あぁ、悶々としていたさ。  
だって仕方が無いとは思わないか?  
猿同然に性欲が前に前にでる年頃のオトコノコである僕の前で、オンナノコが眠っているんだ。  
仕込んだわけでも仕組んだわけでもなく、気付いたら既にこうなっていたのだから笑い話にもならない。  
後輩である由依が俺の家に遊びに来たいと言い出したのがそもそもの発端。  
俺とて慕ってくれている由依を快く思っていたので、快諾。  
当日も二人きり、という普段と違う状況でも気にすることなく、俺たちは楽しく遊んでいた。  
……今こうして由依が眠ってしまうまでは。  
 
「由依? おーい。起きろー」  
 
「ん、んぅ……」  
 
頬を叩いて呼びかけるも帰ってくるのは鈍い返事のみ。  
余程疲れているのだろうか、今日単純に騒ぎすぎてしまったのだろうか。  
どちらでもよい、どちらでもよいのだが、速く目を覚まして欲しいのだ。  
由依の寝相は良くないようで、頻繁に寝返りをする。  
そして今日の由依の服装はミニスカート。  
お察しのとおり、直しても直しても、その度にバッチリ見えるように捲くれあがってしまうのだ――  
 
「パンツ見えてるぞ、おーい」  
 
言いながらもスカートを手直す俺。  
そんなに気になるなら布団でもかけてやればいいのに、思いついていないのか、思いついてないフリをしているのか、正直自分にもわかっていない。  
何度目かになる溜息と同時に、再び仰向けへと身体を動かす由依。  
いい感じに捲れあがったスカートの中には少しだけ子供っぽい、ワンポイントのチェックの下着がバッチリ見えてしまっていた。  
 
「不可効力、不可抗力」  
 
呟きながらも直そうとしている俺はきっと優しいに違いない。  
だがスカートの端をつまんで、直してやろうとした時、それに気付いてしまった。  
 
「……食い込んでる」  
 
都市伝説程度の存在としてしか認識していなかった、ワレメとやらが今目の前に存在しているのだ。  
ここで本題に戻ろう。  
俺は悶々としている。  
紳士を模倣してみたって無理でした。  
 
「見るだけなら……」  
 
気付けば、俺は摘んでいた由依のスカートをヘソが見えるぐらいまで高く捲り上げていた。  
軽く開かれた両脚の付け根の間に顔を近づける。  
先ほどまで出来るだけ見ようとせずにいた後輩の痴態。  
良く確かめると、それは確かに彼女の大切な部分に食い込んでいた。  
なんと言うか、非常にエロイ。  
子供っぽいと思っていた由依だったが、こうしてみるとしっかりとオンナノコだという事を認識してしまう。  
考えながらもどんどんと顔はソコへと近づいていって、鼻先がワレメに触れるほどに近付いた。  
 
「……これが由依の匂いか」  
 
正直な話、荒い鼻息のせいで匂いなんて良くわかったものじゃない。  
だが、嗅いだという事実だけが俺をさらに興奮させ、更なるアウトローへと導いていってしまうのがわかる。  
鼻先をさらに近づける。  
そもそもが触れるか触れないかの位置にあったそれは、あっさりと由依の柔らかいソレへ埋まった。  
 
「ふぁっ……」  
 
こうして、ようやく由依の反応が得られた。  
最初の見るだけ、はもう頭の何処にも存在していない。  
鼻に全神経を集中させ、鼻で息をする。  
柔らかい感触、良くわからない良い匂い、彼女の反応。  
それら全てが俺に更なる行動を要求しているように思えてしまう。  
顔を離して一旦距離を取る。  
俺が間に割り込んだせいで足は先程より大きく開かれており、  
食い込みも増していた。  
それはそれでとても扇情的な姿で、この姿だけでも向こう一年オカズに困らないだろう。  
だがしかし、今の俺はその程度で納まる状態ではなかった。  
 
「由依、起きろー」  
 
心にも無い言葉。  
事実、ソレを表すように声の音量は耳元で囁かないと聞こえないほど。  
形だけの罪悪感を満たす行為と同様に、欲望を満たす行為へと走る。  
先ほどは留守だった手で、食い込んでいるソコをそっとなぞる。  
 
「んっ……ぁっ……」  
 
何度も上下に動かしているうちに由依の反応も艶やかになっていく。  
普段とのギャップか、少女の大人の部分なのかもしくは両方なのか。  
ともかく俺の興奮はさらに高まる。  
まだ仕事の無い左手を、シャツの中へと進入させる。  
良く滑る絹のような肌の感触を味わいながら、あっという間に目標へとたどり着いてしまう。  
突如として現れた、初めて触れる感触の生地。  
それと肌の合間に指を滑り込ませて、心臓とは逆にあるそれを掌で包み込む。  
 
「ぅ……ゃ、ぁっ……」  
 
きっとBにも満たない慎ましい胸だが、その中心にあるのであろうソレは、初めて触る俺でもわかるぐらいに硬くなっていた。  
そちらの感触ばかり楽しもうとすると、右手の部分がおろそかになってしまう。  
慌てて右手を動かすと、再び由依から声が漏れる。  
俺はもう自分でも何処までやってしまっていて、何処で辞めるべきなのか、引き際を見失ってしまっていた。  
ただ、それよりもより強い欲望は、さらに俺を突き動かす。  
 
「ここまできたら全部見ないと損だよな、うん」  
 
何に問いかけて何に納得しているのか。  
由依のシャツも捲り上げる。  
シャツのなかで強引にずりあげた下着の雰囲気がソレっぽくてさらに興奮する。  
予想していたとおり、胸は小さく、その頂点は綺麗な桜色だった。  
ずっと見ていたい気分でもあったが、起きられても困るので、次へと移る。  
あとまともに見えていないのなんて、履いているほうの下着ぐらいなものなのだ。  
さぁ、どんなものか見せてもらおうか。  
なんて、どこかでみたエロイ小説を思い出しながら、細くなっている部分を摘んで、下げる……が、さがらない。  
どうしたものか、と一旦距離を取ると、原因がわかった。  
 
「……センパイ? 何やってるんですか?」  
 
いつの間にやら起きていた由依が、しっかりと、押さえていらっしゃいました。  
 
「若さ故の過ち、だろうか。いや、ごめんなさい本当」  
 
嗚呼、俺終わった、弁明不可。  
自分が自殺するまでのビジョンが明確に見えてしまう。  
 
「……そんなんなら最初から言ってくれれば良かったのに」ボソリ  
 
「は? 今なんて?」  
 
聞こえてはいけないような言葉が聞こえた気がした。  
けれど、そんな言葉に答えてくれる訳も無く――  
 
「なんでもないですよ、犯罪者さん♪」  
 
彼女の右ストレートが俺の顎を打ち抜く事になった  
 

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