智花は左右の膝頭がガクガクと震え、脚同士がぶつかっては離れ、離れては密着する現象を止めること  
ができなかった。  
 両手はガラス張りの窓にピッタリと張り付いたように離れなかった。もし、窓の支えがなかったらその  
場に卒倒していたかもしれない。それほど、窓越しに見える光景は異様なものであった。  
 智花たちは蛭間ら数人の医師たちと手術室を展望できる上の階の一室にいた。窓から以外も手術室に帯  
同しているカメラマンの画像からも大型スクリーンに手術の様子が克明に映し出されていた。  
「優介くんは、すっかり女の子の優花ちゃんになってるだろう」  
 蛭間が傍に寄ってきて智花に話し掛けてきた。逃げたかったけど智花の首には首輪が巻かれ、首輪の接  
合部からは鎖が伸びており、大ッ嫌いな主治医が握り締めていた。  
 智花から伸びているのは鎖だけでなく、左の手の甲には点滴チューブが繋がっており、ルート確保のた  
めに生理食塩水が微量ずつ滴下されていた。  
「智花も、優花ちゃんの次には小学生……いや、赤ちゃんになる手術をしてやるからな。ここにいる先生  
たちが智花を誰が見ても女子中学生とは思えないように改造してくれるぞ」  
「や、やだぁ……」  
 蛭間の陰湿な物言いに少女は泣き言を口走った。  
「智花は赤ちゃんのくせにすぐに赤ちゃん言葉を忘れる悪い子だ。まぁ、やだやだって口で言っても、ナ  
ースから聞いたぞ。今朝の体温を測るときにお尻に穴に直腸温を図るために体温計を刺したら、恥ずかし  
い声をあげて、割れ目から恥ずかしい液を垂らしたそうじゃないか」  
 
「へえ、こんな小さな子でもエッチな露を垂らすのか? それはぜひ見てみたかったですな」  
 他の医師も智花を小馬鹿にしたように話に加わってきた。蛭間はそれを受けて、自分のペットを自慢す  
るように饒舌になった。  
「儂の奉仕特待生は排泄器官が性感帯ですから、お漏らしだけでも快楽を貪れるようになってますよ。今  
は、まだ恥ずかしさが残ってますが、そのうち、導尿や浣腸が大好きで自らしてしてっておねだりするよ  
うになるでしょう」  
「そ、そんなこと絶対に言わない! これ以上、私たちに変なことをしたら警察に訴えるわよ!」  
 智花は急に声を張り上げて拒絶反応を示した。  
 蛭間は少し驚いて顔色を変えたが、すぐにふてぶてしいほどの冷笑を浮かべた。  
「警察に言っても無駄だ。智花が奉仕特待生で契約する時に如何なる医療行為にも拒否権を持たずに、医  
学の発展のためにその身を捧げると言う一文があったからな」  
「蛭間先生の言うとおりですよ。奉仕特待生の契約は絶対ですからね。警察に言っても無駄ですよ」  
 周りに座っていた医師たちも不気味な冷笑を浮かべながら、蛭間の援護に加わる。少女は自分がまるで  
孤立したように感じた。この病院では常に智花は四面楚歌を感じずにはいられなかった。  
「それに優介くんか優花ちゃんか知りませんが、彼には性同一性障害と言う診断名がしっかりついている  
のですよ。正式にはトランスセクシャリティと言うんですが、本来の性別と精神が一致してない病気です  
から精神と肉体をあわせる手術を行ってるんですよ」  
「ゆ、優介は女の子になりたいなんて思ってないわ」  
「そんなことありません。こちらも医師が二人で診断した結果、優介君は女の子の優花ちゃんとして生き  
て行きたいと言いましたからね。彼女の意思を尊重してあげるために睾丸の摘出と陰茎切除を行って、膣  
整形を行ってるんですよ。法律上どこにも問題はありませんよ」  
 
 眼鏡をかけた気障っぽい医師は余裕綽々と答えた。本来なら性同一性障害の治療は18歳になってホル  
モン療法を行い。性別を変える手術は20歳になるまでは法律で認められていなかった。それまで優介を  
男性として成長させると男性ホルモンの影響を受けすぎ、女体化は上手く進まないことが予想されたし、  
何より、第二次性徴に入ったばかりで中性的な美少年を美少女に無理やり変えるのは、劣情を煽らずには  
いられない研究対象であった。  
 もちろん、そのことは智花や優介以外はすべての医療関係者が知ってることであった。  
 智花は警察に訴えると言ったが、抗弁のたつ大人たちに丸め込まれた。もっとも実際に恥ずかしい秘密  
を明かす勇気はなかった。排泄行為でエッチな気分になると面白おかしく言われて咄嗟に自分の清純な心  
を守るために反発したまでのことであった。  
 項垂れた智花に蛭間はそっと手を少女の丸々としたお尻に這わせた。  
「ウンチをして恥ずかしいなんて思わなくてもいいんだぞ。智花は肛門期の赤ちゃんなんだからウンチを  
もっと好きになればいいんだ。今日の術前処置として浣腸したときも看護婦さんに見られながらオマルに  
いっぱい漏らしながら気持ち良さそうな顔をしてたじゃないか。処女のくせにエッチな愛液でオマ○コを  
べちょべちょに濡らしていただろ」  
「う、うぅ……」  
 智花はついに泣き出してしまった。  
 蛭間のいう通り、つい数十分前に浣腸をされた智花は恥ずかしさと屈辱の中に、昨日も感じたような愉  
悦感をしっかりと脱糞で体感してしまったのだ。昨日に発情注射を二つの排泄器官にされてから、主治医  
が言うように排泄行為が気持ち良くてたまらない身体になっていたのだ。何度も、汚らわしい排泄行為で  
感じる自分を否定してみても、禁断の快楽の前には肉体はすぐに屈服してしまい女の心とも言われる子宮  
から熱い液を垂らしてしまうのであった。  
 
「ああッ!……」  
 智花は手術服を捲られると剥き出しのお尻が露呈した。蛭間は唾をつけた指をグッとアヌスを広げられ  
指が抵抗を押しのけて注入されるのを感じた。手術前にオムツは脱がされ裸の上に術衣を一枚だけ着せら  
れていたため、智花はオムツをつけていなかったのだ。  
「また、浣腸するぞ。智花自身が浣腸されたがってるんだからな」  
「されたがってなんかないわ!」  
「浣腸で感じて、処女のくせに優介のチ○ポを尻に咥え込んでもっと感じて、最後は逝ったくせに」  
「い、いやぁ……」  
「近親相姦娘のお尻にこんな風にチ○ポが入り込んで気持ちよかったんだろ」  
「あうああああああッ!……」  
 蛭間は肛門に入れた人差し指をいやらしく出し入れした。  
 唾をつけた指は唾以外の腸液で潤滑性を増し、グチョグチョといやらしい音まで立て始めた。智花は感  
じたくなくてもアヌスが感じた。括約筋がキュッと不浄な指を締め付けた。固かった少女の菊蕾はだんだ  
ん柔らかくなって、粘膜がヌルヌルしはじめた。  
「ほら、見てみろ。優花ちゃんも智花みたいにこれからはお尻の穴が性感帯になるんだ」  
「い、いやぁあぁ!……はうぅ……」  
 眼下には優介の手術が佳境に向かっていた。  
 太いガラス棒を少年の陰茎があった部分の下に膣穴を作り、膣を形成するためにガラス棒を入れて置く  
のだ。わざとごつごつした感じの不気味なガラス棒は血に塗れた少年の体内に入っていった。彼は下の股  
間と胸や顔など上の部分で同時に手術が行われていたようで、片胸だけ異様に大きな膨らみができていた。  
もう片方の胸にもメスで傷をつけパックを滑り込ませると、まるで風船のように胸が見る見る大きくなっ  
て智花以上に立派で美しいお椀型のオッパイが形成されていった。  
 
 乳首の先端には針が無造作に通され、銀色の丸いピアスが装飾品として付けられた。  
「あ、ああうぅ……ひ、ひどい……」  
 智花は涙でにじんだ光景の中で変わり果てた兄を見て嘆いた。誰よりも傍に居てくれて、誰よりも大切  
な男であった。女顔の優介は双子の智花とよく似ており、女顔のことをからかわれるとからかった男子を  
やっつけてしまうほど活発であった。智花と違いスポーツも万能で女の子からも人気があったし、性格も  
男らしい面が強くあり、ガキっぽいクラスの男子の中では考え方が大人っぽかった。  
 そんな最愛の兄がいまでは、完全に女となっていた。一度、失われた男性としての性機能は金輪際、修  
復できないことは知識のない智花にでもわかった。男として培ってきた性を否定され、今後、過ごしてい  
かなくてはならない兄のことを思うと涙が止まらなかった。  
「どうだ。お前の姉の優花ちゃんの姿は、きっとお前以上に数年後は女らしくなるぞ」  
「だ、だめぇ……出ちゃだめぇ!」  
 智花は蛭間に耳元で囁かれながら、肛門を虐められていた。兄のこと、淫らに感じてしまうアヌスのこと、  
これからの自分の運命ことなどを考えると、ゾッと怖気が走るほどショックであった。しかし、そんな彼女  
の心を嘲笑うように少女の発情した肛門は悦虐を堪能していた。逝くと思って身を固くした智花の身体から  
は愛液だけでなく、手術服を汚しながら汚らわしい汚水が尿道から溢れ出したのだった……  
 
 
「せっかく、手術前にお風呂に入れてやったのに、また、汚すとは……」  
「それは仕方ないですよ。智花ちゃんはこれから小児科の赤ちゃんアイドルとしてデビューするんですから、  
赤ちゃんはお漏らしをするものでしょう」  
「それはそうですな。あははは」  
『はははははは』  
 智花は薄れ行く意識の中で医師たちの笑い声を聞いた。  
   
この人たち狂ってる……  
 
 狂気の宴は始まったばかりであった。女に改造された人形が手術台から下ろされ、これから新たな生贄を  
手術台に載せるのだ。麻酔から目が覚めた時、自分の体の変化に気がついたら、どのような反応を示すか今  
から楽しみであった。  
 
 
 
 数人の医師たちが滅菌服に着替え、真剣な表情で手術室に入っていく、中にはすでに手術体の白石  
智花は手術台の上に抑制帯で固定されていた。すでに数人のナースと麻酔科医によって、いつでも手  
術が行えるように準備が整えられていた。  
 蛭間は滅菌手袋をナースにつけて貰うと少女のもとに歩み寄った。  
 智花はスヤスヤと麻酔によって眠りの国に誘われている。少女のシミ一つない痰雪の如き白い肌は  
無影灯の光を反射させている。赤ちゃんのように真っ白な肌に無垢な産毛が黄金色に輝いており裸体  
であるにもかかわらず、まるで眠り姫のように幻想的な感覚さえいだかせた。  
 しかし、目の前にいるのは最高級品のモルモットである。感慨深い印象を捨てさり、蛭間はナース  
に指示を与えた。  
「それでは、手術をはじめる。まずは乳房縮小術を行う。メス……」  
「はい」  
 蛭間はメスを受け取ると智花の右乳房の下に5ミリほどの切れ目を入れた。美しい肌に赤い鮮血が  
滲み出す。智花の乳房は陥没乳首なことを除いては、色・形・艶と同性のナースたちが見ても羨まし  
いほどの美乳であった。中学生にしては少し大きいかもしれないが、彼女のチャームポイントの一つ  
であることには違いなかった。  
 ――奉仕特待生のくせに生意気に……  
 それが、手術室に集められたナースの共通の想いであった。  
 奉仕特待生の手術に参加したのは、奉仕特待生を実験対象や物くらいにしか見ていないナースばか  
りが集められたのだ。奉仕特待生に憐憫の情を抱くものが居たら円滑な手術に差しさわりがあっては  
いけないという配慮からであった。  
 
 そのため、ナースの動きは迅速で蛭間が口頭で指示を与える前に、必要物品を手渡していた。  
 まずは、陰圧のかかった注射器で深部の脂肪を大量に吸引して、その後に2〜4ミリと大きさも形  
状も異なる数十種類の吸引管を用いながら、吸引圧を自在に操りながら吸引を行っていった。  
 右胸だけでなく左の胸も同じように形のバランスと脂肪吸引量を見ながら、乳房縮小術が終わった。  
「本当に小学生のオッパイですね」  
「いやあぁ……蛭間先生も上手いもんですな。こんなマニアックな手術は患者では行えませんから、  
医師としてのセンスが試されるものですが、いや、すばらしい」  
 ナースや医師仲間に褒め称えられ蛭間は上機嫌になった。蛭間が一番好むのは思春期の、胸が膨ら  
みはじめてから膨らみきるまでの間の少女である。そのことを考えると智花も充分に触手が動かされ  
る対象ではあったが、まだまだ子供っぽさを色濃く残す彼女に今までの大きな乳房は不釣合いだと違  
和感を拭い去れなかったのだ。そして、自分の手で作った理想の完成作品を見た。  
 智花の薄い胸板の上には、もっとも成長の証を示していた乳房の膨らみは見る影もなくなっていた。  
少女の乳房は薄桃色の乳輪の周囲から隆起した綺麗な円錐形をなしていた。それはまるで胸が膨らみ  
はじめた小学生4、5年生の女子児童の乳腫れ状態であった。大きさも小さく一つまみで握れそうなイチ  
ゴの形をしていた。  
 大人っぽい膨らんだ乳房には美しさはあったが、智花の今の歪とも言えるロリータっぽさを強調した  
乳房には汚してはいけない禁忌の背徳感さえあった。  
 
「吸引器……」  
「はい」  
「これじゃなくて、一番大きいやつ」  
「これですか?」  
「それ、それ」  
 乳房の脂肪吸引は終わったはずなのに吸引器を要求する蛭間に困惑しながら、ナースは一番大きな吸  
引管を手渡した。  
「これは、こう使うんだよ」  
 蛭間は吸引圧を最高にするとそれをそのままかなり縮小化された智花の乳房の頂点につけた。すると、  
埋没していた乳首が吸引によって透明感溢れるピンク色の乳首が顔を覗かせ始めた。  
「注射針とピアス! それと鑷子」  
「はい」  
 ようやく意図を飲み込めたナースは注射針を用意して、優花が施されたのと同じリング状のピアス  
を持ってきた。  
 吸引管を取り除いた蛭間は滅菌鑷子を受け取ると、少女の初々しい乳首を摘んだ。そして、注射針を  
横から無造作に乳首の根元に貫通させ、注射針の針穴にピアスの先を通して貫通した乳首を引き戻すと  
上手くピアスが乳首を突き出した。  
 ピアスを止めると智花の陥没乳首はピアスによって肉の中に埋没することができなくなり、空気にさ  
らされることとなった。同じように反対も施行した。  
 マニアックなイチゴ型の乳房の頂点には、銀色に輝く白金のピアスが絡み付いている。ファッション  
でピアスをすることは最近の女の子ではごく普通になってきたが、乳首にピアスはそれこそ一握りの愛  
好家だけである。小さな少女の乳首にピアスは痛々しかった。  
 
 小学生なことをネタに智花にはブラジャーを着用させる気はまったくなかった。肌着もゴワゴワした  
木綿製品を着せて乳首に常に刺激を与えようと考えた。体操服もスクール水着も小さめのサイズを着せ  
ると乳首だけでなく、ピアスさえも浮き上がるだろう。智花は本来なら年下の級友に気味悪く見られる  
だろうが、奉仕特待生として学校には常に通わせるつもりであった。  
 病院の非現実空間だけでなく、学校と言う現実の空間に智花を出すことによって、他人とは根本的に  
違う自分を確信させ絶望感を植え付ける気であった。絶望の中で打ちひしがれた少女は、自分の非力さ  
を悟るであろう。そして、諦めとともに赤ちゃんに退行させるつもりであった。だが、簡単に屈服して  
貰っては楽しくないのも事実であった。  
 そのことを踏まえると智花は、人一倍恥ずかしがり屋で思春期の少女特有の身体に対する劣等感の強  
いことから、赤ちゃんにされてしまう自分に気丈に戦っている。蛭間から見ても実の兄に恋慕の情を抱  
いていることは伺える。医療行為という名の苛烈な虐待にその日は負けても、次の日には乙女の純粋な  
魂が回復している。そんな聖少女然とした智花の気高い魂が、本当に屈服した時を考えると楽しみで仕  
方なかった。  
 普通の女の子よりも高いレベルに羽ばたいている魂の翼は、それだけ地面に落ちる距離もあることを  
意味する。高ければ高いだけ落ちた時の衝撃も強いだろう。智花はオムツを着用させられ、最愛の兄を  
女に変えられ、さらには乳房も子供にさせられた。少女の無限の可能性を秘めていた翼の羽は、無情な  
医師によって何本も抜き取られていた。  
 昼間は智花の手術が終わったら、空に羽ばたけるわけはないという思いがあった。だが、反対に翼の  
羽を毟り取られながらも、空を目指す少女の痛々しいもけなげで美しい姿を脳裏から払拭できなかった。  
 
「かわいそう」  
 感慨深く感傷にふけていた蛭間の耳に、ナースの一人が心にもないのに口にした言葉が入ってくる。  
急に現実に戻された中年医師は、ナースを観察した。瞳にはアブノーマルな嗜虐欲が宿っていること  
からも、智花を思いやっての発言でないことはすぐにわかった。だが、あえて蛭間は気がつかない振り  
をし、気を取り直して皮肉気に答えた。  
「かわいそうなものか。智花は本来なら中学生でお洒落とか化粧とかに興味を持ち始める年頃だろうが、  
赤ちゃんになるんだから一生そういう行為はさせてやらないんだから、唯一のファッションとして姉妹  
お揃いのピアスをつけてやったんだ」  
 その嘘くさい蛭間の物言いに、一人二人と医師たちが笑いながら近づいてきた。  
「さすが、先生は優しいですね。でも、ピアスって確か家畜にするものじゃなかったですか? それに  
乳首にピアスは確かアフリカの奴隷が競り市で売られる時にされるものでしたよね」  
「奉仕特待生も、結局は奴隷みたいなものですからお似合いじゃないんですか?」  
 医師たちは笑いあいながら少女を見下ろした。  
 彼女はいったいどんな夢を見ているのだろう……  
 どんなに医学が発展しても、人が睡眠中に見ている夢を知ることはできないような気がしたが、とり  
あえず、彼女が目を覚ました時、彼女の現実は悪夢であることだけは確信していた。  
「こんな綺麗な歯を全部抜いても良いんですか?」  
「ええ、かまわずやってくれてかまいません。伊佐氏(134)理事長から許可は下りてますからな。それで  
先生もわざわざ特別シリコン製の歯を作って来てくれたんでしょう」  
「まぁ、そうですね。昨日はいきなり理事長から要請があって、蛭間先生の診察室に行くと可愛いお嬢ち  
ゃんが二人で泣きながら寝てますから、歯形を取らして貰って、それから石膏で歯形を作って歯科技師と  
数人でシリコン製の差し歯を作っていたら徹夜になりましたよ」  
 
「それは大変でしたなぁ……ですが、理事長から聞いた話では差し歯は全部間に合わなかったと聞いたが  
大丈夫なのか?」  
 蛭間が怪訝そうに歯科医に問うと、長身の眼鏡をかけた歯科医は小さな箱を取り出して中年医師に見せ  
た。  
「……これはすごい……儂もここまでリアルなのは想像してなかったぞ」  
「それでは、歯の抜歯の方に取り掛からせて貰いますよ」  
「任せました」  
 医師たちがこの時、どれほど陰湿な顔をしたかは感染予防のためのマスクによって遮られたが、マスク  
の下で口角が歪んでいることは誰もが自分のことのように予想できた。  
「蛭間先生、儂らはこっちの性器の方を若返らせてやりましょうぞ」  
 腕は一流の大先輩の老医師に言われ、蛭間は下半身部分に移動した。  
 これからは、歯科医師たちが口を担当し、蛭間たちが女性器を担当するのだ。  
 モルモットとはいえ、大切な人形を長時間の麻酔下で侵襲にさらすわけにはいかなかった。  
*      *      *      *      *  
 蛭間は老医師の手捌きに目を細めた。  
 何十年も順健大学病院のエースの一人として支えてきた医師である。さきほどの優介の執刀にも携わっ  
た人物である。智花の手術が優介の後であったのは、手術室の空きを待っていたのではなく、彼を待って  
いたからである。  
 人を切るのが三度の飯より好きという変態で、手術室に一日中いるような男である。サポートの回った  
蛭間でも着いていくのがやっとであった。  
 
 智花の下半身に行われる手術はかなり多彩であった。まずは、ロリータっぽい単純な縦筋のワレメを形  
成するために美しい小陰唇を半分近く切除して縮小する手術であった。あまりの美しさに蛭間なら切るこ  
とを躊躇ってしまいそうだが、この男は何のためらいもなく左右均等に切り落とし、見事な縫合を瞬く間  
にやってのけた。  
 しかも、ただ小陰唇縮小術をするだけでなく、智花が自分のことを普通の女の子とは違うことを認識さ  
せる目的と、二度と一般生活を普通には送れなくすることを目標とした治療計画で快楽増進が案として浮  
上していた。  
 もっとも敏感な粘膜である智花のクリトリスは豆粒ほどで、包皮を剥かないと感じないだろう。恥垢の  
付いたクリトリスを丁寧にアルコール消毒し、美しい色で輝いている陰核を常に日常生活を送るだけでも  
快楽を与える計画である。  
 それがクリ包皮切除術と、クリトリス肥大術、さらにはクリトリスの左右の小陰唇に小さな真珠玉を埋  
め込む手術であった。すでにあっさりと小さな真珠玉は切除されずに残った小陰唇の中に埋め込まれ、出  
てこないように縫合された後であった。  
 クリ包皮も根元まで切除されると、乳房の脂肪吸引で吸い取った脂肪を注射器に吸い取り、少女の陰核  
の深部に注入した。表面に神経層は集中しているため脂肪を中に入れることで肥大化させながら、快楽の  
現象が起こるという状態をなくしたのだ。  
 念のために発情ホルモンを陰核に塗りたくった。  
 改めて見ると無垢の象徴でも合った豆粒大の陰核は、2倍以上に膨れ上がり小指の先ほどの大きさもあ  
りプリンプリンしていた。  
「見事な大きさだ……」  
 蛭間はその美しい陰核に感嘆の声をあげた。それを聞きながら老医師は興味なさそうに相槌を打っただ  
けであった。  
 
 しかし、これだけ熱心に陰裂を改造しても智花は永遠のロリータ美少女で保管するため、ロリータ性を  
最も感じさせる処女膜はそのままにするべきであった。性徴抑制剤を投与されていることから智花の生理  
は停滞することは予想できた。  
 生理は大人の不浄さを感じさせるし、普通の性交は女の本能を感じさせるため徹底的に禁止すること  
を計画書に出し、理事会で承認されたのだ。智花の肉棒が入るのかと不思議になるくらい小さな膣口は  
愛液が流れ出るスペースだけ開けて、膣の入り口の上方4分の3ほどにメスで切れ目を入れ、左右が皮  
膚が癒着し膣穴を著しく狭めるように縫合した。  
 優介が陰茎を切除され男としての性を剥奪されたように、智花も女性としての道は膣を閉すことによ  
って剥奪されたと言っても過言でなかった。  
「せ、先生、ちょっと待ってください……」  
「どうしたんじゃい?」  
「ちょっと早すぎて疲れてしまいました……」  
「蛭間先生は、集中力が足らんから良い腕を持っていても長時間のオペを任せられないんじゃ」  
「す、すみません……」  
 蛭間は先輩医師にお小言を貰いながら、歯科チームの進行を見つめた。  
 口の端から血が見え痛々しいが、すでに抜歯された歯が20本近く膿盆の中に入れられていた。  
「ほれほれ、はようせにゃ、歯科組においていかれるぞ」  
「は、はい……」  
 蛭間たちが次に目指したのは、本来なら不浄な排泄器官である肛門であった。  
 
 そこは大便が出る肛門とは思えないほど、鮮やかな濃いピンク色であった。周りの皮膚の色が牛乳を溢  
したように乳白色であるから、肛門の色合いがまるで果実のように瑞々しく映えていた。  
 とても、昨日に少年の物とは言え、男性器を咥え込んだ場所には見えなかったが、妖しい光を反射する  
肛門鏡を差し込んで開くと驚くほど柔軟に開いた。  
 永遠の処女ロリータがテーマの智花の性感帯は排泄器官に特化するように計画された。尿道ももちろん  
排尿をするだけで感じる破廉恥な身体にするが、それだけでは男は楽しめない。やはり、男が楽しんでこ  
その奉仕特待生であろう。そのため、口接奉仕をする口腔内と肛門性交をする肛門内は特に失敗が許され  
なかった。  
 だが、そんな蛭間の心配は杞憂に終わった。老医師は確かな手捌きで肛門内に改良を加えていっていた。  
 膣と違い単純な直腸は入り口の肛門括約筋が閉まるだけであり、腸内は単純な造りとなっている。そこ  
にまずは襞を多く造型して人工的なミミズ千本のような直腸を作り上げる。その後にコラーゲンを注入し  
て襞に微妙な凹凸を作り上げた。  
「これで肛門内は完成」  
 老医師は他愛もなく終わりを告げたのは、智花の肛門鏡を抜いて数分後のことであった。  
 優介のように少年のペニスではなく、すぐにでも大人の巨大な肉棒を埋め込めれ、欲望の捌け口として  
壊れることなく機能させるために、肛門皺に沿って筋肉を傷つけないように数箇所メスを入れて完成をむ  
かえたのだ。  
「この娘には骨盤定筋運動をさせるんじゃ」  
「そ、そんなことしたらせっかく、導尿括約筋に弛緩注射したのに筋肉が鍛えられてお漏らし少女じゃあ  
なくなりませんか?」  
 
「まぁ、確かにそこいら変の筋肉は繋がっておるから一緒に活性化されてしまうだろうが、肛門括約筋を  
自在に締められるオマ○コ以上の名器を作ることもできるんじゃぞ」  
「しかし……」  
 あまり乗り気でない蛭間に対して、老医師は『若いの……』と、ため息を一つ付いてから、駄目な生徒  
に教え諭すように話し掛け始めた。  
「どうせ、この娘は奉仕特待生じゃ。おしっこが自分で我慢できるようになったからといって、お主がパン  
ティの着用を許可せねばオムツ以外に穿く物はないんじゃ。もっとも、陰核が常に剥き出しのこの娘とした  
らパンティやオムツの生地が少し動くだけでも擦れて日常生活に支障を来たすほど快楽を得るじゃろう。ノ  
ーパンがもっとも幸せだと娘が感じても、お主がオムツ着用を義務付ければ歩きながらオムツの中で性をや  
ってしまうこともあるじゃろう……」  
「先生、でも、そのこととお漏らしは関係ないのでは……」  
「結論にせっつくな。なんでもすぐに結果を得ようとするのはお主の悪いくせじゃぞ。まずは、この娘が自  
分で排泄コントロールができるようになったとしよう。じゃが、この娘はオムツにしか漏らすことができな  
いじゃぞ……花恥らう乙女にとっては自分の意思でオムツに排尿することは最高の屈辱じゃないのか?」  
「た、確かに……さすが先生」  
 蛭間は納得したように曇っていた表情に光をさして歪めた。  
 
「ほんと、せっかちじゃの……本題はこれからじゃのに……お主はこの娘を擬似的な赤ちゃんにしようとし  
ておるんじゃろ? だったら、排泄コントロールができ始めたら、オマルで排尿を許可してやるんじゃ。オ  
マルとは言え、オムツよりはましじゃろうから、この娘に寛容な心を見せてやるんじゃ。それで段階ごとに  
トイレット訓練を行わせ、パンティまで穿かせて数日間は普通の女の子として学校に通わせてやれるが良い  
じゃろう。その頃には娘も自分が普通の女の子になれるかもしれないと希望を抱くころじゃ、そこで、利尿  
剤と薬を用いて人前で大失態をさせるんじゃ。で、お主は治療と称してまた失禁娘に戻してやれば良い。一  
度、夢を見させてやって自分がやっぱり駄目なことを心に深く自覚させてやるんじゃ。娘はひょっとした、  
また直るかもしれないと骨盤定筋運動を行うじゃろうが、アナルの具合が良くなるだけで、お漏らしは直ら  
せなければ良いし、何回も繰り返して天国と地獄を何度も味わわせてやるのもいいじゃろう」  
「せ、先生さすがです……さっそく医学的リハビリテーションの方と連絡をとります」  
 蛭間が学生の頃から医師であり教師であった老医師に天啓を受けたような気がした。  
「ま、あくまで一つの案で、長期的なプランじゃがな。使う使わないはお主の奉仕特待生じゃから好きにす  
るがええ……おっ、歯科組も終わったようじゃぞ」  
 蛭間は上を向くと歯科医師たちが作業を終えていた。綺麗な歯を全部抜歯することは少し可愛そうであっ  
たが、換わりに特注の差し歯によってきっと智花は赤ちゃんの頃にまた一歩後退できたであろう。  
「さぁ、残りは蒙古斑と舌足らずにするための舌麻痺術じゃったかな」  
「それと、後は歯を抜歯したことから頬がこけないように頬に脂肪注入を行い、両頬にえくぼ形成をしま  
す。蒙古斑の後は残った乳房の脂肪をお尻に入れて、臀部の肥大化で終わりです」  
 
「最近は、物忘れが多くていかんな」  
 老医師はぼやきながら細長い針をナースから受け取ると、智花の舌に無造作に突き刺して電気刺激を与え  
た。これによって舌の神経がいくぶんかは麻痺してしまい。上手く食事を咀嚼できずに口から溢してしまっ  
たり、舌足らずな口調になって自然に少女の意志に関わらず赤ちゃん言葉しか喋れなくなるであろう。それ  
でも、味覚が衰えないのは味覚に対する神経と舌を動かす神経が別々であることが大きかった。  
 蛭間が智花の口の中から取り出された永久歯を見ると28本あった。まだ、親知らずは生えてきていない  
のだが、二度と抜歯された歯は生えてこない。変わりに差し歯が入れられていたが、数は20本であった。  
そして、大きさは永久歯ほど大きくなくそれらの歯は子供の乳歯サイズであった。それでも歯並びは綺麗で  
あったし、今までの智花の永久歯は人形のように小さな小顔の彼女には不釣合いなように大きく見えていた  
から、乳歯の方が小さな顔にピッタリと似合ってしていた。  
 新しい乳歯を蛭間が指で押すと、コリッとした感触を残してグニュと潰れた。さすがは特別製シリコンな  
だけはあると細く微笑んだ。  
 老医師にせっかち過ぎると助言をされたにもかかわらず、蛭間は智花に一刻も早く目を覚まさせ、少女の  
新しい身体を見せ付けたかった。乳房の脂肪吸引でとった脂肪はまだたくさん残っている。頬には少し多め  
に入れて子供っぽいぷっくらと柔らかく膨らんだ頬にするつもりだった。  
 
……続く  
 
 
 
 

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