「ママー!ママー。サンタさん来たーっ!」
二階から足早に降りてくる娘の声は、嬉しさで弾んでいた。
「そう、良かったわねー……って、何ッ!?その顔!」
私は娘の顔を見てギョッとした。
娘の幼い顔には、大量の白濁したモノがベットリ張り付いていたのだ。
「う〜ん、…目が覚めたらねー、なんかパジャマ着てなくてねー、
顔とか体に臭くでベタベタしたのが付いてたの〜…」
私は慌てて娘をお風呂に行く様促し、主人の携帯へ電話した。
「アナタっ!! 何考えてるのよっ! 実の娘にあんな事するなんて。
それに、何? あんな高価なプレゼント。ウチの家計じゃキツイって言ったのに、勝手に…」
「おい!ちょっと待てよ。俺はお前に言われた通り、予算内で買ってきたぞ。
それに、あんな事って何だよ? 昨夜は久しぶりに、お前と朝まで…」
「そ、そう…よね……。じゃあ、あれはいったい……?」