じた。
ちなみにパジャマを着た姉弟と思われる少年少女達も飛行していた。夢だと思って両耳を引っ張ってみたが、耳が痛くなっただけだった。
俺の世界において、妖精も空飛ぶ人間もみんな物語の中でしか存在しない。
現実に少年や船が飛び回るこの世界は、確かに夢と魔法の溢れるファンタジーの世界に違いなかった。
「で、もう一度聞くけどなんで俺がこの世界に来ちゃったのさ?」
「うぅと、神様役の人が適当に決めてしまったようでして…」
何故かプリマがすまなそうな顔をしながら説明をしだす。
なんでもプリマによると、この世界には『配役』というものがあるらしい。
お伽話には不可欠な『お姫様』や『王子様』なんかはまさにその配役の代表格だ。他にも先程の神様、一般人、妖精や巨人などこの世界は、こういった『配役』達によって支えられているらしい。
しかし、とあるトラブルによってこの世界の均衡は崩れてしまった。
ファンタジー世界の配役の中でも特に重要な『魔女』が、突如いなくなってしまったのである。正確には、魔女は物好きな王子様と恋に落ち『お姫様』という配役になってしまったというのだ。
このお伽話の世界は、魔女無しでは成立しない。魔女の不在によってバランスを失った世界は、形を保てなくなり崩壊してしまうそうだ。
そこで、新たな魔女が必要となったのである。
そこまではまあ分かった。
確かに魔女がいなければファンタジーもくそも無かろう。
しかし、問題は何故俺が選ばれたかだ。そもそも俺は女でもなければ魔法を使えるわけでもない。
大体適当に神様が決めたとはどういうことか。
「君には悪いけどさ、俺は魔女なんかにはならないよ。元の世界に帰る」
「えぇ!?無理ですよぅ!神様役がお許しにならない限り、この世界からは出られませんもの」
「大体プリマは弟子役なんでしょ?君が魔女になればいいじゃないか」
「配役は普通は変わらないんです。先代の魔女様が特殊すぎたんですよぅ!」
プリマが泣きそうになりながら訴えた。女の子の涙には弱いが、俺だってこればかりは譲れない。
家には未プレイのゲームが積まれてているし、部活のサッカーではレギュラーになったばかりだ。
普通の人生を捨ててよく分からない世界でボランティアなど、誰が喜んでやるというのか。
「…ごめんなさい。勝手なのは分かってますが…このままだと私達の世界は……」
ポタリ、と涙が落ちる音がした。ハッとして見遣ると、プリマが溢れる涙を必死に拭っていた。
俺の視線を避けるように、そして涙を見せぬように下唇をかみしめている。先ほどの明るさとの差があまりにも痛々しい。
そういえば俺が魔女役を拒否した場合、この世界は崩壊するんだったか。
ああ、畜生。これを無視したら俺はただの人でなしではないか。
いや、しかし俺には俺の人生が…ああどうしたものか。
「…分かったよ」
「…え?」
「魔女!やるよ、やります、やれば良いんだろ?俺だってそこまで非人間じゃねーよ」
「…あ、ありがとうございます!!あのあの、なんてお礼を言ったらいいのでしょうか!」
パァっと彼女の顔に光がさした気がした。
鼻も目も真っ赤にして、それでも笑顔を浮かべたプリマの愛らしさに少しだけ気恥ずかしくなる。
「礼はいいからさ、とりあえずこれからよろしく」
照れ隠しに差し出した俺の手を握ったプリマが、涙でぐしゃぐしゃになった顔をさらにくしゃくしゃにして笑った。
こんなに可愛い弟子がいるならば、魔女生活もなかなか悪くはないのかもしれない。
相変わらず空を飛び回る海賊船を眺めながら、俺はそう考えるのだった。
「ところで魔法使いじゃ駄目なの?俺、見ての通り男だしさぁ」
「ぐりむ様は既に魔女の配役が当てられてしまいましたから。すみませんが、魔女で居続けて頂くしか…」
うぅむ、配役というものはそこまで融通が利かないのだろうか。
仕方なくプリマから差し出されたローブを纏い、先代魔女が使っていたという大きな杖を持つ。
トロンとした猫目石が嵌め込まれた杖を携えてみると、なかなか魔女らしい貫禄が出てきたように感じる。
ローブをすっぽり被って裏声でも出せば、女に見えないこともない…と信じたい。基本的に魔女は人前には出ないそうなので、これでなんとかごまかせるだろう。
「ぐりむ様、こちらを」
見れば、プリマが恭しくグラスを捧げ持っていた。中は透明の液体で満たされている。
「これは?」
「神様役から預かった知識の水です。この水を飲むことで、魔女の知識と魔力を得ることが出来るそうです」
そもそもの元凶である神様役とやらに一瞬殺意を覚えたが、プリマを困らせたくないので大人しくグラスを受け取る。
ふむ、こうして見る限りはいたって普通の水のようだ。ちょっぴり舌を付けてみるが、特に刺激があるわけでもない。見た目通りのただの水だ。
思い切って一気に飲み干してみる。スルスルと抵抗もなく、水は食道を通り、胃の中へ流れ込んでゆく。
この時点では特に身体にも変化はない上に、残念ながら頭の中もちっとも変わった気はしない。
「なんかこう…身体が熱くなったりってのを想像していたんだが」
「何か魔法を試してみては如何でしょう?魔女様程の魔力が備われば、念じるだけで簡単な魔法は使える筈です。」
プリマの提案に、俺は杖を持ち直す。杖の先端を先程のグラスに向け頭の中にイメージを浮かべた。
カタカタと軽やかに踊る、陽気なグラスの姿。まずは物を動かすのが分かりやすいだろう。
「踊れ!」
フンッ!力強く杖を振った瞬間、赤い火の玉が弾丸のように飛び出した。杖を持った腕が反動でミシリと鳴る。
直撃を受けたグラスは粉々に吹き飛び、火の玉は壁や本棚にぶつかりながらピンボールのように部屋中を飛び回った。
「わあああ!何だこれ!」
とっさに伏せた俺の頭上を掠めた火の玉が、窓に当たって勢いよく跳ね返る。
「ぐりむ様、魔力が強すぎま……きゃあああ!」
勢いがついてバウンドした火の玉が、逃げ損ねたプリマに直撃した。彼女の身体にまっすぐ吸い込まれると、火の玉はそのままフウッと消える。
その直後、プリマに変化が生じた。
「…えぇ?!ぐりむ様ぁ、助けて下さいぃ〜!」
まるでダンスでもしているかのように、プリマの身体が激しく動き出したのだ。泣きベソをかいているところから見ると、どうやらふざけている訳ではないらしい。
ステップ、ターン、ジャンプ。部屋の中を軽快に跳ね回りながら、プリマは踊り続けている。
グラスにかけようとした魔法が、そのままプリマに効いてしまったのだ。
「今助ける!よーし、『止まれ!』」
思い切り振り下ろした杖から青い光が飛び出し、今や片足を大きく持ち上げてバレリーナのようなポーズを決めているプリマを正確に撃ち抜く。
「きゃっ!あ………」
光に包まれたプリマが、ビクンと身体を震わす。そしてポーズをとった姿勢のまま、一切の動きを止めた。
どうやらこの魔法は成功したか?
「ごめん、プリマ!大丈夫だった?」
慌てて駆け寄った俺に、しかしプリマは返事をしない。怒らせてしまったか、と思ってプリマの顔を覗き込んだ俺はふと違和感に気づく。
泣きべそをかいて何かを言いかけた表情のまま、プリマは硬直していたのだ。目はまるでガラス玉のように光を失っている。
「お、おい…どうしたっていうんだよ…プリマ!大丈夫か!?」
ぐらぐらと肩を揺さ振っても、プリマは何も答えないまま揺れに身を任せている。片足を上げた不自然な体勢のまま、ぴくりとも彼女は動かない。
一体何が起きた?俺はただ踊りに向かって『止まれ』って…
そこまで考えた瞬間、俺の頭に一気に情報が溢れ出した。
この世界のありとあらゆる事、魔法の基礎、理論、使い方、魔法薬の精製、魔女について…
頭がガンガンと打ち付けられるような気がして、俺は両手で頭を抱える。
自然と突き飛ばされたような形になったプリマが、姿勢をそのままにゴトンと床に転がるのが見えた。
頭が痛くなるほどの情報が溢れては身体へと馴染んでいく。
同時によく分からないエネルギーが、身体の真ん中へ集まっているのが分かる。新たに頭に刻まれた知識が、それを魔力と理解した。
ようやく情報の嵐が収束するころには、『魔女』が持っているであろう知識の全てが俺の頭に収まっていた。
ああ、目がチカチカする。体中に溢れた力が、ジリジリと四肢を焼くような感触をもたらした。
知識の水の効果が急に出たのか。畜生、即効性にしやがれってんだ。
ハアハアと荒い息で横を見遣ると、床に物のように転がるプリマと目が合った。
涙を湛えたまま動かない彼女は、こうして見ると精巧な人形のようだ。
魔女の知識が、今のプリマの状態を『時間停止』と判断する。踊りだけを止めるつもりが、力を込めすぎてプリマの全てを止めてしまったらしい。
命に別状はないし、元に戻すことも容易だ。今ならばたやすく魔法を扱えるだろう。
戻してやろうと杖を構えた俺だが、ふと視線が停止したままのプリマに吸い寄せられた。
割と大きい胸は、踊りに合わせてふるんと大きく揺れる直前のまま停止している。左手で大きく持ち上げた脚は、しなやかで美しい。
際どい姿勢のせいでワンピースの裾は大きく持ち上がり、純白のショーツをあらわにしていた。お伽話の世界にも下着はあるのだと、ちょっと感心してしまった。
体勢と表情のギャップが何とも言えずにエロい。どうしたことか、不覚にも俺の息子さんまで反応しているではないか。
「いかんいかん、俺は断じてそんな邪な気持ちなど…」
慌ててプリマから視線を反らして、己の欲望を制止するが如く両手を突き出す。
ムニュ。
偶然かはたまた俺の欲望が無意識を動かしたか、突き出された両手がプリマの胸へと当たってしまった。
柔らかい、なんだこれ…。恐る恐るプリマを伺うが、当然ながらプリマはどこか宙を見つめたまま動かない。
それに勇気づけられて指先に力を込めると、フニフニと柔らかい感触が返ってくる。下半身に体中の血液が集まってくるのが分かった。
早く手を離せと理性が叫ぶが、もう少しだけと欲望が囁く。服の上からでも充分に堪能できるプリマ豊かな膨らみが、俺の理性を少しずつ突き崩していく。
「…ほ、ほら。俺は魔女役を引き受けた訳だし、少しくらい報酬があってもいいよな?」
誰へともなく必死に弁明するが、当然答えなど返ってこない。
えぇい!この状況を利用しなければ男が廃る。鬼畜上等だ。俺は人間を辞めるぞなんて叫びたくなる。
思えば不思議なことの連続で俺も疲れていたのだろう。何かがふつりと吹っ切れるのが分かった。
こうなったらトコトンやるしかないのだ。目の前に出されたご馳走を食べないのはただのバカだ。
それでも恐る恐る、俺は彼女のローブをずり上げる。肌に直接着ていたのか、真っ白な肌と下着があらわになる。
薄いお腹を撫で上げると、すべすべとした滑らかな感触を返す。可愛いおへそも丸見えだ。
ごくり、と自然に喉が鳴る。さらに布を上げると、ふるんと豊満な胸が現れた。
ノーブラだ。お伽話の世界はパンツは履いてもブラは付けないのだ。なんて素敵な世界だろうか。
柔らかい胸を直接揉み込んでやり、桜色の乳首に口づけを落とす。唇でなぞるように乳首を弄び、その感触を楽しむ。
時間が止められたままな為に、どんなに刺激を与えてもプリマの膨らみの先端は反応しない。
言葉を紡ごうと開きかけた小さい口に舌を差し入れ、固まったままの舌をしつこくねぶる。同時に下着の上から秘所を刺激しても、プリマは完璧なお人形さんのまま虚空を見つめていた。
ふむ…。なんだろう、この虚しさは。
確かにプリマは愛らしい。くりんとした目に長い睫毛、頬がほんのり色付いた美少女だ。
さすがはお伽話の世界の配役と言ったところだろう。現実ではなかなかお目にかかれないと思う。
そんな少女を所謂マグロ状態で犯すというのはいささか勿体ないような…
しかし、ダンスの最中のまま時を止められたプリマを弄ぶという背徳感も捨て難い。ああでもない、こうでもないと頭を抱えた結果、俺はちょっとしたアイデアを思い付く。
「せいっ!」
さして気のきいた呪文も浮かばないため、とりあえず気合いの一喝をしてみる。
プリマに向かって杖を一振りすると、彼女の身体が一瞬ピクンと動いた。それっきり再び人形に戻った彼女に、俺は囁きかけた。
「いいか、プリマ。お前は今から快感だけはしっかりと感じる。身体と意識の時間は止まったままだが、快感は普段の倍以上感じるんだ」
相変わらずプリマは動かないままだが、魔力を乗せた言葉が彼女の魂に染み込んでいくのが分かった。
早速プリマの膨らみを掴み、再び舌で乳首をなぞる。わざと先端には触れずに周囲を円をかくようにチロチロとなめ回すと、彼女の先端は呆気ない程に硬さを持ちはじめる。
ピン、と今や完全に立ち上がった桜色の乳首が余りにいやらしい。思い切り口に含んだ胸が、面白いくらいに形を変える。
まずい、愛撫に夢中になりすぎて俺の息子は破裂寸前だ。かくなる上は男の浪漫をやるしかない。
言っておくが俺は胸フェチだ。胸フェチのロマンと言ったらこれだろう。
バレリーナのように脚を持ち上げている左手を外し、右手と共に彼女の両胸を掴ませる。これにより、プリマは自ら胸を強調しているように見える。
そんなプリマに跨がり、強調された膨らみに俺は怒張した息子を挟み込む。いわゆるパイズリだ。
「うぅ…これは…」
挟み込まれた瞬間、危うく出てしまいそうになった。
吸い付くような餅肌が、ほのかな温かさをもってぎゅうぎゅうと締め付けてくるのだ。四方八方からやわやわと攻め立てられて心地よい。
しかも下を見れば、自身がこんな事になってるとは気づいてすらいないプリマの顔が見えるのだ。腰を動かすたびにカクンカクンと揺れるプリマの姿が、この上なく淫らだ。
「…っ!もう無理!」
これ以上我慢は効かない。彼女の胸に包まれたままの自身が、勢いよく欲望を吐き出した。
ビュクビュクと飛び出した白濁が、勢い余って彼女の顔まで汚していく。何が起こったかも分からないまま、彼女は俺の下で揺れていた。
白濁で汚れた息子をプリマの咥内に突っ込み、綺麗に清めさせる。少し魔力を送れば、舌だけが動いて汚れを舐めとっていく。
竿部分を丹念に舐め取り、先を吸い出すように清めていく。温かい舌にもたらされる快感に、ぞわぞわと全身に鳥肌が立つ。
新たな刺激に再び大きさを取り戻した息子が、プリマの口から溢れる。引き抜くと同時に、ツゥと唾液が彼女の口元を伝った。
さて、準備は整った。
彼女の下着に手を這わせると、服の上からでもはっきり分かるほどに濡れている。先程の前戯が充分な刺激を与えたのだろう。
下着を取り去ると、プリマの秘所があらわになった。髪と同じプラチナブロンドが、うっすらと繁っている。
彼女の脚を動かし、M字開脚の姿勢をとらせると、トロトロに濡れた彼女の花弁が丸見えになる。
「いざ行かん!男のユートピア!!」
もはや興奮も最高潮になった俺が、勢いよく息子を押し込む。ググっとした抵抗を押し広げ、徐々に熱い膣内へと入って行った。
快感以外の感覚は感じていないのだろう。通常なら痛がるであろう刺激にも、プリマの秘所は蜜を溢れさせる。
最後の抵抗を突き破ると、あとは一気に彼女の奥へと到達した。想像以上にキツく、そして熱いプリマの中。
ゆっくりこすりつけるように動かすと、蜜はじわじわと更に量を増す。今は弄っていない乳首も、ピンと存在を主張していた。
「…プリマ」
名前を呼んでも、今の彼女は快感に身体を弄ばれる人形だ。当然、何も言わずに俺の欲望を受け止めつづける。
パンパンと音が鳴るほどに激しく、プリマの奥を穿つ。ただただ俺にに身を任せ、彼女は静かに乱れた。
「…っが!出る!!」
彼女からの刺激に、俺の頭もショートしそうだ。そろそろ限界も近いのだ。
「プリマ!声を出せ!お前もいけぇ!!」
もう何が何だか分からないまま、俺は夢中でプリマに魔力を送る。胸は揉みあげ、俺は彼女の中に欲望を放った。
「っふぁ!ひゃ…ああああああああんっ!!」
途端に動き出したプリマの声の時間。表情は固まったまま、しかし艶っぽい声を上げてプリマは絶頂を迎えた。
「…ふぁ…あれ?」
「ん?どうしたの?」
椅子の上で虚ろな表情をしていたプリマの目に、突如光が点る。キョロキョロと辺りを見回し、彼女はポヤーっとした顔に疑問を浮かべる。
「私…寝てました?」
「うん、あんまり気持ちよさそうだったからそのままにしてたよ」
俺の言葉に、プリマは成る程と納得する。
あの後、魔法の練習も兼ねてプリマの身体を清め、部屋を片付け、ついでに彼女の記憶も弄っておいた。
今の彼女は身体の時間も戻してある。中に出してもこれなら妊娠の心配もなかろう。
一連の作業のおかげで大分魔法にも慣れたように感じる。
杖を振り、火の玉の形を自在に変えてみる。ハート型、星型、一瞬だけおっぱい。おぉ、なかなかスムーズに扱えるようになった。
「あれぇ?ぐりむ様、いつの間にそんな技術を?」
「あ、いや。なんか出来た」
「すごいです…!さすがは魔女さ…あ…」
「あ」
ポイと本に向けて放った火の玉の狙いが外れ、再びプリマに命中する。
にこにこと話していたプリマの顔からスルリと表情が抜け落ちると、彼女はぺたんと座り込んだ。
それっきり、彼女は再び全ての動きを止める。
ちなみに本に撃とうとした魔法は『枕』
枕が変わると眠れない繊細な俺としては、本を家のものと同じ仕様の枕に変えようとしたのだが…
「膝枕…なのか?」
ぺたりと座り込んだままうんともすんとも言わないプリマに触れ、呟いてみる。
とりあえず抱き上げ、ベッドに引き上げてみる。確かにこの柔らかな身体は、どこをとっても枕になりそうだ。
まあ棚ぼたということで、今日は徹底的にプリマで楽しむとしよう。
柔らかい膝に頭を預け、俺はこれからの日々に思いを馳せるのだった。