第五話
すべての準備が整いました。
あとはイーシャさんが目を覚ませば歓迎会の始まりなのですが、
彼女は幸せそうな寝顔のまま、なかなか目を覚まそうとしません。
よほど気を許しているのでしょうね。
ドュリエス様としてはそれはそれで嬉しいのですが、そろそろ起きてほしい気持ちもございましたので、
イーシャさんの栗色の髪をそっと撫でながら、耳元でささやきました。
「さあ、イーシャ、そろそろ起きなくてはダメよ」
しかしイーシャさんはこんな寝言で答えます。
「ふにゃ……かあさまぁ……おはようのちゅーをしてくれなきゃ……いーしゃはおきませんよぉ……」
それを聞いたドュリエス様は、あまりの愛らしさに思わず体をくねらせて、ふわふわの金髪を躍らせてしまいます。
「やあん、もう、やあん……何て可愛らしいの……っ! 本当に子供のよう……。
うふふ、分かったわイーシャ、それでは皆で『おはようのちゅー』をしてあげましょうねー」
「ひああぁ……っ!?」
そんなわけで、イーシャさんは全身に舌が這い回る感覚で目を覚ますことになりました。
しかも、なぜか体を動かせません。
「ひっ、あっ、なっ何……っ!? んあっ、ふうーっ!」
イーシャさんは、服を脱がされ、肘掛け椅子に全裸で拘束されていました。
ふくらみかけのお胸はもちろん、両足を肘掛けに乗せられ紐で縛り付けられているため、
お股が大きく開いてしまっていて、女の子のお大事からお尻の穴までもが丸見えです。
慌てて腕で体を隠そうとしましたが、その腕も、高い背もたれの上に鎖付きの手枷で繋がれ、
両手を挙げた状態のまま下ろすことができません。
そこに、やはり一糸まとわぬ姿になったドュリエス様と四人の侍女さん達が、
太ももやわき、首筋、腕に、舌で『おはようのちゅー』をするのだからたまりません。
「あーっ! やあーっ! 見ないでぇっ! あっ、なっ、舐めちゃやあっ! ドュリエス様ぁっ!」
しかも、皆さん一番肝心な場所には直接触れないようにするものですから、
イーシャさんはイキそうでイケないもどかしさを味わわされることになるのでした。
「ふひいぃーっ! あっ、あっ、ふうー……んん……ひあぁぁ……っ!」
ちなみに、足と肘掛けの間には布が当てられ、縛り方も上手で、無理な体勢による痛みもありません。
手枷の方も、手首に負担がかからないよう、やはり厚めの布が当てられています。
慣れたものです。
この人達、普段からこういうことしてるんでしょうね。
「ようやくお目覚めね。可愛いお寝坊さん」
太ももから足の付け根辺りを、お大事に触れないように舐っていたドュリエス様は、
そう言ってイーシャさんから離れました。
それに合わせて、侍女さん達も舌での愛撫を中断します。
「おはよう、イーシャ」
「はーー……はーー……ドュリエス様ぁ……な、何なんですか、これはぁ……っ!?」
「これ? ふふふ、これはね、イーシャ、あなたの歓迎会よ」
「か、歓迎……会……?」
「そう。歓迎会。シトリン様……いや、イーシャ様と呼ばせてもらうね。ボク達の愛の巣へようこそ、イーシャ様」
クロエさんが答えます。
「この子達は」
と、ドュリエス様は侍女さん達を見回し、
「わたくしの可愛い子猫達よ。
イーシャ、わたくしはあなたを大切に想うのと同じくらい、この子達のことも愛しているし、
あなたがわたくしを想ってくれているのと同じくらい、この子達もわたくしを愛してくれているわ。
だから……んっ」
ドュリエス様はイーシャさんの額に口付けます。
「……だから、イーシャ、あなたにもこの子達を、愛して欲しいの」
「私達は皆、ドュリエス様を愛し、ドュリエス様が愛されるものを愛します。
ですからイーシャ様、私達は既にあなたを愛しておりますわ」
「でも、シトリン様、ううん、イーシャ様――きゃっ! あたしもお名前でお呼びしちゃった!
イーシャ様は、まだあたし達のこと、知らないもんね。
あたし達だって、イーシャ様のこと、もっと知りたいって思ってますよ」
ナオミさん、アキさんの言葉を引き継ぎ、シーリオさんが続けます。
「そこで、歓迎会なんです。こうして私達の自己紹介も兼ねて、生まれたままの姿のイーシャ様を、
生まれたままの姿の私達で気持ち良くして差し上げるんです」
れえぇ……と、シーリオさんはイーシャさんのわき腹を下から上へ舐め上げます。
「んひぃっ! やあっ!」
あられもない声を上げて身をよじるイーシャさん。
しかし逃げようにも、拘束された体は鎖をがちゃがちゃと鳴らすことしか出来ません。
「えへへ、その手枷、背もたれに取り付けたのは私なんですよー。良いでしょう?
こうしてわきの匂いも嗅げますし」
「やあっ! やめてぇっ! そんなとこ嗅がないでぇっ!」
「イーシャ様、良い香りです……私、たまらなくなっちゃいます……ああん……」
シーリオさんは匂いを嗅ぎながら、剥き出しの白いお尻を振り、足をもじもじと擦り合わせています。
この人、ただの変態さんではなかったようですね。
良く訓練された変態さんです。
「はいはい、とりあえずその辺でね」
見かねたクロエさんが、シーリオさんを後ろから羽交い絞めにして、イーシャさんから引き離します。
裸なので当然、シーリオさんの背中に、クロエさんの胸が直に当たります。
まだ発育中途は思えない、立派なお胸です。
「む……クロエちゃん、またおっぱい大きくなった? 年の割りに、すごく大きいよねぇ。良いなあ……」
「なっ、やっ、やめてよ、もう……! ボクの胸のことは良いの!」
クロエさんは、ぱっとシーリオさんから離れると、顔を赤らめて胸を隠しました。
「と、とにかく! いきなりわきの匂い嗅がれたりしたら、イーシャ様引いちゃうでしょ」
「えー、でもドュリエス様はさっき、おまたの匂い嗅いでたよ」
「ドュリエス様……そりゃイーシャ様泣くよ……」
クロエさんは額を押さえて呆れました。
「あら違うわ。イーシャが泣いたのは、それだけ気持ち良かったからよ。そうよね?」
ドュリエス様は、イーシャさんのおへその辺りを人差し指でなぞりながら尋ねます。
「んっ……し、知りませんっ!」
「気持ち良すぎて、ドュリエス様のお顔にお漏らししちゃいましたものね」
「やあっ、もうっ、言わないでぇっ!」
青灰色の髪のいじめっ子、ナオミさんの言葉に、イーシャさんは目をぎゅっとつむって、
首を左右にいやいやと振りました。
それを見たアキさんは、口元を押さえ、明るい茶色のおさげ髪を震わせます。
「うっわ、やっば、可愛すぎる……こりゃ確かにいじめたくなるわ……」
クロエさんは溜息を吐きました。
この人、さっきから溜息ばかりです。
こういう人達の中では、常識人は苦労しますね。
「ごめんね、イーシャ様。こんな人達だけど、愛してくれると嬉しい」
クロエさんは開かれたイーシャさんの足の間に体を入れると、肌を重ね、ゆっくりと体を預けていきました。
艶やかな長い黒髪が、うつ伏せになった彼女の背中に広がります。
「あ……ん……」
二人の胸が合わさって、むにゅっと潰れます。
やはりクロエさんの方が、少し大きいようです。
「ふふ、これがイーシャ様の温もりなんだね……。
ボクは、クロエ・ノイル。もうすぐ十二歳。よろしくね、イーシャ様」
「クロエ……」
「うん」
「あなたも、私を愛してくれる……?」
「もう愛しているよ、イーシャ様」
クロエさんはそう言って、イーシャさんの唇を奪いました。
イーシャさんは抵抗せず、差し込まれた舌も、自分の舌を絡めて迎え入れます。
クロエさんは舌を絡み合わせたまま前後に擦り合わせ、誘うように動かし、
自分の口の中にイーシャさんの舌を迎え入れ、そして唇を少し離し、舌先だけを舐めあいます。
幼い侍女さんが動く度、垂れかかった彼女の黒髪が、乙女騎士の顔をくすぐります。
クロエさんはそのまま顔を少しずつ下にずらし、舌と唇を這わせていきました。
下唇、顎、首筋、胸の間……。
時々強く吸い、跡を付けます
「んあぁ……ク、クロエ……くすぐったい……」
「くすぐったい? 気持ち良いの間違いですわよね? ほら、お胸の先がこんなに喜んでますわ」
ナオミさんが横から、ぷっくりと勃ち上がった乳首を指で押し込み、円を描きます。
「ふあっ! やあ……っ!」
そうしている間にもクロエさんの舌は進み、おへその周りを舐り回し、さらに下へと降りて行きます。
「やあっ! それ以上は……っ!」
「んっ……ちゅ……イーシャ様って、ここの毛、あんまり縮れてなくて綺麗だね。さらさらしてる」
「は、恥ずかしいこと言わないでぇ……ク、クロエも、いじわるです……っ!」
「え……? いや……ボク、誉めたつもりなんだけどな……」
そう言いながらも、クロエさんはイーシャさんの栗色のお毛々の間に唾液を塗り広げていきます。
そして、いよいよ彼女の舌は、イーシャさんの女の子の部分に近づいていきました。
「あっ、あっ……いやっ……んん……っ!」
しかし、おさねの根元の手前まで来ると、クロエさんはイーシャさんから離れてしまいました。
「んうぅぅ……んう……あ? え?」
「ごめんね、イーシャ様。まだイカせてあげられないんだ」
「あらぁ? イーシャ、どうしたの? 残念そうな顔ねぇ。
散々『いやいや』と言っていたのに、おかしいわねぇ。うふふ」
ドュリエス様はイーシャさんの頬を両手で挟み、そんなことを言います。
「……ふえぇ……」
「ねえ、どうして欲しかったのかしら? ねえ。ねえ。わたくしに教えて下さらない?」
「し、知りません……。もう……わ、分かっているくせに……っ!」
顔を逸らせないようにしてのいじわるな質問に、イーシャさんは口を震わせて拗ねてしまいます。
「だってぇ、イーシャってば、そんな可愛い顔をするんですもの。あなたがいけないのだわ」
そしてドュリエス様は、左手の中指で、唇、顎、首筋……と、クロエさんの舌の通った跡をなぞっていきます。
「う……ん……」
おへそ、下腹、さらにその下へ……。
「んっ……あっ……やあ……っ!」
「いやなの?」
ドュリエス様の言葉に、イーシャさんはしかし、ふるふると首を振って否定します。
「あら、して欲しいの? ふふ、やっと素直になったわねぇ」
と言いながらも、やはりドュリエス様は指を寸前で止めてしまうのでした。
「や……あっ! な、何でぇっ!?」
「まあ、イーシャ様ってば、お尻の穴をひくひくさせて、はしたなくおねだりしてらっしゃいますわぁ」
イーシャさんのおまたをのぞき込んでいたナオミさんがそう言うと、
同じくのぞき込んでいたシーリオさんは、そのお尻の穴に顔を近づけ、鼻をくんかくんかと鳴らします。
「わあイーシャ様、ここからも、発情したいやらしい匂いが出てますよ」
「いやあーっ! ばかぁーっ! そっ、そんなとこ、ダメぇっ! もうっ……二人とも嫌いよぉっ!」
イーシャさんは横を向いてしまいます。
「まあ、悲しいことをおっしゃらないで。私達はこんなにもイーシャ様を愛しておりますのに」
ナオミさんは、イーシャさんの左の太ももの内側に右手を添え、
親指以外の指を立て、爪の腹をつつーっと走らせます。
「ひあっ、や……っ!」
「そうですよ。イーシャ様、凛々しくて可愛くて、大好きです」
シーリオさんは、同じことを右の太ももに施します。
「んうっ、きゃうっ! や、やめ……ふあ……っ!」
「おー、イーシャ様のお尻の穴、本当に素直なんですねー。
二人の指の動きに合わせて、閉じたり開いたり。可愛いなあ」
アキさんはそう言って、ナオミさんとシーリオさんを押しのけるように割り込むと、
先程のクロエさんと同じようにイーシャさんの上にのしかかります。
お胸の大きさは、クロエさんよりもさらにあります。
この中では一番の巨乳さんのようですね。
自分の胸に大きなふくらみが押し当てられ、潰れて広がる感覚に、
イーシャさんは言葉責めとはまた違った、妙な気恥ずかしさを感じてしまいました。
「あ、んぅ……お、大きい……」
「へへー。イーシャ様、鍛えてるから、しなやかで綺麗な体ですねー。なのにお肌はすべすべで、うらやましいな。
あ、あたしはアクアルーイー・チャイ・ルオ、十五歳でーす。長い名前だから、仲良しは皆アキって呼びます。
イーシャ様にも、そう呼んで欲しいな」
「アクアルーイー……アキ?」
「はーい! やった、イーシャ様に愛称で呼ばれちゃった!」
「良かったね、アキさん。イーシャ様、アキさんは『シトリン様を愛でる会』の会員だったんですよ」
シーリオさんが、後からアキさんのお尻に舌を這わせながら言いました。
もちろん、両手で広げて匂いを嗅ぐのを忘れません。
「ん……この匂いは、喜んでる匂い……」
「ひゃああっ! や、ちょっとシーリオっ! 今はイーシャ様を責めてるんだからっ! ん……ダメぇ……っ!」
「あら、そんなものがあるの?」
銀髪の変態さんをアキさんのまあるいお尻から引きはがしながら、ドュリエス様が尋ねます。
「ええ、『凛々しく格好良い女騎士シトリン様』に憧れる、宮廷の女達の集いですわ。
イーシャ様にこんな可愛らしい面があるとも知らずに……くすくす」
ナオミさんが答えます。
「あらあら、それではわたくし達、その方達に恨まれてしまうわねぇ。どうしましょう。うふふ」
どうしましょうなんて言ってますが、その割には嬉しそうな顔です。
その会員達の悔しがる姿を想像すると、麗しき公女殿下の嗜虐趣味が満たされるんでしょうね。
アキさんは気を取り直して、自己紹介の続きを再開します。
「イーシャ様、愛してます。あたしのことも愛してくれると、嬉しいな」
「うー……そんなこと言ったって……」
と、イーシャさんはふくれっ面で鎖をがちゃがちゃ鳴らします。
「これじゃ、私からは愛せないじゃない……」
そんな言葉と表情に、アキさんは大喜びです。
両手をイーシャさんの首に回し、ぎゅっと抱きしめました。
大きな乳房が、さらにむにゅりと押し付けられます。
「ああん、イーシャ様、そのお心が嬉しいですぅっ! だけど、今はイーシャ様の歓迎会なんですから、
イーシャ様はあたし達に愛されることだけを考えてて下さいね」
そう言って、アキさんは軽くつつくように唇を重ね、すぐに離しました。
さっきからねっとりとした大人の口づけに慣らされていたイーシャさんにはそれが少し物足りなくて、
思わずアキさんの唇を追いかけてしまいます。
動かせる分だけやっと持ち上げた顔は、しかし、ドュリエス様に押さえられてしまうのでした。
「あ……」
「うふふ、ダメじゃないイーシャ、そんなにがっついては」
アキさんは構わず愛撫を続けます。
彼女は舌や指ではなく、自慢のお胸でイーシャさんにご奉仕です。
先程の『おはようのちゅー』やクロエさんの愛撫によって、イーシャさんは全身唾液でぬめっているので、
アキさんの動きも滑らかです。
「どうです、やわらかくて気持ち良いでしょう?
くふふ、ほーら、ぬるぬるぬるー、さわさわさわー、にゅるにゅるにゅるー」
アキさんは強く押し付けたり力を弱めたりと、緩急をつけてイーシャさんを翻弄します。
「んっ……あっ……ああっ……な、なんか……変な感じ……っ!」
そして、痛いくらいに勃起したお互いの乳首同士を重ね合わせると、巧みな動きで責めたてます。
「ああっ……くうぅ……ふああーっ!」
「んっ……イーシャ様、良い顔してるねー。えへへ、気持ち良いねー……あん……んっ、ふうぅ……っ!」
火照りきった四つの突起は貪欲に快楽を味わいます。
二人とも、もう乳首だけで達しそうでした。
「ああっ……アキっ……私、もう……っ!」
「イーシャ様ぁっ! あたしもっ……あたしもイキそうですっ!」
「ああっ! イッちゃうっ! イッちゃうっ! あああっ、もう、イクぅ……っ!」
がしかし、今まさに達する! ……というところで、アキさんは離れてしまいました。
ドュリエス様が後から抱き寄せたのです。
「ああーっ!! そんなあっ!! やめちゃやあっ! やああーっ!!」
鎖を引きちぎらんばかりの勢いで腕を暴れさせ、ぶんぶんと首を振って訴えるイーシャさんに、
ドュリエス様は優しく微笑みます。
「ダーメ。まだナオミとシーリオの挨拶が済んでないでしょう?」
そう言いながら、公女殿下はアキさんの乳首を指で強く挟み、揉みしだきました。
さらに、クロエさんがアキさんの前に跪き、おまたに顔を埋めて口唇愛撫を施します。
「ああーーっ! イクっ! イクぅぅっ! んおっ、おおーーーーっ!!」
アキさんはたまらず首を仰け反らせ、腰をかくかくと震わせながら絶頂を迎えました。
ぷしゃっと、クロエさんの顔にお潮がかかります。
「うあ……はぁ……はぁ……い、イッたぁ……」
「やあーっ! ずっ、ずるいぃーっ! アキばっかりずるいぃーっ!
私もイカせてぇーっ! イカせて下さいぃーっ! お願いしますぅっ! ドュリエス様ぁーっ!」
ドュリエス様は、泣きながら懇願するイーシャさんを尻目に、脱力し寄り掛かってきたアキさんを
そっと床に座らせると、クロエさんの頭に手を回し、アキさんの愛液を舐め取るように口づけます。
「ふふ、クロエはお口が随分上手になったわね」
「んっ……そ、そうかな……」
「そうよ。ほら、あなたのお顔、こんなに濡れちゃってるじゃない。
お胸だけで達したのなら、アキもこんなにお潮を吹いたりしないわ。そうでしょう、アキ?」
「はいぃ……へへ、クロエちゃん、気持ち良かったよぉ……」
「んっくぅ……クロエぇ……わ、私にもしてぇ……っ! んっ……ふあっ……はあー……。
ううっ……ひどいよぉ……ドュリエス様ぁ……私にも舐め舐めして下さいぃぃ……っ!」
絶頂寸前からは少し落ち着いてきましたが、それでも切ないもどかしさは治まらず、
必死にいやらしいおねだりをしてしまうイーシャさん。
ついさっきまで自慰もろくに出来なかった純情少女が、短い時間でここまで開発されました。
「安心して下さい、イーシャ様。私達がして差し上げますから」
「ええ、心を込めて『舐め舐め』いたしますわ」
シーリオさんが右から、ナオミさんが左から、イーシャさんの耳にささやきます。
しかし何故でしょう、この人達が言うと、あまり安心できませんね。
ナオミさんは、まず耳たぶを責めたてました。
舐め、甘噛み、吸い、唇で挟んで擦ります。
一方シーリオさんは耳の穴に舌を伸ばし、中をお掃除するようにうごめかせ、
イーシャさんの耳の奥にちゅくちゅくと粘り気のある水音を響かせます。
「ふ……くぅ……ん……」
「イーシャ様、あらためてご挨拶いたしますわ。私はナオミ・イニヤと申します。
一応、侍女頭を任じられております。十八歳ですわ」
ナオミさんがそっとささやくと、シーリオさんも自己紹介を始めます。
「うぇええうぇ、いーいえ・うえうぇーっええうぇあうー」
……イーシャさんに舌を差し込んだままで。
何を言っているのかはさっぱりでしたが、シーリオさんが発音するたびに耳の中が震え、
イーシャさんは奇妙な快感を覚えるのでした。
「んっ……ふああっ!」
「こら、シーリオ、ちゃんとご挨拶なさい」
ナオミさんにうながされ、シーリオさんは糸を引かせながら舌を抜きます。
「んっ……私は、シーリオ・トアウェーです。十四歳ですから、イーシャ様と同い年ですね。
えへへ、私、もうイーシャ様の香りとお味を覚えちゃいました。汗のも、おしっこのも、お耳の中のも……。
だから、イーシャ様も後でいっぱい、私を味わって下さいね」
「ふふ、私のことも、味わって下さると嬉しいですわ。でも、今はイーシャ様が味わわれる時間ですので、
私達に美味しくいただかれて下さいませね」
そして二人は申し合わせたように、舌を耳から首筋、肩、わきへと進めます。
「くぅん……ふぅっ……ああ……ん……んふぅ……」
もはや恥ずかしさやくすぐったさよりも快感が勝っているイーシャさんは、
あえぎ声がどんどん甘くなっていきます。
「まあ、素敵な声ですこと。気持ち良いのですね」
「そうなのっ! 気持ち良いのぉっ! 気持ち良いからやめないでぇっ!
ナオミ、シーリオ、もっとしてぇ……っ!」
「ふふ……良いお返事ですわ。正直は美徳ですものね」
そう言って、ナオミさんはイーシャさんの控え目なお胸を、下から持ち上げるように舐め上げます。
ただし、乳首には触れてあげません。
「はぁ……くっ、んんっ……お、おっぱい気持ち良い……。ね、ねえ、ナオミ……先っぽも舐めて……」
「いけませんよ、イーシャ様。美味しいものは最後まで取って置くものですわ」
「そっ、そんなぁ……っ! これ以上じらさないでよぉっ!」
二人がそんな会話をしている中、シーリオさんはひたすらイーシャさんのわきを舐め続けていました。
「んえっ……れっ……れぇ……はあっ……はあっ……はふぅ……れろ……」
「うふふ、シーリオ、イーシャのわきが気に入ったようね」
「だってこの子、体臭に欲情する変態ですもの」
と言うドュリエス様とナオミさんに、シーリオさんが反論します。
「もう、違いますよ。私は、素敵な人の味や匂いを、素敵だなあって思うだけです。
誰のでも良いってわけじゃないんですからね」
「もちろん、分かっているわ。イーシャは素敵な子ですものね」
「そうですよ。それに、確かにわきも大好きですけど、やっぱりおまたやお尻の方が興奮します」
「あらあら、どういたしますか、イーシャ様? またおまたやお尻をくんくんされちゃいますわよ?」
イーシャさんはナオミさんのその言葉に恥じらうかと思いきや、
「良いのっ! くんくんして良いからっ! だから、お願いシーリオ、おまたいじってっ!
じらされて、じんじんして、変なのっ! つらいのっ! ねえ、お願いだから、最後までしてえっ!」
涙を流しながらシーリオさんに懇願しました。
それを聞いたナオミさんは、イーシャさんから離れます。
「そうですか、ではお胸はもうよろしいのですね」
「ああっ! ナオミっ! やめないでぇっ! お胸もいじってぇっ! おっぱいぐりぐりしてぇっ!」
「まったく、お胸もおまたもなんて、イーシャ様、欲張りですわよ。はしたない」
「そうなのぉっ! はしたないのぉっ! はしたなくて良いから、もっと犯してぇっ! 気持ち良くしてぇっ!
これ以上じらされたら、私、おかしくなっちゃうからぁっ!」
「ふふ、イーシャ、それじゃダメ。はしたないならはしたないなりのおねだりがあるでしょう?」
「ふっ、ふえぇっ? わ、わかりません……っ! どうしたら気持ち良くしてくれるんですかぁっ!?」
「それは、自分で考えなさい」
「そんなあっ! そんなあっ! ドュリエス様ぁっ! いじわるしないでぇっ!」
顔をわななかせるイーシャさんを見て、ドュリエス様はこれみよがしに溜息を吐きます。
「……仕方ないわねぇ。ナオミ、指導してあげなさい」
「かしこまりました。さ、イーシャ様、こう仰っしゃればよろしいのですわ……」
ナオミさんは再びイーシャさんの耳に口を近づけると、はしたないおねだりを『指導』しました。
「や……そんなこと……言わなきゃ、ダメ、なの……?」
「そうですわ。さ、イーシャ様」
「うう……その……。
しょ、処女なのにイッちゃう、私のみ、淫らな、お、おま……おま、んこを、いじって下さい……。
い、イキたくて、ぱ、ぱくぱくおねだりしてる、お、おまんこ汁だらだらの、はしたないすけべ穴と、
触って欲しくて顔をのぞかせる、恥ずかしくふくらんだおさねを、どうか皆さんで気持ち良くして下さいっ!
いやらしい乳首もぐりぐりして下さいぃっ! 欲張りな私の体を、満足させて下さいぃっ!」
「良く聞こえなかったわ。どこをいじって欲しいのですって?」
「おっ、おまんこですぅっ! おさねもですぅ! おっぱいもですぅっ!」
吹っ切れたように叫ぶイーシャさん。
「ふふふふ……良く言えたわね。それでは、皆でご褒美をあげましょうね。ふふふふ……」
少し離れていちゃついていたアキさんとクロエさんは、顔を見合わせました。
「イーシャ様、意外と早く堕ちたねぇ」
「そうだね」
「でも、クロエちゃん程じゃないけどね。真面目そうな顔して毎日一人でしてた君は、すぐ開発されちゃったもんね」
「くっ……ほ、ほっといてよ……」
「くすくす……。とにかく、イーシャ様の歓迎会はいよいよ本番だね」
「そうだね……。どうしよう、イーシャ様の反応があんまり可愛いものだから、
なんだかボクもいじめたくなってきちゃった」
とうとう、唯一の良心までそんなことを言い始めました。
イーシャさんの運命やいかに……?
続く