第七話  
 
「あっ、あっ、イクっ! イクぅっ! あふっ、ふぅっ、うううううううーーーーっ!!  
…………ふぅーっ……ふぅー……はぁっ、はー、はー……」  
 二度小さく達した後に、中くらいの絶頂を迎えたシーリオさんは、  
一休みしてイーシャさんの足の指を味わい始めました。  
「んっ、れ……れろ……ちゅ……ちゅぅ……ちゅば……」  
 しかし、いかに足の指は性感帯の一つと言っても、ここまで高ぶらされたイーシャさんにとって、  
そこへの愛撫など、ただただもどかしさを増すだけでした。  
 もちろん、シーリオさんもそのつもりでやってるんでしょう。  
 ……いやまあ、自分の欲望のおもむくままにイーシャさんの素敵なおみ足を堪能しているだけかもしれませんけど。  
 
 と、そうして四つん這いになったシーリオさんのお尻が、背後からむんずと掴まれました。  
「あひゃっ!? ……あ、ドュリエス様」  
「ダメじゃない。イーシャの歓迎会なのに、あなたが気持ち良くなっては」  
「えー。ナオミさんをあんなにしちゃったドュリエス様には言われたくないです」  
 シーリオさんの言う「あんな」とは、全身汗と涙とよだれとお小水にまみれ、瞳は虚ろ、口は半開きで、  
だらんと投げ出された手足や腰が時折びくびくっと痙攣する状態のことです。  
「うふっ、つい。でもナオミのことだから、しばらくすれば復活するわ」  
「そうですね。ほら、イーシャ様、もうすぐイーシャ様もああいう風にして差し上げますからね」  
 アキさん、クロエさんは息吹責めを一休みしていて(ずっとやってると酸欠になってしまいますからね)、  
少し気の緩んだところにナオミさんの成れの果てを見せられたイーシャさんは、  
涙を流しながらさらに焦燥感をつのらせるのでした。  
「あーー……あーー……ふえぇ……はっ、はやくナオミみたいにひてぇ……っ!」  
「ふふふ、あせってはダメよ」  
「ドュリエス様の仰る通りですよ。お楽しみは、後に取っておいた方が嬉しさも倍増です」  
「もっ、もういっぱい待ったもんっ! ご褒美くれるって言ったもんっ! だからっ! ご褒美、くらしゃいーっ!  
はっ早くぅぅっ! ご褒美ーっ! もうらめらからぁっ!!」  
 
「ところでシーリオ、さっきからイーシャの足の匂いで喜んでいるようだけど、  
本当はここを味わいたいのではなくて?」  
 懇願するイーシャさんをさっくり無視すると、ドュリエス様はシーリオさんのお尻に手の平をあて、  
二本の親指で広げて、その中心の窄まりに舌をぬぬぬぬ……っと深く差し入れ、ゆっくりと抽迭を開始します。  
 にゅちゅ、にゅっ、にゅっ、ぬぬぬぬ……。  
「あふぅんっ! そっ、そうですぅ……お尻の穴、味わうのも味わわれるのも、大好きぃ……っ!  
ドュリエス様ぁ、私のお味はいかがですかぁ?」  
 ドュリエス様は、そこで一気に舌を引き抜きます。  
「きゃはうっ!」  
「うふふ、とても美味しくてよ。ほら……」  
 そして、引き抜いたばかりの舌をシーリオさんのお口に挿し入れました。  
「んっ! んう……んっ……んふぅ……ぷはぁ……。はぁ…………。  
……んー、やっぱり自分の味はよくわかりませんねぇ。  
あ、ドュリエス様のお口はもちろんとっても美味しいですよ」  
「うふふ、ありがとう。じゃあ、イーシャのお味も見てみましょうね」  
「はぁいっ!」  
 嬉しそうに返事をしたシーリオさんは、クロエさんと入れ代わるように  
イーシャさんのおまたの前に座り込むと、伸ばした舌の先でお尻の穴のシワ一本一本に唾液を塗り込んでいきました。  
「んにゃあっ……ああっ、やうぅ……っ!」  
 そしてぐぐぐ……と穴を押し広げるように、ゆっくりと舌を侵入させていきます。  
「ひあっ! う、うそ……入ってくる……っ!!」  
 と言っても、もともと何かを受け入れるように出来ていない上、  
シーリオさんと違って開発もほとんどされてないそこは、まだ少ししか侵入を許してくれません。  
 それでも、少し挿し込んでは抜き、また挿し込んでは抜きを繰り返すシーリオさんの巧みな舌使いに、  
イーシャさんは全身の毛穴が広がるような快感を覚えるのでした。  
 排泄器官への口唇愛撫。  
 おそらく、最初にドュリエス様の手ほどきを受けた時点では嫌悪感の方が勝っていたでしょう。  
 が、その後散々高ぶらされ、焦らされ続けたイーシャさんは、もはや快楽のことしか考えられなくなっているのです。  
 
「んあぁ……お、お尻がこんなに気持ち良かったなんてぇ……っ! あっ、ああうっ……ふうぅっ!」  
 イーシャさんは今度こそ絶頂を迎えようと、必死に歯を食いしばりました。  
 お腹や股間の筋肉に、無意識に力が入ります。  
 しかし、いかにイーシャさんが快感を求めようと、いかにシーリオさんのお口が上手かろうと、  
お尻だけで達するには開発が足らなすぎました。  
 結局、絶頂寸前まで押し上げられたまま、達することも下りて来ることも許されず、  
気の遠くなるような飢餓感にさらされ続けるのでした。  
「あーっ……くっ、ああっ! あくっ、ふっ、うーーっ! うふーーっ!」  
「ふふふふ……イーシャ、とっても良い顔になってきたわね……。では、そろそろ仕上げに入るわよ」  
 その言葉を受けて、アキさんとクロエさんも愛撫を再開しました。  
 ドュリエス様もそこに加わり、指を、舌を、縦横無尽に走らせます。  
 イーシャさんは気持ち良いけど達することの出来ない穴を、変態少女の柔らかな器官にほじられながら、  
経験豊富な三人の少女に全身を責めさいなまれるのでした。  
 下乳、横乳、小さな胸の谷間。  
 首筋、わきの下、わき腹、二の腕、手の指。  
 太ももの外側、内側、お尻の双丘。  
 足の付け根、ふくらはぎ、足の指。  
 お腹、おへそ、さらにその下。  
 しかし、最も敏感な場所には一切触れることなく、しかも四人の絶妙な手加減が、  
イーシャさんを達する寸前の、ぎりぎりの状態に保ち続けます。  
「ふおっ! ふおぉぉっ! こっ、こんなのっ! もうっ、もうっ、ひぬっ! ひんじゃうっ!  
おあぁぁっ! いかひてぇっ! ほおぉぉっ! ほっ、ほねがいぃぃっ!  
もうっ、おかっおかひくなりゅうっ!! いかひてくらしゃいぃぃっ!  
ああああああっ!! おあぁぁぁぁ……っ!!」  
 
 ・  
 
 ・  
 
 ・  
 
 
 どれくらいの時間がたったでしょうか。  
 イーシャさんにしてみれば、それこそ気の遠くなるような長い時間でしたが、実際にはそれ程はたっていません。  
「ドュリエス様……ひどいではありませんの」  
 それでも、ナオミさんはあの状態から回復したようです。  
 この人、なかなかの絶倫さんのようですね。  
「うふふ、ごめんなさい。泣き叫ぶあなたがあんまり可愛くって」  
「もう……後でお返しさせていただきますからね!」  
「まあ、ナオミ、怖いわ。お手柔らかにね?」  
 怖がるどころか、どう見ても期待している顔です。  
「でも、今はイーシャにしてあげて」  
「ええ、喜んで」  
 ナオミさんが責めに加わり、代わりにドュリエス様はイーシャさんから体を離し、水差しを取ります。  
「さあイーシャ、お水よ」  
「あーーー…………いっ、いあしぇれぇ…………うえぇぇぇ…………いあしぇれぇ…………  
いあっ…………んあああああ…………おえあいぃぃ、いあしぇれぇ…………」  
「まあ、もうまともに喋れないのね。そんなあなたもとっても魅力的よ」  
 そしてまた口移しで水を与えます。  
「んぐっんっんっんっ…………はーーー…………うあーーー…………んおぉぉぉ…………」  
「ふふ、この辺が限界かしらね――あなた達」  
 ドュリエス様が合図をすると、四人の侍女さん達は一斉に愛撫を中止して、  
イーシャさんのおまたの前に集合しました。  
「かはっ…………んおぉ…………あ? やあぁ…………や、やえないれぇ…………やえないれぇ…………  
おねあいあからぁ…………いっ、いあしぇれよぉ…………うああああ…………いあしぇれぇ…………」  
 それまで延々と、本当に延々と体をもてあそばれ、焦らされ続け、達すること以外何も考えられなくなっていた  
イーシャさんは、突然の解放に思考が追いつかず、呂律の回らない弱々しいおねだりを繰り返すのでした。  
「わかったわ。さあイーシャ、いよいよイケるわよ。覚悟は良くって?」  
 イーシャさんは首をがくんがくんと激しく上下させます。  
「あっ、あやぐーっ! あやぐぅぅーっ!」  
 
「ふふふふ、ほうら、この指があなたを飛ばしてくれるわ」  
 ドュリエス様は、揃えた右の人差し指と中指を見せつけるように振ると、勝手に膨らんだり引っ込んだりしている  
イーシャさんの腹筋の上を滑らせて、ゆっくりと下に向かって伸ばしていきます。  
「あーーーっ! あやぐぅーっ!」  
 そして、ついにおさねに届く……というところで、しかし、またドュリエス様は指を外してしまいました。  
「ほがあぁーっ!?」  
 またイカせてもらえないの……っ!?  
 イーシャさんが期待を裏切られ、絶望的な気持ちになった、その瞬間、そこを見計らって  
ドュリエス様はおさねを激しく擦りあげました。  
「――――――――っ゛っ゛っ゛っ゛!!!??」  
 限界まで体の飢餓感を高めさせられた上、快楽への構えを外され  
心の防備が全くなくなったところへの『ご褒美』です。  
 イーシャさんは、心も体もばらばらになってしまったような、  
凄まじい絶頂をまともにくらってしまいました。  
 白目を剥き、首と背をのけ反らせ、舌を突き出し、断末魔の叫びのように大きく口を開きますが、  
あまりの衝撃のために声が出ません。  
 おまたからは、びゅううーーっ! と水鉄砲のようにお潮が噴き出し、アキさんの胸元に命中しました。  
「きゃあん……イーシャ様の、いただいちゃったぁ」  
 一拍置いて、今度はお小水が、ぷしゃああ……と噴水のように上がり、  
四人の侍女さん達にまんべんなく降りかかります。  
 彼女達はお顔や体で受け止め、口を開けて飲み、両手を使ってお互いの体に塗り込み、舌で舐め取ります。  
「ああん、素晴らしいですわイーシャ様! やはりあなたはおもらし娘ですのね!」  
「いっ、イーシャ様のおしっこ! いっぱいですぅっ! ふああ、美味しくて良い匂いぃっ!」  
「うー。ナオミもシーリオも、ボク達がいない時にもう楽しんだんでしょう? ボクとアキにもっと分けてよ」  
「そーだよぉ。二人ともずるいずるい」  
「大丈夫。喧嘩しなくても、イーシャはもっとおもらししてくれるわ。  
さっきから、あんなにお水を飲んでいるんですもの。ね、イーシャ?」  
 しかし、目の前が真っ白になり、頭が深い霧に覆われたように何も考えられなくなってしまったイーシャさんは、  
そんな声が届くことも無く、淫水を撒き散らしながら、夢と現実の狭間をふわふわと漂っていたのでした。  
 
「……シャ。……シャ。だい……ぶ? ……たくしが……かる……しら……?」  
 遠くで、声が聞こえます。  
「……シャ。……シャ。イーシャ。戻ってらっしゃい、イーシャ」  
 誰かが名前を呼んでいるようです。  
 このお声は……ああ……私の、大事なお方……。  
「……ドュリ……エス……様?」  
 しばらくの間、全身が弛緩し、目の焦点が合わなくなっていたイーシャさんでしたが、  
ドュリエス様の、頬をぺちぺちと叩きながらの呼びかけに、ようやく光が戻ってきました。  
「ああ……ドュリエス様ぁ……」  
「うふふ、意識が飛ぶほど良かったのね」  
 ドュリエス様は、にっこりと慈愛に満ちた微笑を浮かべ、言いました。  
「お帰りなさい、イーシャ。そしてまたイッてらっしゃい」  
 それを合図に、アキさんがおさねにむしゃぶりつきました。   
「――――――っっっ!!?」  
 ドュリエス様は、左手で乳首を挟んで回転させ、もう片方を口に咥えます。  
 他の侍女さんたちも、思い思いの場所にご奉仕します。  
「…………っ! …………っ! …………っ!」  
 波のように連続で襲い掛かる絶頂。  
 意識が回復したばかりで完全に気が緩んでいた上、深く深く達したばかりでつらいほど敏感になった  
体を責められて、イーシャさんは涙とよだれと鼻水を垂れ流しながら上半身を痙攣させます。  
 肘掛けに固定されて痙攣も出来ない下半身からは、じょろろろろ……と、またお小水が流れ出しました。  
 先程より勢いは劣っていて、いかにも緩んだ尿道から出てるおしっこって感じです。  
 それが、おさねを責めるアキさんの顔に当たり、豊かなお胸を伝って滴り落ちています。  
 
「アキ、ボクにもそこ、いじめさせて」  
「ん、あーい」  
 今度はクロエさんがイーシャさんのおまたに顔を埋め、舌を這わせます。  
 イーシャさんの放尿は止まってしまいましたが、残った分を舐め取っているのです。  
 それに、おしっこの穴を刺激してあげれば、また粗相をしてくれるかも知れませんしね。  
 あ、ほらね、幾度目かのイーシャさんのおもらしが、クロエさんのお口に流れ込み、端から流れ出てきてます。  
 幼い黒髪侍女さんは、ちょろちょろと山辺の涌き水のように小さく溢れ出る  
少女騎士の美禄を受け止めながら、おさねを中心に熱心に快楽を施します。  
 時々指でお尻の穴を刺激することも忘れません。  
 そして他のあらゆる場所には、残りの四人が舌と指を駆使して『ご褒美』を与えています。  
 もちろん五人とも先程までとは違って、全力で絶頂に導く本気の愛撫です。  
「……ぉぉ……ぉ゛ぉ゛ぉ゛……ぉ゛ぉ゛ぉ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ っ!!!」  
 イーシャさんのお口から漏れ出した小さなうめき声は、容赦のない絶頂の波状攻撃を受けて  
どんどん大きくなっていきました。  
「んお゛ーっ! ……あお゛お゛っ……や、やえれぇっ! もうやめやから……っ!  
うああっ……まっ、まらいぐっ! まらいぐぅーーっ!!」  
 イーシャさんはもう何度目かわからない絶頂を迎えましたが、誰も手を(そして舌も)緩める気はなさそうです。  
「あ゛ーーーっ!! いっ、いっえうからーっ! いっえうろきあめぇっ! んあおっ!! んあ゛お゛ーっ!!」  
「うふふ。イーシャ、イッてるとき、さらに押し上げるようにイカされるのは、堪らないでしょう?」  
「ふぐっんおお゛ーーっ! たまやないっ! たまやないあらっ! もっ、ゆっ、ゆるひえぇっ!」  
「許す? 何をかしら? わたくし達は、あなたが何度も『イカせて』って言っていたから、  
そうしてあげているだけよ」  
「もういいえすっ! もういいえすっ! あはひぃっ! あお゛お゛っ!! いっ、いうのあもういいえすかあっ!」  
「もう、わたくし達相手に遠慮なんかしないの。  
あ、もちろん気絶などして逃げられないよう気をつけるから、安心して頂戴ね」  
「ひいぃっ!! もうっ、もうやらあっ! んあ゛あ゛っ! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……っ!!」  
 
 
 
 
続く  
 

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