電車の込み具合はぼちぼち。なんかいつも通り。でも傘持ってる人が多い。
島谷理沙。17歳。ソフトテニス部。
身長は160ちょっと。バストは87cm。体重は秘密だけど、結構顔にも体つきにも自身アリ。
いつもはテンション高いほうなんだけど…今日はちょっと眠い……
今日は大事な模試があって、昨日はいつもよりちょっと多めに勉強した。
で、あんまり寝れなかった…
イスに座ると寝ちゃうから、ドアの横に立ったままぼーっと外を見てた。
直前の電車で勉強しても焦って頭に入らないから、やらないのだ。
iPodで、いまではちょっと古いっていわれるようなあのバンドのアルバムを聴いてる。
シングルでは書かない、過激だったり鬱だったりする曲とかもあって、楽しい。
早く解放されたいなー、なんて思いながら、試験後の遊びの計画とかを
うらうら考えてた。
!
こんな日に〜?
…人生三度目の痴漢だ………もういい加減飽きて欲しい。
されるほうは何回されても、飽きたりしないの。めっちゃ不快なの。てゆーか、怖いの……
スカートの上からお尻のお肉を揉まれてる…何が楽しいんだこんなの!自分のでやってみろ!!
ぅあー、くそ、何か言いたいのに…そもそも後ろ振り向けない…振り向いたら…なんか酷いことに
なりそうな気がして…本当ムリ……
ちょっと不快な目にあうなんて誰だってそうだから…それにちょっとの間だけだから、
我慢しようと思えばできる。それにこういうレベルのことを周りに言って心配されるのも、あたしは
まだちょっとできなかった。
てゆーか今日…しつこい……
手はとうにスカートの下に滑り込んでる。スカートがうねうね動く。
駄目だって…駄目だってば…それはいきすぎ…いくらなんでも……
!!
ちょっと…今、何?パンツの下に??え、ちょっと…
「理沙、大丈夫か?
その声だけなんかはっきり聞こえて、思わず目を開けて気が付いた。
あたしは今気を失っていたことと、声をかけてくれたのが、一樹だってこと。
…
何がなんだか分からなくて、首を振った。
「理沙、平気?お医者さんとか呼ぶ!?
「電車で倒れこんだんだよ。お前。マジ大丈夫?勉強し過ぎだよ。
一樹以外にも友達がいる。あゆと恭子。
少しずつ記憶が戻ってくる。そうだ、模試…大事な模試があるんだ。今日は。
起き上がって気が付いた。あたしは駅のホームのベンチに寝かされていた。
「うん、大丈夫だと思う…ごめんね!ごめんね!心配させちゃって!!
「そんなことないよー!理沙、頭とか打ってないよね?無理しちゃ駄目だよ!絶対!!
「! ……
本当大丈夫!ちょっとなんか…睡眠不足っていうか…緊張?とかそーいうのでさ!
「学校行ける?
「うん、てゆーか時間は!?
「今12分。まだ全然余裕あるよ。
本当にいい友達に恵まれてるな、あたし…
そうしみじみ噛み締めながらも、あたしは休んでから行くから、と言って3人を先に行かせた。
なんていうか…みんなと一緒にいられる気分じゃなかった。
今日の模試のこともそうだけど…痴漢にされたことが思い起こされて、それを振り払うのに必死だったし、
何より…ものすごいことに気が付いてしまってたから…
あたし、今…
パンツはいてない……
駅を出たら、こんな日に限って、曇ってて、風強い。てゆーか今日は午後から台風が来るって話だった。
そーいう日普通模試とかやる!?延期するでしょ?これだから、県で進学実績ナンバーワンだとか、
どーでもいいプライド持ってるうちの高校は……
大丈夫だとは思うけど、バッグと腕で上手に裾がまくれないようにガードしながら、
できるだけ、平然と、歩こうとした。
不自然に思われたりしたらどうしようか…話しかけられたりしたら、ボロが出ちゃうかもしれない。
万一突風が吹いて…あたしのスカートまくれちゃったらどうしよう…
他の学生もいっぱいいる…絶対見られちゃう…あたしの……その……お尻。
パンツじゃなくて…いやパンツだってめちゃくちゃ恥ずかしいけど……生の、お尻を。
坂道だから……下から、覗き込まれるみたいに、されて、
!!
思わずお尻のほうに添えた手を握り締めた。
絶対キョドだあたし今……
さっきから何度も後ろを確認してる。絶対不自然だからやめようとするけど、きがついたら、振り返っちゃう。
駅から歩いてたったの10分弱。それだけなのに……なんだか……あたしものすごく歩かされてる気がする……
10分弱も、あたしのスカートが、まくれちゃう可能性があるってことでしょ?
最悪だ……
そういえば今月勉強運以外最悪って細木さんにも言われてたし…
朝も占い見逃した……きっとひどいこといわれてたんだろうな……
勝負パンツなんてはくんじゃなかった…
ピンクの、ちょっとえっちめな、紐のTバック。なんとなくアレはいてると調子が良くて……
でももし、あれじゃなかったら、
あんな、えっちめなTバックじゃなかったら……
あたし、痴漢に、パンツ盗られたりしなかったかもしれないのに……
だって、たとえちょっとえっちで欲情させたとして……紐じゃなかったら……盗られようがないじゃん。
本当、最悪……
そんなことを思った瞬間にものすごい音を立てながら突風が吹いた。
通学路のみんなが顔をゆがませて、足を止めた。あたしもお尻の方に回した右手でしっかりと裾を押さえた。
目にごみが入って、左手でそれをこすりとって顔を下に向けたとき、信じられないものが見えた。
前、前!!まくれてる!!
急いで空いた左手で前裾を押さえた。でも、今、目を閉じてしまった1秒とか2秒の間、もしかしたら、
その間ずっと、今、たった何cmだったとはいえ、スカート、まくれてた!?よく見えなかったけど、
ちゃんとみたら、もしかして、その…あたしの…ヘアが、その……
!!!
よくよく考えたらピンクの紐Tだって十分台風の日に穿くものではなくて、そのときはそのときで
恥ずかしい気持ちになったかもしれないけど、それでもあたしはあのえっちな勝負紐Tがないことに
強烈な頼りなさを感じてて、そのおかげで、多分あたしは人生で一番恥ずかしい10分弱を過ごすことになってしまった
わけなんだけど、
厳しい話、本当に恥ずかしい目にあうのは、そのあとだったりするわけで……
だって、それ朝の話。一日の、じゅうなんぶんのいちとかの、話なわけで……
そんなこと、考えたくもなかったんだけど……
いつもよりなんだかひんやりしていた椅子……
あたし、やっぱりはいてないんだ……
色々この後どうしようか考えようとも思ったけど、事態が事態で、そんな暇なかった。
ノートや参考書の付箋の付いたページを見て覚えるのに必死。どちらかというとそうしてるときのほうが、
あたしは落ち着くし、無駄なことを考えなくてすんでよかったとは思う。
模試は…めちゃくちゃ長かったけど……
結構集中できるもので(ちゃんと勉強してよかった!)、最後の英語を時間の半分くらいで解きおわったときは
なんというかもう本当に気持ちいい解放感を味わっていた。
思わず背伸び。
で、机に倒れこむ。そうだった、ねむたいんだった…
片腕を枕にして体を楽に伸ばした。
で……ひとつ頭の痛いことが終わったということで……もっと深刻な問題に勝手に注意がいってしまったんです。
この、スカートに直接 なま のお尻が触っているこの……ノーパン状態。
ちょっとえっちというか…コレはもう既に……激しくえっちぃというか……
さっき集中してる間、あたし脚ちゃんと閉じてた?
いや…軽く開いてた……
いやでもでも!!みんな前を見てるし、先生から見たら机があって絶対その……バレてるってことはないはず……たぶん……
勝手に脚が閉じて、太ももが触れ合っているのを感じ、なんとなくそっちに視線をやってしまった。
あたし…こんな短いスカートはいてたっけ……
普通ーよりちょい、くらいだと思ってたんだけど……
なんとなく、内ももをなぞってみた。スベスベ。うん。ちゃんと体のケアを怠らないあたしえらいぞ。
あたしは内ももをなぞる人差し指を、いったりきたりさせるみたいに、なんとなく逆に動かしていた。
下から上。向こうから手前。
スカートの裾にあたる。でもあたしの人差し指は、そこで動きを止めなくて、さらに手前に引かれた。
スカートがゆっくりと、ちいさくくしゃくしゃして、動く。三角形に凹む。その下は、あたしの隠れてた内もも。
あたしの指はそれでもじりじり進んで、指と体が感じる感触が変わった。あたしの、大事なトコロに、つめが触れた
ってあたしなにやってんのーーーーーー!!??
すばやくスカートを戻し、平然を装う。
腕時計を見る。試験終わりまでまだ間がある。
ていうかそういうことでなく、え、あたし今何やってたの?
ちょっとぼーっとしすぎじゃない?今ここ学校だって!!何じぶんのえっちぃトコロしげしげ眺めてんの!!
うあー、
あぶない……今日のあたし変だ…
あー、もうずっと変だ……
ていうか本当パンツどうしよう……はかないで帰るとか絶対無理……駅前で適当に買って、つけて帰ろう……
そうと決まったら…
あたしは一人校門を出た。雨は降っていたけど、幸い本降りにはまだなってない。
体調が悪いといって先に帰らせてもらったんです。どっちにしたってみんなと一緒にいられないし、
学生がまだ学校にいる間に帰ったほうが、いくらか恥ずかしくなくて済むし。
てか、あたしはやっぱり抜けてたんだと思う。いろいろ…
例えば友達からニットかりて腰に巻くとか、そういうアイデアを全然思いつかないまま、
こんな感じでもう友達にヘルプが送れない状態になってしまっているから……
でもそのときは、本当それどころじゃなくって、本当。
人はあまり多くなくて、本当によかった。なんていうか、朝に比べてずっと楽に、歩けた。
相変わらず、風は強くて、裾には注意しなくちゃいけなかったんだけど……ね
駅ビル入ってとりあえず風を避けられて一安心。ということで…
目的のお店に入る前におサイフを開けてみた。
102円。
買 え る は ず が な い …
なんだろう、寝不足だから?テンパってるから?
なんでこんな、あたし、不注意すぎるというかなんというかなの?ちょっとどーしょーもなくないこれ?
なんか思いっきり脱力……
観念して電車に乗るしかない……
満員電車になった。
なんか、なんとか線っていうのが台風で止まって、こっちの電車にみんな乗り込んできたのです。
大迷惑…
うざすぎる……
あたしは痴漢を避けるためにいつもとは違う車両に乗って、ドアの近くも避けて敢えて
座席の真ん中あたりの吊り革を持っていたんだけど……そういうの関係ないくらい満員。
これ、絶対東京とかよりひどいんじゃない!?
あたしの駅に着く前くらいにはめちゃくちゃ人が減るだろうから、下りそびれるって事はないと思うけど…
あーでもこの不快な思いも20分位したら終わって、その後はおうちに帰れる……
駅から10分も歩けばいいし、あんまり雨がひどかったら迎えに来てもらえばいいし……
これを乗り切れば…
とか思っている間に電車がガクンと大きく揺れた。やば!右手が吊り革から離され、左肩にかけていた
バッグがずれた。うおう!人の波の中に浮かされるようにしてバッグはあたしの腕をすり抜ける前に
止まってくれたけど、結構おかしな体制…ちょっと腰痛いかも……
むしろこれ力抜いちゃう?別に倒れなくない?そしたら…って…
今あたしスカートどうなってる!?
今あたし、両腕が自由にならない。裾押さえてないじゃん!!え、ちょっとまってよ!?
下のほうとか全然見えない!!え、どうなってる?どうなってる??
おちつけ…多分大丈…
!?
電車がさらにガクンと逆方向に大きく揺れる。うおっとぉ!!腰がまた変な風に曲がって、腕も変な風に取られる。
なんというか、今左側に腰を突き出して、おっぱいを前に押し出すような体制。背中!背中!!
もう何これもう!!じゃなくて!!そうじゃなくて!!スカートは?今スカート…
!!!
あたしの…理沙の…お尻がいまあたってる感覚……スカートじゃない……
誰かのカバンだ!!!
!!!
あたし今おしり丸見えってこと!!?
ちょっ!!!それって!!!!
体を圧迫されながら、あたしはなんか無我夢中で、腕を人の間から抜こうとしたんだけど、
うまく抜けてくれない。急がなきゃ!急がなきゃ!!!
だって、これ、もしかしたら座ってる人だったら…
丸見えかもしれないじゃん!!!
あたしの前に座ってた人は、きれいな女の人だったけど…その隣ほとんど男の人ばっかりだったんですけど!?
ていうか、上からだって、背の高い人から見たら…上からあたしのスカートまくれてるの見えるかもしれないじゃん!!!!
それやばいってーーー!!!
おしりがどんどん、カバンのほうを押してしまう。ちょっと…それあたしのせいじゃなくて…あ…カバンが
ちょっとずれてくれてる……ってこれ、え、駄目、そっち動かしちゃ駄目だよ!!スカートひっかかってるってばぁ!!
スカートのずれ込みが、真後ろからあたしの脇のほうに移動していく……
そうするとどうなるかって……つまりたくしあげられる部分が後ろから前に移動して……
!!!
あたしは座席に近いほうに立っていたから…見えてしまった……暗い窓に映ってる……よくみなきゃ分からないけど……
今あたし、ヘア見えてる!!!
ちょっと、ちょっとちょっと!!!双子がどうとかそういう話じゃないよこれ!!それどころじゃないよ!!
早く、早く腕を抜かないと……てこれもう誰かつかんでんじゃないの?放して!!
見られちゃう!!これ見られちゃうよ!!!席に座ってる人は、寝てる人もたくさんいたけど…そうじゃない人だって、
絶対いる!!絶対見えてる!!!ていうか、立ってる人だって窓見たら、わたしの…てかわたしが…
ノーパンでヘアもおしりも丸出しで電車に乗ってるのが見られちゃう!!!
やめて、ほんとやめて!!洒落になんなくない!?これ!
いくらなんでも……助けて…誰か……
!!!
脚が開いて初めてさっきまであたしは自分が内股を合わせていたことに気が付いたんだけど…脚の間にまた
カバンだか何かが入ってきた。大き目のボストン。ちょっと…脚開いちゃう…
!!!
その後は本当に…理沙にとって…なんていうか……まさに最悪な…
細木さん助けて…今、誰かが、誰かが…
あたしのお尻を撫ぜてる!!!
お尻の割れ目に指を這わせて……上から下に……あっ、やんっっ
爪にヘアがひっかかって揺れたのが分かる。しずくが飛んで、太ももに張り付いた。濡れてる…
あたし濡れてるの?傘か何かについた雨じゃなくて?”あたしの雫”なの?今の!?
てか…
ぁあん!!
誰!?本当誰なの!?朝の痴漢なの!?
見てるの?見ながらしてるの??そんな風にクリトリス…弄らな…ぁああ!!声が…漏れちゃいそう……
窓に映る理沙。スカートがずっと捲くれあがってる。さっきのかすかな上がり方とはレベルが違う。
だって今…おへそのあたりまで…黒に、白い肌が映えてなんか目立って見え……
!!
あの人…さっきからこっち見てる…あの男の人も…あの人も!!?
ぃやんっっ……
指があたしの…あたしの…女の子なところを……何の縛りもなく自由に……
弄んでる…開いて…閉じて…なぞって…あたしのえっちなところを…
やだ…あたし顔赤い……
だめ…体が熱い………
見られちゃう、こんなにえっちで恥ずかしいところを…それで、あたしが…
パンツもはかないでヘアもお尻も大胆に見せつけながらえっちな気分になってるところを見られちゃう…
やわらかくて、雫に濡れてて…まだちゃんと使ったことのないキレイなままのあたしの……
だめっ・・・ ぃや……
ぅんっ……ぁ