体が、熱いの。
全身で、異性を、男を求めてる。
ほら、月があんなにまんまるで。
大きく尻尾を振ってみる。
あたりに、いつものあたしと違う匂いが立ち込めて。
男だったら誰でもいい。
同族でなくても構わない。
虎でも猫でも、狐でも狼でも、いい。
いっその事、角や鱗や羽の連中でも良い。
誰でも良いの。
誰かこの疼きを静めてちょうだい‥‥。
部屋のドアを開けた所で、ママに止められた。
外に出るなんて持っての外だ、って。
村の外に行くなんて、許せない、って。
でもね、ママ。
この村には、アタシのパパしか男は居ないの。
この村は、パパとその奥さん達と、その子供達しかいないの。
だから、アタシは外へ行くの‥‥。
でも、その日は結局ママに止められた。
外に出たら食べられてしまう、って言って、他のママ達と一緒に。
翌日から、私は自分の部屋から出る事もダメって言われた。
疼きはずっと止まらない。頭がおかしくなりそうだった。
その日の夜、パパが私の部屋に入ってきた。
私は思わず布団の中に潜ったの。
例えパパでも、男だもの。犯して欲しいって思っちゃったの。
だから、早くパパに出て行って欲しかった。
でもパパは
「…お前を外に出す訳にはいかないが……パパでいいなら、相手になるよ」
って言って、私を抱きしめてくれたの。
親子でHするのってダメだって思ったけど、ママ達もいいって言ってくれたんだって。
だから私は、パパと…