うちの家族は週末は朝10時を過ぎなければ誰も起きてこないことが多かった。
当時小学生だった僕は昔っから休みの日は寝坊できない性格で、7時頃に目を覚ましても
布団の中で時間をもてあますことが多かった。
だがいてもたってもいれなくなってたまに僕は姉の部屋に構ってほしくて侵入することがある。
そして僕は今日も姉の寝るベッドへこっそりと忍び込んだ。
布団から頭を出す。姉は体を僕とは反対側に向けてスースーと心地良さそうな寝息を立てて眠っていた。
姉のベッドはいつも暖かい。僕は姉の背中に体をぴったり密着させて体温を分けてもらった。
「ううん・・・うーん」
姉は目を覚まし、体はそのままに頭だけこちらに向けた。薄目をあけて僕を確認した。
「ちょっと離れてよ」
姉は頭を元に戻し、体を揺すって僕を振り払おうとした。だが負けじとしがみつく。
「ち・・・ちょっと・・・」
気がつけば僕のそれは朝勃ちで限界までいきり立ち姉の尻の肉をギュウギュウと突いていた。
姉は体をこちらに向けた。姉の顔が僕の顔の上にある。当時身長が低い方だったぼくは姉よりも
頭一つ分くらい背が低かった。僕は姉の顔を見上げた。
「おはよう、お姉ちゃん」僕は笑顔で姉に挨拶をした。
「んー!かわいい!!!!!」突然姉は僕をギュウッと抱きしめた。それも力ずくで僕の体を潰してしまうかのような勢いで。
僕の顔は中学三年生のまだ未熟な胸に埋もれた。しかし僕は逆らえない。
まだ当時は姉の方が腕力が勝っていた。ベッドの上は完全に姉の一方的支配下にあるのだ。もしも逆らえば
即蹴飛ばされベッドから追い出されるのだった。
だが僕にとってそれはそんなに苦痛じゃなかった。
姉は一旦僕を解放した。僕は頭を上げ、姉の顔を見上げた。並以上に整った顔が笑みを浮かべていた。心臓がドクンと跳ねた。
僕は小学5年生。性的な欲求を感じ始める年頃だった。
だが当時、異性とどこかで泊まり一晩・・・なんていうことは中学生やそこらの年齢では有得ない時代だった。
しかし性欲は日に日に増大する。僕の周りでもエロ本を持っていない奴なんていなかったくらいだ。
エロ本は無いと思うが少なくともそれは姉にもあてはまることだった。
となると一番身近にいる異性。それが姉であり弟であった。
特に仲が良かった僕達姉弟がお互いの体の変化に興味を抱きはじめ、いきすぎた行為に発展するまではそう時間がかからなかった。
姉は僕が布団に潜ると自分の性器を触らせてくれることがよくあった。僕は興味津々に姉の性器を弄くった。
背徳的行為だということはお互い薄々気付いていた。だが育ち始めた性欲は留まる所を知らなかった。
姉の右手が僕の左手を掴んだ。「触りたい?」姉は優しくそう尋ねた。僕はうんと頷いた。と同時にとっさに頭を下に向けた。
なんだかとても恥ずかしかった。という理由もあるが、その「行為」をしている時は何故か姉の顔を見てはいけない気がした。
姉はゆっくりと、しかし確実に僕の手を自分の股の方向へと誘導していく。
僕達の「行為」は暗黙の了解で成り立っていた。
僕が積極的にならない。姉が僕の手を誘導し、姉が僕に「触らせる」。
自発性を実際に禁止された訳ではない。昔から徐々に徐々に行為を重ね、深めていくなかで
自然に生成されたものなのだ。
僕の左手は姉のパジャマを潜った。姉の右手という通行証が無いと潜れない関門だ。
そこを超えると姉の下腹部に触れた。そこは凄く熱を持っていた。
僕の左手はさらに深部へと誘導された。すぐに下着の上部に達した。
姉の右手は躊躇することなくその情けない程弱々しい下着のゴムを潜り抜けた。
そして最深部の秘部へと辿り着いた。姉の右手は役目を終えると早々に下腹部から退いた。
僕はそっと手の平を、割れ目を覆い隠すように恥丘に置いた。
恥丘の曲線と手の力を抜いた時に出来る平の曲線と形が一致した。
僕は中指で割れ目をそっとなぞった。男性には絶対に存在しない柔らかさと弾力。そして湿り気。
僕の心臓は激しく鼓動した。
姉は上着のボタンを上から順に数個外した。小さな、しかし確実に男性よりも発達した乳房がそこにあった。
僕はそれをそっと口に含んだ。がっつくと引っ叩かれるので軽く舌で愛撫した。その姿はまるで赤ん坊だ。
だが悪い気分ではなかった。自分の全てを姉が包み込んでくれるような、そんな気がした。
そうしているうちに割れ目は随分と水気を帯びてきた。
僕は夢中で中指と人差し指を使って割れ目の表層を撫でた。
中指で割れ目をポンと軽く弾くとちいさくクチャッっと音が出た。
いつもならこれを姉が満足するまで続けるだけだった。
今回は違った。暴走を始めた性欲はこの程度では満足しなくなっていた。
姉の右手が僕の左手を強引に掴んだ。そして僕の中指と人差し指を割れ目の内部へと突っ込んだ。
(とは言っても第一関節と第二関節の間くらいの深さ)
「クチュッ」と鳴る。既に僕の手は水浸しだった。
僕は驚き、指を割れ目から引っこ抜いてしまった。だが姉はまた突っ込み、そして耳元でこう囁いた。
「もっといいよ」
僕は思わず姉の顔を見上げた。一瞬しまったと思ったが姉はクスリと笑った。
僕は赤面し、すぐに俯いた。
姉は僕の手を掴み強引に割れ目を掻き回させようとしていた。こんなに柔らかくて敏感な部分を
こうも荒々しく触ってもよいものなのだろうか。姉はさらに催促した。
「やって」
僕は思い切って指を割れ目に突っ込んだ。そしてこれでもかこれでもかと弄くりまわした。
掻くように、撫でるように、弾くように、広げるように。二本の指で可能な限りのことをした。
「っん・・・」姉が軽く息を詰まらせたような声を鼻から漏らした。
同時に乳首を口で吸ってみた。チュっと鳴った。姉はこれまでに無いほど激しく僕を求めた。
姉の右手がモゾモゾと動き出した。今度はなんだ。
だが向かう方向が違う。突然姉の右手は僕の下腹部に触れた。
「うっ」突然の感触に僕は驚き声を上げてしまった。一体何をする気だ。
姉は僕の腰を強引に引き寄せた。そして無理やり僕のパジャマとパンツをずらした。
ポロリと下着の隙間からいきり立った逸物が飛び出した。僕は仰天した。
「おっ・・・お姉ちゃん・・・?」
「触らせて」姉の生ぬるい息がぼくの首筋に当たった。
たぶん姉が僕のを触るのははじめてだ。僕は下を向いたまま姉の声には答えずじっと次の動きを待った。
姉の冷たい右手は恐る恐るぼくのそれの頭に触れた。ビクっと反応してしまった。
最初は触ったり撫でたりしていた。しかしそれも次第に動きが激しくなり握ったり擦ったりしてきた。猛烈な動悸が僕を襲った。
「ひっ・・・」繰り返される愛撫に耐え切れず声が漏れた。
負けじと姉の割れ目を触る。もう割れ目の洪水は下着にシミを作りそうなくらいになっていた。
しばらくして、いや実際はものの数分も経っていないのかもしれないが、何かが僕の下腹内部からせりあがってきた。
それは今までに経験したことの無い感覚。もっと激しく姉が欲しい。とにかく何か分からないこの津波のような
気持ちを姉に叩き付けたい。そしてこの抑え切れない衝動を包み込んで欲しい。
激しい情欲に駆られ僕は一瞬全ての理性を振り切った。僕は姉の下着を掴んでずらし、姉の股と割れ目の間に小さな逸物をつきたてた。
僕の左手を姉の背中にまわしとにかく股間をギュウギュウと押し付けた。全てを受け止めて欲しいというその一心で。
逸物が割れ目の入り口を探り当て頭だけだがその口に包まれた。直後にスパークが散った。
僕は必死に姉の体にしがみついた。
ビュービュー。逸物から液体が噴出し割れ目を打ち付ける感覚と同時に体験した事の無いほどの快感と幸福感に包まれた。
しかし直後にとりかえしのつかないことをしてしまったのではないかという後悔がジワジワと押し寄せてきた。
しばらくして股間は血が引き縮んでいた。僕は息を切らしながらもまだ姉にしがみついていた。
どうやら姉も僕の体を抱いていたらしい。腕が背中にまわっていた。
僕は恐る恐る姉の顔を見上げた。
「拭いて」姉は腕を解くと無表情でそう言い、ベッドに備え付けてあるティッシュを大量にとって
僕に渡した。怒っているのだろうか。僕はとてもいけないことをやってしまったのだろう。
こんなにも姉を汚してしまった。僕は目を背け俯いた。
股間のまわりがヌルリとなんとも心地の悪い感触がした。一物を抜く。ヌルヌルとした液体にまみれている。
酷い頭痛がしている。とりあえずその濡れたいちもつを軽くティッシュで拭き取り服の中へしまった。
どうやらパンツまで濡れているようだった。これはもう後で替えるしかない。
姉の股間を触る。まるでオネショでもしたのかと思うほどに液体にまみれていた。
姉はさらにベッドのティッシュを大量にとり無言で僕に渡した。僕はそれを受け取り割れ目やその周辺を丹念に拭いた。
体の位置は始める前と変わらないのでその秘部が今どういう状態なのか目視確認はできない。体位は替えることが出来ない。
しようと思えばできるが、同じ腹から生まれた小学6年生の大量の精液と中学3年生の大量の
愛液が混ざり合ったそこを、僕は見てはいけない気がした。
結局ゴミ箱が丸めたティッシュで一杯になるまで拭いた。
一通り終わると姉は無言でベッドから出、僕と一度も顔を合わせる事もなく下着を着替え、部屋着を着た。
僕はその様子をベッドから無言で眺めた。
姉はまるで僕の存在を忘れたのかと思うほど手際よく串で軽く髪を整えると、トントントンと一階へ降りていった。
僕は呆然としていた。しばらくしてから僕も服と下着を着替え下に降りた。
そしてそのまま洗面台に行き、汚いパジャマとパンツを洗濯機に放り込んだ。
姉の下着とパジャマもそこに入れてあった。
全ての汚れを落すために手は石鹸で丹念に洗い、顔もついでに洗った。
洗面台の鏡を見る。いつもと変わらぬ僕の顔がそこにあった。
リビングに行くと今起きたという感じの母が朝食を作っていた。
姉はその横で冷蔵庫を漁っていた。そして僕が大切に隠しておいた牛乳プリンを見つけ出すと
僕の目の前で啜るように目にもとまらぬ早さで平らてしまった。
はっと我に返る。「アッー!それ僕が昨日残しておいたのに!」僕は叫んだ。
「はぁ?名前書いとけよ」姉は無茶を言ってるのを自覚しているのかニヤニヤしながら言った。
「せっか残しといたのにー!」
「こら!」母が姉に怒った。
朝食が完成し、姉と僕は揃って椅子に座りベーコンをほおばった。
いつもとなんら変わらぬ聞きなれた朝のニュースのテーマがテレビから流れていた。
隣にはいつもの姉がいた。
終