【いいニョロ記念日】  
 
「今日はお前は日没後に神殿に行ってはいけないよ」  
「えええ!なんで?お姉ちゃんは行けるのになんであたしはダメなの!!」  
「ダメなものはダメだ!!!」  
「ずるいよお姉ちゃんだけ!!どうして?何の祭なの!?」  
「う…むむ、と、とにかく11月26日の宵にはその年15歳になった娘以外は神殿に行ったらいかんと決まっ  
てるんだ!掟を破ったらバチがあたるぞ!いいな!!」  
 
父親から頭ごなしに命令されて、ミリアムはタコのように膨れた。  
一つしか違わない姉のナタリーとはいつでも何でも一緒にしてきたのに。ナタリーよりもあたしの方が何でも上  
手なのに。  
一つ年上だってだけでナタリーばっかりずるい!!  
 
ミリアムは自室に引きこもると布団をひっかぶって寝たフリをした。父親が途中で何度か様子を見にきた気配が  
あったが知らんぷり。そしてナタリーを見送りに父親が出かけた気配がすると…ミリアムは家から抜け出した。  
 
死んだママが使っていたストールをひっかぶって神殿への坂道を駆け上がる。  
あんなに燈火が灯っている!絶対なにか楽しそうなことをやっているのに違いない!!  
 
――あああん、うあああん、うああああ…  
神殿に近づくにつれ、ミリアムはそれまで地鳴りのように聞こえた音が人々の声だということに気付いた。  
何?あれは…  
 
丘を登りきって神殿の正面に出ると、ミリアムの目には異様な光景が映った。。  
神殿の正面庭にそそり立つ巨大な《生命の樹》の周囲で何かたくさんの白いものが蠢いている…あれは何?  
更に近づいたミリアムはあっと息を呑んだ。  
蠢く白いもの――それは女性の裸体だった。  
 
《生命の樹》はいつものように老成した唯の樹木ではなく、無数の触手をぷるぷると震わせる緑の生命体に変化  
を遂げていた。  
ミリアムは一体何が起こっているのか確かめようと樹に近づいて――ナタリーを見つけた。  
 
ナタリーは樹の一番太い根にまたがり、白い裸身を震わせていた。  
ミリアムの立っている場所からでも、ナタリーの乳房、そして下半身にぴったりとはりついて妖しく蠢く無数の  
触手がはっきりと見えた。  
「な…何よ、あれ…」  
見ればナタリー以外の少女たちもみな同様に触手に嬲られ、悶え、喘いでいた。  
ミリアムにもそれが苦痛によるものではないことははっきりとわかった。  
中にはより強い快感を追い求めて腰を自ら揺らしている者もいる。ナタリーもその一人だった。  
――あの恥ずかしがりやのナタリーが、口の端からだらしなく涎を流しながら腰を振り、唇からは甘い吐息の混  
ざった喘ぎ声を振りまき、全身を汗で光らせている…。  
 
ミリアムは目の前の光景が信じられずに呆然と立ち尽くしていた。  
と、突然ミリアムは足元をすくわれ、同時に手足の自由を失った。  
「な、きゃ!きゃあああ!」  
いつのまにか伸びてきた触手にミリアムも取り込まれてしまったのだ。  
触手は巧みにミリアムの衣服を剥ぎ取りながら、ミリアムの一番大切な部分へと手を伸ばしてきた。  
「や!い、いや!ああ!ああああああ!」  
触手は先端からぬるぬるとした半透明の粘液をしたたらせながらミリアムの股を割り、あっという間にミリアム  
の膣前庭に達していた。  
「うわああっ!助けて!怖いいいい!」  
 
ミリアムにもその場所がとても大事な場所なんだということはわかっていた。時が満ちて神の祝福を受けるまで  
は誰にも触らせてはいけないと――ああそうか、これが祝福なのか、あたしはまだ時が満ちていないのに…  
触手はミリアムの股の中で100本以上に分岐し、それぞれがミリアムの敏感なところに張り付いて蠕動を始めた。  
厚い包皮に包まれた肉芽に取り付いた触手は包皮を優しく剥いて柔らかいが執拗な刺激を肉芽に与えた。  
「あ、はぁッ――あ…ふうッ…!」  
幼いミリアムの身体が真っ赤に色づき、吐息に甘い芳香が混じり始めると…触手のうちの1本がミリアムの子宮  
へと通じる隘路へと入り込み膨らみ、中で更に繊毛を生やして内壁を刺激し始めた。そしてまた1本が後門にも。  
 
「んんんッ…!あ、はあああン…ッ!だ、だめええええ…!」  
鋭い快感がミリアムの背中を駆け上がり脳裏に達し、大爆発を起した。  
「あぅっ、あうぅ、ああッ、い、ひいいいいい…ッ!」  
一際高く悲鳴を上げてミリアムは果てた。  
 
だが触手はミリアムを離さない。ミリアムは呼吸も絶え絶えになりながら何度も絶頂に追い立てられた。  
ミリアムの膣から分泌される大量の蜜を触手はじゅるじゅると音をたてて吸い上げた。  
この祭でもたらされる大量の処女の蜜こそが《生命の樹》のエネルギー源なのであった。  
 
その年も祭は大成功だった。  
例年よりも少しだけ若い蜜をもたらした饗宴により《生命の樹》は青々と茂り、豊かな恵みを村にもたらしたと  
いう。  
 
 

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