昔々、触手の表面が皆ツルツルだった頃、ある所に、  
とても我儘で傲慢で地中の蚯蚓を掘り返してはスコップで切り刻むのが趣味という残虐なお姫様がいました。  
 
ところがある日、森の中を何気なく散歩してみると丸々と太った蚯蚓がいるではありませんか。  
スコップを持っていなかったので靴で踏みつけると、  
実はこの蚯蚓、山の神様だったのです。  
怒った神様はお姫様をたちまち触手に変えてしまいました。  
ワインの瓶より太く、蛇よりもずっと長い触手です。  
悲しさでむせび粘液を出す触手となったお姫様に、神様はこう言いました。  
 
「お前が元の姿に戻るには、  
100人分の処女の破血  
隣の国のお妃の栗ピアス  
ベッドの下にある本や写真を50点  
塩コショウ適量と  
男の処女を50000人分貫かなければならない!  
」  
 
神様はそう言って消えました。  
お姫様は暫く粘液を出していましたが、その内出すのを止めてこう言いました。  
 
「頑張って元の姿に戻らなくちゃ。」  
 
 
 
これが5つもの国を震え上がらせた『ガン掘り大蛇』の伝説の始まりであることは、殆ど誰も知らない……誰も…  
 
 

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