「えー、いいじゃんいいじゃん。あ、沙織ちゃん水族館とか好き?」  
 
「ゃ、、そんなには・・・」  
 
「そっかぁ。じゃあさ、プラネタリウムとかどう?」  
 
「っっ!!」  
 
 
手が肩に触れた。反射的にびくっとなる私の体。相手の人は少し驚いた表情を見せたものの、嬉しそうに更に距離を詰めてくる。  
 
 
――もうやだ・・・帰りたい・・・  
 
 
「あー、そうだよね、俺たち今日会ったばっかだし・・・いきなりデートは無理だよねー、はは」  
 
 
なんで合コンなんか来たんだろ。。  
 
うらめしそうに幹事の洋子に目線を向けると、てきぱきとご飯を取り分ける快活な女の子の姿があった。  
 
愛想のいい笑顔。  
しかも媚びるようなそれではなく、屈託のない、愛らしくて、清純で、眩しい笑顔。  
 
 
――やっぱりあれくらいできると・・・合コンも楽しいんだろうな・・・  
 
 
みんなのお皿とグラスに気を配りながら、男の子達からの下ネタをひらりとかわしつつ、一緒にいる女の子達をさりげなく褒める。その小さな鈴のような声がまた・・・  
 
見とれていると、不意に目があった。  
瞬時に私の表情に気づいて、はっとした表情になる。  
 
 
――ああー、ゴメンっ!  
 
 
アイコンタクトでそう送ってきた。こっちのテーブルまでフォローできなかったのを申し訳なく思ってるんだろう。  
 
私は精一杯微笑んで首を振った。  
そんな心配をさせたことが、そして羨望と苦痛の入り交じった表情を見せてしまったことが逆に申し訳なかった。  
 
はぁ、、自己嫌悪。。  
 
 
「オクテな女の子」って、本当に良く聞こえる表現だと思う。  
でも本人は、どうにかしてその評価を覆そうとあがいていることも多く・・・  
私も、その一人。。。  
 
 
「っっっ!!!」  
 
そのとき、声にならない声がでた。  
 
――腰に・・・手が・・・  
 
さっきから執拗にデートに誘ってくる隣の男の人は、「にやにや」としか言い表せない笑みを浮かべながら、逆の手でジンジャエールを差し出した。  
 
「ぁ、、ありがとうございます。」  
 
一気に喉が渇いた私は、自分で頼んだドリンクを受け取って口に運んだ。  
 
 
――やだよ・・・なんでこの人こんな積極的なの、、私なんかに・・・  
 
 
「アハ。沙織ちゃんなんか飲んでるとき小動物っぽいよね。」  
 
「はぁ・・・」  
 
「その唇、吸い付きたくなっちゃう。」  
 
「!!」  
 
 
顔が熱くなる。  
 
セクシュアルな印象を持って見られている。  
そのことを意識したら何故か急に恥ずかしくなってきた。  
 
「すごいぷるぷるしてるよねー。キスした男の感想とか聞きたいな〜」  
 
「っ、、、や、、だ・・見ないでください。。」  
 
「でも腰とか脚とかはすごい細くて、」  
 
 
わ、、私なんか・・・エッチなお話ししてる・・・!  
や、これくらいまだエッチじゃないのかな。落ち着いて、落ち着いて、  
 
 
 
「どこが感じるの?」  
 
「っっ、、ふぁっっ、、、」  
 
 
 
耳元で囁かれた瞬間・・・・  
 
濡れたのがわかった。  
 
 
――あ、、  
 
 
そして、人知れず、下腹部のある一点、  
 
下着を押し上げるソコには血と、もやもやしたものが集まっていた。  
 
 
――うぁ・・・すご、、、、、じゃない、かわさなきゃ、、  
  「もぅ、えっち!」  
  とかかわいく言わなきゃ・・・!  
 
 
最初は嫌がっていた相手でさえエッチな話題をきっかけに順応してしまいそうな自分に正直驚きながら、私はふわふわした頭で必死に次に言う言葉を考えていた。  
 
、、なのに、、、  
 
 
「フフっ、沙織ちゃんってさ・・・もしかして処女?」  
 
「っっっっ!!」  
 
 
 
ガタンっっ!  
 
 
 
私は弾かれたように立ち上がった。膝をテーブルにぶつけて痛い。  
 
 
「ご、、ごめんなさぃ。帰らなきゃ。。」  
 
 
・・・早く、その場を立ち去りたかった。  
 
私は下手すぎる嘘を並べて、なんとかメアド交換を回避した。洋子に謝りに行ったら、彼女は逆に無理に私を誘ったことを後悔してる風だった。  
 
「顔赤いよ?大丈夫?」  
「今度埋め合わせするから!」  
 
洋子と友達で、本当によかったと思う。  
気分はげんなりだったけど、おかげでちょっと冷静になれた。  
 
 
――あの男の子にも、もう一回あやまっとこうかな。。  
 
 
「おまえがっつきすぎだって。どうみても処女じゃん。」  
 
「いやわかってたけどさーーw あーいう子好みなんだよねー。か弱そうで、まだ真っ白な文学処女っていうの?オナニーも知らなさそうな。恥ずかしがるとことか最っ高。」  
 
 
 
「カーーッ」と・・・  
頭から音が鳴ってるかと思った。  
 
 
「聞こえてますよ!なんなんですか!?・・・最低!」  
 
・・・そう言いたいけど言えない。。  
私、、ダメだ、、、  
 
 
店を出て、これから二次会に行くであろう学生のグループの輪の脇を通る。  
金曜の夜はまだまだ長い。  
 
ちょっぴり自分を変えるのに期待してた初めての合コンは、変われるはずのない自分を再認識するだけの経験として終わったのだった。  
 
 
 
「ピッ・・・」  
 
――起動。  
 
カプセルに入れられたマッサージチェア風の「それ」は、  
暗い部屋の中で控えめに作動準備を始めた。  
 
 
 
「ピッ・・・ピッ・・・」  
 
――モード変更、マニュアル。  
 
 
ムカムカしてた。  
思いっきり、吐き出したかった。  
 
 
 
「ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・」  
 
――セーフティー、解除、『Yes』。  
 
 
顔が紅潮してるのがわかる。ドキドキする・・・。  
 
 
 
 
「ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・」  
 
――拘束、腕、手首、腰、太もも、足首。  
 
ちょっと・・・やりすぎかな。。  
ううん、今日は徹底的に苛めるの。  
 
「ピッ・・・」  
 
――コース追加、  
  乳首・セミオート・30分、  
 
 
 
 
下着の中はもうとっくに・・・  
 
そして、  
 
(どく、、どく、、)  
 
ソコは家に入った直後から脈打っていた。  
 
 
リモコンを持ってる反対の手で下着の上からアソコを押さえると、  
固いしこりが指先に当たった。  
 
「は、、ぁっ・・・」  
 
期待してる、、エッチな体・・・。  
 
 
 
 
 
「ピッ・・・」  
 
――コース追加、  
  クリトリス・弱振動・10分、  
 
 
「クリトリス・・・10分・・・」  
 
口に出すと、それだけで体がふるふるっと震え、愛液の量が増えた。  
 
 
「ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・」  
 
――コース追加、  
  クリトリス・弱擦り上・、5分、  
  クリトリス・強振動・5分、  
  クリトリス・強擦り上げ・5分、  
 
 
 
「クリトリス、クリトリス、、クリトリスっ、、」  
 
 
 
夢中でコースを入力する。  
ここまで合計1時間ちょっと・・・何回イクのか・・・  
 
 
 
――いいんだ。。何回だって、、、イっちゃうんだから、、  
 
 
 
 
「はぁっ、、、はぁっ、、、」  
 
両膝が自然にくっつき、  
刺激を求めてもじもじする。  
 
 
――どうせ・・・  
  どうせ私は処女ですょっ。  
 
 
「ピッ・・・ピッ・・・」  
 
――コース追加、  
  乳首+クリトリス・圧着・5分、  
  乳首+クリトリス・圧着振動・5分、  
 
 
――処女だけど、、私だって・・・  
  しちゃうんだから・・・  
 
「はぁっ、、、はぁっ、、、はぁっ、、、」  
 
「ピッ・・・」  
 
――コース追加、  
  乳首+クリトリス・吸引+ブラシ・30分、  
 
 
――こんなすごいオナニー、、しちゃうんだからっっ!!  
 
 
「はっ、、はっ、、はっ、、、クリトリス、、もっと・・・っ・・!」  
 
 
「ピッ、ピッ、ピッ、・・・ピピピピッ・・・ピピピピッ・・・」  
 
――オプション追加、  
  クリトリス・包皮から露出して固定  
 
――コース追加、  
  クリトリス・おまかせ(ハード)・絶頂検出まで無制限、  
 
――オプション追加、  
  アナル・ピストン  
 
――コース追加、  
  クリトリス・おまかせ(ハード)・絶頂検出まで無制限、  
  クリトリス・おまかせ(ハード)・絶頂検出まで無制限、  
  クリトリス・おまかせ(ハード)・絶頂検出まで無制限、  
  クリトリス・おまかせ(ハード)・絶頂検出まで無制限、  
  クリトリス・おまかせ(ハード)・放尿検出まで無制限、  
  クリトリス・おまかせ(ハード)・放尿検出まで無制限、  
  クリトリス・おまかせ(ハード)・放尿検出まで無制限、  
  クリトリス・おまかせ(ハード)・放尿検出まで無制限、  
 
 
入力を終えた私は、リモコンを投げ出すと服を脱ぎ捨て、装置の中に入り、  
 
開始ボタンを押した。  
 
これで逃げられない。  
大好き、、気持ちよくて気持ちよくて、全部忘れさせてくれる沙織の、、クリトリス・・・  
 
(to be continued?)  
 
 

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