「よーしきー」  
僕を呼ぶ声がする。二人っきりの時だけ姉ちゃんはすごい甘えん坊になるんだ。  
親父は調停中で帰ってくるわけないし、母さんも若いつb…、…、、、…とりあえず帰ってこない。  
「よぉーしぃーきぃーいぃー?」  
姉ちゃんは朝からシンケン観てライダー観ていいともごきげんよう漬けだったし、僕は姉ちゃんのひざまくらで寝てたんだけど…  
普段とぜんぜん違う熱っぽい声。ずっとふとももに頭を乗せていたから姉ちゃんの奥も熱っぽくなってるのがわかっちゃう。  
この声で呼ばれるのが合図になってて、やっぱりダメだとは思ってるんだけど、でもそれでも姉ちゃんには逆らえなくって。  
「う…ん、ん、なあに?」自分に言い訳するようにせめて寝ぼけた振りをしても  
「だーいすきー、ふふふ、よーしーきー」  
姉ちゃんがソファの端っこに座って、そこに膝枕なんてしてるから  
「どんな夢みてたのかなー」  
姉ちゃんの右手で僕の頭をなでつつ、左手がピンと張ったテントの支柱をキュッと握る。  
「んくぅっ」  
「ああん、もう可愛いんだからあ、ね、ね、ねぇえ?」  
ブリーフ越しにレバーを動かすみたいに押されて引かれて、寝たふりしてたけど、とっくに姉ちゃんの体温と薫りにやられていた。  
「だっだめだよ」  
上擦った声がよっぽどだったのか、それとももう見透かされてるのか、すぐに左右とも手を離してくれた。  
もちろんすぐ起き上がる。そうしたら姉ちゃんはもう台所に準備に立っていた。  
僕はいつも通りにリビングを片付ける、ソファやテーブルは端に寄せて大の字にねっころがれるぐらいのスペースを空ける。  
念のため床暖房の温度もすこし暖かくしておく。ちょうど準備が出来た姉ちゃんがコップを一つもってくる。  
「よしきの前すごい染みててすごーいえっち」  
真っ赤な顔して熱っぽい声ですごい嬉しそうに。きっと僕も顔真っ赤だ、顔どころか耳までじんじんしてるのがわかる。  
互いのリクエストで僕はブリーフ一枚、姉ちゃんはYシャツ一枚、朝から二人して。とんだヘンタイさんだ。  
僕に氷水の入ったコップを渡すと姉ちゃんはシャツを脱いで空いた床の真中にこてんと横になる。  
「こんな冷たくていいの?」  
「うん、温度差あった方がまわるから」  
僕がブリーフを脱ごうとしたら姉ちゃんががばっと起き上がって、  
「だーめーなーのー!」  
僕のブリーフを再び穿かせて冷たい手を中に。  
「出すのは、こーこーかーらー、ふふあつーい、はいできたー。ほらはーやーくーうー」  
かくして全裸の姉ちゃんの顔近くにブリーフ一枚のままひざを下ろす。  
コップの冷水を姉ちゃんの耳穴に注いでから急いで遠くへコップを置いてくる。  
「んー、あー、あー、よしきぃーよしきーいー」  
姉ちゃんと頭と足が逆に、でも向かい合わせになるように横になる。  
すぐに手を伸ばし姉ちゃんの下半身にむしゃぶりつく。目の前にあるトロトロの場所にもう我慢できなかった。  
「ひゃぅっ!よしきっよしきぃっ!」  
姉ちゃんの下腹部がぷるぷると震えて余計にいとおしくなってお尻を抱き寄せ充血した花弁を舐めまわす。  
味と匂いとなによりとめどなくあふれ出てくるものにどんどん自分が高ぶっていくのがわかった。  
すぐに僕の強張りも柔らかい口腔に包まれてあっという間に射精していた。  
でも姉ちゃんの薫りに溺れたまま変わらずにむさぼりつづけてると一段と強烈に吸い付かれた。  
と同時に姉ちゃんの身体が妙な方向に力をかける。  
耳口に入れた冷水がすこしずつ暖まったため対流をおこし、それが三半規管のリンパ液も揺らすらしい。  
「んんんっんんんっ(よしきっよしきっ)」  
僕は姉ちゃんをがっちりつかんだまま息も継がぬままむさぼりつづける。  
姉ちゃんも、ぐらぐらと揺れる空間認識のなかで僕のペニスだけが唯一の指標であるかのように、がっちりと吸い付いて離れない。  
上下前後左右へ重心を置こうと暴れる姉ちゃんの身体を、僕は押さえつけ、姉ちゃんは僕にしがみつく。  
硬さを取り戻した感覚はあって、姉ちゃんから飲み込んだ分がすぐでてまたあふれきて、とろけるれんさがとまらない  
ぎゅっとしがみついたまま、互いを確かめるように。ぐるぐる ぐるぐる  
 
重力を騙して僕らは愛し合う  
 

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