殴りつけるように吹きすさぶ嵐の風も暗く淀んだ地下にまでは届かなかった。  
ロウソクの燃えるかすかな音さえ響く程の沈黙の中、石畳の部屋で2つの影が対峙していた。  
1つは漆黒の法衣に全身を包んだ魔導師。対する一方は白銀の重甲冑を纏った騎士の出で立ち。  
ともに人の姿をした2人の間には味方同士とは思えない険悪な空気に満ち、  
外の嵐に引けをとらない暴風が吹きすさっていた。  
 
先に切り出したのは魔導士の方だった。  
「まったく普段は、戒律だ、信仰だ、なんてご立派な教えを説く割には、  
随分とえげつない事をするわね。」  
「理解してください。損害を最小に留めるには我々が囮になるのが最も効率的だったのです。」  
毅然とそう反論する神官騎士ラナの横顔はまだあどけないと言ってもいい幼さが残っていた。  
いちおう正式な騎士なのだから18にはなっているはずだが、オレンジがかったくせっ毛をリボンで  
強引にまとめた不器用さなど、年端も行かない町娘とさほど変わりが無い。  
そんな彼女に自己犠牲を疑いもなく信じ込ませているのだから、騎士団の統率は随分と上手くいっているようだ。  
(はぁ、ある意味頼もしいわ。)  
頬に掛かった髪を面倒くさそうに払いながら、魔導士の女が大げさに溜め息をついて見せた。  
口にまで出さなかったのは、この生真面目な騎士を挑発したところで事態を悪化させるだけだと  
わかっていたからだった。それぐらいの冷静さはまだ残っている。  
その女魔導士は名前をファリアという。  
(ま、今より悪い事態があるのかは知らないけどね。)  
とにかく今はもっと他に考えるべきことがある。  
ラナとは正反対の真っ直ぐに伸びた黒髪を指で弄びながら、  
ファリアは不毛な議論を中断しさしあたっての状況に思考を巡らせる事にした。  
 
 
「つまりは陽動のための捨て駒。」  
自らの置かれた状況を要約するとそういう事だった。  
魔族の拠点となった村を急襲したファリアたちは不意打ちの混乱に乗じて制圧に成功する。  
だが後に続くはずの本隊がいつまでも現れず、逆に敵の増援によって包囲されてしまったのだ。  
廃屋となった領主の館にまで追い詰められ、今はその地下室に身を潜めている。  
「夜明けまでは持ちそうに無いわね。」  
ラナに背を向けたまま、独り言のようにファリアは言った。  
さっきは抑えたたものの腹に据えかねているのは事実だ。  
命令されたとはいえ、自分をダシに使った騎士団の連中とはやっぱりまともに話す気にはなれない。  
「あの、、」  
背後から申し訳なさそうな声がする。  
「結界は夜明けまでは持たないって言ったのよ!」  
闇の眷属である魔族たちは夜にこそ力を発揮する。日が昇るより前に突入されたら、  
ただでさえ少ない勝算がさらに薄くなり状況は絶望的となる。自然と口調が荒くなった。  
「あのぅ、、」  
「まったく!奴らに倒されたらどうなるかぐらいあなたにも分かるでしょ!?  
ただ殺されるならまだマシ。最悪は、」  
「ですから!全くの捨て駒というわけではありません!!」  
少女の凛とした声が地下室にこだまする。思いのほか力のこもった声に思わず振り向いたファリアは、  
言葉の意味を問い正すことも忘れて目の前の相手をただ見つめていた。  
「この館には強力な武器が封印されているのです。  
それを解放できれば外の相手など者の数ではないと聞いています。」  
「もともと魔族がここを襲ったのもそれが原因だったというわけ?確かなの?」  
「はい。私の任務の中にはそれを持ち帰る事も含まれているのです。」  
もう何も隠してはいないだろうな。そう勘ぐってしまう自分に軽く嫌悪を覚えながらも  
ファリアはラナを促す事を忘れない。とにかく時間が惜しかった。  
 
いくつかの隠し扉を抜けた先に件の封印の部屋はあった。  
狭い室内の空気はもとより埃にまみれた地下の中でも殊更に淀み、不快を通り越して  
目まいさえ覚えるほどだった。だが、それゆえに魔族がここまでたどり着けなかったと  
確信する事ができる。外界の空気が入った気配が全く無いのだ。  
並んで立つと肩が触れてしまいそうなその部屋の奥に、問題の武器は安置されていた。  
大木の根のように絡み合う複雑な文様が描かれた台座とそこに据えられた一振りの剣と杖。  
ともに薄黒く朽ちた色に染まっているが、柄の部分にそこだけ磨かれたような漆黒の宝珠が  
異彩を放っていた。  
「私が連れてこられたのはこれが理由か、、、」  
台座の宝珠を指先で撫でたファリアの視線は何かを悟ったことを物語っている。  
(なんて性質が悪い、、、)  
すぐさま向き直り、背後に立つ女騎士を問いつめる。  
「あなたこれを持ち帰ることが任務だったわね?」  
「はい。もちろん、村を開放することが本来の任務ですが、、」  
「使えと言われた?」  
「手段までは問われていません。ですから状況が必要とするなら私はこれを使うつもりです。」  
そこまで聞いてファリアは軽くため息を吐く。  
「物は言い様ね。」  
「あの、、先程から言っている意味が分からないのですが、、、」  
当惑した表情は騎士のそれから少女ものになっていた。愛くるしい大き目の瞳が  
内心の疑問をまっすぐにぶつけてくる。  
「これを使うにはね繋がる必要があるの。」  
「繋がる?」  
「そう繋がるの。この宝珠が生み出す魔力の楔をここに打ち込んで、、、」  
そこで言葉を切ったファリアはマントをはだけてローブの上から下腹部をさすってみせた。  
「え、、、なっ!」  
一瞬宙をさまよった瞳が次の瞬間には全てを理解して驚きと羞恥の色に染まる。  
ラナは頬を真っ赤に染めて叫んでいた。  
「わかった?これはね女の精気を糧にする魔器なの。」  
「な、、、で、、でも、なんでそんな事をあなたが?」  
「わかるわよ。なにせこれを作ったのは私の母なんだから。」  
立て続けの衝撃でラナはもはやどう驚いたらいいのかすら分からなかった。  
「そ、そんな、、そんなのまともじゃありません!」  
「ええそうよ。魔力はすごかったけど全くいかれた人だったわ。  
恵まれた才能と人生の大部分とをつぎ込んで作り上げたのが、女から見れば悪夢としか言えない  
こんな代物だと分かった時には心の底から死にたい気分になったわ。  
しかもくたばる直前にぶちのめして漸く封印させたと思ったら隙をみてどこかに隠しやがった。  
それがまさかこんな所でお目にかかるとは、本ッ当に疫病神だわ。」  
 
後半はもはや愚痴だった。  
「とにかく、結局私たちは捨て駒だったのよ。  
おおっぴらにできないような武器に頼らざるを得ない状況に追い込んで、  
これを使わせるつもりだったんだわ。これだから宮仕えの連中は信用で、、、ッ!」  
突如、地鳴りとともに地下室全体が大きく揺れた。埃が一斉に舞い上がり2人を咳き込ませる。  
「結界が一つ突破されたわね。」  
腕で口を覆いながら呻く様に言う。魔力で遠視してみると巨大なトカゲのような化物が  
配下を従え地下に降りてくるのが見えた。その腹には無数の卵が詰まった卵管が触手の  
如く蠢いている。一瞬それが自分の腹に挿入された所を想像してしまったファリアは  
あまりの気色悪さに全身の毛が逆立った。  
「最悪、、、」  
ファリアが固まってしまう一方、  
ラナは神官騎士ゆえの無垢さが幸いしておぞましい想像とは無縁でいられた。  
「で、でも、あんな、ば、、化物の慰み者にされるよりは、、」  
肩を揺すられて我に返ったファリアが切り返す。  
「分かってる?騎士団の連中はこれの使い方を知ってるのよ。  
もしあなたが生還したらそれがどういう意味か皆に知れ渡るって事よ?」  
「あ、う、、、むぅ、、、、」  
焦燥と混乱で目を白黒させる様は鎧を着ていても騎士とは思えない。完全に一介の少女の有様だった。  
「とは言っても、、、」  
他に選択肢は無かった。2人の力だけであの化物たちに勝てるとは到底思えない。  
真に忌々しいがあの女の作った武器の威力はファリアも認めざるをえなかった。  
一つ深呼吸して意を決する。  
「、、、ねぇ、覚悟はいいのね?」  
肩に手を置きラナの目を真っ直ぐに見据えて問う。少し冷静になれば自分はまだマシな事が分かった。  
本当に悲惨なのは純潔をこんな事に捧げなければならない少女の方なのだ。  
「は、、い、、、」  
少しの逡巡の後こくりと頷いた瞳には明らかに少女の物とは一線を画す意志の力があった。  
ためらいも揺るぎも無く見返してくる視線は、まさに騎士としての決意の表れ以外の何物でもない。  
その健気な想いに胸の奥が熱くなったファリアは自然とラナに唇を重ねていた。  
「、、あっ、、」  
少女もそれを拒まず瞳を閉じて全てを受け入れる。  
その様にますます胸が熱くなったファリアは、背中に手をまわし全身でラナを抱きしめた。  
(せめて優しくしてあげなさいよ。  
もし傷でもつけたら地獄の底へ追いかけてでもぶっ飛ばしてあげるから。)  
自分の母親が天国に召されたなどとは露とも思わない魔導士の決意は、  
騎士のそれと比べるといささか物騒な代物だった。  
 
「始めに言っておくけど、この剣と杖は女をよがらせるためのあらゆる魔術が組み込まれた、  
言ってみれば凝縮された淫術の塊みたいな代物なの。だから脅かすわけじゃないけど、  
こいつと繋がるってのは化物に抱かれるのとそう変りは無いのよ。」  
「まさか、、ファリアさん既に、、」  
「違う!」  
ラナの不埒な妄想を一言の元に否定したファリアは羽織っていたマントを脱ぎ捨てる。  
露になった体はきつく切れこんだ胸元と腰まで開いたスリットが妖艶な漆黒の衣に包まれていた。  
「ただこの武器にしたら私たちはいわば宿主みたいなものだから命にかかわるような無茶はされないわ。  
気休めかもしれないけどそれだけは安心して。さぁ、時間が無いわ。」  
「え、で、でも、、、」  
鎧を脱いだ少女の身を包むのは股間部分がきつい逆三角形に切れ上がった扇情的な下着だった。  
ロングブーツの端から覗く太腿の付け根が無防備にさらされ、  
その中心の未踏の秘烈が布越しにうっすらと浮き出ている。  
「今更ためらわないの。」  
そう言いながら自身もためらいを振り切ってスカートの止め具を弾く。  
とたんに露になった黒いレースの下着に触手が絡まった。  
いつのまにか台座からは無数の蛇のような触手がのび、下着姿の2人を引き寄せていた。  
「く、、きつ、、」  
軽く首を絞められて喘いだ唇を別の触手が犯す。その先端に魔力が集中するのがわかった。  
「はむぅ、、んぐぅ、、むぅ、、」  
激しく舌がこすられ、魔力の渦に唾液が吸収されていく。  
(媚薬を醸成する気なの、、、)  
「んッ、くぅ、、、」  
何かを振り払うように頭を振ったファリアの唇で魔力が発動した。  
一瞬で口中に飛び散った甘い香りがたちまち全身を蹂躙していく。  
「な、なんて強烈な術な、の、、」  
頭の芯まで溶けてしまいそうな強烈な疼きに指先までが痺れた。  
「ん、んぅぅ、、」  
口つき触手に唇を奪われ、台座から這い出した吸盤触手に全身を拘束される。  
閉じようとする脚が無理やり開かれ、濡れ始めた下着を露にされてしまう。  
触手からはさらに繊毛が伸び、勃起した乳首とクリトリスを下着ごと締め上げた。  
「あ、、くぅ、、」  
大きく開いたローブの背中と太腿には大蛇の如き触手たちが大きく口を開けて次々に噛み付いてきた。  
「う、くぅ、調子に、、のらない、で、んぅぅ、、」  
抵抗は試みるものの甘噛みされるたびに媚薬で肌を焼かれまともに力が入らない。  
反対に手首を捻りあげられて両手までが封じられてしまう。  
 
「ひぃ、いやぁ、はぁぁん!!」  
背後を振り向くとファリア同様に半裸の体を緊縛されたラナが  
よがることすらできずに悲鳴をあげ続けていた。  
触手の群れに背後から抱きかかえられて胸を揉みしだかれ、  
股間に下着を食い込まされて激しく擦られている。  
口元には男根の形を模した触手が迫っていた。  
「あん、はぁ、やぁ、、」  
「くぅぅ、やめなさい、、その娘にそんな無茶は、、あうぅ、、」  
ファリア自身も膝を抱えられて空中へと吊り上げられる。  
自由を奪われた身体から下着が剥ぎ取られそのまま台座の真上へと運ばれると、  
そこで同様に全裸にされたラナと正面から張り合わされた。  
「んぅっ!」  
「はぁ、ファリアさん、、んぅぅ、動かないで、」  
体中に巡らされた触手によって全身が結ばれていく。搾り出された乳房がお互いにつぶしあい、  
勃起した乳首を触れさせ合って痛烈な快感を迸らせる。口を開いた触手に咥え込まれると堪らず悲鳴がもれた。  
「ひぃ、あぁぁ、、」  
一まとめに咥えこんだ2人の乳首を触手の舌が結びつけ、固くしこったそれをコリコリとこね回す。  
「いや、、そんな、だめぇ、」  
「こ、、こんなの、、ん、、はぁ、」  
反対側の乳首も同様にくわえ込まれ、さらに胸の谷間に特別太い触手が通されて  
張り詰めた乳房を揺すりたてる。大きく膨らんだ亀頭が胸元から這いあがると、  
まずはファリアの唇に狙いをつけていった。  
「ん、ぅ、ぐむぅ」  
女魔術師の濡れた唇を目一杯押し開き、極太の触手が差し込まれていく。  
呆然とした少女騎士の瞳がそれをただ見詰めていた。神官騎士として貞操を守り通してきた彼女にとって、  
それは刺激が強すぎる光景だったのだ。唇を使った性行為など知識としてすら供えていない。  
「な、、なんなの、、これ、、」  
「ふぅ、、ぐむぅ、、」  
犯される唇から苦しげな悲鳴が漏れる。女の事情など端から考えにない触手の口淫は傍若の限りだった。  
口中に媚毒を放って理性を捩じ伏せ、抵抗力を失った口腔を縦横にねぶり尽くす。  
痺れきった唇は溢れる唾液をだらしなく垂らし、繊毛に絡め取られた舌を無理やり動かされ先走りを  
滴らせる鈴口を何度も舐めされられる。  
性行為にはそれなりに経験のある彼女だがここまで激しくされたことはなかった。しかも触手の凌辱は口にとどまらない。  
こうしている間にも胸を揉まれ、首筋を吸われ、股間の襞を抉られている。体中に加えられる愛撫が口中の触手と連動し  
耐えがたい恥辱と快楽をファリアの心と体に刻みこんでいく。  
「ふぅ、むぐぅぅう、、んむぅぅ、」  
常軌を逸した行為にまともな思考が吹き飛び為すがままとなってしまう。  
それを見つめるラナには触手の胴体がわずかに波打ったように見えた。  
 
「ん、ふむぅぅ!!」  
突如、我に返った女魔術師がだめだと言わんばかりに首を振って拒絶をあらわす。  
そのただならぬ気配にラナは怯んだ。  
「な、、何が、おこるというの、、」  
何となくはわかるが、理解したくない事態。震えるラナに見せつけるかのように、  
触手の突き込みが喉の奥に届きそうな程深くなる。やがて一際大きくしなった触手が固く硬直し動きを止める。  
その瞬間ラナには、次はお前だ、とささやく声が聞こえた気がした。だがハッとする間もなくそれは  
悲鳴によって打ち消される。  
「げほっ!げほっ!、はぁ、やぁぁぁぁ!!!!」  
絶叫したファリアの唇から白濁が飛び散り、生暖かい飛沫がラナの身体にまで降りかかった。  
「ん、、やぁ、、んあぁぁ、」  
膨張した触手の先端から生臭い臭気を放つ白濁液が噴出している。触れるだけで肌が熱く痺れて  
しまうそれを、ファリアは悲鳴をあげる唇の中へ注ぎ込まれるのだ。  
悲鳴を堪能した触手は逃げる唇を追いかけて再び犯し、さらに大きく脈打って白濁液を注ぎ込む。  
「ふむぅぅぅ、んぐぅ、、んく、」  
震える喉が精一杯開かれるが放出はとても収まりきる量ではなかった。  
引き裂かれんばかりの唇から白濁の泡が噴き、絞り上げられた乳房に垂れ落ちてくる。  
その不気味な生暖かさにラナは鳥肌がたった。  
「あ、な、、なに、こ、、れ、、」  
口腔への射精に飽きた触手は唇を抜け出し、ぐったりした女魔術師の顔を白濁の化粧で染めていく。  
整った眉や前髪、鼻筋から頬、そして唇。女魔術師は、その強気な顔を白濁でドロドロに穢され、  
最後に首筋を流れる黒髪の中に止めの射精を放たれ、そこでようやく解放された。  
「んあ、、、あぁ、、」  
唇から唾液をたらし力なく崩れ落ちたファリアの姿にラナは戦慄した。  
強気だった彼女が触手の暴虐によってぐったりとうなだれ、眉を震わせ涙さえ浮かべている。  
その姿が自分に重なった。やがて、亀頭が向きを変えて口元に迫ってくる。  
「ああぅ、、来ないで、、」  
逃げるようにそむけたラナの顎に触手がからみついて動きを封じ、  
喉を押さえ息を詰まらせて口を開かせる。  
そしてパンパンに膨張させた先端が唇に覆いかぶさった。  
「ん、むぅ、はぁ、、いやッ!」  
膨れ上がった亀頭からは既に精液が滲み出していた。ファリアの口にあれ程注ぎ込んだのに  
勢いが少しもそがれていない。黄色く濁るほど濃い白濁を唇に塗りたくられ、  
臭気に焼かれた喉が息もできないほどにむせ返る。  
「げほっ、げほ、、やッ、こ、こんな濃いのを、、や、やめぇ、、ぐむぅ」  
少女騎士の唇がこじ開けられ、触手が押し込まれていく。  
人間よりも一回りは太い疣だらけの触手が口腔を埋め尽くす。  
「ぐむぅぅぅぅっ!!」  
先端はたちまち喉の奥にまで達した。媚毒で粘膜が焼かれてラナは吐き気を催す間も与えられない。  
そのまま律動が開始されると口の中は生臭い精液の臭いで満たされ、  
激しく擦られる唇から否応無く唾液が溢れた。  
 
「あぅ、むぅ、、」  
暴れまわる亀頭によって生臭い先走り液と唾液のブレンドが口中に塗りたくられる。  
泡立つ粘液が唇の端からだらだらと零れ落ち、その惨めな有様に心が引き裂かれた。  
(ん、、あぁ、、わ、わたし、、穢されてる、、)  
麻痺毒が徐々に行きわたって息苦しさが抜けてくると、悲惨な状況をより自覚してしまう。  
全身が痺れて力が抜けてしまうのに、皮膚や粘膜の感覚だけが異常に研ぎ澄まされているのだ。  
口の中では亀頭が固さを増していくのがはっきり感じられた。  
(だ、、だめ、、それは、、やめて、いや!)  
恐怖に怯んだ瞳に涙が浮かび、犯された唇の端から悲鳴があふれ出す。  
強気な女魔術師が心を折られ屈服させられる様を、目の前で見せつけられたばかりなのだ。  
如何に騎士といえど年端も行かないラナが平静でいられるはずはなかった。  
必死に首を振り拒絶を示す少女をあざ笑うかのようにして、触手のピストンがペースをあげる。  
「んんぅぅぅぅ!!」  
亀頭の根元が脈打ちおぞましい粘液が充填されていく。  
染み出した一滴が舌を焼くとラナの恐怖は頂点に達した。  
(あぁ、いやぁぁぁぁ!!)  
次の瞬間、膨れ上がった亀頭から濃厚な白濁液が噴出した。  
「ふむぅぅぅぅぅ!!!」  
溢れる粘液が少女騎士の口腔を一杯に埋め尽くし、処女の肉体に初めての男の味を刻みつける。  
ラナがそれを拒めたのは一瞬だけだった。  
とてつもない圧力に責められた喉が力なく震え、濃厚な粘液が腹の中へと殺到していく。  
(ん、あぁ、いやぁ、はぁ!!)  
気持ち悪さと屈辱に全身が震えた。注ぎ込まれた粘液は消化器官を下って腹に満ち、ドロドロと  
波打って体内から彼女を犯す。被虐の限界に達した精神が飽和し、  
もはや頭の中が真っ白になって何も考えられない。なおも穢され続ける腹の奥からは得体の知れない  
高揚感が噴き上がり、背筋を貫いて意識を突き上げた。  
(な、なにこの感覚、、)  
全身が痙攣し張り詰めた肌から汗の玉が次々に溢れ出した。  
「あぁッ、はぁ、はあぁぁぁぁぁぁッ!!」  
触手を抜かれると同時に絶叫のような悲鳴が口をつく。  
それはラナが初めての絶頂に達した証だった。  
 
 
とりあえず以上。  
 

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